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果物がおいしい秋~種なしだから!?
秋は、『おいしい』季節。
家族で、食べ物の好き嫌いが、話題になったことがありました。
なかでも、果物の話になった時、
「ブドウと柿は、好き嫌いがモノによるんだよね~。」
種なしが好き
よく聞いてみたら、その理由は簡単なもので、
種があるかないか。
種があるのが、ただただ面倒くさいらしいです。
(まあ、気持ちはわからなくはないけれど、贅沢だなーと思うのは、
世代間ギャップでしょうか。)
そういえば、夏に(種のある)スイカを
「好きじゃないから、いらない」と言って
食べなかったのを思い出しました。
その時、理由まではよく聞かなかったっけ・・・
いまさらかもしれない疑問『種が無い』って?
種なしと聞いて、すぐに思いつくブドウについて調べ始めたところ、
子ども向けの解説にあった『薬を使って』という言葉が、気になりました。
使用する『薬』って大丈夫?
そこで、農水省のサイトへ
結論、安全なので大丈夫。
ぶどうにはもともと種がありますが、開花期のぶどうの房にジベレリンという植物生長ホルモンを付ける方法(ジベレリン処理)で種がなくなります。
ジベレリンというのは、植物がもとからもっているホルモン。
ジベレリン処理とは、植物成長調整のことで、
体に害のあるものではないということです。
種なし以外の目的で、柑橘類、トマト、イチゴなどでも
ジベレリンは使用されています。
前後してしまいましたが、そもそも、
『種なしブドウはどのようにしてつくられるの?』
開花期のぶどうの房をジベレリンというホルモンの溶液につけることで種なしになります。ジベレリンはもともと植物が持っているホルモンで、安全性が確認されています。種なしぶどうの研究は世界に先がけて日本で始まりました。そのきっかけは、山梨県の果樹試験場がデラウェアの粒が密着して裂けてしまうのを防ぐため軸を伸ばす研究をしていた際、ジベレリンを使用したところ、偶然、種なしになることが分かったからです。
種なしブドウの研究は、日本が世界に先駆けて始めたそうです。
また、ここでも、日本人の功績に触れることが出来ました。
皮ごと食べられて、雨の多い日本でも裂果のないブドウを、
ということで品種改良された、人気のシャインマスカット。
通常このジベレリン処理を行っているそうです。
だから種なしと明記されていなくても、種なしが普通なブドウなのですね。
通常2回のジベレリン処理を、1回にするなど、
今よりさらに
・生産しやすい
・おいしい
・食べやすい
生産者側、消費者側両方の『よりよく』への開発が進められています。
ジベレリン処理は、浸漬する方法、噴霧する方法があり、
この処理のタイミングがとても難しいそうです。
生産者様、ありがとうございます!!
自分が子どもの頃には、種なしの果物がまだあまり(出回って)なかったように思います。
種があるのが当たり前で、種に注意しながら、
果実を口に含むことが身についていたから、面倒という感覚がなかった
ということになるのでしょうか。
果物の好き嫌いの話から、「種があるのがめんどくさい」
といった本人・・・
魚の骨は、大きいのも小さなのも「大丈夫。」と言って綺麗に食べるから、
なんだか解せません・・・
皆さんは、種ありと種なしの果物、どちらがお好みですか?