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新刊のご案内/教育評論社編集部

こんばんは、教育評論社 編集部です。
やっと涼しくなったと思ったらもう10月も終わり。
今回は11月の新刊についての記事です。刊行は2冊です。


1.11月26日発売! 山本志乃 著『旅人の食:旅の記録と食風景』



曲亭馬琴の江戸時代に始まり、清河八郎、中濱(ジョン)万次郎、福沢諭吉、イザベラ・バード、鳥居龍蔵・鳥居きみ子に至るまで。
人類の歴史は食を求めての旅であった。

未知なる土地へ道を拓いた人々、その記録をたぐり寄せることで見えてくる食風景 ーー

目次

はじめに

Ⅰ.遊山と紀行
 巡見使と歩いた奥州―古川古松軒
 作家が旅した上方―曲亭馬琴
 女たちの物見遊山―小田宅子・桑原久子
 街道の茶店と名物―鍋屋嘉兵衛
 食道楽の伊勢参り―讃岐国志度ノ浦講中
 幕末志士の母孝行―清河八郎
 大地震下での旅日記―宮負定雄

Ⅱ.放浪と冒険
 市に集う人と物―菅江真澄
 山伏の歩く道―野田泉光院
 孤高の俳人―井上井月
 東北人の南島体験―笹森儀助
 富士山頂での越冬―野中到・野中千代子
 極地をめざして―白瀬矗
 流転と無一物―尾崎放哉

Ⅲ.越境と雄飛
 異国への漂流―大黒屋光太夫
 鯨を追って―中濱万次郎
 黒船の饗宴―ペリー艦隊と幕吏たち
 幕臣たちの文明体験―遣米使節団と福沢諭吉
 異国人女性がみた明治の日本―イザベラ・バード
 密林縦断探検行―岩本千綱
 人類学者のモンゴル踏査―鳥居龍蔵・鳥居きみ子

参考文献
初出一覧
あとがき

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2.11月28日発売! 関幸彦 著『中世怨霊伝:敗れし者の群像』



勝者とは別に歴史に埋没した敗れし者に光をあてる初期中世の裏面。
政争と怨霊、怨霊と内乱、修羅の群像をテーマに、敗れし者たちの足跡を追う。

目次

Ⅰ 政争と怨霊
一 怨霊の政争  
「三平」の時代/冥界からの消息/「天神」と「新皇」
二 「三平」以後  
小野宮流の人々/怨霊となった藤原忠文/入内の夢︱師尹流、あるいは廃太子
三 「安和の変」と裏事情  
「天慶之大乱ノ如シ」/事件の真相はいかに/政変の裏面と王朝武者……
四 「三道」の時代  
「三道」の周辺/「長徳の変」と伊周・隆家/安倍晴明、一条戻橋の怪/……
五 源氏物語と王朝の物怪  
『源氏物語』と物怪/道長の人となり︱闇夜の肝だめし/怨霊たちの来歴

Ⅱ 怨霊と内乱
一 敗者の怨霊  
白河院と物怪/頼豪、〝魔道〟へ/武威の呪力「辟邪」
二 保元の乱と怨霊たち  
悪左府頼長の登場/頼長の怨霊
三 崇徳院と魔道  
「新院御謀反」/乱の経過︱『兵範記』より/「日本国の大魔縁」/……
四 内乱期、跋扈する怨霊たち  
鹿ヶ谷政変と藤原成親の死霊/俊寛と鬼界ヶ島/死霊・悪霊・生霊/……
Ⅲ 修羅の群像 
一 悪七兵衛景清の虚実︱敗者の意地  
謡曲のなかの景清像/謡蹟とその周辺/史実の景清をトレースする/……
二 建礼門院と安徳天皇  
建礼門院と「小原御幸」/冥界の龍宮城/平氏の怨霊と改元/「修羅」の闘諍
三 斎藤別当実盛と鎮魂  
謡曲『実盛』の世界/篠原の幽霊/実盛と義仲/東国武士団の諸相
四 佐藤継信・忠信 —奥州の鎮魂  
佐藤兄弟と謡曲「摂待」/佐藤継信と屋島合戦/奥州藤原氏と佐藤氏/……
五 曾我兄弟︱「報恩」と「闘諍」の世界  
「夜討曾我」と「小袖曾我」/『吾妻鏡』が語る曾我事件/曾我兄弟の来歴/……

◆附録  
特別対談「修羅を演ずる︱能・謡曲の世界」
友枝昭世(喜多流能楽師・人間国宝)
中村邦生(喜多流能楽師)
関幸彦(元日大教授)

関係年表
参考文献
あとがき

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『旅人の食』は11月26日、『中世怨霊伝』は11月28日の発売です。

11月も教育評論社の本をどうぞよろしくお願いいたします。


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