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「宮永愛子 詩を包む」展@富山市ガラス美術館キラリ


 たまたま、「この後、富山行くねん、宮永愛子さんの展覧会がガラス美術館であるねん」と話をしたら、まるびぃ仲間のお一人が「あ、私も行きたいな」「一緒に行く?」という話になり、彼女が車で来ていたので、乗せていただくことになり、楽しいアートツアーになりました。

「変わりながらあり続ける」をテーマとして、ナフタリン、樹脂、ガラスの彫刻や塩、陶器、葉脈などいろいろな素材を使われている宮永愛子さんですが、今回はガラスで封じ込めるなど、ガラスと向き合う作品も多い、

ナフタリンを使った作品の中で、時間とともにナフタリンが気化してガラスケースで冷やされてまた結晶化する過程で、作品の形がまろびていく・・・
どんな形を作るのか・・・
今回の展覧会では「詩(うた)を包む」と題していたように、「くぼみに眠るそら ー大黒様ー」という作品があることからも、すごく物語性とか寓話性を感じた。「寝虎」とか「猫と鮎」「トランク」とか、割とつながりを感じさせるアイテムだなぁと。
 そして富山をすごく意識した作品も・・・翡翠海岸とか埋没林とか稲穂とか、富山の風景を封じ込める作品が多かった。
  樹脂で封じ込める「waiting for awaking」シリーズも、気泡もたくさんあるも構わずっていう感じが「動きが一時的に止まってる」という雰囲気を感じさせる。
  宮永さんの作品は、静的なんだけど、実は「動きを感じさせる」んだよね。
 さらに美術館の装備品・・・展示台を組み合わせてオブジェのように使っての展示構成や、陶器の作品・・・貫入の音は残念ながら聞こえなかったけど、でも、きっと、あそこの監視さんやってたら、聞けてたかもなぁ。
  
 この地域に残っている古い道具、製本の道具、キルンキャスト(型)、をそのまま展示していて、興味深かった。

最後に「そらみみそら」の鏡文字で描かれた手紙を持ち帰る・・・ああ、旅のはじまり、旅の終わりを感じさせる、宮永愛子さんの持ち味を存分に感じさせた展覧会構成でしたね。

久しぶりに「キラリ」へきて、最上階のグラス・アート・ガーデン、チフーリの作品、ああ、やっぱり素敵だなぁとつくづくと堪能・・・
それにやっぱり、美術館が広々としていて綺麗だなぁ、隈研吾さんの建築の中にいると、なんか落ち着くなぁという印象を改めて思いましたね。
 コレクション展「かさねのガラス」展では、色の重なり、量感が美しかったり、深みがあったり、いろんな作家の作品、楽しめました。

普段はソロ活動の私も、気心の知れたまるびぃ仲間との大人ミュージアム・クルーズ、楽しかったです。

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