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年寄り笑うな行く道だもの…とはいえ、笑いとばさないとやっとれんよ。 ~なぜそんなに好きなのか~
ええ、義父のことです。今後『とーさま』と呼ばせていただきます。
とーさま元々はキレイ好きだったはず。いつからだったか…もう、かなり前からその傾向は見えてきていた。捨てられない、勿体無い、いつか使える、とっておこう~。
とーさまの中で「いいこと思いついた♬」という事が時々頭の中に
閃くらしい。
ある時期から庭に並べ始めたペットボトルの山…100本以上(水入り)
それはあるいは猫避けだったかもしれない。あるいは水を溜めておいて
庭の草木に撒く水にしようとしたのかもしれない。(いや、100本以上もいらん)
その水たちは日に日に緑色に変化していく。
風水には詳しくないけれど、本来水は流れていくもの、淀んだ水を溜めておいて良いことなどない。『淀む水には芥溜まる』という言葉があるらしい。
ペットボトルが並びだしたその年、
・とーさまの癌がみつかり
・実家の父にも癌がみつかり
・娘にまで癌がみつかり
ほんと市内の有名どころの病院は全てコンプリートできたくらい大変な年があった。それは家族の誰かの厄年だったかもしれない、あるいはそういう年回りだったのかもれない。
藁にもすがる想いでそういう『気』に詳しい親戚に聞いてみたところ
「ペットボトルに溜めた水は棄ててもらいなさい。」
はい、そうですよね。
とーさまにどう話すか?
これは孫からのお願いというのが一番効くかもしれない。
娘の入院中に、淀んだ水は庭に置かない方がよいらしい。お願いだから棄ててもらえないでしょうかと孫からのたっての願いということで、願い出た。
「ああ、そういえば、母さん(義母=故人)のお父さんが田んぼやってた時にそんなこと言ってたなあ・・・」
おい!!おいおい!!おーーーーーい!!!!
取り敢えず、とーさま自身の癌は取り除き、実家の父は手の施しようがなく亡くなってしまったけれど、娘の癌も取り除けた。
とーさまも孫が退院するまでには庭のペットボトルを棄ててくれた。
あれから7年近く
100本以上が並ぶことはない。
庭には・・・。
長年入る事を許されなかったとーさまの謎の汚部屋を片付けなければならない事態が、先日やってきた。
これは息子の出番、息子といっても相方はケンガイノーコメント男なので
次男夫婦召喚。
とーさまの謎の汚部屋から運び出されるハテナな『ブツ』が山ほど廊下に並んでいく。その中でカランカランと聞き馴染みのある音が奥から聞こえてくる。
はい、とーさまのベッドの枕元にありました。
某イオン水500mlの空のペットボトル
合計64本
一体何に使うのだ?
それで筏でも作って海に浮かんで旅にでも出るのか?
猫避けか?
そういや家の周りを悠然と歩く自由猫に小石を投げておったな。
アナタ・・・。
謎の汚部屋の話はまた今度。