浅井裕介展「星屑の子どもたち」@金津創作の森
まるびぃのボランティア仲間から絶賛おすすめされたので、GWの午後、仕事の後、夫を誘って行ってきました。
初めて知るアーティストさんでしたが、1981年生まれの40代の作家さん・・・でもお写真からはもっともっと若い感じでしたね~
絵画の作家さんですが、使う素材がおもしろい。
土、泥、石、水、小麦粉、テープなどなど身近にある素材が主人公。
土や泥ってその土地ごとに全部色が違う・・・確かにそうだなぁ。
そして土、粘土とくれば「焼き物」へも・・・
制作に協力したたくさんのボランティアさんの中に、まるびぃのボランティア仲間お二人のお名前もありました。
描かれてるキャラクターは動物や植物をデフォルメしたユニークな形状、伸び伸びと画面いっぱいを躍動してる感じです。どことなく・・・手塚治虫キャラ?ぽかったり、ムーミンのキャラ?っぽい感じもあって、すごく親しみやすかった。
メインは茶色基調なんだろうけど、とにかくそのグラデーションの見事さ、そして土の質感が持つあったかさに包まれる感じが心地よかったです。
圧巻は、床面いっぱいに描かれた絵画作品で、ここは、鑑賞者が靴を脱いで直に絵の上を歩くことができます。土や泥の質感を皮膚で感じて欲しいという作家の願いがあるとのこと。
私も裸足になって絵の上を歩いてみました。
足の裏に伝わってくるザラザラ感、ぼつぼつ感、滑らかさ・・・一様ではない表面の様子が触感に訴えてきます。
足裏の触感・・・現代人が失いつつある感覚だよなぁ。普段の生活であまりかえりみられない部分・・・でも、人間は常に足の裏で全身を支えてるわけだから、二足歩行の人間こそ、足裏大事だなぁとつくづくと思い知りました。
映像でしたが、マスキングテープをひたすら作家さんが貼っていく中にピアノの美しい音が鳴っている作品、すごく穏やかな感じで、ゆったりと時間が流れていきます。素敵でした。
金津創作の森は、屋外に広がる散策路がすごく素敵なのです。他の作家さんの恒久展示作品もあるので気持ちいい五月晴れの午後、夫と二人てくてく作品を探しながら歩くのも楽しかった。
浅井さんの小さな作品が、森の中に散策路の途中に点在しています。
一応、野外作品マップってあるんですが、すごく大雑把な略図・・・なんで、ほんま「宝探し」みたいな感じ。木漏れ日の中に、ふっと見えたり、池の中にいたり、木の幹に座ってたり、変なものの上にいたり・・・ここの敷地内にガラス工房があるんですが、そこにある旧・瓦工場跡の中にもたっくさん!!
後日、別の日に行ったお友達と答え合わせしてみると、あれ?私たちが思ってたのと違うものがあったり(苦笑)
それもまた楽し!ですね。
5月5日の子供の日・・・確かに17時閉館だから、私たちが歩いた頃って16時ぐらいだったけど、まだ日がさんさんと照ってた午後・・・ほんまにだ~れもいないんですよね。こんなに素敵な森の中の散策路、池もあって、道もしっかりしたものがあって、とっても過ごしやすいのに、こんなにお客さんいなくて大丈夫なん?って心配になってくるくらい人がいなかった・・・
不思議だ・・・
さて、この展覧会、チラシにもチケットにも楽しい仕掛けがしてあります。
2枚並べると、右左変えても上下を変えてもちゃんと「柄合わせ」になっている。
これってすごく不思議!!
二人で行くとおもしろいですよ!!
8/24のクロージングには、絵本作家の田島征三さんとの対談も企画されています。たぶん私は仕事で行けなさそうだけど・・・
とってもおすすめの展覧会です!
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