寂しいけれど・・・ある意味、なんか、阪神らしい

 岡田監督退任・・・の報道が流れ・・・ご本人もそれを正式に選手たちに伝えられて、そして「少しでも長く野球をやろう」という意気込みをもって臨んだ、クライマックス・シリーズ(CS)

でも・・・なんか、嫌な・・・というか、予想通りというか。
星野監督のときもそうやった・・・日本シリーズで「もう最後だから」と先に言ってしまってた・・・

「ユニフォームを脱ぐという監督のために」・・・という意気込みが空回りする・・・
それって、やっぱり、阪神らしいんよ・・・

しかしまぁ、ほんまに情けないほど、あっさりとした負け方だった・・・
今年のタイガースの調子をそのまんまなぞったような、CS、対DeNA戦2試合だった。
打線が全く機能しない、先発ピッチャーが踏ん張りきれず、中盤で相手に追加点を許すともうなすすべなし・・・

岡田監督は阪神タイガースファンで、そのまま選手として、監督として、再び監督として、最高の勝率を誇った、まさに「生粋の阪神タイガースファン」だった。
将棋がお好きでお強いという評判の通り、持ち駒を生かして戦うとほんまに先読みが冴えて、みてておもしろい野球だった。
でも、調子が上がらない、もしくは徹底的にマークされて、去年うまくいったことをその通りやっても今年は相手の研究に阻まれて、全くうまくいかない。
そうなった時に、どうやって戦術で勝っていくか・・・143試合の中で立て直すことにはなんとかなったけど、でも、短期決戦だと立て直しに時間を割けない・・・今年の打撃の悪さが結局は最後まで治らないままだった・・・昨年、ほとんどの選手がキャリアハイに達してないから、今年は上積みをすればもっと強くなる・・・が、今年は、ほとんどの選手が伸び悩んだ、調子を落とした・・・打線をかなり組み替えながら、なんとかシーズン後半にやっと立ち直ったかに思えたけど、でも、チームとしては成熟しないままになってしまったんだなぁと思う。

「敗軍の将、何も語るに及ばず」なのかなぁ。
試合後のインタビューは辛辣な「愚痴?」で終わって、きちんとした会見もファンへの挨拶もなく終わったのが、なんか、寂しい。
とてもそういう心境になれなかったのか、悔しくて歯痒くてブチ切れてしまった・・・んだろうなぁ。

昨年の優勝・日本一は、紛れもなく「岡田監督の力」だったと、ファンの誰もが認めてます。
本当に夢を見させてくれて、楽しませてくれてありがとうございました。

森下選手、桐敷投手は、岡田監督だからこそ開花した選手だと思う。

今年はホントにしんどかったんだろな。岡田監督の顔が辛そうで、肌もぼろぼろな感じだった。
年齢的に限界もあると思うし、今の若い選手たちも「2年目」はついていけなかったのかもしれない。

名将・岡田監督、ありがとう。長く語り継がれる名監督です。

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