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GO FOR KOGEI 2023「物質的想像力と物語の縁起ーマテリアル、データ、ファンタジー」−4 : 中島閘門 電タク


元タクシー会社の社屋と車庫(ガレージ)を利用した展示。

広場みたいな、元は、何だろ、洗車スペース?? 池??
の真ん中にある、塔みたいな作品、増田セバスチャンの「Outdoor」がなんと言っても目を引く。巨大だし、なんだか、ちょっと男性器を連想させる形状で、オレンジ色でケバいし、ごちゃごちゃといろんなオモチャ? プラスチックのフィギュア? ガチャガチャの中身みたいなのがぎっしり詰め込まれている。なんか「ウンザリ」感満載、退廃感も満載って感じ・・・毒てんこもりのようにも思える。

タクシーの運転手さんというと、とにかくいろんな人と一期一会なんだろうね。いや、何度も乗る常連さんもあるだろうけど・・・とにかく、人、人、人・・・いろんな著名人の顔ばっかりを描いた肖像画がずら〜っと、元ガレージに並べられている・・・う〜ん、工芸・・・なん??
タクシー会社の社屋、社長室、休憩室にも、絵画作品が多い。川上建次、板垣豊山、河部樹誠、定村瑤子、長 恵らの絵画作品が並ぶ・・・どこか「病んでる」感じ・・・爽快な絵は無い・・・だんだん、憂鬱になってくるような絵が多い。
ダムをモチーフに描かれた横野明日香の絵画作品は、ちょっと、ほっとしたなぁ。

工芸とアート・・・確かに、私自身は以前から明確な線引きはない・・・と思ってはいた。でも、工芸だってうたってるのに、ここまで絵画作品が多いのは、正直、面食らったなぁ・・・

「GO FOR KOGEI」と「○○アート祭」との区別がますますわからなくなってきた・・・
そもそも、区別するのがおかしいのかもしれないなぁ。

今回の「GO FOR KOGEI 2023」では、この、「電タク」の作品群が妙な具合に引っかかった・・・
大体が「印象に残った作品=気に入った作品」という気持ちで見てることが多かったけど、この「電タク」での絵画作品群については「ざわざわとして落ち着かない」という意味で印象に残った。

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