クラシックギター・コンサート「ギターと静寂」
私の世代にとって、クラシックギターといったら、荘村清志さんでしょう!
私の父が若いころ、結構ギターにハマってNHKの「ギターを弾こう」をずっと視聴していて、「アルハンブラの想い出」を何度も聴いてたし、練習してたなぁ。
今回、全然知らなかったギタリストさんですが、なんかクラシック聴きたくなったなぁ〜って思ってたところに、FacebookにコンサートのPRが出ていたので、即決してしまったのでした。
秋ってクラシック聴きたくなる・・・ってのあるなぁ。
私は父の影響でずいぶん小さい頃からクラシック音楽を聴いていたってのは、素養としてとてもよかったんだなぁってつくづくと思います。
金沢アートホール・・・良いホールなんですが、なんというか、客の導線とか案内とか会場係の人、下手やなぁ・・・(苦笑)
つい最近、阪神百貨店梅田本店の神みたいな客捌きを体感してきたから、よけいに、列を雑然とさせたまま、結界ロープも引かずに、エレベータから出た人が立ち往生してしまう状態って・・・並んだ人からも「これ、なんとかしたらどうなん?」って声が出てましたからね〜
ホワイエ全体が人で埋まった感じで、ああ、これは満席だろうなって想像ついた(FacebookでPRされなくなってた)から、運営側が導線を配慮する必要あっただろうとも思いました。
って前段が長くなってしまいましたが・・・
早くから申し込んだ甲斐あって、なんと最前列!・・・端っこではあったけど、クラシックギターって音量があまり出ないから、前で聴くに越したことはありません。
さらに、舞台、マイクスタンドもイスもないんですね。
あれれ?と思ってたんですが、
五十嵐紅さん、立ったままの演奏スタイルで、爪で弾かない演奏方法・・・
「ギターを爪弾く」と言うけど、爪ではなく指の頭で弾く。
ギターも小ぶりな感じで、胴が大きくないです。それにご自身、マイク使ってない?みたい・・・音がとっても優しくて耳に馴染む・・・心地いい、それこそ「ギターと静寂」ですね、余白を楽しむ・・・時間だなぁとリラックスできました。
何年も前に聴いたリュートのような雰囲気の音です。
後ろの席の方って聞こえるんだろうか?ってちょっと心配になったぐらいです。
一番前の席でちょうどいい感じでした。
「満席になったって聞いて、とても驚いて、でもとてもうれしかった」と会場を見回しながらの第一声。
若くて素直な、優しい人柄なんだろうなぁって想像できるMCでしたし、演奏もとても優しく、秋の夜にぴったりで、バッハの曲や映画の曲、「禁じられた遊び」久しぶりに生で聴いて涙腺ゆるんできました。
エンニオ・モリコーネの映画音楽も大好きだそうで、最後の「ニュー・シネマ・パラダイス」は素敵だし、好きで好きでっていう想いが溢れる弾き方でした。
アンコールは、最初の方に弾かれた「ムーン・リバー」をもう一度、そして「動画撮ってもいいし、写真撮っていただいていいですよ」という大サービス!!
演奏後は、自らロビーに出てお客さん一人一人に声をかけてらっしゃいました。
1時間半、飲み物なしに弾いてしゃべって、舞台が終わったあとはお見送り・・・ああ、若いのに腰低くて丁寧だなぁと・・・好感度高いです。
素敵な秋の夜、優しい時間をありがとうございました〜!!
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