「お一人様アートツアー:2023/10/2〜10/3 弘前・十和田・三沢 その4 十和田市現代美術館」
弘前→三沢までは「青い森鉄道」、三沢からは十和田市へのバスがあり、十和田市現代美術館から徒歩圏内のホテルに一泊
残念ながら、今回も、館長の鷲田めるろさんは美術館にいらっしゃらない日に当たってしまってました〜(´;ω;`)
さて、何度か目の訪問では、まず、お目当ては新しく常設展示となったレアンドロ・エルリッヒの「建物 ーブエノスアイレス」を鑑賞すること
ただ、場所がうまく探せなくて・・・まずは順路通りに常設展示から始めていきました。
平日の朝イチの入館だったので、ロン・ミュエックの「スタンディング・ウーマン」は独り占め状態!!
栗林隆さんの「ザンブランド」では、頭出したところ、本当に何もカバーとか仕切りなしに、そこに水があって、霧があるんだってことを今回初めて知りました。ちょっと息を吐いたら水面が動いたんで・・・えっ、この作品ってそうだったの〜って。
そして今回の企画展:劉建華(リュウ・ジュンホァ) 中空を注ぐ」展へ。
この人の名前にピンとこなくても、作品を見れば「あ!! 見たことあるある!」となると思いますね。奥能登芸術祭で見附島への道にずらっと作品があったの、すごくトピックになりましたし。
今回もまぁすごい! タイトルもズバリ「遺棄」・・・割れた陶器は捨てるんでっせ!って、でもね、それ、ず〜っと残るんですよ〜って感じ。
そしてもっと凄いって思ったのが、ほとんど結界やロープを張らずに、あの通路を人を通したこと・・・夏休み中はかなり大変だったんじゃないかなぁ。中央付近にあるのが、壺や湯呑みの首や口の部分だけを切り取って展示している。しかも、向きも逆さまだったり・・・確かに解説にあるように、私たちは器や道具のある部分を人の体の呼称で表すよね・・・あたかも罪人の首を並べてるみたいにも見えちゃったり・・・その下にある姿を想像したりするなぁ
しわのよった枕の上に、そっと骸骨が置かれて、吊るされている・・・全部が磁器なんだから、枕だって硬いのに、なにか重さがないように感じられました。
痕跡・・・では、雨とか墨汁など黒い液体が滴って垂れて落ちてくる形が、何か温度を持ってるようです。
そこに一枚、ペラっと白い大きな紙が・・・・ってこれも磁器、焼き物なんですよね。
そのたわみ、ふわっとした感じ、薄さ・・・どこをどうみても紙にしか見えないんだけど、でも、それは、れっきとした「焼き物」なんですよ。こういう作品、好きだなぁ。
実は硬くて野ざらしにされてもちょっとやそっとでは傷まない、しかし、落とすと確実に割れてしまう・・・という磁器の作品が、街中の歩道に置かれてるそうで、後から見に行ってみると、いわゆる、でっかいでっかい枕?みたいなソファみたいな・・・でも硬いベンチとして座れる作品がありました。この十和田市の通りは広くて一直線で桜並木があり、歩道も広くて「日本の道100選」に選ばれてる道路です。そこに面してる交番の前に置いてあって、なんか笑えました。
そして別胸にありました。
レアンドロ・エルリッヒ「建物ーブエノスアイレス」
あら、これ、駐車場から直に行ける・・・あれれ、これって無料展示じゃん!
普通に市民の人が遊びに来て楽しめるようになってました。
すげぇ、太っ腹!!
だって、森美術館でももちろん有料展示でしたし、妻有トリエンナーレの時だって有料ではなかったかしら?? 少なくとも、
監視員さんに聞いてみると、夏休みは駐車場にずらっと待機列ができたそうです。
この作品、結構段差も大きくて、気をつけないとケガもするかも。だけど、やっぱり気分が揚がる、わ〜ってなる。笑顔になるよね。この作品を見て無表情ではいられないですよ、誰もが・・・。
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