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Injection Fes2024―来年度の開催に向けて『検討を加速』―

 10月5日(土)に札幌芸術の森の野外ステージで本学MUSIC NUTSとFree Music Club主催の『Injection Fes2024』が催された。このフェスはコロナ禍で縮小した大学音楽を復興させていくとともに、地域住民などでも楽しめるようなものとしている。昨年度も開催され2回目となる今年は累計100人前後の観客が訪れた。参加団体として札幌市立大学軽音楽部hale、北海道大学医学部軽音楽部、室蘭工業大学アコースティックギターサークル、北翔大学軽音サークルの4団体が名を連ねた。また、ゲストには札幌発の4ピースロックバンド『北風と太陽』を迎えた。ライブの他にはケバブを販売するキッチンカーなどが出店しており来場者で賑わった。

 昼に始まったフェスでは本学有志バンドの『不適切』がトップバッターを務め、オリジナル曲を2曲披露し火付け役として肌寒い会場を暖めた。

『不適切』


苫小牧から来た観客は知り合いが出場していると言い「野外ステージは数少ないので楽しい」と答えた。
 三組目の北翔大学有志バンド『KARIHO_』は4人のメンバーで唯一の男性でギターの田島遼真さんは体を張り派手なステージパフォーマンスで観客を沸かせた。田島さんに演奏後に感想を聞くと「こんな大きなところでのライブはまれで楽しく弾いた」と語り、今後はギターをやらずパフォーマンスに特化してコスチュームを着るなどする予定だと話した。

曲芸演奏をする田島さん

 このほかにも室工大有志バンドの『トラウトサーモンV2』は人気アニメのワンピースやチェンソーマンのコスプレをするなどして笑いを誘った。


夕方にはゲストバンドの北風と太陽が出演し会場を大いに盛り上げた。


『北風と太陽』

 そして会場も日がすっかり落ちたなか大トリを本学有志バンドの『Dr.Crow』が務めフェスは盛況のうちに幕を閉じた。
 フェスを終えての感想と展望を主催のMUSIC NUTSに聞くと「普段ライブハウスのイベントには現れない中学生、高校生、親御さんなどの来場やゆったり座りながら軽音のライブを見るという珍しい体験を大学生界隈に提供できたのはよかった」と語った。また
苦労した点として機材の搬出入とキッチンカーの売り上げだったという。野外ステージに運ぶ機材は重いものが多く使用するケーブル類も種類と量が多く専門的な知識と人員が求められたという。キッチンカーには最低限の売り上げ保証があり目標金額は超えられたがフェス当日はこの2つに気に病んだという。今後の展望については「現在の1年生と来年の新入生のモチベーションと知識に左右される」と話し、また「知名度が圧倒的に足りないのでSNSの注目度やスポンサーなどを指標に3年目を迎えられるか検討を加速する」と答えた(取材=河西、米森)。

4 urban squadに独占インタビュー



十月祭でも場を盛り上げた

 今フェスに参加して、まだ結成して2か月程度(取材当時)のフレッシュバンドの本学有志バンドの『4 urban squad』のボーカル平沼心丈さん(営1)、ギター中村優太さん(済1)、ベース長谷川蓮さん(法3)、ドラム山本琉生さん(人文1)にインタビューをした。
 
バンドの名前の由来は―4人で頑張っていくという意味とurban(都市)で全国を制覇してやるぞという意味を込めている。
 
今回のライブで苦労したことは― 作った曲をライブにやるときにみんなどういう反応をしくれるか最初は怖くて受けなかったらどうしようと思ったことと、まだ結成して間もないのでなかなか曲数を増やせなくて一曲一曲に時間をかけすぎたというところがある。
 
ライブの感想を― 気持ちよかった。歌はもう一番だったが、まだ実力が足りないなと思った
 
どこが足りなかったのか― 他のバンドに比べて技術的な面でも曲の完成度でもまだ煮詰められていない。あと機材トラブルのときとかも即興で使える楽器とかでやれればいいのだが、そこもまだできていない。
 
今後の展望は― 最終的な目標としてはワンマンで大きいところとかでやりたいが、段階的にいくとインディーズでもいいからデビューして自分たちの楽曲をサブスクとかで配信したいというのがあって、そこからライブを重ねてワンマンで出来るようになりたい。
 
最後に一人一言ずつ抱負を― 中村 いい曲作ればいい曲かけます。平沼 自分が作った曲を聞いて情景がパッと思い浮かぶような共感してもらえるような曲を作りたい。山本 自分たちが演奏する場で『北風と太陽』さんみたいに、はっちゃっけて楽しく演奏できるかっていうのが一番大事だと思った。幅広いジャンルで攻めていこうと思っているので音楽ジャンルの視野を広げていったりMCの繋ぎとかを向上させていきたい。長谷川 自分たちが作った曲を聞いた人が例えば笑顔になる曲を作りたいとか、悲しいときとかに寄り添える曲を作っていきたいなと思っています。

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