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学生らの企画支援 まちキャンに本学5団体が審査に挑む

6月21日(金)にSpace札幌で札幌市主催の令和6年度さっぽろまちキャンパス共創事業(以下まちキャンと略す)補助金に係る審査委員会が催された。

まちキャンとは大学に所属する学生が市内で協同して行う街づくり活動にたいし、補助金を交付し学生の地元への愛着と地域コミュニティの活性化のために市が行っている事業だ。

この審査委員会には本学生が代表者である5団体を含む14団体が参加した。ジャンルとしてはフードロス、LRTに音楽フェスティバルなど多種多様なテーマがあった。各団体は短い制限時間のなか、プレゼン資料と話術によって独自性をアピールした。浅妻ゼミで発表者の那須詩音さんと丸山希さんに発表後に手ごたえを聞くと、「わりと質問とかにも答えられてよかった」と話した。

最後の講評ではさっぽろまちキャンパス共創推進アドバイザーである林匡宏さんは「全体として素晴らしかった。こんなに街のことを思っている学生がいること自体が札幌市の価値ないし宝だと思う」と語った。

今回のまちキャンを担当されている猪瀬昌さんに今回の審査委員会を終えての感想を聞くと、「今回のまちキャンは、どれ一つとして同じではない個性的・魅力的な提案ばかりで、ひとが多様な価値観を持っているという当たり前の事実に改めて気づいた。これから補助金の交付決定手続きに移るが、補助金を出して終わりではなく、学生らが円滑に取組めるようサポートしていく」と話した。

今回の審査で10団体に補助金が交付される。結果は7月上旬に発表される予定だ。(取材・撮影=河西和摩)


 各団体のプレゼン内容詳細

・浅妻ゼミ

経済学部の浅妻裕教授のゼミ生は路面電車を活用した札幌都市部の魅力と課題発見事業を提案した。理由として、路面電車の観光資源としての魅力が十分に伝わっていないことと、公共交通機関の使いにくさや車移動に重点を置いた街づくりによって市民や観光客の利便性が損なわれていることを挙げた。事業内容は学生主体の市電ツアーを開催することと本学での市民向けのフォーラム開催などを通じて学生の視点を活かしつつ、路面電車を通じた都市部の魅力などを伝えると話した。また、この事業には「札幌LRTの会」が協力すると話した。


・館田ゼミ

本学法学部の館田晶子教授のゼミ生は映画「ハーヴェイ・ミルク」の鑑賞とゲストを招いてのアフタートークを通じて、LGBTQ問題について考えていくという事業を提案した。理由として直近の札幌地裁・高裁の同性婚訴訟の判決や「さっぽろレインボープライド」など問題について関心が高いと言われる札幌においても、自分の身の周りごとして捉えられていないかと考えていると述べた。そこで、事業を通して市民に自分事として捉えてもらっていきたいとのことだ。

 

・雪ワク

本学生有志で組織された団体雪ワクは雪問題プロジェクトを提案した。具体的には現在市が抱えている雪問題を解決するアイディアコンテストを主催する。コンテストでは専門家や実際に除雪をしている現場の方などを交えてアイディアを出していき、良いアイディアは実際に実行していくという。札幌市は雪とは切っても切れない関係であり、その雪の印象を良くすることで、札幌市の魅力が上がると思うと語った。

 

・北海道芸術花火学生部(以下学生部と略す)

本学生が代表を務める学生部は毎年モエレ沼公園で行われる「北海道芸術花火大会」を運営する団体だ。学生部は花火大会後日のごみ拾いを市民と共同で行う「世界一たのしいごみ拾い」を提案した。昨年までごみ拾いは実行委員が行っていたが、今年からごみ拾いを面白いにして、老若男女が楽しめるようなことにすることで、次世代に花火大会を継承していくことが目的と語った。

 

・MUSIC NUTS

本学の音楽系文化サークルである当該団体は他大学との合同野外ライブ「Injection Fes 2024」を提案した。理由としてコロナの影響で打撃を受けた大学音楽団体を復活させたいとして、昨年末初めて開催したものをより魅力あるものに拡大すること語った。ライブは大学生が輝ける場としてや地元住民に愛される場とすることが目標とも語った。

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