長谷川祐子 未来支度の部屋「音楽と美術の未来」 松任谷由実

長谷川祐子館長が、金沢21世紀美術館20周年を見据えて、友の会会員限定のトークイベント「未来支度の部屋」

今回のスペシャルゲストは、松任谷由実さん。
ユーミンですよ~!!
これ、無料なんですよ!!
なんって贅沢なんだ、友の会!!

まぁ、歌は歌われない、トークだけのイベントです・・・ということでしたが、このたび、能登半島地震で大きな被害を受けた能登人々への応援ソングとして「Acacia」という曲にアニメーションの映像をつけたMTVを発表されて、それのプロモーションも兼ねていると。
現在の展覧会「Lines」も鑑賞されたとのこと。
間近で見るユーミン・・・は、ステージ映像とかで見る姿とはちょっと違った印象でした。
ファッションセンスは、さすが!です。ボーダー柄のニット系のワンピースになんかペンで描いた花柄みたいなパーカーを合わせて、タイツがすごくおもしろい黄色?っにラメで柄が入ってるタイツ? こんな合わせかたができるのはさすが、ユーミン・・・でも、とにかく小柄に見えた・・・ステージではあんなに大きく見えるのに、普通に歩いていらっしゃる姿は「意外に小柄かも?」でした。

 トークが始まると、まぁ、長谷川館長が話してるのに被せるように話す、話す・・・モンゴルでホーミーを習得された話とか、でも、歓迎会で出された羊の内臓料理でちょっと当たってしまって死にそうになった・・・とか、話があっちにこっちに飛ぶ中で、ああ、関西の人やなぁって印象でした。
   金沢には、美術館にも開館記念展から何度も来館されてたし、金沢に、ユーミンさんがずっとお世話になったというプロデューサーさんがいらしたから、何度もこられていたそうで、私も何度かお見かけしたことがあった。
   卯辰山のヘルスセンターとかよくご存知で、ああ、懐かしいなぁ。
  
  能登半島にも何度も行かれていて、このたびの震災でも、応援や炊き出しに駆けつけられていた。

ユーミンさんの曲は、なんというか、言葉が心に落ちる・・・そういう曲であり歌詞であり、声だと思う。あの声だからこそ、ずっと言葉が心にしみる。倍音にもすごく馴染む声なんだそうで、これはAIとかでは出せないんだろうね。
  
 で、「Acacia」のPV映像・・・
このアニメーション・・・まず、内灘のニセ・アカシアの白い花と海・・・ああ、この見え方、家族でよく言った内灘海岸の海水浴場への道をすぐ思い出した。
そして、大きな家、いつか見た景色を探すという男の子と女の子のストーリー・・
このまんま映画になるなぁ。
是枝監督の映画作品「幻の光」を思い出した。一昨年かな、「広坂シネマクラブ」でフィルム上映会の作品を決めるときに何本か試写会見た中に、能登半島が舞台の映画があった。大きな広間、縁側、能登半島にいっぱいある大きなお家そのままだった・・・それが今、あの地震で大きな被害を受けて、そういった大きな家、確か、クロッケンって呼ばれてた(九六間っていう部屋の間取りらしい)家屋の多くは崩れてしまっただろう・・・いつかみた景色・・・戻ってこないかもしれないが、誰かの記憶の中に残ってる景色・・・
それを歌ってる・・・Acaciaという曲自体は何年も前に発表された曲らしいけど、それにつけられたアニメーション、琴線にきました。涙が出てしまった・・・


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