笑わずにはいられない(京都編)
【笑わずにはいられない(京都編)】
このノンフィクション物語は
大阪にあった某商社に中途転職入社で
情報システム関係の仕事をしていた
中高年4人組が、某商社のごたごたで
再度それぞれ違った道を歩みだした。
その後、メールでお互いの困った事や
ハプニングを連絡していたが
ばらばらの人生を歩みだしてから
5年後ぐらい経ってから
毎年何かのイベントを無理やり作って
オフミーティングを開催するようになった。
そのオフミーティングの中で特筆できる
「京都寮閉館前ツアー」と
「神戸観光ツアー(別冊)」を通して
中途転職入社のハンディをもろともせずに
猛烈からビューティフル時代を
毎日くたくたになってがんばって
遊びと言えばマージャンとゴルフしか
知らない団塊の世代が
一緒に仕事をしていた時以上に
昔の仲間と人生を謳歌している
実話である。
それでは、「京都寮閉館前ツアー」と
「神戸観光ツアー(別冊)」を通して
関西のおっちゃんの
おもしろさを味わっていただいて
現代のギスギスした
交換神経を逆なでするような空気を
一笑していただけたら幸いです。
☆『京都寮閉館前ツアー』☆
話を始める前に
四人衆のプロフィールをご紹介します。
☆和名[白髪の老人]:
*****=====*****
本名「ドスケビッチ・オナゴスキー」は
宮本武蔵の背後霊を軽々と背負って
辛い物と甘い物どちらでもこいの
二糖流免許皆伝の剣客。
みんなと一緒に仕事をしていた時は
営業系情報システムの開発担当。
現在は某食品会社に転籍後
早期退職して高齢者フリーター。
☆和名[伊藤大明神]:
*****=====*****
本名「ダジャレノスキッチ・コマンタレブー」は
佐々木小次郎の背後霊を背負って
腰を痛めてしまった物干し竿売り。
みんなと一緒に仕事をしていた時は
営業系システムの開発担当。
現在は関連会社の役員さん。
☆和名[家裁之介]:
*****=====*****
本名「ジ・ダンダンアッカ・イタイコマッタ~レ」は
ボラギノールでおなじみの
自称・天藤製薬の専属テスター。
みんなと一緒に仕事をしていた時は
管理系情報システムの開発担当。
現在は関連会社の経理関係システムを担当。
☆和名[涼貴特派員]:
*****=====*****
本名「シングルスキー・ナンデモユックリッチ」は
今回のツアーの専属カメラマン。
みんなと一緒に仕事をしていた時は
情報システムの運用管理担当者。
現在は中高年フリーター。
《待ち合わせの巻》
当日は「八坂の塔」のお知らせ看板前に
午後3時集合と電子瓦版にて各人に連絡。
ところが、午後3時になっても3名しかそろわない。
「それは誰だって?」
「武士の情け、お聞き召されるな」
そうこうしているうちに
[伊藤大明神]持ち歩き可能電子連絡器に
宮本武蔵の背後霊にとり付かれた[白髪の老人]から
「のろいのメール」が着信してきた。
「まだ阪急電車ですわ。
宮本武蔵の巌流島作戦を実践しろとの
悪のささやきにとりつかれた。ごめんやっしゃ」
佐々木小次郎の背後霊にとりつかれた[伊藤大明神]は
「先祖の失敗を繰り返すでないぞ。
すぐにこちらから出向いて一刀両断にせよ。
これぞ現代のつばめ返しの奥義」との
心のささやきに従って
急遽、四条南座にて伊っ藤冗談にすることに決定。
四条南座に赴くと
[白髪の老人]が大きな腹をなぜながら待っている。
[伊藤大名人]は佐々木小次郎の背後霊の指示どおり
「プ~ッ」と1倒冗談に毒ガス攻撃で先制攻撃。
さすがの[白髪の老人]もこの攻撃手法は
DNAに書き込まれていなくて笑うしか能無し。
この1倒冗談は諸刃の剣だったので
[伊藤大明神]の御付きの一人である
[家裁之介]にも飛び火。
立ったまま意識を数秒間なくしたところを
[涼貴特派員]が激写した。
この写真が後日某有名雑誌に
「京都南座悪臭弊害事件の秘蔵写真」として掲載され
一躍[涼貴特派員]が有名となる。
この[伊藤大明神]の一発の挨拶後
みんなは何もなかったように通常人の挨拶を交わして
久々のオフミーティング開始を喜んだ。
《京都寮に出発の巻》
挨拶後、やっと凸凹コンビの四人衆がそろったので
本日の目的地である京都寮に出発。
今回の凸凹コンビはカリスマ主人公抜きの
[白髪の老人][伊藤大明神]
[家裁之介][涼貴特派員]の
ごった煮四人衆。
また、血液型も○×△◇で
とりとめがつかない事が
始めから全員認知しているので
それなりに何とか妥協しあって出発。
出発寸前になって雲行きが悪化。
梅雨の中休みで晴れていた天気が
一転して急に土砂降り。
遠くの八坂神社の門の下も
雨宿りの人でいっぱいだ。
[伊藤大明神]の臭~さい戒厳令下事件や
[白髪の老人]のどうしようもない
おやじギャグ攻勢の修羅場を乗り切った四人衆も
今回の土砂降りには商店の軒下で雨宿り。
しかし、[涼貴特派員]は
各国を渡り歩いたつわものカメラマンだけあって
雨の中で我々の記念ショットをとり続ける。
まさに、ピューリッア賞ものだ。
ただし、使用の愛器である出始めカメラは
スイッチオンから約30秒待たないとダメなので
被写体も撮ってほしい場合は
30秒息を止める(?)体力が必要。
そうこうする内に土砂降りも止んで
「ハイ・息を止めて」がとれるようになった。
そこで八坂神社の前で
全員30秒間息を止めて記念撮影。
撮影後にデジカメの画面でこの写真を見ると
[白髪の老人]だけピンぼけだ。
だって30秒息をとめる事は
歳を考えると他の世界にワープするに等しいため
無理させられない。
よって今後は[涼貴特派員]の合図は
スイッチオンしてから20カウント後に
みんなに合図くれることになる。
それならずっとスイッチオンにしておいたらいいんだけど
これまたドケチの関西人としては
許しがたい行為そのものだからできっこない。
撮影後は雨が止んだので
スタコラサッサと京都寮に向かって前進。
真夏のギンギンの暑さは無いのだけれど
湿度??%で体はベトベト状態。
しかし、[涼貴特派員]は蒸し暑さにも負けず
後ろ歩きにも負けずの宮沢賢治なので
被写体の3人は合図がある度に
約10秒息をとめながら
かつ、笑顔で[涼貴特派員]の愛器に向かって
カメラ目線でハイ・ポーズ。
関西のおっさん特有の
おやじ駄洒落を言いながら
時にはすれ違った可愛い娘の
すばらしいボディーラインを眺めながら
間もなく京都寮に到着した。
《京都寮到着後の巻》
何打缶打といいながら
ついに懐かしい某商社の京都寮に到着。
京都寮の古風な門の前で
記念写真を撮っていると支配人が出てきて
嫌がる[涼貴特派員]のカメラをもぎ取って
ついに[涼貴特派員]を含んだ
四人衆の全貌があばかれた。
部屋は「高雄」に決定。
この件についてはまことに申し訳ありませんが
駄洒落・ユーモア…何もウカビマセン。
あしからず。
部屋に入って、さっそく浴衣に着替えて
テレビを見ながら雑談開始。
そうこうしていると準備のよい
[伊藤大明神]持参のビール・おつまみと
[涼貴特派員]が自分で揚げた
カッパセンベイがテーブルの上に並べられた。
アルコールとおつまみが用意されると
関西人のおっさんの秘儀である
おっさん駄洒落が
ねずみ花火に火がついたように飛び跳ねだした。
ただし[涼貴特派員]はノンアルコール主義なので
持参のH2Oで参加。
しかし、H2Oだけで関西のおっさん駄洒落に
ついてくるからすごい。
しかし、準備された潤滑油(ビール)と
固体燃料(おつまみ)がなくなると
おっさん駄洒落も底がついたのか
カリスマ指導者がいない団体のように
すぐにみんなそれぞれの世界に埋没。
しかし、このような時でも[涼貴特派員]は
H20を飲みながらカメラのファインダーを覗き続け
通常では被写体に向いていない
我々を撮りつづけるのであった。
ウ~ム、マンダム! 古~い。
ほんまにみなさんマイペース。
すでにテレビを見ている人は誰もいません。
テレビは無常にニュースを流している。
こんな情景を家でかみさんが見たら
関西のおばちゃんのすごいスピードの関西弁で
「もったいないやないの。
テレビ見ないんやったら消しときや。
それもコンセントから抜いとかないとだめやで。
テレビはスイッチ切っただけでも
電気流れてるんやで!
わかってるんか?おとうちゃん!」と
どやされるやろな。
[伊藤大明神]は[涼貴特派員]のカメラが
万が一の時を考えて
年季の入ったカメラを持ってきている。
そのカメラの動作確認中を
[涼貴特派員]が目ざとく見つけて
パシャ!と激写してから
「最近見かけないカメラだけど?」と聞いてみると
「伊藤大明神家に代代伝わってきた
【日光東照宮撮影器】
世間ではピンホールカメラと呼ばれているカメラですわ。
電池もいらないので
旅行には持ってこいなんだけど
ピーカン状態で1分ほど露光しないと駄目なんだ。
安心してや。
みんなの記念撮影で
1分間息止めてとは言わへんよって。
明日天気だったら平安神宮でも
撮影しようかなと思っているんだ。
平安神宮はずっと息止めてくれるもんな」とご回答。
いやはや迷回答に[涼貴特派員]も絶句。
このカメラテストも無事終了した[伊藤大明神]は
暇そうに横になっている[家裁之助]を見つけて
「[家裁之助]は以前京都寮に来たことあったよね。
その時は風呂が先だった?
それとも夕食のすき焼きが先だった?」とお伺い。
「たしか風呂が先だったかな?
ずいぶん前の事なんでよく覚えていない」とご回答。
「僕の時は遅く着いたので
すき焼き食べてから風呂に入った。
さてさて今日はどうかな?」と思案顔。
[伊藤大明神]と[家裁之助]が
暇つぶしの問答をしていると
支配人からの糸電話で
「[伊藤大明神]はん、お風呂入って。
ただし今回は男衆が多いので
悪いけど女風呂に入って」との伝言到着。
これをみんなに言うと[涼貴特派員]が
何かカメラのモニターを見ながら
うんうんと納得している。
[白髪の老人]がこの光景に気づいて
[涼貴特派員]のカメラのモニターを覗き込むと
【都合によりこの浴室の使用を中止します】
と書いた張り紙を撮影していた。
「これ何?」とたずねると
「この高雄部屋のお風呂。
二度と来られないので何でも撮影してるんだ」と回答。
このように何でも興味を持って撮影しないと
一人前の特派員じゃないんだなと
[白髪の老人]もうんうんと納得。
ぞろぞろ四人衆で支配人の指示どおりに
地下1階にある女風呂に向かって出発進行。
《女風呂事件の巻》
このようなシチュエーションに馴れている?[伊藤大明神]は
全員女風呂の脱衣場に入ったのを確認してカギをロック。
浴衣を脱いでみんなでワイワイお風呂に入って
お湯のかけっこや湯船に潜ったりして遊んでいる。
いくつになってもお風呂で裸の付き合いをすると
子供に戻って何をしても楽しいもんですね。
そんなこんなの楽しいお風呂を満喫して
それぞれお風呂から上がって行った。
順番は[伊藤大明神]、[白髪の老人]、
[家裁之介]、…[涼貴特派員]。
順番はこの通りなのですが
本名「シングルスキー・ナンデモユックリッチ」が性格を現すとおり
[涼貴特派員]がなかなかあがってこない。
しかたがないので
[伊藤大明神]と[家裁之介]が脱衣場を出た後
[白髪の老人]がカギを再度ロック。
[白髪の老人]が扇風機で涼みながら
[涼貴特派員]があがってくるのを待っていると
外からドアを開けようとガタガタガタ。
「なんで開かへんの?誰か支配人に言うてきて」
「ちょっと待って。だれか中に居るよ?
中にいるのは誰????」と騒ぎ出した。
仕方が無いので[白髪の老人]が
「支配人の指示でただいま男が使っています。
しばらくお待ちを」と言ったあと
冷や汗が背筋をタラ~ッと流れていった。
「お~い、お茶!じゃなくて
オ~イ[涼貴特派員]早くあがってきてくれ!」
「外で年齢不詳の女性陣が騒いでいるから」と催促。
やっとのことで[涼貴特派員]が上がってきたが
またまたゆっくり頭を乾かしだしたので
首根っこをつかんで有無を言わさず退散。
脱衣場からでると
やはり年齢不詳の妙麗?の女性陣が
まだかまだかと待っていた。
冷たい視線を無視してス~~~ッと退散。
こんなときは
前述の【使用不可の札】をつるしておけばよかった。
チャンチャン。
《メインディナーの巻》
お風呂事件も一段落して[涼貴特派員]も
高雄部屋(すもう部屋ではありません)で
ゆっくりマイペースで髪の毛のお手入れを開始。
職業柄昆布をいっぱい食しているのに[白髪の老人]と
今回の株主総会で常務様に推挙されている
アメリカンヘヤーの[伊藤大明神]の二人は
[涼貴特派員]のふさふさの黒髪を
うらめしそうに見ながら
風呂上がりに購入した
追加のビールと缶チューハイを
柿ピーを肴にチビチビ飲んでいる。
[家裁之介]は、髪の毛は黒くて
まあまあの状態ではあるが
国境の37度線が徐々に
金正日の国に侵入しかけている。
彼も缶ビールを飲みながら
テレビと我々3人の様子をチラチラ見ながら
のんびりくつろいでいる。
この様子は[涼貴特派員]が
ヘアーのお手入れ中なので
「甲子園球場には駐車場がありまへん。
甲子園球場には阪神電車が一番ヤ~」の
オマリーコマーシャルと同じように
状況証拠となる写真はありまへん。
午後6時半になると
フロントから食事の準備ができた旨の連絡有り。
1階食堂に行くと準備万端。
他のグループのみなさんも「席についてヨーイドン」状態。
そうそう、[涼貴特派員]はアンチアルコール派の
モルモン狂に近い考えなのでH2Oを2L持参。
[伊藤大明神]と[家裁之介]はビールをご注文。
[白髪の老人]は後ろの棚から焼酎ボトルをご注文。
何分にももうすぐ京都寮が閉館するので
ボトルも全て原価で処分。
関西人は原価と言う言葉に弱いので
[伊藤大明神]と[家裁の助]も
ウイスキーボトルをご注文。
仲居さんが火をつけてくれるまでの時間を活用して
ビールを飲んだり、焼酎の水割りを飲んだり
ウイスキーの水割りを飲んだり
水をストレートで飲んだりして
相変わらずのおっさん駄洒落で
ワイワイガヤガヤ。
料理は京都寮名物のすき焼きだ。
肉は本家某商社の畜産部より
ただ同然で仕入れしたOGビーフ。
このカラクリは、支配人の元先輩パワーで
現在の畜産部長にうむを言わせることなく
強引に仕入れ伝票にサインさせているからとの
もっぱらの風評。
まあ、横流しするのでなく
正式に仕入れしているので
監査が入っても大丈夫との事。
しかし、畜産部は繊維本部に比べて
利益の稼ぎ頭と聞いている。
よっぽど利益あるのかなあ?
こんな事を思いながら
喉のアルコール消毒をしていると
仲居さんが鍋の火をつけてくれて
すき焼きの開始。
そこで、ヨ~イドンの合図替わりに仲居さんに
全員の写真をパシャと激写してもらう。
この激写セレモニーが終了するやいなや
鍋の準備スタート。
この作業は[家裁之介]と[伊藤大明神]が
テキパキと遂行。
[涼貴特派員]も、この時ばかりは食欲中枢系が
仕事系の神経に勝って写真なし。
当然[白髪の老人]は焼酎を
一人でモクモクと楽しんでいたので
[涼貴特派員]の代役をすることすら
気がまわらない。
やっと、すき焼きのセット完了で
[涼貴特派員]も我にかえって撮りはじめた。
さ~て、準備もできたので食べようかと
[白髪の老人]が箸を持ち上げると
さすが[涼貴特派員]ですね。
箸をつける前のグッドタイミングを忘れることなく
[家裁之助]と[伊藤大明神]の
苦心の作の最良の出来栄えをパシャ。
このパシャを合図にみんなで
「いただきますコール」をするやいなや
黙々と食べ始めた。
しかし、黙々と食べていたのはほんの一時
関西人のおっさん4人が
アルコール入りのすき焼きパーティーで
黙々はありえません。
それからはおっさん駄洒落のオンパレードで
アルコールが減るわ減るわ。
白髪の老人は、食べる前からグビグビ。
一人でこんなスピードで飲んだらきっと?
次の巻で結果は判明します。
それから2時間ほど経過して、本名のように
何でもゆっくり[涼貴特派員]のごちそうさまで
今回のディナーの宴も終了。
最高のひと時を過ごしましたとさ。
《夕食後のひとときの巻》
この巻はあまり自信が有馬銭湯。
と言うよりも
「記憶がございません」と言う方が
正しいかも?
[伊藤大明神]曰く
「即、夢の中に遊びに行きよった。
困ったやつや」とのこと。
確かにトイレで[涼貴特派員]に
残った焼酎ボトルを大事に抱えて
小用しているところを
激写されたのは記憶にあるのですが
その後のフトンを敷くまでの間の記憶が
ございません。
よって、[涼貴特派員]が撮影した
証拠写真を元にして
たぶんこうだったんだろうと
第18感(6感×3倍)を働かせて
書いております。
この作品ができたところで
他の3人に確認したところ
みんなニヤニヤしながら
「大筋は間違っていないけど?」と
微妙な返事がちょっと気になっています。
ノンフィクションではありますが
そこのところは大目に見てやってください。
(影の声)
この部分だけ大目に見てもらっても
他の部分は・・・大丈夫???
それでは、推測部分が多い
問題の部分の記述を始めますわ。
おいしいすき焼きをお腹いっぱいたいらげて
焼酎をおいしくいただいて
高雄部屋に帰るところで
小用をもよおした[白髪の老人]は
[家裁之助]と連れションなる行為を行う。
その後に高雄部屋に帰ってきて
全員の在寮証明用写真をパチリ。
この写真は4人全員が写っているので
三脚を使用して撮影。
この写真からは[白髪の老人]は
ちゃんとカメラ目線をして写っているので
他の3人からは
ちょっと酔っているくらいに見えたのでは?
しかし、実際は[白髪の老人]の記憶は
この部分から
飛んで・飛んでの円広志状態ですわ。
その後は[涼貴特派員]が撮影した
現状分析用写真から推察します。
[家裁之介]の単独ショットが写っています。
一体何を考え・何をしようとしているのでしょうか?
第18感を働かせても
納得のいく解答が浮んできません。
刑事コロンボよろしく
周りの細かい項目をチェックしてみよう。
後ろの板の間には
折りたたみ傘を乾かしている。
テレビはついている。
前のテーブルの端には
飲み干した缶ビールとコップ。
目線はカメラ目線。
そうか、何もする事がないので
[涼貴特派員]のデジカメが作動する
30秒を待っていただけかも?
それとも
胸元を開けているという点から推察すると
暑くてただ涼んでいるだけかも?
次の写真はこりゃまた
難問の[伊藤大明神]の写真。
畳の間の真中に
板の間にあった椅子を持ってきていて
足を投げ出して座っている。
しかし刑事コロンボは
過去のいろんなパターンのデータを保有しているので
今回は一発で当てられそうです。
そうなんです。
[伊藤大明神]の性癖カルテから推察すれば、
このポーズは足元の座布団に座っていたら、
お腰がウズウズイテテイテテ状態になってきたので
「洋風高止まり木腰サポート座布団」に移って
ホッとしたところかな?
当たっていれば、きっとこの後は
「喉通過煙発生草入り紙丸め棒」などに火をともして
吸引されたのでは?
これは、一番近いところに
「喉通過煙発生草入り紙丸め棒」の変わり果てた
世間の嫌われ者の俗名をもつ
吸殻を捨てる灰皿があるのでね。
おっと、刑事コロンボは
いつもどおり帰りがけに振り向いて
「後、一つだけお聞きします」
「このシチュエーションは夕食後
[伊藤大明神]が部屋に帰ってきた時でしたね」
「みなさん、ひょっとしたら
今までの推察は間違っていたのかもしれません」
「本当は、コマンタレブ~の毒ガスを
部屋中に発散させるために椅子に座ったのかも」
「この推察が本当であれば
れっきとした故意の密室殺人+自殺未遂事件ですな」
最後に写っていたのは[白髪の老人]が
座布団を枕にして熟睡中の写真。
こりゃ、また、トドが完全に座布団岩の上で熟睡中。
刑事コロンボの出る幕なしですね。
答えは「ZzZZzZZZzZZZZ」
《トイレ事件の巻》
昨日の雨もカラッとあがって
梅雨の合間のさわやかな朝がやってきた。
二間続きの高雄部屋で、なぜか目を覚ますと
[白髪の老人]が一間を占領し
他の3人は一間で窮屈そうにお寝んね。
昔から有名な[白髪の老人]の
「空気入替時発生喉及鼻穴振動音」が
今回も高らかに鳴り響いたのかも?
しかし、本人は全く記憶にございませんのであしからず。
先ずは人間としての身だしなみの第一である
洗面を行ってすっきり。
みなさんも、それぞれのスタイルで
朝の身だしなみ完了。
[涼貴特派員]は
快便の神のお告げをいただくために
腹筋運動??回。
やっぱし、我々某商社OB会では
一番のヤングマン。
この運動のおかげで
快便の神が天井裏から降臨され
無事おなかスッキリコーラックとなった。
この後[伊藤大明神]も引き続いて
快便の神が天井裏から降臨され
腹筋運動することなく
スッキリサワヤカ律子さんからお呼びがかかり
「哲学の小部屋」に出かけていった。
このスッキリサワヤカ律子さんになるために
「哲学の小部屋」で頑張っていると
「哲学の大部屋」に小をもよおした男がやってきて
いきなりブ~ッと汽笛一声新橋を発生して
出発したそうな。
この方式は[白髪の老人]のスタイルにそっくりなので
「哲学の小部屋」から
何か駄洒落を言おうと考えているうちに
汽笛一発おじさん?は
品川に帰っていってしまった。
関西人代表の[伊藤大明神]としては
駄洒落を言えずに地団駄を踏みながら
律子さんへと変身。
まあ、スッキリサワヤカ律子さんになれたので
60点で高雄部屋に帰ると、すれ違いに
[白髪の老人]が高雄部屋を出るところに出くわした。
「今まで、部屋に居たん?」と問い合わせると
「そうですよ。今からトイレですわ」と
スタコラサッサと駆け出した。
あれ~?先ほどの汽笛一発の御仁は
だれだったのだろう?
[伊藤大明神]はホッと胸をなでおろして
部屋に入った。
そのころ[白髪の老人]は
「哲学の大部屋」に入るなり
ブ~ッ!と汽笛一発してから小用開始。
ウ~ム、気分は爽快たまらんです。ハイ!
《朝食の巻》
トイレ騒動も一段落して
部屋で血液型どおりに
それぞれの単独行動をしているところに
朝食の用意ができたお知らせが
糸電話で届いた。
1階の食堂に行くと
純和風の朝食だ。
やっぱし、「大和民族」にはこれが一番ですね。
あ!ごめん。大和は奈良ですね。
ここは「山科民族」の表現が
フィットネスですかね。
(メニュー)は紅鮭の塩焼き、あじの開き、
温泉卵、卯の花、わかめときゅりの酢の物、
漬物、豆腐?の味噌汁、赤富士米?のほっかほっかご飯です。
それでは、テレビでおなじみの
「伊藤大明神毛の嘱託」に出演交渉中の
[伊藤大明神]にお毒味をお願いすると
「お毒味は佐々木小次郎より
封印されているのでできないんですわ。
その代わり、代々奥様の家系で引き継がれている
秘儀を披露しますわ」と言って食卓の前に座った。
その秘儀とは〔裏千本毛流〕にのっとって
むささきを調合するんだそうです。
1回の作法を実施すると
髪の毛が千本以上抜けると言われるほどの
緊張感が漂う
〔裏千本毛流〕のむらさきを調合する場面が
写真でスクープされたのは今回が初めてです。
過去、極秘に写真撮影された
言い伝えは々あるのですが
なぜか2004年6月現在では
国立博物館の1枚を除いては
確認できていません。
この国立博物館の1枚も
非公開秘物の1品のため
本物かどうか疑問符付きとのこと。
[伊藤大明神]から
この秘儀を見ていた我々に
「お見せするのは今回だけよ。
あんたも好きね~!」イトチャン・プッと
きっちり落ちまでつけてくれました。
むらさきの調合も無事終了して
これから普通の作法で朝食開始。
この後の食事の風景ショットはありません。なぜって?
それは、[涼貴特派員]が黙々と、かつ、ゆっくりと
一口30回の噛み噛み作法でお食事したので
撮影する時間がなかったから。
夕食と同様[涼貴特派員]のご馳走様を合図に
朝食会は無事終了したのでした。
《出発前のひと時の巻》
この京都寮のお庭は結構広く、木々も多くて
昨日の雨をいっぱい吸収した
木々の緑が新鮮です。
我々4人が三脚をセットして
撮影会をしていると
支配人も庭に下りてきて
5人での撮影会になった。
お庭での撮影会も終了し
出発までの時間を1階ロビーで
京都寮の最後のひと時を
思い思いに過ごした。
[涼貴特派員]もゆっくりロビーで
京都寮の最後のひと時を過ごしたかったが
DNAに書き込まれてしまった特派員根性が
目を覚ましたままであったので
ついつい写真を撮り続けてしまった。
[白髪の老人]はアルバムを見ないで
日経新聞などを読んでいる。
何を読んでいるのかとのぞいてみると
昨日のトラの敗戦記事を読んでいた。
しょうもな~!
[家裁之介]は、某商社の先輩が
書かれている会報を見て
知っている人の過去との対比で
昔を懐かしんでいる。
[伊藤大明神]は
京都寮を訪れた先輩諸氏が残していった
アルバムを懐かしそうに閲覧中。
1階ロビーでの昔の回顧録の閲覧も済んで
会計も済んでやれやれのひと時を
部屋に戻って今後二度と味わうことができない
京都寮高雄部屋の空気を吸いながら
某商社での楽しいひと時をそれぞれ懐古した。
いよいよ京都寮ともお別れして
これからのひと時を
京都散策でエンジョイすることになる。
我々某商社OB7人衆(本日は4人衆)は
某商社情報システムで
同じ釜の飯粒を食べた仲間という糸で
つながっているだけなんですけど
この糸が釣り糸みたいで今では
切っても切れない状態というか、腐れ縁というか
まあ老後の「茶のみ友達」みたいな状態になっています。
これだから続いているのかも?
これから始まるなんとも奇妙な京都散策をする前に
京都寮の門前で最後のショットを
[涼貴特派員]の10カウントでパシャ。
《野村碧雲荘の巻》
出発前に、京都寮の支配人から
寮の近くの名園の場所を教えてもらったので
先ずはそれらを見に行こうということに決定。
京都寮は平安神宮のすぐ近くで
教えてもらった名園も平安神宮からすぐ近く。
先ずは平安神宮の大鳥居をくぐって
ポリスボックスのあるT字路を右折して
動物園を通り過ごして、教えてもらった
庭園の前と思われるところに到着。
しかし、昔からコンピューターシステムの構築を
やっていた人にしては
みんないい加減に聞いていたので
確定できずにウロウロ。
しかたがないので
こうなったら南禅寺に行くことに決定。
ここでもへそ曲がりの
DNA保菌者の4人衆なので
大きな道を行くのをやめて
適当に小さな小川の流れている小道を
てんでバラバラの歩幅とピッチで
梅雨の合間の暑いピーカン天気を友達に
ブ~ラブ~ラ。
そうしていると、しっかり目的をもって
散策していると勘違いした
全然知らない元レディースの団体が
我々の後を適当な間隔をとってついてくる。
T字路に着いてわれわれが地図を見ながら
どちらにいこうかなと思案していると
元レディースの団体が
やっと我々のチャランポラン行進に気がついて
元来た道に引き返していった。
地図を見ても「いまどこシステム」が
壊れた状態だったので
適当にこのT字路を左折して進んでいくと
花しょうぶ?が咲いている
武家屋敷のような旧家の前に到着。
看板をみると「野村碧雲荘」となっていました。
まあ、いわれは読者のみなさんが
自分で調べてくだしゃんせ。
お屋敷の前の掘割には
花しょうぶがきれいに咲いている。
この光景をバックに、まいどおなじみの
ハイ・息を止めて!パシャ!
この後は、看板の矢印にそって
疎水の元の方向へ出発。
それにしても暑かったことしか思い出せません。
《南禅寺の巻》
野村碧雲荘の看板どおりに
疎水放流水の流れをさかのぼっていくと
南禅寺に着いたことが
ある物体を視覚に捕らえられたことによって判明。
残念ながら、その物体をカメラに収めるのを
[涼貴特派員]に指示するのを忘れたため
現状写真はありません。
それは「ゆどうふ」の看板でした。
たしか、お値段は3000円~4000円。
これを我々「関西ドケチ珍集団」が
食することは無いので
すんなり通り過ぎちゃいました。
これを食べる時があるとすれば
きっと銀婚式のような
嫁さんにヨイショする必要が生じたときぐらいかも。
南禅寺の山門に無事到着すると
バッファローではなくてバスツアーの一団が
ゾロゾロと山門前に集合。
[伊藤大明神]がピ~ンときたのか
すぐにツアーの集団の中で
ちゃっかりバスガイドさんの説明を拝聴。
さすが[伊藤大明神]。
[白髪の老人]はすでに暑さでダウン状態。
木陰にある杭を
上手く椅子代わりにして休憩中。
この後、山門の上にあがるかどうか
DNAの葛藤がありましたが
財布の都合のDNAが勝って
疎水橋に行くことに決定。
どこかヨーロッパにあるような
石作りの疎水橋は何度見てもすばらしい。
[涼貴特派員]はいろんな角度から
このビューティフルな光景を
デジタル画像として記憶している。
撮影後のショットを見せてもらうと
疎水橋の真下をトンネルのように
撮影しているショットがあった。
普通はこんなショットは撮らない。
やはりするどい感性の持ち主なんだ。
疎水橋をバックにたくさん写真を撮った後
疎水橋の上に上って行ける道を発見。
上がってみると
今でも琵琶湖からの水が流れています。
疎水橋の歩けるところの幅は
約1メートルぐらいあるんだけど
高所恐怖症の[白髪の老人]は
こわごわ状態で立っている。
《6000壷の巻》
この後、疎水に沿って奥に進むと
ちょっと開けた場所に到着。
そこには発電所のような
設備が設置されていた。
後で案内掲示板を見ると
蹴上水力発電所そのものであった。
今でも現役選手でプレー中との事。
ごくろうさんです。
この蹴上の発電所を
通りすごそうとした時に
すぐ横から若い娘さんに声をかけられて
全員が一瞬金縛り。
しかし、この金縛りも声をかけられた中身がわかると…
それは、6000壷の庭園鑑賞の呼び込みだった。
この呼び込みに答えたのは
[伊藤大明神]と[家裁之介]。
けちっこDNAがまたまたはたらいたのが
[涼貴特派員]と[白髪の老人]。
よって、[涼貴特派員]のデジカメを
[伊藤大明神]に渡して
代表で撮影してもらうことに決定。
その間の[涼貴特派員]と[白髪の老人]は
その辺を散策することになった。
6000壷の庭園鑑賞した後
4人が落ち合ってデジタルカメラのモニターで
庭園を見ようとすると
呼び込みのポイントの6000壺はもとより
庭園自体全てが残念ながら写っていません。
どうも、最新の「撮影邪魔婆離屋」装置が設置していたらしく
すんなり呼び込みのお嬢さんも
デジカメ撮影を許可したのかも?
また、途中で振舞われた抹茶には
これまた最新人間工学の技術を集めた
「特定記憶残像消去粉」を混ぜられていたらしく
二人とも6000壺の記憶が全くなかった。
しかし、[伊藤大明神]が持っていた
日光東照宮撮影器には
ひょっとしたら写っているかもしれないですね。
まさか、日光東照宮撮影器と言われている
ピンホールカメラを持ち込まれることは
想定外のためにね。
2~3年後に幻の6000壺の写真が
国立博物館に納められるとともに
週刊誌「○○現代」の
現代の謎のコーナーあたりで
お目にかかれるかも?
《インクラインの巻》
琵琶湖から淀川までを
水路で接続する構想を実現するために
この蹴上での勾配をレールを用いて
船ごと上り下りできるようにしたのがインクライン。
[伊藤大明神]と[家裁之介]が
6000壺の拝観をしている間に
[涼貴特派員]と[白髪の老人]が
インクラインのあたりで時間をつぶしていた。
デジカメは6000壺コースに渡してしまっていたので
映画「スタンド・バイ・ミー」のような傑作ショットは
残念ながらございません。
読者の頭の中で勝手に妄想してください。
そうこうしている間に
6000壺コースのご両人がやってきたので
インクラインの中間地点で合流して、パシャ!
《琵琶湖疎水記念館の巻》
インクラインを下ったところに
琵琶湖疎水記念館がある。入園無料。
途中で鷺?がいたのを[涼貴特派員]が
撮影すべくトライしたのですが
立ち上げ30秒のデジカメが災いしたのか
鷺に詐欺にあったのか
失敗に終わってしまった。
そこで、被写体を
カルガモ親子に変更してパシャ!
琵琶湖疎水記念館に到着するやいなや
[伊藤大明神]はトイレに直行。
この間に疎水が流れ込んでいる
すばらしい景色をバックに
休憩していたシックな娘さん達と
我々3人が代わりばんこにパシャ!
後でこの写真を[伊藤大明神]が見たら
「これこそ、詐欺じゃ」と叫ぶでしょうね。
《永観堂の巻》
琵琶湖疎水記念館を見学後
哲学の道に行く前に
もみじの名所の永観堂に立ち寄った。
ここも拝観料を考慮して中に入ることなく
来た証にパシャ。
ここはもみじで有名で
訪れた時はカエデもめっちゃ元気な
緑一杯の時期。
[涼貴特派員]はこの状態を
一杯撮影しているので
「やっぱし秋の紅葉の時を
撮影する方が良いのと違う?」と
[家裁之助]が問いかけると
「これはデジタル映像だから
帰ったらパソコンの映像処理で赤緑を反転させると
バッチリ紅葉になるんだ」と言いながら撮影継続。
通常の人は、バックの緑のもみじを紅色に
脳内で反転させる事は難しいけど
パソコンは簡単にできちゃうんだ。
このパソコンのような器用な事ができるメンバーは
サウスポーでいつも右脳をきたえている
[白髪の老人]しかいないかも?
《哲学の道の巻》
いよいよ本日のメインイベントの
哲学の道に到着。
昔、西田幾太郎先生が
「人生とは?」「愛とは?」と考えながら
歩いたと言われている哲学の道を
俗世間の垢まみれの
某商社OB会の4人が
「喉渇いたな。
どの自動販売機が一番安いかな?」とか
「エ~ッ!抹茶セット1000円は無いよな?」
「あのペアは不倫?」とかを
ダベリングしながら哲学の道を散策。
途中では、お行儀よくベンチで
「お座り、お手!」→「ワン」「ツー」「スリー」
の状態でパシャ。
また[涼貴特派員]得意の後ろ歩きで
我々3人のダラダラ歩きをパシャ!
写真だけ見ると[涼貴特派員]は
撮影後に疎水に落ちたのではと
思われる構図なんだけど無事だった。
途中の行き先案内板での写真を見ると
方向音痴・バラバラの
血液型&DNAの4人衆のために
案内板もバ~ラバラの方向を指している。
途中のミニ橋の上でバックに紫と紅の
紫陽花を入れた写真を撮影。
この光景がピッタシなのは
白髪三千本の[白髪の老人]しかいませんね。
《お昼ごはんの巻》
哲学の道の散策も終了して
銀閣寺の付近に到着。
白川通り今出川交差点の近くの
プチレストランで遅めの昼食。
座った席が通りから見えるところの一等地。
プチレストランでの
おっさん4人でのランチをぱくついている姿は
ひょっとしたらお店のイメージダウンになったかも?
マスター、ごめんやっしゃ。
《同志社大学探訪の巻》
プチレストランでの昼食を終えて
その後はお帰り組と
同志社探訪組にわかれた。
お帰り組の[伊藤大明神]と[家裁之介]は
バスにて阪急四条河原町へ。
[涼貴特派員]と[白髪の老人]は
なぜ同志社大学の探訪に
行く事になったのでしょうか?
それは何と二人とも卒業生だったからです。
後の二人と別れてから
本当は行きたかったが
「君たちは校風が合わない」と断られた
京都大学の横をすり抜けて
出町柳の橋の上から川面を見ながら
同志社女子大学の前に到着。
[白髪の老人]の当時は
図書館が女子大学の
敷地に入ったところにあったので
本を探すふりをして
図書館によく行ったものだった。
この話を[涼貴特派員]にすると
「僕の時は大学の西側に
大きな図書館があったので
そんなラッキーな状態?
ではなかったですね」と
ちょっぴりうらやましそうな顔をしている。
その後[涼貴特派員]と[白髪の老人]の
共通母校の掲示板の前で
代わりばんこでパシャ。
[白髪の老人]は工学部卒業
[涼貴特派員]は商学部卒業と
学部は異なるが我々の時代は
この今出川キャンパスがメインキャンパス。
お互い懐かしい母校のキャンパスを通って
それぞれの得意学舎を説明したり
写真を撮ったりしながら
西門手前のチャペルに到着。
そこでは、結婚式を挙げたばかりのカップルが
参列者のみんなと写真撮影をしていた。
みんなキラキラ輝いていたけど
特に純白のウェディングドレスを着た
花嫁姿は最高。
[涼貴特派員]はシングルなので
写真を撮るのも忘れて
たまらず「いいなあ」とつぶやいていた。
いつもはシングルの良さを
切々と我々に話していたけど
彼の本音がチラッと垣間見えた瞬間だった。
その後は私たちの胃袋を満足させるだけだった
学食のある学生会館を訪問。
今ではどこかのレストランなどが入っていて
ちょっとしたグルメシティ。
また、映画館もあるらしい。
当日は日曜日だったので
学館内の喫茶店が閉まっていたので
当時よく行った今出川交差点の傍の
「わびすけ」に行ったが
残念ながらここも日曜日はお休みでした。
[涼貴特派員]も[白髪の老人]も
この「わびすけ」にはよく行ったものだ。
[涼貴特派員]の話によると
休講や次の講義の時間調整や
「ガロの学生街の喫茶店」の
歌詞にあるような
甘くせつない青春の恋多き時間を
「わびすけ」で味わったそうな。
時間調整はわかるけど
「甘くせつない青春の恋多き時間」の部分は
話半分で聞いておきま~す。
ところで[白髪の老人]の
「わびすけ」の使い方は
主に同好の志との待ち合わせ場所でしたかね。
彼女との待ち合わせなら良かったのですが
中国語研究会の同好の志のメンバー探しでした。
こんな話をしながら
当時の同志社大学のメイン運動場?である
御所の木陰道や玉砂利を踏みながら
錦市場経由で阪急河原町駅まで
おっさん二人のアベックで帰路についた。
これで『京都寮閉館前ツアー』は終了です。