夫婦の遠足:鶴来の街を歩く:鶴来エクスカーション@発酵文化芸術祭
土曜日、バスと電車(北陸鉄道:石川線)を乗り継いで鶴来の町へ。
鶴来・・・ほんまに何年ぶりやろ~、20年近くご無沙汰かなぁ。
子供達が小学生の頃は、ほんまによぉ行きました。
春と秋は樹木公園に行って、山菜摘みとか、松ぼっくりやつる植物を取りにとか。
山菜は春の味を楽しみ、松ぼっくりやツル植物とかは、クリスマスリースを作ったりとか・・・いろいろ
年末やお正月は、満歳楽の蔵元まで甘酒を買いに行ったり、白山比咩神社へ初詣に行ったり、獅子吼高原にもスキーに行ったり・・・夫の運転する車でよく遊びに行った。
野町駅で、まず、私はICaカードで乗れると思い込んでました、夫が「なんかちゃうような気がする」と言って、自ら、駅員さんに聞きにいってくれました。感覚性失語で言い方が独特なんだけど、でも、往復乗るんだったら、1日フリー乗車券があるってことも駅員さんから聞き出してくれて・・・、私は知らなかったんで・・・夫の直感(ICaは使えない)のおかげです!!
この駅の近くに、津田駒があるんですが、夫は線路の近くに大学の先生と何度か食事したレストランがあるって言い出した。私、そんな話、病気になる前の夫から聞いたことなかったし、初耳やん・・・でも、グーグルで調べると、確かに小さいけど人気のレストランが載っている。そして、電車が動き出すと車窓からお店がちらっと見えました。
すげ~~記憶力!!(え? なんでこの人、要介護○なん??)
野町駅にはいくつか作品が展示してありました。
美大卒展から注目してた、深田さんの作品が見えて・・・でも、この「北陸鉄道石川線」は、列車が入ってないときは、駅のホームに人は入れないんですね~、それじゃ、写せないやん!
列車に乗って、車内の窓からしか写せない・・・う~む、なんか「じれったい!」作品でした。
車窓から、金沢市から次第に、風景が変わっていき、田園風景になり、山が近くに見えてくる・・・
鶴来駅についたとき、トイレに行ってるとき、外で何やらパトロールカーが何か放送してるな~と思ってたら・・・
それを近くで見ていた夫が、一生懸命説明してくれます。ただ、失語症だから、なかなか言葉が出てこない。「ほら、あれなの、黒くて、大きい、あれが出るからって言ってた」と・・・私と問答数分・・・やっとやっとわかりました。「クマが出る!から、ご注意ください」というパトロールカーだったのでした。
額づくりの専門工房の「額三」の壁面の作品とかを見て、深田さんの「売地」の作品!
廃線となった線路跡に作られていて、なかなかの存在感です。
その近くに、うどん屋なのになぜかラーメンが人気という、行列ができる店「こいしや」さんがあり、まだ昼の時間までずいぶんあるのに、もう行列ができてました。
その後、鶴来の町のメインロードへ。すっかり道が広くてきれい・・・
そしておしゃれなお店がいろいろある。
秋の陽を浴びてとてもきれいでした。
横町うらら館へ・・・そこは、1992~1999年、まだ金沢21世紀美術館ができる前に、現代アートを鶴来の街に展示するという、ヤン・フートさんを中心にした活動があり、その記録を見ることができます。
実は、私たち家族が、何も知らずに、獅子吼や樹木公園に遊びに来ての帰り、立ち寄った街に、何か大勢人が歩いていて、お店の中や倉庫の中に摩訶不思議な彫刻を作ってる人がいて・・・という場に出会したことがありました。まるびぃで現代アートに出会う何年も前に、すでに現代アートの現場を見てしまってたのでした。確かその場にいる方が、「作家さんが今作ってるんですよ」とか「オーストラリアの人が今来てるんです」とか教えてくれたように記憶しています。
それを今に伝える資料や映像を見ることができる「横町うらら」館・・・そこで、なんと、まるびぃのボランティア仲間のお一人に遭遇!
あれ? 電車には乗ってなかったけどなぁ・・・って思って聞いてみると、なんと、まるびぃから「アートバス」が出てるそうで・・・へぇ~~知らんかった。「発酵文化芸術祭」の冊子にも書いてないぞ?
後から聞いてみると、チケット買った人にそういうお知らせが来てるそうで・・・・大野の方も出てたらしい。土日祝のみらしいけど・・・大野は不便だったから、その情報知りたかったなぁ。とはいえ、私たち大野に行ったの平日だったっけ・・・
帰りだけ乗っていってもいいそうだけど、私たち、1日フリー乗車券買っちゃってたしなぁ・・・
満歳楽、菊姫・・・そりゃあもぉ、鶴来に来たなら、もちろん、酒買って帰る~!(アート作品の鑑賞に来たのが目的です!)
この時期は、ひやおろし・・・がギリギリ買える時期だし、そしていよいよ今年の新酒も出てくる時期。蔵元ならではの、一足早い新酒をちょっと味合わせてもらった。
満歳楽では、以前、土蔵みたいなギャラリーがあって、とても雰囲気良くて、お花の展示とかお正月飾りの展示とか時々見に来たことがあったけど・・・今はそこはもう解放してないらしい。ただ、奥の座敷の部分に展示があって、沖田愛有美さんの漆の作品の展示・・・うさぎの死体みたいに見える平面の漆作品はとても奥まった場所にあって近づけないんだけど・・・一見、なんであんな奥? 残念?って一瞬思うんだけど、かえって、森の中で動物の死体を見てしまったときの、あのなんとも後味悪いような雰囲気、見てはいけないものを見てしまった・・・感にすごくマッチしてるかも・・・とも思えた。
座敷の方に、触ってもいい漆作品があり・・・塗っては研ぎ、研いでは塗りを繰り返す作品の手触りを、自分の手のひらで体感することもできた。
歩くと汗ばむほどの気温の中、秋の1日、大人二人のいい遠足となりました。
超人気店の「こいしや」さんではなく、私たちは、グーグルマップで見つけた、ちょっと変わった、でもとっても素敵なスペースで、ランチをいただきました。
そのお話は次に・・・