アダルト版JC淫魔刑事獣鬼編8『伊良衣良と激辛』3
アダルト版JC淫魔刑事獣鬼編8『伊良衣良と激辛』3
2024/01/23校正更新
2023/06/17校正更新
2023/06/12校正追記
2023/06/06校正追記
この話はストーリーの都合上過激な性描写や暴力描写、及びグロテスク、パクリな表現を多く含みます。
20才未満の方の閲覧はご遠慮ください。
激辛選手権王『ルシファー』
前髪に癖毛のある方まで髪の毛を伸ばした少女、というのが最初に会ったイメージだったが擬態能力を持っているらしくて何とも言えない、
【この娘が全くもって正体が不明だとしか言いようがなかった。しかし最近になって『ローズ』と判明、『かなえ』は最初『ローズメイディン』とか考えていたらしいが長すぎるので本人が断固拒否をしたもよう。
私が推測したところあそこにいた淫魔の中でもずば抜けた能力使いだった。彼女は私とあつしが『瑠璃』さんの正体(獣鬼化していた)を伝える前から彼女(実際は瑠璃の姿と大きさに擬態した獣鬼だった。
私もあろうことか1学年上の上級生に輪姦射精されて種子と人造精子を仕込まれている。
その瑠璃になりすましていた獣鬼はその後、彼女のペットになったらしい。)の正体を知っていたようだったし、奴らに種子と人造精子を撃ち込まれて肉体と精神を凌辱されながら獣鬼に肉を喰らい尽くされ自我を失うという演技をやってのけていた。】
現在は約400年前の第4惑星『地球』にいて今までの過去の自分の記憶に疑問を持ち始めた数ヶ月前の自分と情報交換のために入れ替わっている
『ハルサメとナッツ』シリーズのナッツの中にいる「サタン』や『淫魔』と過去に因縁があるらしいが謎だ。
伊良衣良『博多ラーメン』
もちろん私自身のことだ。胸まであるソバージュヘアが理由らしいが、これでも毎日ブラッシングはしているつもりだ。
それにしてもひどいコードネームじゃない?、『瞬足娘』とかまともな名前を考えられなかったのだろうか?
もっとも『ウ〇娘』とかだったら断固拒否だけどね。
ちなみに『博多ラーメンはストレートの細い麺だぞ』と言うツッコミは亜希に言ってくれ。
【未来の世界では『あつし』 こと『ニナ』を始めとする6人姉妹(とはいえ受精卵クローン)の長女『イカロス』である、あ、念のために断っておくが某アニメのような背中に大きな純白の大きな翼がはえた超巨乳の優しい瞳をした美少女を思い浮かべないように、それこそ失望しかしないから!】
決めゼリフは『遅いことなら〇〇でも出来る』だ。過去の私はほとんど記憶がなく東北地方の海辺の町で幼少期の『刈り上げ君』を肩車しているセーラー服を着た志乃らしき人物を見た記憶はあるがその前後の記憶が曖昧でほとんどないに等しい、小学四年の時に静岡県富士市から今の武蔵市にトラックで引っ越す際に所属不明のオスプレイから銃撃を喰らうあたりからはっきりとした記憶はある、その時に志乃と『刈り上げ君』に再会している。
名前 不明 『刈り上げくん』
前髪以外は刈り上げのボーイッシュな女の子、どうやら未来世界では『ホームズ』と呼ばれていたらしいが、過去には志乃との関わりが深いらしい。
【この子は今のとこ正体不明、未来世界におけるわたしたち6人姉妹(受精卵クローン)の1人。能力は今のところ不明、だがハルサメとナッツシリーズでは『ジェネシス』と言う能力は物事を過去の本来ならあるべき状態に戻せるらしい】
名前 不明 『ツインテール』
某進学塾のCFあたりに出て来そうな見た目は可愛い子、しかし性格は結構卑しい。
【あの忌まわしき未来世界では私の妹であり、末っ子だった『ヘナ』だった。彼女達は研究所の職員たちから陵辱、輪姦をされて大量の獣鬼の種子を子宮を通じて脳髄に撃ち込まれている、この娘の場合はその影響もあって今から9年前にタイムスリップしてから約3年間は若い女性を襲って彼女たちの生肉を生きながらにして喰らって命を奪って生きてきたらしい。
しかし彼女の前に突如として現れたふざけた幼女夏乃花奈がその卓越した肉体再生能力を駆使して『ヘナ』が飽きるほどにおのれ自身の肉を喰らわせて正常化させたとのことだ。今は3才の女児と5才と7才の男児を拾い食いやら万引きをしたりして養っている。能力は『願望達成能力』だが未知数。
草薙敦子『あつし』
私の同級生であり、隣の席の男子、未来の研究施設でのニックネームはコンプライアンス的に問題のある娘だ。
【未来世界での『ニナ』、本来は女子ではあるが諸事事情により男子を演じている、とはいえ『召喚、送還能力によりどんなものでの出したり送りこんだりできるありがちなパクリ能力を持ち自分の肉体の一部や全身に対しても行える、『送還女の身体、召喚男の身体』と念じれば男になれるし『送還男の身体、召喚女の身体』と念じれば女になれる。後色々細かい設定もできるので擬態化と違い気を失ったり死んでもそれは解けない、生みの親(仮胎)は『あつこ』、だが彼女は『ニナ』を出産後銃殺されている。その彼女が『ニナ』の中に生きていた。その後、『ニナ』が9才になった頃こっそり覗きに行った『かなえ』の部屋で彼女が多人数の男性職員に強姦されているところを目撃してしまう、その時『ニナ』自身も強姦され、幼かった身体故に瀕死の重傷を受けながらも這いずって逃げ出す。その後『かなえ』が人が変わったかのように職場放棄を始め彼女が姉妹のひとりを突き飛ばした現場を見てしまい逆上して初めて召喚能力を使い斧を出して惨殺をしてしまい他の5人の保母も惨殺をして自己嫌悪から逃げるようにして過去の世界に行き現在に至る】
名前 不明『瑠璃」
私たちと同じく6人姉妹のひとり、痩身傷だらけで路上で倒れているところを水野美衣、絵留姉妹に拾われ10才まで育てられるが美衣、絵留のふたりに11才以上しか成長できない呪いがかけられているためそこからは佐原家の世話になりこの国の政治に疑問を持ちルポライターの職に着く、しかし取材中に獣鬼たちに襲われて獣姦されながら種子を打ち込まれ幼児化が進む一方二重人格化して一方は咲の中に、もう一方は瑠璃自体に残り獣鬼に利用され精神的な身体を喰らわれながらも咲の中にいた超妖魔に守られつつ現在に至る。しかし最近になって二重人格化どころか三重人格化していた説も浮上している。そう未来での研究施設でのあのコンプライアンスに問題のありそうな『ハ』から始まるニックネームから1文字とった名前で『下界(パラレル)途中からほぼ瀕死の状態で登場して命を救ったストレート亜希にその2文字の名前で呼ばれていたあの脇見運転キャラで。いまハルサメとナッツシリーズ「火星の野望」に絶賛出演中のあの子だ。彼女の未来を考えると憂鬱ではある。
ちなみに私たち姉妹の共通事項において眼球カメラと耳の中にも細工が施されていて鼓膜付近は高性能カメラに置き換えられて内耳部分にある三半規管も高性能なジャイロに置き換えられているらしい、それ自体がかなり謎なのだがそれらは研究所が勝手に私たちの身体をサイボーグ化した事によるものかもしれない。
しかし最大の謎は私たちは基本的には同じ受精卵から作られたクローン受精卵を6人の少女達に(無理矢理)本人たちの同意なしに人工着床させて生まれたはずだから実質的に6子という事になるのだが・・・全然みんな顔も性格も似ていない、謎だ。
冴子 本名はsae-Co で外来系知的生命体と聞いた、しかし科学者のはずなのに臨月間近まで自身の妊娠に気が付かなかった大マジのうつけものであるが現代の第3惑星においてはJK国会議員である『倶名尚愛』の秘書アンドロイドを開発製造するという天才ぶりも発揮するが本人の拘りか余りにもリアルに生殖器周りまで造りすぎてしまったためになんらかのトラブルで彼女が全裸となってしまった時にフェミニストたちの絶好の攻撃対象となる。
もちろん椎奈は人間の男性とセッ〇〇をしても妊娠をすることは絶対にないはずだったが・・・・・?。
風間志乃 通称中出し刑事の娘であり1年半以上前の大型拳銃による射殺事件で帰らぬ人となったはずだがその時に出現した葉類亜希(当時は無名)の中で何故か生きている。実は彼女は『染色体加工人間』という名前で呼ばれていて父親の風間達也との血縁関係は皆無だったりする。しかし彼女の能力の限界は未知数だ。ただしタイムリーパー兼テレポーテーショナーとしての能力は特出していて彼女が一度の跳躍で数100年過去と未来、そして数万光年の距離を瞬時に跳べる。
どうやら観萌クラスの肉体再生能力はあるらしい。しかし観萌らと同じく放射性物質による被曝には弱いらしい。
葉類亜希(ストレート黒髪の小柄な女児タイプ)、志乃と入れ替わりに出現した謎だらけの少女。
私はてっきり最初に会った時は擬態化したボサボサ亜希だとばかり思っていたが少し違うようだ。
普段は愛知県警小田井署勤だが度々東京近郊の武蔵署にやってくる。年齢も能力も不詳。
拳銃は全く使えずに野球のボールに見立てた鉄球、もしくは強化ゴムのボールを時速180キロメートルの速度で狙ったコースを狙った位置に投げることが出来る・・・らしい(投げたところを私は見たことがないから)
痴漢や強〇魔を何十度かあの世に送りかけて何十回も謹慎を喰らっているとの事(まあ東京近郊に出没している時はそれが理由と思って間違いない)
葉類亜希(ボサボサ亜希)、少なくとも8年以上前からこの武蔵市にいるらしい。淫魔刑事のひとりだ。
髪は常にボサボサ、肌荒れもひどい、どうやら武蔵のコ〇〇ボと呼ばれたいらしい。
クセはもちろん頭皮をツメでボリボリと掻くことだがものの数分で30センチのフケの山を作るのは正直言って勘弁してほしい。
風間亜紀(ポニテ亜希)、ボサボサ亜希に憑依している淫魔、身長や体重、プロポーションは変幻自在、どこからどう見ても非の打ちどころのない美少女だが喋ると全てをぶち壊しにする性格の乱雑さが特徴。
いつも何故か夏のミニスカートセーラー服を着用しているが下着は着用しない主義。あぐらをよくかくのでそんな時は大事なオ〇〇コやオチ〇〇ン(男に擬態した時)が丸見えとなる。
そんな彼女が水溜りの上を歩くとどうなるのか?って?彼女は人の目には直接見えるがカメラや鏡などには映らない。だから見えないので問題ないなと思っていたら彼女は大雨で道が冠水した時に「スカートが濡れる」という理由で両手でスカートを捲り上げて歩いた事がある。当然だがオマ〇〇も丸見えだ。
しかもかつて彼女はかの大天使『ミカエル』を身体中に大きな刺青を入れた『不良少年天使』と勘違いしていたらしくその姿に擬態して同じく不良少女だった山崎秋子を誘惑してセッ〇〇をやっちゃって返り討ちに遭い精液を全部抜かれるという醜態を晒している。
なんか兄妹の純愛少女漫画をみて誤解したらしいがこやつもうつけものだ。
私はこの3人を3バカ亜希と呼んでいる。本当に馬鹿だ。
葉類智恵 ただ一言、片山〇〇きも裸足で逃げ出す鬼ババア、私はほとんど会った事がないので悪魔でも噂だ。小田井署警部と署長、そして武蔵署の署長も兼任している。公安や内閣調査室の影のトップという噂もあるがナゾである。かの天才養女前田リナが造った『フルコンパチブルアンドロイド』が何体も存在する説もあり真相は闇の中だ。
波瑠沙芽(はる さとみ)
火星から来たクローン女性と崖信介とのS〇〇によってできた受精卵を無理矢理佐原観萌の妹詩織の胎に強制的に人口着床させられて生まれたさっきまでの娘たちとは違う理由でコンプライアンス的に問題のある娘、ハルサメとナッツシリーズの主人公の1人。淫魔と妖魔が棲んでいるので見た目はお子ちゃまだが実はアソコはかなりスゴいらしい。
夏野明美(なつの あけみ)
崖信介直系の子孫であり実の娘でもある奈津菜摘と他複数の少女たちとの複合体。
その中にあの『サタン』も内包されている。
数代に渡る近親相姦を平気でやらかす崖信介一族なのでこちらもコンプライアンス的に問題だらけだ。(要するに自分の実の娘や孫娘らを平気で犯して孕ませ子を産ませるヤバい奴、そしてその子が女の子なら彼女が二次性徴を迎えた頃又(強姦を)やってしまうというヤバいやつ)
波瑠沙芽も夏野明美もガードが固かったため波瑠沙芽の方は義弟の健太を操って沙芽を誘惑して彼女の胎の中に2体の悪魔を超える存在になる胎芽を植え付けることに成功した。
その年の12月頃に出産する予定だったが意に反して彼女たちはもうすでに生まれていて夏乃花奈と秋草加奈という2人の姉妹としてすでに目の前に存在している。もちろん胎の中の彼女たちが消えたわけではない。
(その辺の詳しい話は『ハルサメとナッツシリーズ』の火星の野望編で。)
タイムリーパーが介入した結果であるがなぜか花奈と加世のふたりは波瑠沙芽を『母親』と呼ぶのは当たり前として夏野明美の事を『乳親』と呼ぶ。彼女たちは認識していないがハルサメとナッツは誰がどう見ても恋人同士にしか見えない。私は彼女たち太陽系外から来た外来種の特性によるものだと思っている。
実は奈津菜摘も毎日のように排卵が始まった頃から18才まで毎日のように犯されていたらしいが受精したことさえない。
佐原観萌、佐原詩織、花梨、『あつこ』、『かなえ』どなたも普通に太陽系外の外来種らしいが実は『染色体加工人間』である志乃の娘疑惑が浮上中。
JC淫魔刑事、文月輪、冬河銀、夏乃可奈、秋種加世、春香織、冬河銀、シルバー・ウインターリバー、水無月海、可奈野椎、佐原観萌、葉類亜希、葉類智恵(上司)
部外者 風間亜希(葉類亜希に憑いている淫魔)佐原詩織(観萌の妹)、花梨(観萌の分身)山崎秋子、倶名尚愛、楓凛、樋口由紀、樋口有希などまだ出る予定の人達も含む。
そして重大な誤認が発生、今までのストーリーの展開上花奈や椎、観萌らは中学2年生になっていて、香織と月海は3年生のはずなのだが何故か中1中2のままである。特に花奈は14才になったつもりでいたらしいが実際にはまだ13才であり中1である、謎だ、もしかしたら〇〇“エさん現象に巻き込まれたのかもしれない。
彼女たちはこれまで私が関わってきた少女たちだ。まあハルサメなら身長とかバストのカップサイズとかも嬉々として書き込んでやれとろけるような完熟マンゴーとか男をトリコにする黄金マンゴーとか言い出しそうだけど私そんなのに時間割くの面倒なので茶々っと話を進ませてもらうから夜露死苦。
基本的に語りにおいて一人称は『私』は伊良衣良、『あたし』はローズ、又はルシファー、激辛だ。
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@痴能指数とは?
『悪魔かぁ、あたしの周りにも2人ほどいるんだけどぉ~、ひとりは『波瑠沙芽』と言ってエッチな事が大好きな淫魔なんだぉ~、そんでもうひとりが『夏野明美』ちゃんというどっちかと言うと男の子みたいな性格の娘なんだけど体つきも花奈と同じく『二次性徴促進剤』の投与を過剰に受けたって感じで揉みがいのある大きなお乳と完熟なオ〇〇コを持っているんだぉ」
花奈はそう言うとsae-Coさんの体を舐め回すように見つめた。
「どこみているのよ!エッチ!」
彼女は叫んで馬鹿奈の両ほおを思いっきり強く何度も叩いたが花奈はマジな顔をして冴子さんの大きな腹を見続けていた。そしてボソリとつぶやいた。
「それって、本当に赤ちゃんなのかなぁ~」と。
「透視したわけじゃなくって擬似サイコメトリーをした結果なんだけどそのおなかの中にあるのはただの液体だけだよ?」
ここにいる『ローズ』も花奈の中にいる志乃も、そしてもちろん冴子さんも知らない事だったが花奈は未来の予知を超能力的なものではなくてさまざまな状況と可能性を200ペタフロップス以上ある脳の演算回路を約524,288回路も持っていて65536あるタスクであらゆるパターンの可能性の高さに順位づけをしているに過ぎない。擬似サイコメトリーというのはそれの逆算をした結果であるが故に間違いも多いと花奈は認識してはいた。
しかし断言したということはその可能性が高そうだ。
ただそれほどの頭脳を持ちながら何故ここまでお馬鹿さんなのかは宇宙8大謎のひとつかもしれない。
ちなみに中学入学時の知能測定検査では20しかなかったらしい。
やっぱり馬鹿奈だ、期待を裏切らない。
「それは違うんだぉ〜」と馬鹿奈、どうちがうというんだ?
「数行の答えを書いているだけで飽きてきちゃうんだぉ」
あのややこやしい問題でどう飽きるというんだ?
「数問解いただけで問題作成者の傾向が読めてきちゃうんだぉ〜」
だからと言って答案用紙に記入するのを途中で止めるはダメだろう。
「違うよ、問題を書いている時にはもうすでに20問は先の答えまで出ちゃっているから間違えて20問先の答えを書いちゃうんだぉ〜」
と馬鹿奈は言うがやっぱりモノホンのバカじゃねえか!
そもそもそんなにも頭脳が優秀ならタイムリープとテレポーテーションの出現場所と時間軸を間違えたりなんてするはずがない。
「でもどうしてあたしたちも、街の人たちも、もう服を着ているんだ?しかも男女関係なくミニスカートのセーラー服ってどんなトランスジェンダーな世界観なんだよ!」
あたしは思わず叫んでいた。
しかも素肌に直接触れるゴワゴワ感、絶対に下着を着ないで直にセーラー服だけを着ている気がする。
『うん、肉体の再生は最重要だからナノセコンドレベルでやっちゃうけど、え〜と遺伝子情報とか調べるのはめんどくさいしぃ、時間がやたらとかかるから花奈と同じDNAを使って再生しちゃったよぉ〜』
どおりでさっきから胸が重くて肩が凝ると思っていたらそう言う事だったんだ。
「っておい、あたしも sae-Coさんもこの街中お前みたいなアホヅラ揃いになっているじゃねぇか?あたしの元のスレンダーな身体と麗しい顔を返しやがれ!」
あたしは大声で怒鳴ってしまった。
『だいじょぉぶだぉ〜、そのうちに自分を思い出して元の身体に戻っていくからぁ』
「なんかあんたさっきからやばそうなセリフは全部テレパシーでふたりだけに特定して送ってくるけどまさか・・・」
『時間がかかっちゃうんだぉ、ひとによるけどぉ〜』
「何時間くらい?」
あたしは長めに時間を想定して言った。馬鹿奈の返事にガッカリしないための自己防衛だ。
『う〜ん短い人で5、60年、長い人だと300年はかかるかもぉ〜、予想だけど」
ははは、あたしは馬鹿奈の馬鹿さ加減を少々・・・・・。
みくびっていたようだ。
「まさかこれほどまでとはな」
あたしは思わず危ないパクリなセリフを口にしていた。
「どっか休む場所とかないかな?お茶してのんびりしたいわ」
思わず言ってしまってからハッと気がついたあたしがいる。
『お茶って何?のんびりしたいって、あたしまるで女子中学生みたいじゃない』
『みたいじゃなくてそのものなんだぉ、あたしたちは5〜6才くらいまでには与えられた食品に含まれている薬物のせいで2時成長ホルモンが過剰に分泌されて大人並みの女性になっているんだけどぉ〜、副作用で中学生レベルまでくらいまでしか頭の中が育たないんだぉ』
自分のその甘ったれた口調と田分けた頭脳をその薬品のせいにするな!と言いたかったが今は『グッと』こらえる事にした。
「うー、ほんとぉ〜にタイムトラベルごときで迷子になるとは思わなかったんだぉ」
花奈はそう言うと空を見上げて大きなため息をついた。3つの大きな太陽が左手の低い位置で燦然(さんぜん)と輝いている反対側に色違いの木星に土星の塔な巨大な輪っかをかぶせた気色悪い、クソでかい星の目ん玉がこっちを睨みつけているような気がした。
「ねえ、『激辛』たん、ここは本当に一体どこなんだぉ」
花奈は憔悴(しょうすい)しきった表情でいった。
「だから人の名前を形容詞みたいに勝手につけないで!あたしには『ローズ』って言う『かなえ』につけてもらった名前があるんだから」
と言いながら馬鹿奈を見るとsae-Coさんの肩を支えている側の手とは別の手で自分の胸を揉みしだき始めた。
やっぱりこの『馬鹿奈』という女は桁外れな馬鹿の上に淫乱な痴女かもしれないと思った。
「ねえ、あたし、さっきあの毛むくじゃらの獣みたいな『獣鬼』とかいう連中に何度も何度も何度も敏感な穴に太くて硬くて熱い剛毛の生えた肉棒をねじ込まれて何度も胎の中に粘着液のようなネトっとした液体を撃ち込まれながら、その間に胸や腕の肉を奴らに喰われて腹が無性に減ってくたくたなんだけど、あたしにあんたの肉を喰らわせろよ」
自分でも何を言っているのかよくわからなかった。
とんでもないことを口走ってしまっているのは急に青ざめ出したsae-Coさんの表情を見ればすぐにわかった。
「はぁ~」と馬鹿奈は深くため息をつくと少し、いやかなり甘ったるい言葉で言った。
「いいよぉ~、でもこんなところでそれやったらおまわりさんとか兵隊さんたちが来ちゃって、そんな現場を見つかったら猥褻物陳列罪(わいせつぶつちんれつざい)で捕まっちゃうからなぁ」
とやはり意味不明な事を言い出した。
「だって、一回着ている服ごと食べられたら2杯目以降はマッパ(真っ裸)だよぉ〜?」
花奈はマジ顔で言った。
確かにそうだけど?それが何か問題でも?
「ちょっとあなたたち自分が何を言っているのかわかっていっているの?『ローズ』さん、あなたはさっきの獣鬼たちによる獣姦で身体も心も獣鬼化しているの!若い女性のやわらかな肉を喰いたくなる衝動も獣鬼化の表れのひとつなの!それから『馬鹿奈』さん、あなたもそんな彼女に喰らわれるということは牙や唾液に含まれる種子を自分の体の中に取り込まれて・・・」
そう言いかけてsae-Coと言う女は再び自分の頭を抱え込んでいた。
「確か『馬鹿奈』さん、あなたも2匹の獣鬼に肉を喰らわれながら膣(ちつ)内に直接何回も精液を大量に射精をされた上に口からも消化器系にたっぷりとあのおぞましい精液を撃ち込まれていたわね、どうしてあなたは獣鬼化していないの?」
sae-Coさん、言い方が直球すぎ!それが科学者のサガなのか?
しかし、つぶやいているsae-Coさんを無視するかのように花奈は周囲を見回して言った。
「まだ空襲警報は解除されていないのかな?」
はぁ?空襲警報?なにそれ?とあたしは思った。
自衛アラートなら知っているけど。
そういえば昔、あの白い大きな建物の中で裸で妹たちと暮らしていた時にそんなような音を聞いた記憶がある。
『そのアラート音が鳴り響いた直後に黒光りする、先が円錐状にとがった大きな飛翔物が天井を突き破って床に突き刺さっていたよ』
あたしがいつの頃かも覚えていない記憶を回想してそれを思い出していると sae-Coさんは驚いた表情であたしを見ていた。
「あなたたちよく無事で生きてこられたわね」
忘れてた、人の心の中を読み込んで勝手に通訳して近くの人に伝えちゃうはた迷惑な存在を、確か『志乃』とか言ったけ?
「不発弾だって聞きました」
あたしは愛とか言う女に聞いたセリフをそのまま言った。
「あ、あり得ない、あれは音速をはるかに超えた速さで落ちてくるから床に突き刺さった時点で先頭がつぶれて起爆装置とか関係なく起爆用のプルトニウムがメルトダウンしてすごい熱を発生させて詰まっていた・・・」
sae-Coさんはその後も何やらブツブツ言っていたが放っておく事にした。
まだみんな加奈の格好をしたセーラー服たちがしゃがみ込んで両手で後頭部を庇っていた。
みんな酷いいじめに遭ったいじめられっ子みたいなポーズがとっている。
やはり何回見回しても異様な光景だ。
しかしそれがここでも国からのメッセージなのかもしれない。
『いじめられる側に問題がある、国に頼らず自己防衛しろ』
なんかてめーら政府で戦争を始めておいてなんて言い分なんだと思っていた。
あの【me number card】だって同じだ、結局は重要な個人情報が犯罪組織に抜かれまくって犯罪組織パラダイスになってもあいつらは知らぬ存ぜぬだった。
おっといけない話が逸れてしまった。
空襲警報だったな?
やっぱりあたしには無数のステルス爆撃機が侵入してきてそこらじゅう一帯を高熱量ブラスター弾で都市の街並みを焼き尽くすイメージしか浮かんでこなかった。
そうなったらうずくまってなんかいないで走って逃げるより生き延びる方法はないと思うが。
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@軍事力バランスと戦争抑止力の違い
確かあたしのかすかな記憶では太平洋戦争が終わるに近づいた頃『ヨネスケ合衆国』が『ジポン帝国』を最終的に叩きのめす手段としてBe-23とかいう大型の爆撃機を投入して主要都市部を空爆して燃え尽きさせるために使った兵器、それは爆発力こそは弱いが発熱量は大きいので木造建築が大半を占めていた『ジポン』の家屋には非常に有効で大量殺戮(ジェノサイド)には有効な兵器といえた。確かその名前は『焼夷弾(しょういだん)』
西暦1920年以前のそんなカビの生えた兵器の前ですら2020年代の政府が推奨する『自衛アラーム』が発動した時の避難法じゃなんの気休めにもならないのは目に見えている。
「昔は木造建築という燃料そのもので街が形成されていたが今は鉄筋コンクリートのビルばかりだから問題ない、だからその指摘は当たらない」
そう呑気な『ジポン』の政権を握った政治家たちは嘯(うそぶ)いていたが実際にはそんな甘い考えは通用しなかった。例えばラッシュアワーで車道が渋滞していて車の列が連なっていて、歩道にも歩く人がごった返していたとしたら?
そんな中にその『焼夷弾』をさらに進化させた熱量と爆風を持つ弾頭を装着したミサイルが襲ったら?それが『高熱量ブラスター弾』だった。
車道を走る車は全て搭載されたガソリンを燃料として次々と爆発、炎上して火の海になる。路面だって重油に砂利を混ぜたアスファルトだ、当然だが高熱に晒されたら燃え出すに決まっていた。
地面が見えないほど混み合った歩道を歩く人々の列に燃え盛る自動車が突っ込んで人々を燃料として燃える。
さらにその車は燃えながらビルの中に突っ込む。そのビルの中も可燃物でいっぱいだ。
灼熱の熱量はビルの中のものを燃やし始める。
地下に逃げ延びられた者たちはどうだろうか?
防火シャッターが閉じるのが間に合えば良いが間に合わなければ猛火の上昇気流によって地下の空気、酸素はほとんど地上に吸い上げられて奪われる、中の人間が窒息死するのは免れないだろう。
万が一防火シャッターが早くしまったとすればそれは地下に逃げられた人々の人数がほとんどいないことを意味する。
むしろ過去の東京大空襲や名古屋などの『焼夷弾』による空襲よりも悲惨な結末を招く。
「だからこそ更なる軍備増強が必要だ」
とタカ派は言っていた。
しかしその考えも間違っていた。
「相手が攻撃してくる前に敵基地の先制攻撃による防衛」、つまりやられる前にやり返せという考え自体が間違っていた。
『ジポン』は弾道ミサイルばかり気にして『正体不明のステルス機』や『潜水艦』からの巡航ミサイルからの攻撃も考える必要が出てきた。
要するにひとつ疑えばふたつ、ふたつ疑えばみっつと疑う対象が増えてしまうことを『ジポン』の政権や防衛隊は想定していなかった。
例えばさっきの『焼夷弾の進化系である高熱量ブラスター弾』を弾頭につけた巡航ミサイルが日本近海の潜水艦やステルス爆撃機から4大都市に何十発も発射された。
当然攻撃してきたそれらステルス爆撃機も潜水艦も国籍不明だ。
宣戦布告もしない侵略者が馬鹿正直に『私たちは何々国の〇〇軍でーす』と名乗るはずがない。
そいつらは『ローレン』かもしれないし『チャイコ』かもしれない、『北夕鮮』かもしれないし思いもかけない、国でさえない存在かもしれない。
しかしその時『ジポン』政権と防衛隊はSNS上に流れたデマ情報と強い思い込みで攻撃してきた敵の存在を『チャイコ』と決めつけて巡航ミサイルと弾道ミサイル、つまり核弾頭付きのICBMを『チャイコ』に対して撃ち込んでいた。
身に覚えのもないのに攻撃された『チャイコ』は当然報復攻撃に出た。
『ジポン』は敵対条項がとっくの昔に無効になっていると信じ込んでいた。
「しかし『チャイコ』にとってはまだ終わったことじゃなかったんだぉねぇ~」
あたしの心を読んだのか花奈が口を挟んできた。
「要はいじめた(侵略、虐殺した)側はすっかり忘れていたどころか、守るためだとか、事実無根のデマだと言い張って歴史さえ捻じ曲げて、過去の過ち、つうかほとんど犯罪だったがそれを正当化して『むしろ〇〇が悪い』と侮辱していた」
「だけど当然いじめられた(侵略された、虐殺された)方はちゃ〜んと覚えているんだよねぇ」と花奈。
「そう、『チャイコ』はいまだに『ジポン』に対して不信感を抱いている、だからこそ過去の繰り返しを嫌っていつ攻めてこられてもいいように軍備増強にいちばん力を入れている、それは『北夕鮮』や『監国』も同じかもしれない」
と言ってからさらにあたしは続けて言った。
「確かにその潜水艦もステルス爆撃機も『チャイコ』のものだったかもしれない、でもそれは『チャイコ』の軍事産業企業から第三国が買い取った別の国の所有物だったのかそれとも世界を股にかけた巨大軍事産業が偽装したモノだったかもしれなかった」
あたしはさらに続けた。
「そこで何故か『ヨネスケ合衆国』が『ジポン』に対して同盟国として軍事協力を要請してきた」
「その話はとても不自然な流れだぉ~、『ジポン』に軍事支援を申し出てくるならともかく、攻撃もされていない『ヨネスケ合衆国』が軍事協力を求めてきたなんて」
と花奈。
「それを正当化するために用意されていた理由はこうだった、『チャイコ』が『ジポン』を占領下に置いて我が国『ヨネスケ合衆国』を攻めて来る、だから『ヨネスケ合衆国』の同盟国である『ジポン』は共に『チャイコ』の陰謀を食い止めなければならない、経済的に頭角を突出させて来た『チャイコ』を叩くための見えすいた嘘だったが『ジポン』は『ヨネスケ合衆国』に逆らえなかった、『チャイコ』の裏には『ローレン』がついている、と『ジポン』の政権やマスコミに訴え不安と恐怖を煽(あお)った」
「そう、それははやい話が『ローレン』と『ヨネスケ合衆国』が裏で手を組んで両国を戦場にして過剰生産をした兵器や武器、弾薬を消費する計画だったんだ」
と私は苦虫を潰す思いで言った。
「でもそんなことを何故?」と花奈?
「解らないか?『ジポン』も含めてこの国々は軍事産業なくして存在し得ない国になっていたんだ」
しかしあたしはどうしてそんな事を知っているのだろうか?
「それはこの星が歩んできた歴史そのものです」
突然にsae-Coさんが口を挟んだ。
「何故外来種のあなたがその歴史を知っているのかは分かりかねますがその後『ジポン』と『チャイコ』が全面戦争に突入して双方の人口は『ジポン』が1億人から数百万人と『チャイコ』が3億人から数千万人にまで落ち込みました」
「核兵器を封印してもですか?」
あたしは尋ねた。
「ブッダ」と即答が返ってきた。
なんか『イエス』の誤訳っぽかったがそこはスルーすることにして「あたしたちがいる場所だったこの場所かどこなのか?」を尋ねてみた。
「かつての『ジポン』だった土地です」
あっさりとsae-Coさは答えてくれた。
「どうして?ここはかつてここで大きな戦争が起きたとは思えないほど復活している、それでもこの国はここまで人口が減ってしまっていた、理由は?」
「封印されていたはずの核兵器、それと核兵器よりも恐ろしい兵器が実際には使われてしまったからです」
「何故?それは国際法違反なのでは?」
私は疑念を抱かずにはいられなかった。
「その時になって最初に仕掛けてきたのがどこの国か判ったのかなぁ」
花奈が勝手に口を挟んできた。
「はい、戦争自体は2年半ほど続きましたが『チャイコ』は『ジポン』に対して最初に4大都市に行われたような悪質な攻撃はしてきませんでした、そういった意味では『ジポン』の報復攻撃の方が悪質と言えましたがその時になってようやく愚かな『ジポン』政権も防衛隊も「最初に発生した『ブラスター弾』による4大都市への集中攻撃に疑問を持ち始めていました」
sae-Coさんはそう言ってから少し間を置いて続けて言った。
「そこ突然にレーダーにやっと入る領域にICBMらしき影が3次元レーダーによって捕捉されました、その速度、コースから計算して5分後に4大都市に着弾する恐るべき予想結果が発表されました。それからJ アラームが発令されましたがすでに時遅しでした」
「あんな状況でどうやって核融合爆弾が放つ強烈な熱量と爆風、そして全身をつらぬく中性子線を始めとする放射線からどうやって身を守る気なんだろうと思っていました」
とsae-Coさんは言った。
あたしの予想なら結果は目に見えている。
当然だけど『しゃがみ込んで頭を両手で抱える』程度では何ともならない。
彼らの身体は一瞬にして灰と化していた。
なんとか地下に潜り込んで一安心と思っていた人々も地下2、3階程度のコンクリート壁ごときではなんともならず圧倒的な爆発エネルギーで粉砕されていた。
辛うじてコンクリートブロックの隙間に入り込んで生き延びた人々も猛烈なエネルギーを持つベータ線やガンマ線などの放射線につらぬかれてほんの数分の命しか与えられなかった。
特に中性子線は無機質なコンクリートや鉄筋を楽々と貫通させて人体の細胞のみを破壊した。
速い話が『ジポン』政府が推奨していたあの避難方法はなんの役にも立たなかったどころか彼ら国民を地獄に叩き込んだにすぎなかった。
「核兵器には何の抑止力もなかったの、それは高く積み上げた砂の城と何ら変わりが有りませんでした」
悔しそうに言ったsae-Coさんだったがまだ続きがあるようだった。
「それが地上のどんな強固な建造物でさえ『砂の城』に変えてしまう巨大口径高エネルギー粒子砲なんだぉ」
可奈のセリフとsae-Coさんの話はなんか食い違っているような気がした。
しかし花奈のセリフが遠からず近からずなのはsae-Coさんの顔色を見れば一目瞭然だった。
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@ラブビアークーラー試飲会
もうさっきからかなり時間が経つが完全にエネルギーに還されて無に帰したはずのこの一帯は一部の建造物や人々の着ていた衣服を除いて完全に修復されていた。みんな相変わらずセーラー服でしゃがみ込んで後頭部を両手で抱えるようにしていた事を除いてだったが・・・。
おそらくはまだ彼らの頭の中では北夕鮮からの飛翔体はまだ着弾していないことになっているのだろう。
「どうしたの?」
と馬鹿奈がきいてきた。
あたしは彼女に何か質問をしようとしていた事があったのだがもう今ではすっかり忘れていた。
『それはプライバシーでエッチなやり取りが可能な行為が出来る空間、場所という事でいいでしょうか?』
sae-Coさんはテレパシーで伝えてきた。
おそらくは馬鹿奈の中の志乃という存在がsae-Coさんとあたしの中間を介して伝えてきたものと思われたがどうも妙に話が食い違っているような気がするのはやはり気のせいだろうか?
「女同士でニンフさんを挟んで3Pもいいですね、どっかいい店近くにありませんか?」
と馬鹿奈、おい!お前今わざと危ないパクリ要素を仕込んで間違えただろう?
「そうですねこの辺ですと科学者特権で入れる『サブマリン』という高級肉料理専門の居酒屋があるのですが』
sae-Coさんは言ってからしばらくそのまま固まってしまっていた。そして急にしゃがみ込んで叫んだ。
「そういえば私、科学者の資格を剥奪されて只今絶賛無職失業中でVLSIカードも無効にされて1球無しでした!」
あたしはしばらく考え込んだが少ししてそれが『第3惑星『ジポン』でいうところの『一文無し』に匹敵する絶望的な言葉であることに気がついた。
「もしかしなくてもこれが『異次元の貧困』ってやつだぉ〜」
馬鹿奈は知ったかで言ったがどこでそんな言葉を覚えたんだろうか?
「仕方ない〇引きでもするか?」
sae-Coさんはそう言うとトボトボと大きなお腹を抱えて歩き出そうとした。そもそもそんな重身の体で〇引きなんて出来るはずがない。
「ちょっと待つんだぉ〜、今まで使っていたカードは持っているのかにょ?」
と突然に花奈。
「ちょっと貸すだぉ〜」
「貸せと言われましても・・・・・」
sae-Coは困惑したように自分のひたいを指差した。
「あ“〜埋め込み式かぁ、それじゃぁシコれないよぉ〜」
花奈は突然にとんでもないことを言い出した。
シコるって一体どんな行為だろうか?あたしは気になっていたがどうせろくなことを始めないだろうと思いシカトした。
「 sae-Coさん、そこでちょっとしゃがむだぉ」
花奈にそう言われて素直にしゃがんだ sae-Coさんの頭に歩み寄って抱き上げられた花奈のスカートが上からかけられていた。
それを見て花奈に聞きたかったことがあったのを思い出した。
「てかなんで裸にされた人々がいつのまにか男女を問わず全員セーラー服を着ているんだ⁉︎ってかそれはさっき聞いたっけ?そんな事はもうどおでも良いんだよ!普通もうそろそろだれもが気づくはずだろう、さっきの『自衛アラートが誤報だってことくらい!」
そう叫んだあたしの前で花奈はとんでもない事を始めていた。 sae-Coさんの頭にスカートがかけられて花奈は彼女のひたいにオ〇〇コを押し付けて腰を上下に振っているじゃないか?それって何か意味があるのか?
「ちょ、花奈さん私のおでこにナニを押し付けて擦っているんですか?なんか変な匂いのする液体が私のひたいに吹き付けられてそれが目に入ってとても痛いんですが?」
sae-Coさんは必死になって抗議をして花奈から離れようとしたが彼女の腕の力は意外と強いらしく逃れられないようだった。
「心配ないよぉ〜、痛いのは最初のうちだけだぉ?そのうち気持ち良くなってとろけるような声を出すからぁ」
っておい!馬鹿奈!どこかのエロオヤジが女性を犯すとき言いそうなセリフを吐いているんだよ!
「あ、あ、あ〜、い、い、いやぁ〜」
本当に sae-Coさんは甘い喘ぎ声を出し始めた。
「あー、やっぱり sae-Coさんはさっき獣鬼たちに大量に撃ち込まれた種子でVLSIだけじゃなくて本体の脳髄のニューロンとシナプスも人造なモノに組み替えられていたんだぉ」
「あ、あ“〜!このサラサラな液体、匂いに慣れてきたらとても甘くて美味しい」
いやいや、 sae-Coさん、馬鹿奈におかしなプレイを強要されて頭おかしくなったか?
「そんなに美味しいならじかにお口の中に淹れてあげるんだぉ〜」と馬鹿奈は言って少し腰を落とした。
sae-Coさんの喉が生ビールを飲み干す時のような音がしている。って生ビールってなんだ?なんであたしはそんな言葉を知っているんだ?
と思っていたらいつの間にか花奈は sae-Coさんから離れてスカートを下ろしていた。
と思ったのが大間違いで馬鹿奈は再びスカートの前を捲り上げてその裾を顎と豊満な両胸の谷間で挟み込むと勢いよく謎の液体を噴き出していてそれを両手のひらですくい上げて、それを見ながら『ポカーン』と口を開けていたあたしの口にその指先を差し込んで喉に流し込んできた。ほろ苦い中に程度な甘味があって本当に美味い、しかも炭酸水のようなシュワシュワ感も気持ちが良い。
「コレが♪〇〇〇不器用で強く優しいつながり〇〇〇〇〇〇♪」と途中で何故かど下手くそなはな歌を花奈は歌い出した。
なに?その歌、そんな歌知らんわ。あたしは花奈が歌い続けるその歌を聴きながらその液体の旨さの余韻に浸っていた。
確かに串刺しの焼き鳥を食べたくなるような旨さだった。
「でもこの歌を作った人は非常識なんだぉ〜」
と歌うのを途中でやめて花奈は言った。
「結構いい歌じゃない?それのどこが非常識だというんだよ?」
とあたしは言った。
「だって『恋人』に『愛』という言葉を捨てさせたらただのセックスフレンドだよ?」と花奈。なるほど、確かに・・・。
「そんなわけあるかい、その詩を考えた人もそこまでは考えていないと思うよ?りんごをかじるTシャツの歌もあったって『かなえ』も言っていたんだからおおめに見てやれよ」
あたしは大声で怒鳴り散らしてから周囲を見回した。言葉は直には通じていないものの多分この星の『自動翻訳システム』とやらがさっきまでの会話の大まかな意味をダダ漏れにさせているだろう。しかし周囲の人々の反応は薄かった、というかほとんどなかった。
「もうここでもいいじゃん、さっきから馬鹿奈が重力場的に空間を遮断してこの中の時間をあり得ないほど速くして相対的に外の時間を止めているのバレバレなんだから」
あたしはそう言うと馬鹿奈の柔らかい腕を食らいついていた。その柔らかな皮下脂肪はマジでとろけるほど甘く、ジューシーな筋肉の濃い味を引き立てていた。
あたしは息をつく暇もないほど花奈を頭の先から足の指まで骨も全て食べ尽くしてからふと我に返っていた。
「あ、馬鹿奈を食べ尽くしたら、あの生ビールが飲めなくなっちゃう」
それを傍目で見ていた sae-Coさんはものすごく怯えたように言った。
「あ、あなたたち狂っている、人が人を食べちゃうなんてあり得ない」
「お姉さんも少しは食べなよ、きっとおなかの外の子が腹ペコで倒れそうだよ」
といつの間にか復活していた花奈は言った。もちろん全裸である。
確かにあたしと馬鹿奈がやっていることは常識的に考えてもおかしい。狂っていると云うのは正しい認識だろう、しかしあたしはそれよりも気になることがあった。
遠い昔に『かなえ』と云う女性に多少ではあったが性教育なるものを受けたことがある。
それは『おしべとめしべがくっついて』と云う曖昧で抽象的なものじゃなくて男性の『陰茎や精嚢』の役割や機能、そして女性、あたしたち姉妹にとって最も重要な「卵巣から卵管、子宮と子宮口、膣(ちつ)やワレメちゃんと云うものの中に隠された外陰部なども説明してくれて男性との実際の子作りの方法と注意するべきことまできめ細かく教えられた。
特に性病や妊娠してからの男性との付き合い方まできめ細かく教えられた。しかしそれはあくまでも一般人の常識であたしたちには色々拡張された機能があると云う話まで聞かされたがそこから先はあの嵐の夜以来保母さんたちが『かなえ』も含めておかしくなり職場放棄をするようになって『かなえ』も『ニナ』に惨殺されたので聞きそびれていた。
しかし普通の人間もあたしたち姉妹も子宮の中に受精卵が着床後、胎嚢(たいのう、袋の中が羊水で満たされていてその中で胎芽や胎児をへその緒を通じて育てるらしい)に包まれて、その中で子供は育つと聞いていたから奇妙に感じた。
おなかの外の子って何?
気がつくと sae-Coさんは人が変わったかのように花奈の左腕を美味そうにかぶりついていた。何故かそれを花奈は嬉しそうに見つめている。コイツには痛覚とか存在しないのだろうか?まあ馬鹿奈の頭が完全におかしいのは最初に出会った時からわかっていた事なのだが。
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@ワイヤレス胎児
あれ?shinoよ、
「もしかして今私たちが住んでいるこの星はあの真っ赤な3つの太陽の惑星ではなくて、あの『サタン』なるドデカイ惑星の衛星、ってことになるけどその認識で良いのかな?」
ときいた私の問いに彼女は迷わず『ブッダ』と答えてきた。どうやら自動翻訳システムとやらがかなりバグっているのかもしれない。
とりあえずあのショタジジイは何処かに行ってしまったようだったがなんか私とは因縁があるような事を言っていたような気がするが私は今まであいつと会った記憶がない。
それにしてもいきなり他人の事を『サタン』呼ばわりとは酷いやつだ。まるでどっかの統合教会ではないか?そのうちに『おまえの臓器を売って高価な壺を買え!』と言い出しかねない奴だった。
それにしてもあれからかなり歩いているが何故かうずくまって後頭部を抱えて身動きひとつしていない人たちしか見かけないのはなんでだろうか?
しかも全員セーラー服を裸の上に直に着た巨乳の安産型中学生ってこの世界観の設定はどうなっているのよ?
『サタンが近くにいて時間操作能力を使っている』と突然にshinoがつぶやいた。
時間操作?何そのエロ漫画に出てきそな設定は?と思った。
『イさんも無意識に使っていますよ、それにしてもへその緒でつながっていないと燃料不足で歩けません』
余計に混乱するような痛みと事をshinoは言い出していた。
『へその緒?妊婦さんのお腹の中の子じゃあるまいし』
私がそう思いながらshinoを見たらすっかり青ざめていた。私は慌てて彼女を抱き上げると走り出していた。
私の勘(かん)が正しいなら彼女はまだ女性の誰かの胎の中にいるべき存在、どんな理由かはわからないけど子宮の中にいることの危険性を感じてお腹の外に出て彷徨(さまよ)っていたところを私と遭遇(そうぐう)したってところかもしれない。
だとしたらまだ妊娠5〜6ヶ月の女性を探すしかない。しかし私は気が焦るばかりでそれらしき女性を見つける事が出来ずにいた。
『心配させてごめんなさい』腕の中のshinoはそう云うと私の右頬(みぎほほ)に手を当ててくれた。
見ると彼女の顔色はすっかり元の血色の良い肌の色に戻っていた。
『はぁ、もう心配させないでよ、全く』
私はそう言いながら彼女を下に下ろそうとして躊躇(ちゅうちょ)していた。
この世界はどう見ても異常だった。私の青白く光る爪先から放たれた光は500匹程度の獣鬼くらいしか倒せなかったはず、しかも私が自身を1回転させてその光で獣鬼どもを爆発させて発生したエネルギーの光球はそれほど大きくはなかった。しかしそれよりも馬鹿でかい光球を発生させた馬鹿がいたのは確かだった。
それが味方か敵かわからないうちは警戒を解くわけにはいかないだろう。
しかし見かける誰しもが自衛アラートが発令した時のような格好をして動かないのはなぜだろうか?しかも男女関係なくセーラー服を着ているし、みんな同じ背丈で同じ巨乳プロポーション、肩まで伸ばした少し長めのボブカットヘアなのはなんでだろうか?
クローン人間がいっぱいいるみたいで気持ちが悪い。
『おねえさんはいつからここに来ているの?』
突然shinoはたずねて来た。
『多分ついさっき来たばかりだと思うんだけど、ここからかなり離れた場所にある星から妹を追って来たんだと思うけど、なんで?』
私は正直に答えた。
『あなたの頭の中には20,000年分以上の記憶がある?あなたって何者?』
私はshinoに問われていた。
『いや、だから私はついさっき来たばかりだと・・・』と私は言いかけて口を閉ざした。
確かに本来なら私の記憶はあの太陽系第3惑星でのたかだか20年にも満たないはずだ。それなのになぜかここでの記憶が大半を占めていた。
『あなたの脳髄は殆どが何者か、多分獣鬼にいじられて殆どが人造脳細胞に置き換えられている、身体も獣鬼そのものと言って良いくらい置き換えられている、それなのに人間、何故?』
『わからない、本当に私は獣鬼に襲われて犯されながら胸や肉を喰らわれて、しばらくして気が狂ったように暴れ出した妹を追って来ただけ』
私は言いながら自己矛盾を感じ始めていた。私が何故『獣鬼』と云う言葉を知っているのか?
確かあの白い大きな部屋に住んでいた頃は誰もそんな言葉は使っていなかった気がする。
『獣のような姿をした鬼たち』と確かに私は大人たちに向かって言った事はあった。しかしそれは表現上のことで『獣鬼』と云う言葉は使っていなかったはず。
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@ローズと前髪に癖毛のある少女
私のここでの記憶はさっき若い女性や少女たちが『獣の姿をした鬼』たちに犯されながら食らわれている様子を眺めながら泣いていたこの娘を助けるところから始まっていた。
ところがあの【地神】を名乗るショタジジイはこう言っていた。
「貴様は入国管理局に囚獄されて5匹を超える【地神】どもに人体改造され尽くしたはず、それなのに何故、獣鬼化もしないで下等なひとの心を失わない?我のような高貴な【地神】とならない?」
しかし私にはそのような記憶なんてなかっ
た。しかしおぼろげながら何故私はあいつに目をつけられてしまっていたかその理由を思い出していた。
実はもっと過去から私はこの星に住んでいた。
普通に・・・・・
私たちが過ごして来たあの大きな白い部屋の中では私は時間という認識はあった。
それは1秒、60秒で1分、60分で1時間、24時間で1日、7日で1週間、365日、4年に1回うるう年は366日で1年という明確な区切りがあって時間が経ってゆく感覚は掴めていた。
それがこの星はあのクソでかい木星に土星の輪っかをかけたような奇妙なる星が片方の大地の向こうから登って斜めに軌跡をゆっくりと描いて反対側の大地の向こうに沈んでゆくのだけれどその周り方がかなりおかしい、多分この星の自転とあのクソでかい『サタン』に対する公転周期、そしてさらにその『サタン』が3っつの恒星、まあ要するに太陽みたいなものなんだけどその周りをまわっているから余計にややこやしい事になっていた。
【はい、つまりこの星があのクソでかい『サタン』という惑星の影に隠れてしまったら夜中と変わんないんです。】とshinoが他人の回想の中に勝手に解説を入れて来た。
それがどんなにクソ長いか見当はつくと思う、地球で言う数ヶ月間は夜だからね。
その上でこの星自体の自転による朝昼夕方と夜があるわけだ。
こんがらがって来ただろうからまとめると
まずクソ長い夜が延々と続くわけなんだけど、急いで来ちゃったものだから使えるデジタルデバイスとかなんて一切ない、だからそのクソ長い夜というのが何日ほど続いているかなんて全くもってわからない。
感覚的にはこのクソでかい惑星を公転する1周期のうちの1/4以上が夜って感じか?正確には『日食時間』というべきなんだろうけどその間中真っ暗かというとそうでもない。
実はこの『サタン』なるクソでかい惑星はどうやら自然発光をしているらしくて影になっている面もうっすらとは見える。
それが片方の地平線から登って反対側に沈んでいくからこの衛星自体が公転周期と自転周期が違うという事だろうか?今思えばだけど。
まあ感覚的には「西から登った『サタン』が東にしぃずうむ」みたいな昔『かなえ』が口ずさんでいた歌みたいになるのだがそれで本当にいいのだろうか?
自分が知っている月とは違って常に惑星(地球)に対して同じ面を向けているというわけではない。
けど何故だろうか?この未来都市のような形状の建物は昔『かなえ』が見せてくれたアニメに出てくるそれとは違いそれほど高さがあるようには感じなかった。
周りを見回しても見上げるほどそれらは高くはなくて密集して経っているわけでもなさそうだった。空も広く感じる。あくまでも個人的感想だったが。と通販の宣伝みたいな言い訳を自分に対して何故か私はしていた。
【それはこの衛星が常に大きくて強い地殻変動、つまり地震に見舞われるからなの、だから超高層化はあきらめてそこそこの高さに収める事にしたのよ】
って、おい誰だよ人の回想に勝手に入り込んでくるのは?あ、shinoちゃんかびっくりさせんといて。
【本当はそれだけじゃないんだけど】
shinoの心の声
私はこの惑星を彷徨いながら妙な事に気づいていた。『お腹が少しも空かない』のだ。食欲はないわけじゃないけれど栄養失調で倒れるということもない。なんでだろうか?
【それはあのクソでかい惑星『サタン』から発せられるエネルギーがある程度成長した人々の体内に蓄積されるようになるからよ】
なるほどそういう事だったのか、ってますます訳がわからん。
しかしそれよりも気になったことがあった。
多分こういった場所のことを私たち『ジポン』人は『都会』とか『都市』とかいっていたような気がするんだけどあれからクソでかい『サタン』とかいう惑星が何度昇ったり沈んだりしたか覚えていないが誰ひとりここの住民らしき人物にも獣にも鬼にも遭遇していなかった。
もしかしてここは第何次世界大戦とやらで、あの伝説のすけべな『中精子爆弾』とやらが使われて生物だけが消滅した死の世界かもしれないと思い始めていた。
いや、しっぽの生えた超微細な精子が物体や人体をつらぬいて穴だらけにするなんてどんな世界観やねん!と自分を突っ込んでいた。
昔、『かなえ』が見せてくれた絵本の中の描かれていた『電車』や『バス』、『飛行機』などの乗り物が見当たらないところを見ると本当に知的生命体が滅び去った世界かもとその時は思い始めていた。
そんな時に突然街全体を大きな音が頭の中で鳴り響いた。まるで昔聞いた覚えがある『自衛アラート』とかいう警報の音によく似ていた。
『当衛星【ルシファー】の母星『サタン』の一部に巨大な特異点を発見、痴女界に住むものは速やかに地下深層シェルターに避妊するように、なおコレは訓練ではない、強力なエネルギーが当衛星【ルシファー】を掃射する可能性あり、速やかになるべく深くのシェルターに避妊することを勧告する』
どこにスピーカがあるわけでもなくそのメッセージは私の頭の中に直接響き渡っていた。
しかし所々理解に苦しむ単語やイメージが含まれていたがきっと誤訳か私の聞き間違いだろうか?それとも単にわたしがドスケベだから聞き違えているだけだろうか?
私は何が何だかわからないまま近くの建造物に向かって歩き出してどこか入口になるような場所はないか探していた。ドアや開戸みたいなものもかの悪名高き『自動回転扉』らしきものさえ見当たらなかった。過去のニュースを調べていて知った、かつて児童を巻き込んだ別名『生ごみ収集扉』である。まあ『生きている人間を生ゴミ呼ばわりとはひどい奴だ』と突っ込まれそうな気はしたが事実あの扉はそうとしか思えないほどずさんな設計だった。その頃から『ジポン』の斜陽は始まっていたんだろうと思う。
そういえば『かなえ』が見せてくれた未来の世界を描いた絵本の中に『転送装置』とかいうものがあったのを思い出していた。
それは人体を含む物体を情報データとして数値記号化して別の場所、数キロ先から数万キロ先まで電波に乗せて転送してそこに再生させるとても便利そうなものだった。
ただし転送する距離が遠く離れたら離れる程再現率は劣化して絶世の美女が片〇〇つきのような恐ろしい生き物になると『かなえ』は言っていたような気がする。
しかしその絵本にあったような装置のある建物は見当たらなかった。
『そこをうろついている女、貴様は何者だ?おい、聞いているのかそこの短髪褐色肌!貴様のことだ』
突然私に対するものと思われる失礼なメッセージが送られて来た。
思わず施設での名を名乗ろうとしたが変な誤解を招きそうなのでやめにした。そこで思わず適当に『イライラ』と名乗ってしまった自分がいた。
『貴様はここの星の住民ではないな?どこからどうやって侵入して来た』
『わからないよ、こっちが聞きたいくらいだ、ここはナニ青雲のナニ交性系でナニ惑星のどんな国なんだ?』
私の言葉はちゃんと伝わっているよな?だんだん不安になって来た。
『ふざけたメッセージを送って嫌がって貴様なぞ呪われし惑星【サターン】の誅精子につらぬかれて死ぬが良い』そう言われた途端に私の脳に対する直接イメージ転送は終了した。
『なんなの?この星はエロ住民なの?』
私はあのクソでかい星に射精されてその精液の中の無数の精子に貫かれろということか?もし身籠ったら誰が責任を取るんだ!と『あまおう』な考えでいた。
薄暗くぼんやりと光っていた『サタン』の一部、よりにもよってその邪悪そうな赤い眼球が強く光り出すと数分だけここら一帯を強く照らしたかと思うとすぐに元の薄暗い世界に戻っていた。
ただよく見ると完全には同じではなく、目の前の建物の壁面に無数の細かい、おそらくは並の地球人の目では確認できないほど細かい小さな穴が無数空いていたのは私の眼球カメラで確認できていた。その穴の径は約2〜3マイクロメートルくらいの大きさ、精子よりも多分細かい強いエネルギーを持った何かが無数の数貫通した後じゃないのか?という気がして来た。それが7〜8マイクロメートルのピッチで貫通していると思われた。
という事はコレらの建造物はどうなるのだろうか?
私はそこまでは考えていなかった。
【やばい、そこらじゅうの建物が全て崩壊するから離れて】
誰かからのメッセージがわたしの頭の中で鳴り響いたかと思うとそこら中の建造物がまるで砂の城のように崩れ落ち出した。
私は素早くその次々と崩れ落ちている細かい粒の間をすり抜けるようにして避けながら逃げてている最中に突っ立たままドロドロに液状化を始めている少女の姿を見つけた。
もう動けなくなっていてその命もさっきの細かい粒子に貫かれて奪い取られてしまったのは明白だった。
ただし、その子は自分の死を自覚してはいなかった。
【どれどれ、コイツの体をしばらく借りるとしようか】
何者かの声が聞こえた。
「あんたは何者なの?それに人の身体の中に勝手に侵入しないで」
私はその声に対して言った。
【あたしはこのいまにも崩れ落ちそうになっているこの娘に対して言っただけなのだが?それにしてもあんたは自分を貫通させたあたしの粒子をひとつ残らず吸収した上にまだ生命体としてかろうじて動いている、ここはひとつお前はあたしと取引をしないか?】
「私の意識を乗っ取る気なら無理よ、あんた如きひねりつぶすのなんてわけないんだから」
私がいうとそいつは言った。
【そんな事はしないよ、アンタはあたしにあたしの存在を隠してくれる場所さえ提供させてくれれば良い、ただそれだけだ】
奴は白々しくもそう言ったがそんなウソは見え透いている私の体を乗っ取る気が満々なのは見え透いていた。しかし・・・
「いいよ、ただし条件がある、この子の身体と心を復元しなさい、でないと・・・」
私にその先の奴に対抗する策があったわけじゃない、しかしこの娘の意識が消えるまでになんとかしたかった。
【面白いことを考える奴だな、だけどあたしが必要とする体は一つだけだ、どのみちどちらかは捨てることになるのだぞ、もう時間はない、自分を残すか?コイツを残すか好きな方を選べ】
そいつは言ったが確かに迷っている時間はなさそうだった、しかし私には秘策があった。
「ならばこの娘と私の身体を融合させれば良い、あなたなら簡単に出来ることでしょう?」
と私は言った。
何故か私はそいつが誰か知っているような気がしていた。
【確かにそれは面白い、複合人格体となればその中に潜り込んだあたしの存在も目立たなくなる、時間がない、それでファイルアンサーだな】
そう言った途端そいつは私の中から存在感を消した。
そしていつの間にか私の中にもうひとりの私が存在していた。
それから急に空を黒い雲が包み出して真っ暗闇になると同時に雨が降り出した。
私がいつの間にか着せ替えられていたセーラー服はびしょびしょに濡れて肌にまとわりついた。
「せっかく助けてくれた命だけどこんな土砂降りじゃ放射線被曝をして、どのみち助からないよ」
あたしの口を勝手に借りてその娘は言った。
なるほどコレが複合人格体というものか?なかなかおもしろいと思っていた。
しかし私の中のその娘は本気で弱気になって泣き出していた。
確かに私の耳の後ろに仕込まれたガイガーカウンターはさっきから振り切れている。しかし大したことじゃない『放射線汚染大国ジポン人』をなめんなよ、この程度じゃ死ぬようなこともない。
雨はしばらく降り続けたがしばらくしてすぐに止んだ。
「な、平気でしょ?」私は自分に言い聞かせた。
「うん、お姉さんだいしゅき」
彼女が、いや私がそういうと何故か私は私自身を抱きしめていた。
路面の窪みに水溜りが出来ていて、そこに私の姿が映し出されていた。巨大な木星に土星の輪っかをかけたような星の右端から太陽の一つが顔を出して周りを明るく照らし始めていたからだ。
「なんじゃこりゃぁ」
私は驚きの声をあげていた。
見慣れた黒髪ショートカットの褐色肌の私の姿はそこにはなく、水面に写っていたのは色白い肌と白い透き通ったかなりキツめのウェーブのかかった髪の毛の少女だった。もしもこの姿を妹たちに見られたら『縮毛』とか『縮れ麺』と言われそうな気がする。
しかもなんか気のせいか幼い体つきになっていた。
「あ、私悪いんだけど土地勘なくってさ、もっと人がいっぱいいそうな場所はないかな?」
私は自分の中の彼女にきいた。
「うん、土地勘はあってもなくても同じだと思うよ?この辺り一帯延々と砂の山みたいな風景が続くから?」
そう言われたら確かにそうだけどでもこんなところに留まるよりは良いと思うよ?
そう言っていた自分の呼吸が突然荒々しく乱れ始めているのを感じていた。
どうしちゃったのかなぁ?私、手と足が震えてしまっているのが自分でもしっかりとわかる。
「あいつらが近くにいる」
私の口からそんな言葉が漏れた。
『そういえばあなたは避難指令が出ていたのに何故外にいたの?』
私の問いに自分の中の彼女は答えなかった。
確かにあいつらは近くにいて私を取り囲んでいた。そして私はその獣のような姿をした鬼たちに見覚えがあった。
『保母さんたちや妹のひとりを陵辱した奴らと同じ姿をした奴ら』
「うん、あいつらは『獣鬼』、この国の特権階級のひとつ、私はやっと逃げ延びた地下深層部のシェルター内で彼らとの交配を拒絶した、気が付いたらシェルターの外に、地上に追い出されていた」
私の中の彼女はようやくさっきの私の問いに対する答えを送ってきた。
しばらく歩いて行くと砂の山上に見るも無惨に破壊され尽くした少女の遺体が横たわっていた。
「ひどい!」
私は自分の感情をコントロール出来なくなっていた。
それが一瞬の隙を奴らに与えてしまったのかもしれない。
気がついた時は私は5匹の獣鬼に取り囲まれていた。
「あんたらがこの娘を遣ったの?」
そう言った時には私の目の前は真っ赤になっていた真っ直ぐに突進しても勝てる相手じゃないのは判っていた。
しかし私はすぐ目の前から襲いかかって来た最初の1匹を右手の指から放つ光線でつらぬいていた。右からと左から1匹ずつ襲いかかって来た獣鬼の攻撃を避けるために後ろに素早く飛び退いた。
なんとか避けられた筈だった左の奴の1匹の腕の先の指に伸びた太くて長い5本の爪が私の腹を軽く引っ掻いただけで皮膚は派手に裂け、内臓を飛び散らせて真っ赤な血を噴き上げさせられていた。
こうなったら逃げるに限ると思っていた。自己再生能力はまだ機能していたが、さっき引っ掛けられた爪から毒が注入されたのか体力の回復が遅かった。
しかもこの砂の山はぬかるんでいて足元をすくい私の瞬発力の足枷(あしかせ)になっていた。
あいつらは普段は人の姿をした化け物だ。
腕力も脚力もサイボーグ並みで私ひとりじゃ敵う相手じゃない。
だがなんとしても生き延びる必要があった。私は右に左に飛びかわしながら相手の隙が生じるのを待つことにした。
しかし私は既にそこらじゅう傷だらけにされて、頼みの両脚の太腿(ふともも)も奴らの1匹の先回りをして正面に回り込んでまわり込んで来た獣鬼が振り下ろした太くて長い爪でつらぬかれて、身動きが取れないまま仰向けに引きずり倒されていた。
「い、いやぁぁ〜‼︎」
叫び声と同時に私の股間部にある大事な割れ目にやつの剛毛に包まれた陰茎が、昔『かなえ』に教えてもらったそれとはかなり異形なものがねじ込まれていた。
亀頭部と教えられていたそれが真っ赤に熱されていた。
大事な股間を隠していた衣服なんて一瞬にして燃え尽きてしまっている。
私は全身を暴れさせだしてその鉄かぶとのような燃えるMOX燃料の亀頭部を膣内奥深くまで捩じ込まれるとそれが子宮口を何度も強く殴りつけてくるのが時々意識が遠くなるほどの鈍痛でわかった。
陰茎本体を包む針金のような剛毛も奴が私の腰の中で何度も何度も何度も何度も突き上げるたびに膣内(ちつない)内面浅い部分の粘膜をズタズタに引き裂いて削り出しながら激痛を走らせていた。
亀頭部が膣の奥から大量の熱を放射しながら子宮はもちろんのこと、小腸や大腸も焼き尽くしていた。
「い、い、いやぁ〜いやぁぁ〜‼︎いた〜い!いやぁ!」
私は叫ぶことしかできず首を激しく横に振りながら『射精』というものを初体験させられていた。
それは『かなえ』に聞いた話とは全く異なる暴力的な熱く硬い亀頭部の割れ目、噴出口からの機関銃掃射を受けているような感覚だった。
『あ、あ“!、あ“!、あ“!、あ“!あ“!あ“!あ“!あ“!あ“!あ“!あ“!あ〜!あ、ぁ、』
「どうよ、プルトニウム239と240を含むトリチウム精液味は」
私を犯している獣鬼は言ったがそれはウソだとすぐに判った。
意識がだんだんとぼんやりとしてきてそれが強引に快楽だと思わされていたことに私は気づかなかった。
そうその精液に含まれていたのは大量の種子と呼ばれるナノチップと人造精子だった。
手や足の肉を食らわれてはらわたまで『ムシャムシャ、ボキボキと喰らわれているにもかかわらず私のぼんやりとした頭はこのまま快楽の虜になったまま死ぬことを確信していた。
「おっと、まだ終わっちゃいないぜ、お楽しみはコレからだ、俺にもミディアムなステーキを食わせろよ」
別の獣鬼がいうと私の体は元の姿に戻されていて今度はそいつにも灼熱のMOX燃料の亀頭部を持つ剛毛の生えた陰茎につらぬかれながら激しく股が裂けるほど膣を引き裂かれていた。
「いや、いやぁぁ〜‼︎いやぁ!いた〜い!や、やめて〜!」
私は懇願したがそれは叶わぬ願いだとわかっていた。
「あ、あ、あ!あ“!あ“!あ“!あ“!あ“!あ“!あ“!あ“〜!・・・・」
遠ざかる意識の中で私のおなかはとうとう破裂させられていた。
そしてまた別の獣鬼が私の股間に差し込んだ時には自分の痛覚がなくなっていたことに私は気が付いていなかった。
「まるで泣き叫び、上体を暴れさせている自分」が何故かそれを『気持ちがいいと思う感覚を何故か自然に受け取っていた。
「あ“、あ“、あ“、あ“、あ“、あ“、あ“!あ“!あ“!あ“!あ“!あ“!あ“〜!」
自分の叫び声と同時に『ボーン!』
という腹が弾ける音を聞かされるのはコレで何度目だろうか?
「い、い、いやぁ〜いやぁぁ〜‼︎いた〜い!裂けそう!裂けるうー!」
言葉とは裏腹に次第に私は自分が次の獣鬼に犯されて腹を破裂させられ肉を喰らわれることにむしろ喜びを感じていた。
『もっと、もっと私にその熱い聖液をたくさん撃ち込んでちょうだい、この身体を、心をめちゃくちゃに壊して!【地神】様の望む姿に私を変えて!』
私はいつの間にか獣鬼の陰茎につらぬかれたまま逆さ吊りにされていた。さらに私の背中側に立った獣鬼がもうひとつの別の意味で大事な穴に灼熱の亀頭部を押しつけていた。
「ステキ、これが浣腸プレイね」
自分でも何を言っているのかわからない。
『君の望みはなんだい?』そんな声を聞いた気がしたが全てが遅すぎた。
もちろん『どんな敵からも妹たちを守る能力が欲しい』
しかしもう身も心も破壊され尽くして身体も心も何か別の何かに変えられ尽くし絶望した時に1匹の獣鬼が私の体にまたがるように降り立ち次に私を犯していた獣鬼を2匹同時に蹴り倒した。
「ケツアナプレイはNGですよ」
うっすらと見えたのは研究所で見た私とほぼ同じ黒髪ショートカット、褐色肌の少女だった。
彼女は大きな薙刀(なぎなた)をその華奢な右手に出現させるとそれを振り回してそこにいた獣鬼5匹をすべて瞬時に水平32等分に切り刻んでいた。と同時にそいつらの身体はドロドロに溶けて元に戻る事はなかった
「その姿、その声は『ローズ』ちゃん、私よ覚えている?研究施設で一緒に暮らした『イカ・・・』
そこから先は一言も言えなかった。
あの時と今の私では容姿も見た目の年齢も全く違っていたからだ。
今の私はどう見ても7才になりたてくらいの女児にしか見えない。
髪も白い透き通った縮毛だ。
ここに来て何年経過したかとっくの昔に忘れてしまっていたがついさっきまでは今目の前にいる『ローズ』と同じく成熟した女性の体つきだった筈だ。
「あんた誰?西洋の陰毛娘?」
想像通り彼女の反応は薄かった。
「貴様、我らの仲間を惨たらしく惨殺しておいてタダで済むと思うなよ」
離れた場所で別の少女を輪姦していた獣鬼たちが歩み寄ってきた、9匹はいるだろうか?
ここは何かの処刑場か何かかもしれないと思い始めていた。
いや、思い出し始めていたと言うべきかもしれない、もっと以前に私たちはここに集結していた気がする。
惨たらしく肉体を破損させて虫の息で私をぼんやりと見ている妹を見て私は己自身を取り戻していた。
『人造頭脳セルフチェック2%、10%、25%、45%、70%、90%、100%オールクリア、カメラアイシステム、イアマイク、スキンセンサー、オールグリーン』
「人造筋肉、人造骨、人造心肺共に問題なし」
私はブツブツと呟きながら1番先頭に襲いかかってきた獣鬼の頭を真横から蹴り倒すとそいつの頭は首から引き千切られてすぐ隣に立っていた別の獣鬼の頭に命中してそいつの頭も粉砕していた。また別の獣鬼が右から襲って切って長い爪で私の軸足を突き刺そうとしていたが私の体はすでにそこにはなかった。
逆にそいつの背中に青白く光る長い5本の爪を突き刺すと5,000度の熱で焼き尽くしていた。
今度は左から襲って来た奴を鋭い視線で威圧すると背面飛びで後ろから襲って来た奴の背中を深く抉るとその私の長い爪が胸と腹から飛び出して体全体を破裂させていた。
後ろからも襲って来ている奴はわかっていた、だから振り向き様にそいつの心臓を左手の指の長くて太い爪でひと突きすると身体中の血管が破裂したかのように全身から血を噴き出して倒れた。心臓を通して血管のキャパを超える量の大量の毒薬を流し込んだからだ。
頭上から襲って来た奴は私の振り上げた右手から放たれた青白い無数の細い光の線の束によって串刺しにされていた。それはさっきあの巨大な星の目玉から浴びせられたそれと多分同じものだった。
そいつの身体は一瞬にして崩れるようにして形を失いドロドロの血まみれのミンチになっていた。
「おい、縮れ麺の化け物よもう倒す敵はいないぞ」
私を犯そうとしていた獣鬼を蹴り飛ばした獣鬼が私に言った。
「まだあんたが1匹残っている」
そう言った途端にその獣鬼は姿を消していた。
いや、正しくは姿を消したのではなく別の生き物に姿を変えていただけだったのだが。
私の妹の『ローズ』は少女の前で泣いていた。
私たち姉妹の中で人一倍乱暴者で残虐な性格だと思っていた彼女の意外な一面を見た気がした。故に彼女のもうひとつのニックネームは『ルシファー』とさえ言われていたのだったが。
「来るのが遅れてごめん」
彼女は少女の何度も破裂させられて元の姿に戻れなくなった惨たらしい遺体にしか見えない身体をなぞりながら呟いていた。
「この娘と『ローズ』の関係は?」と私は尋ねた。
「あの世界で私たち姉妹4人が暴走を抑えきれなくなって、『ジポン』でひしめき合っている複数のプレートを次々とエネルギー化してゆき破壊されてプレートに開けられた大きな穴から噴き上げた灼熱のマントルで、みんな、マントルの焔に焼き尽くされて死んだ、そして気がついたらあたしだけひとりこの得体の知れない星に飛ばされていた」と『ローズ』はボソボソと呟いていた。姉だからわかることだがこんな時の彼女は深い絶望に突き落とされている時だ。
「彼女を助けたい?」
私は『ローズ』にきいた。
「あたりまえだ、この娘は右も左も分からない私にいろいろなことを教えてくれた、この娘の命を助けるためならあたしは何だってする」
「じゃあ迷っている暇なんてないね、この子の命を助ける方法はたったひとつしかない、彼女の中に『ローズ』自体が入り込むこと、コレには条件がある、あなたが『彼女』に絶対的な信頼をされていること」
私が言っても説得力がないのはわかっていた、だからひとつ出鱈目なハッタリをかますことにした。
「いい事?これは私が『かなえ』の生みの親である『志乃』さんに教えてもらった方法なの、今は私の事なんて信じなくても良いから彼女の言う事を信じてちょうだい」
私がそう言った途端に『ローズ』はもうほとんど息の止まっていた彼女の上に横たわるように身を重ねるように抱き着くと『ローズ』の姿は少女の中に溶け込んでなくなっていた。
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@別れと終わらない地獄めぐり
それからしばらくしただろうか?
少女は目を覚まして起き上がっていた。
肉体再生は完全に済んだのか全裸の彼女はしばらくぼんやりと周りを見回していたが突然悲痛な声で泣き叫び出していた。
「あたしの『ローズ』は?彼女はどこにいるの?あたしはまたひとりぼっちなの?せっかく友達ができたのに?私ひとりだけ獣鬼になぶり殺しにされれば良かったのに」
泣いて私の胸を叩き続けている彼女には少し酷かもしれないけど私は告げなければいけなかった。
「そうなると今度は『ローズ』がひとりぼっちの孤独になってしまうよ?君はそれでも良いのかな?」
もちろん私と白髪縮毛少女のように上手く共存できるかもしれない。しかしその確率は20%以下だと『かなえ』に聞いたことがある、というか私たち6姉妹の借り腹にされていた少女達は全員出産期よりも早い時期に研究所の施設に潜り込んでいた『国立こじろう学園』のOBらによって輪姦されて破水させられていたと聞いていた。
月数もまだ未熟で死産になっていた可能性が高かったと聞いた。それでも私たち6姉妹は無事に産まれていた。ある意味奇跡だろう。
『かなえ』自身もその方法で助けられた命のひとつかもしれない。
「ひとつだけ忘れないで、『ローズ』は今もあなたの中に存在する、それだけは確かに言えることだから」
私は彼女にそう告げていた。
それから私はその後またすぐに再び意識を失っていた。無数の獣鬼に襲われたからだ。
私はまた奴らに何度も何度も何度も陵辱を受けながら胎に大量の射精をさせられて破裂させられながら肉を食らわれたのかもしれない。
ただひとつだけ記憶に残っていることがある。
前髪に癖毛のある肩まで髪の毛を伸ばした少女と別れる際に彼女の肩にちょこんと乗っていた可愛い子リスの正体は紛れもなく私を犯した獣鬼をぶっ飛ばしたあの獣鬼が擬態した奴だった。
単に猫を被っていただけなのかそれとも『ローズ』に服従していたのかは理解できなかったが私としては後者だと信じたかった。
アダルト版JC淫魔刑事獣鬼編8『伊良衣良と激辛』3
終わり
ツインテール「なにこのゴツゴー主義なストーリーの変更」
獣鬼「2週間もかけてそれはないよな」
観萌「これから私たちの通う中学の近くにあるプール行くけどみんなも行く?」
咲「いいけど今日は水着〜持ってない〜♪」
敦子「水着ならみんな似合うもの次々と出せるよ」
ナッツ「でも確か今日はプール主催の水着撮影会があるって聞いたよ?」
アダルト版JC淫魔刑事獣鬼編9『伊良衣良と激辛』4 にちゅぢゅく!
志乃「でも確かあれは色々とプライバシーやコンプライアンスの問題で中止になったと聞きましたが」
亜希「それが復活しちゃったのよ、『表現の自由戦士たち』がSNSやようつぶで騒いでくれたおかげでね」
花奈「え〜可奈のエロい肉体美を無断でぱしゃぱしゃされちゃうのぉ?そんなのいやだぉ、でも何でそんなにも水着にこだわるのかなぁ」
有希「そういえば沖縄が舞台のアニメなんだけど、突然水槽の中に自分達が入ったり過去の自分と出会ったりとファンタジー要素のつ問い作品だったんだ、でも登場するヒロインの元アイドルだけが本土の娘だったんで水着着るんだけど、沖縄の人たちって海遊びをする際も水着を着ないので他の女の子たちは当然だけど水着を着ないの、でもそれは沖縄という土地柄を表現するにはとても重要な設定なんだけど」
由紀「あ、いたいたそこに噛み付いた人な、何でそこだけファンタジーじゃなくて海で水着着ないんだ!って逆ギレしていたようちゅーばーいたよね?」
有希「今度の件もそれに似ていそう、てかその水着撮影会の写真見たんだけどみんなあのロボットアニメのサブヒロインたちを取り囲んで彼女たちの身体を喰らいつくすエイリアンみたいで気色悪かった、ラブコメからの順番くらい守れよって言いたいけどなんであんなにも水着にこだわるのかしらね、カレンダーガールやらされた時も流石にそこまでは」
由紀「いたじゃない、審査員の前で服脱いで裸になってから水着を着ろって言っていたバカプロデューサーが、きっと水着以外はセクシーじゃないとか?そんなの見たけりゃ海に行けよだけど、同意なしにぱしゃぱしゃはいや」
あつし「コンプライアンス的にもいろいろ問題のありそうだったメイド姿のドラゴンが出てくるアニメやビスクドールでもちゃんと撮影する男の子たちは礼儀正しく本人に頭を下げて了承を取ってからちゃんと距離を取って撮影していたものな、いろいろ騒がれているストパンのコスプレでもあんな酷いのは見たことがない、でもあれは捏造画像じゃないのか?」
秋子「でもね、別に水着である必要はないと思うの、本人が着たいものを着るのが一番だし、高い入場料取っていたって話じゃない」
その時秋子に聖水がアルミのタライと一緒に落ちて来た。
愛「ハイレグセパレート水着で選挙カーに乗って愛想振りまいて衆議院に当選したJKは何処のだれだよ!」
紫亜「そー言うあんたこそミニスカートで選挙カーに登っていませんでしたか?」
ボサボサ亜希「まあグラドルならトークと歌で勝負しろよだけどね、中止でいいんじゃないの?それによく考えたらグラドルなら出版社からの仕事もあるんじゃ?」
ポニテ亜希「なになに?セーラー服でも良いならアタイ出るぜ!」
瑠璃「あんたは絶対ダメ🙅🏽スカートの下にパンツ履いていないじゃないですか?」
志乃「じゃあ中止ですね、安心してプール行きましょ」
ハルサメ「はぁ、それが自称△▽女優さんが裏アカで『わたしたち活動の場を奪う気か?』『推しのJCとのふれあいの場を無くす気か?』と騒ぎ出してね、いや私は別にいいんだけどさ、撮影会は自分のコスチュームを見せる場所であって♂どもの欲望を満たす場所じゃないんだから、マナーをわきまえない奴がいると怯えて参加をやめる娘もいると思うよ」
月海「それで已む無く一般公開日にやることになったのか?それにその三角記号、どう考えても『A』と『V』だよね?なりすましなのバレバレ、どこの世界線にJCの〇〇女優がいるっていうのよ?15才以下それだけでコンプライアンスアウトじゃん」
花奈「大丈夫だぉ、みんなが撮ったメディアのデーターを片山〇〇きの水着姿に改竄するし」
月輪「本当ですね、もしそんなのを見つけたらそいつのフルヌードを念写して公開しましょうか?」
ポニテ亜希「おま、それいくらなんでもやり過ぎだ」
花奈「そういえばあのモンスターアキコも参加したいと言ってましたよ、リサイズして身長10メートルで参加したいと」
秋子「ちょ、それだけは勘弁して、また世界中にアレが流されるのは勘弁して」
亜希「それって重みでプールの底が抜けるんじゃ?」
かなえ「おそらく巨乳全裸でツルツルの完熟マンゴー丸出しですしね」
かなえを除く全員「それってかえって『表現の自由戦士たち』が喜んじゃうんじゃ?」
さとみ「それじゃ撮影会は必然的に中止ですね」
全員「なるかなぁー?」
#20才未満閲覧注意
#SFっぽく
#ハタチ未満はご遠慮ください
#ハルサメとナッツシリーズ
#過激な描写あります
#エログロ注意
#波瑠沙芽とナッツ
#小説
ハルサメ「じゃあまた無人島に行きますか?衣良さんに運んでもらって」
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新米淫魔ハルサメと熟練悪なナッツの愛とえろすの物語 20才以上推奨ですが、、特に、、、、過剰な期待はしないでください(笑)
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