1999年の秋、北海道の温泉旅館で住み込みのバイトをしていた私に衝撃のニュースが飛び込んできた。 当時、都会のおしゃれな美容師さん達がメディアで賑わっていたのだけど、そのうちの誰かに美容師免許が無い事が発覚したのだった。 かくいう私も少し前まで美容師として働いていた。 免許はあるが腕は無い。 センスのない自分に呆れて3年で辞めたのだ。 シャンプーと白髪染めの技術だけは磨かれる一方で、営業後のカット練習を毎日してもほとんど上手くならない。 そう、一人前になる前に投げだし
抱っこ出来るうちが花だよ 長女がまだ幼い頃、近所の先輩ママに言われたことを時折思い出す。 当時、小学生を育てていた彼女の事が、本気で羨ましかった。 2歳になったばかりの娘はまだまだ目が離せないし、事故をしない様に気をつけなければならない。 だから自分のことが自分で出来る小学生に早くなってほしかった。そして2人目である次女が生まれ、あれよあれよという間に時は過ぎ、気がつけば娘たちは成人を迎えた。 だから過去の自分に言いたいことばは 今を楽しんでね!!
8年間住んでいた北海道から東京に越して来て 久しぶりに朝の満員電車に乗った。 その日たまたま用事があって利用した私は毎日この状態で通勤している皆様を尊敬してしまった。 こうして世の中を回してくれているんだ。土日も小売店で接客をしている私だが、休日に来店する彼らをもっと労わろうと心に誓った。 ちなみに北海道時代の通勤は、霧で視界ゼロの中で運転する恐怖や、鹿が飛び出して来てぶつかったり、冬は路面がスケートリンクになったりで、普通に命に関わる怖さがあった。 都会と田舎、どちら
長女が就職し、次女が大学生になった。 子育てが静かに終わった事を実感する。 我が家の場合、夫の転職の度に引っ越し 東京→栃木→鎌倉→北海道 と暮らして来た。 今思えば若かったゆえにパワーがあったな。 計画性が無いと言えばそれまでだが、思いついたら転職してやりたい仕事をする夫に付いて行くのは楽しかった。もちろん収入は低い(笑) 最後は北海道で農業をし、夫は腰を悪くしたのもあり、長女の大学進学とともに東京に戻った。仕送りをする余裕などないからだ。 失って気付く健康な身体のあ
ここ数年で街の本屋さんが軒並み減少してしまいとても悲しい。 図書館も大好きなのだけれど、返却しに行く事が面倒だし、時間が無くて読み切れない。 そこで最近noteに出会ってとても嬉しい。プロの作家さんはもちろんのこと、素人らしき方の文才には感心しまくりである。え、これ本当に無料で読んでいいんですか?と、お得な気持ちになる。こんな世界があったのですね。 ありがとう😊 2023年 12月
自転車で転んだ。 50歳の誕生日を迎えたばかりの中年のオバさん が派手に転倒した。 薄暗い夕方、いつもの帰宅ルートを考え事をしていたような気がする。 私も悪いのだろうが、アパートの建物から突然飛び出した配達員のお兄さんも悪いのだと目撃者が居たら証言してくれるはずだ。 急ブレーキをかけたが、道路にイチョウの落ち葉が大量に敷詰められていたおかげで、滑ってしまったのだ。膝を打ち、ハンドルが胸を突き刺したが、必死に立ち上がり、心配する配達員のお兄さんに見送られた。 胸の痛み