映画「石がある」
directed by 太田達成
starring: 小川あん、加納土
旅行会社の仕事で郊外の町を訪れた女性(小川あん)は、川辺で水切りをしている男性(加納土)と出会う。相手との距離を慎重に測りながら、当たり障りのない話をしながらも、いつしか二人は上流に向かって歩き出していた。石切り、石積み、落ちていた木の枝を使っての板を落とさないゲームとか、砂滑りとか。そのうち、女性が戯れに見つけた丸っこい石を、男は水切りに使って水に投げてしまった。
それがだんだん気になって、でも、気づけば結構黄昏時になっていた・・・
もう帰ろうか・・・そんな言葉をかけた女性だが、男の方は、まだ帰りたくないのか、ちょっとふざけっこしてみたり・・・それでも、女性の方は、もうこれ以上彼の誘いに乗らなかった・・・
女性は「一応仕事で」と言ったけど、その割には、行き当たりばったりだし・・・
男の方は、やっぱり「ちょっとだけ、恋愛感情?」みたいなのがあったのかも?
いつまでも、結構、しつこい感じ。
どちらの方も、煮え切らないというか、はっきり言い切らないんだよね。
この辺が、私、的には、全く共感できない。
Yes,
No
がはっきりしてる私には、「帰るなら、帰るってはっきり言えよ!」とじれったい。
でも、なんか、こういう作品、ずっと見てしまうんだよね。
主人公に全く共感湧かないのに、なんでだろ?
どうなるかが全く読めないからかなぁ。
行き当たりばったりで、意味や目的がもう別次元になってるのに、なぜか「もう帰る」とは言わない・・・ってのが、不思議な緊張感に満ちてきて、目が離せなくなるのかなぁ。
ふと思ったんですが・・・
あのぉ、この女性、いつ、トイレに行ったんだろう?