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シナモンティーとフロランタン
「シナモンティー飲む?」
キッチンの母親に声をかけると、顔を上げて こう言った。
「パンプキンパイは?」
毎度お決まりのこの会話。
さだまさしさんの歌で
『パンプキン・パイとシナモン・ティー』
という曲があるからなのだが、残念ながら
パンプキンパイはない。
「パンプキンパイはないけど、フロランタンは
あるよ。」
先日行った習い事の陶芸教室で、Tさんに頂いた
手作りのフロランタン。
フロランタンの絵を描いてから食べようと
決めていた。
上にのっているスライスアーモンドが、
なんともつやつやの照り照りで、絵を描きながら
何度も食べたくなった。
私はシナモンティーの準備をする。
これまた陶芸教室の先生が教えてくれた
Uf-fu(ウーフ)という紅茶専門店だ。
前に教室で頂いた『ブルボン』という甘い香りの
美味しい紅茶が飲みたくて、オンラインショプで買って見た。
白いおしゃれな缶。
![](https://assets.st-note.com/img/1678812990814-PjIF35iS0x.jpg?width=1200)
ちょっとお試しでシナモンティーのティーバックも買ってみた。
今日は肌寒く身体が冷えていたので、なんとなく
温まりそうなシナモンティーに。
フロランタンを小皿に置いて、
まずはシナモンティーを一口。シナモンの良い香りが鼻に広がるけれど、全くどぎつくなく、
口に入れるとスッキリしている。
そして、フロランタン。
下の生地がサクッとして、アーモンドは香ばしく、
ほど良い甘さで非常に美味しい。
心の中で私はつぶやく。
「さすがTさん。」
Tさんは本当にすごいのだ。手作りの美味しいお菓子をみんなにくれるのだけど、色とりどりの
マカロンやカヌレなど、職人さんの腕前だし、
そして、陶芸の腕前もすごいのだ。
考えてみたら陶芸の先生もお菓子作りが
すごいのだ。
すごいのだすごいのだと、バカボンのパパみたいに
連呼してしまったけど、陶芸の腕前とお菓子作りの腕前は比例しているのかもしれない。
フムフムなるほど…
のんきに考える私は、そう言えばお菓子作りは
苦手であり、陶芸も下手くそだ。
というかどんどん下手になっている気がする。
フムフムなるほど…
若干の反省をしつつ、お茶を飲み、息をつく。
シナモンティーとフロランタン。
教室に通わなかったら、
出会わなかったであろうこの組み合わせ。
教室に通っていて良かったなぁ。
そんな事を思った、今日のひととき。
![](https://assets.st-note.com/img/1678808132112-4OshCfirho.jpg?width=1200)