6月18日、天気予報通り雨が降り、通勤・通学時間ともあって、寺町通りも小立野通りも結構、車が混んでいた。でも、9時きっちりに金沢大学附属病院に到着、さすが!!
夫を着替えさせ、荷物をバッグにまとめ、ナースステーションに挨拶して退院。そして転院先の病院に向かう。
久しぶりに「シャバに出るよ~」って夫の腕をとると、なんかちょっと震えてる感じがする・・・
でも、トイレとか場所が変わるとわからなくなるかなぁって次男につきそわしたけど、普通に用をたしてたそうだ。
「なんかすごく新しくなってる!!」と連発してたけど、1階のタリーズの店、「あ、ここ知ってる、来たことある」と言ってた。そうだよ、今、隣にいる次男が、大学受験のセンター試験直前に肺に穴があく気胸になって、肺に管が入ったままの別室受験なんてことになって、さらに、私学の試験の前に、この附属病院で手術したとき、このタリーズでずっと待ってたんだよ・・・そんな時があったんだよ。憶えてたんだ・・
外に出ると、自動販売機・・・お茶の買い方、わからなくなってるっぽい・・・
でも、どれ選ぶってのは、自分で飲みたい物を選んでた。
車に乗って車窓からの風景、新しくなってる!!を連発してたけど、次男に頼んで自宅近くを通るルートを行ってもらうと、だんだん「あ、これ、家の近くだ、知ってるよ」と言い始め、家の前まで来ると「あ、家」と言って、「いいの?」と聞いてきた。ちょっと涙が出た。家に帰っていいよって言いたい・・・だけど、3階なのよ、今は上がってもいいけど、無事に降りられるかどうか・・・血圧上がっちゃったら恐いしさ・・・
転院先の病院に到着。
種々の検査を受ける。もちろん患者情報はオンラインで共有してるのだが、脳神経外科のナースさんが、「麻痺がない、普通に歩いてる」とびっくりされていた。あのCT画像だと、ここまで普通に歩いているって驚くよね。やはり右側に若干鈍い感じとか、視野が欠けてるとかは検査すると分かるとのこと。言語の方は、ウエルニッケ失語という典型症状があるなぁ。
でも、署名は自分でできるようになっている。
レントゲン、採血、採尿・・・トイレちょっとついていったけど、まぁ、ちゃんと採尿していた。
私が腕をとってると「一人でちゃんと歩けるし」とスタスタ歩いていった。
病室は、山の方を向いている方かな。トイレはちゃんとドアが閉まるタイプだし、棚に荷物を入れていく。初めての場所で不安そうにしていた。
食事が出てきたが・・・あらら、これ「とろとろ食」でスプーンでしか食べられないやつやん・・・看護師さんに頼んで、スプーンを持ってきてもらい、「夫はお箸で食べられるので、夜からはお願いします」と頼んできた。
帰りにブックオフ・ハードオフに寄って本やらゲームボーイやら、食器やらを売りにいったが、あまり大した金額にはならず、ほとんどが「値段がつかない」と言われた。う~ん、やっぱり、本は「オヨヨ書店」 の方がいいかなぁ。ゲームボーイはかなり高く売れた。特になにかレア物になったソフトには、買った価格より高い金額が提示されていた。へぇ~~~
食器は二束三文で、特にお食い初めの食器・・・これ、メルカリだと絶対売れると思うんだけどなぁ。
帰宅後、病棟看護師長さんからお電話・・・附属病院で術後に脱走しようとしていたこと、記録にあるので、今回、新しい環境に移ったことで混乱してしまうことがあるかもしれないので、病院着を・・・って話だったので、釈然としなかったし、カチンときたので、お断りした。病院着ってレンタルだからお金払えってことになるし・・・
私もいろいろ気が立ってたのかもしれない。
後から落ち着いて、看護師長さんには手紙を書いた。あのパジャマは次男が一緒に買いに行って「これだと柄がおしゃれだね」と選んだものだった。だから替えるつもりはないこと。病院に非協力的ということではなく、できるかぎり協力したいと伝えるものをしたためた。