映画「NO 選挙、NO LIFE」
directed by 前田亜紀
starring : 畠山理仁
documentary film
選挙のおもしろさを伝えるフリーランスライター、畠山理仁。国政選挙から地方選挙、海外まで、選挙取材歴は25年以上。候補者といっても、有名な人から、全く無名、しかもかなり「変人?」な無頼系独立候補たちの言動まで、とにかく候補者全員に取材をして回る。まさしく足を使い、靴底をすり減らす取材スタイルを追いかける。
「候補者と自分は似てる」・・・誰からも振り向かれないけど、誰も止めることができない」みたいな話が出てきますが、一口に「参議議員選挙の候補者」といっても、誰もが名前を知ってる有名候補者から、「政党名すら知らない」し、「私は超能力者です」なんて言ってる候補者まで、ほんまに「玉石混交」ってこういうことか〜っていうぐらい、ものすごく個性的な(よく言えば)、ある意味「変人」な候補者も含めて、全員を取材するというスタンスの畠山氏を追いかけるドキュメンタリー
確かにこのドキュメンタリーの主人公は、フリーランスライターの畠山氏なんだけど、どっちかというと、焦点が「個性派候補者」の方に焦点が当たってた気がする。ある意味、どっからどうみても「当選するはずないやん?」っていう人たちも大勢いるんですよね。規定の投票数に達しなければ、選挙費用を全部自分の費用として持っていかれるわけで、損ばっかりだし、誰か支援者とかついてくれてるわけじゃなく、なんもかんも全部自分一人でやらなきゃならない・・・
バレエ大好き党とか、超能力者参政党とか、スマイルトップガン政党とか・・・ほんま有象無象って感じ・・・
そんな中で、いわゆる「N党」の選挙の進め方・・・ばらばらだった個性派候補者を抱え込んで総得票数を取り込もうという試み? に拍手を送る・・・みたいな方向で取材してたけど・・・
選挙ってあくまでも、入り口・・・スタートラインでしょ?
その後、実際に議会に入って政治活動していく、政党として意見を述べて、政治を動かしていく「一人」になっていくもんなんでしょ?
だから、その後のN党、ガーシー議員が何をしたか・・・っていう検証が全くないんですよね。
確かにまぁ、この映画は「候補者の選挙の時の言動」に焦点が当てての話だけど、その後についても、もっとこの畠山さんってどういう取材をしてるんだろうっていう感想・・・というか、ちょっと「?」というか、そんな印象を持ちました。