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目指せ全日本、第1回北海道学生ボディビル大会

 この記事は通算298号に掲載している第1回北海道学生ボディビル大会にインタビュー記事を加筆したものです。
 
 8月18(日)に本学第1体育館で第1回北海道学生ボディビル大会が開催された。この大会には道内4大学から計12名の選手が出場した。大会はボディビルとフィジークの2つの部門に分かれており、両部門に出場する選手もいる。ボディビルは全身が審査対象であり、選手はボディビルパンツというものを履いて挑む。筋肉量や上半身下半身左右のバランスに加え、ポージングセンスなどの芸術性や表現力も求められる。フィジークは上半身だけが審査対象となっており、選手はサーフパンツという海水浴などで使うパンツで挑む。こちらは過度な筋肉量は減点対象となっており、美しさというものがより重視される。

こちらの選手が履いているのがボディビルパンツ


こちらの選手が履いているのがサーフパンツ


 
 大会冒頭、IFBB国際ボディビル・フィットネス連盟国際委員である涌島剛智三審査委員長は学生へお祝いと労いの言葉を述べ、「参加人数は決して多くは無いが、これからの北海道ボディビルの発展のための大事な大会となる」と話した。
 審査が始まると各々の選手は、限られた時間のなか様々なポージングをすることで審査員にアピールをした。選手の家族や友人などを含む観客からは「〇番いいよー」などの応援の声が続いた。
 審査の結果ボディビル部門では北海道教育大3年の篠永奏翔さんが優勝した。また、上位3名が9月の全国大会への出場権を得る。フィジーク部門では本学の鈴木勇仁さん(済3)が優勝した。こちらの部門も、上位5名が全国大会への出場権を得る。両部門の最優秀者は篠永さんが選ばれた。
 篠永さんに優勝した感想を聞くと、「ずっと団体種目をやっており、個人種目で優勝という経験が初めて」だと語り、「あくまで通過点に過ぎないので、9月の大会に向けて今の状況に満足せずコンディションを上げていきたい」と話した。

写真中央が篠永さん

 続けて鈴木さんにも感想を聞くと、「大会が近づくにつれて、食べたいものがどんどん増えてき、早く食べたいなという欲が出てきて、1週間前から全然睡眠が取れなくなった。全国もあるが、一旦2日間チートデイということで、ハンバーガーとか食べたい」と語った。全国大会への意気込みを聞くと、「優勝します」と決意を見せてくれた。

写真中央が鈴木さん

 
 今回の第1回北海道学生ボディビル大会を企画運営された本学パワーリフティング部で北海道学生ボディビル連盟前理事長であり、本学応援団にも所属している氏家昂弥さんに大会企画のきっかけなどを聞いた。

大会冒頭、開催経緯について語る氏家さん


 
 まず北海道のという地で学生ボディビル大会を企画しようとしたきっかけを聞くと今回人数が集まったのが、きっかけの一つだという。「パワーリフティングは北海道で開催出来ていたが、ボディビルは関東関西それぞれ独立して開催は出来ているが、北海道では40年近く開けていなかった」と話し、「東北大学さんとかといっしょに東北北海道合同選手権っていう形で毎年開いていたが、選手が出ても1、2名だったが、今回人が集まったので開催するきっかけになった」と話した。
 
 もう一つのきっかけとしてそもそも大会に出られる権利を持つ学生が少なかったという。「学連(日本学生ボディビル連盟)に加盟している大学でないと大会に出られないという決まりがあり、ボディビルをしている学生が所属する部活動で大学に認められない非公認の場合だと出場できなかった」と語ったが、今年からは制度が変わったという。「今年度から『紹介制度』ができて、学連に加盟している大学の紹介があれば、出場権利を得られることになった。まだ、非公認であるサークル単位の学生を大会に出すことができたというのも一つのきっかけ」と話した。

 次に今回の大会を終えての感想を聞くと「自分が1年で部活入ったときは、コロナ禍で活動も制限されたなか先輩1人で部活を守ってくれていて、現在では部活も大所帯になって、部費もある程度確保できるようなった。その背景があった上で今回自分が最後の年で開催できたのは非常に嬉しい反面寂しい」と語った。
また、運営に力を入れすぎて留年してしまったといい「引退の年でもあるので、最後に大会を開いて堂々と留年してやろう」と話してくれた。
最後に今後の展望を聞くと「関東の方だと全日本レベルの選手というか、一般の部門でもう職業としてのボディビルダーとして活躍できるような選手がいるが、なかなか北海道はそこまでのレベルになっていない」と語り、「今回の大会ではレベルの高いものになったので、関東関西に劣らないような大会を今後とも後輩たちに引き継いでもらって、3、4年経ったころにはだいぶ大きい大会にしてもらいたい」と希望を滲ませた。

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