下界(パラレル)10日本列島生物化計画4

下界(パラレル)10日本列島生物化計画4

毎回とは限りませんが今作はエログロ描写や官能描写を多大に含みますので20才未満の閲覧はご遠慮してくださいね♪
なお現実と烈しく乖離している部分が多いですよ

「わ、わかった本当の事を言う、日本列島を一つの生命体、神に等しい存在に神格化する計画だ」
いや、訳がわからんな。
変な宗教の信者かな?
私は署員に借りたタブレットに問題の画像を表示させて左右上下にスクロールさせながら大きな火山帯、そしてそれらの中の代表する火山をズームアップしてひとつひとつのマグマ溜まりの様子をつぶさに観察した。
「ねえ、これの動画版はないの?」
私は秋子とかいうJK衆議院議員に1番最初にほぼほぼ精液を吸いつくされた男に訊いて見た。
「答えられる状態じゃないだろ」
風間刑事がそいつを横目で睨みながらいう。
私を相手に50発以上撃ちまくった割には元気なものだ。そのくせさっきから缶ビールを飲みまくっている。
10本以上は楽々空けているだろう。奴にとっては女を数十人連続して抱くことなんて屁でもないのだろう。
じゃあふたり目は、、、こいつも全くダメそうだ吸い尽くされて干からびて身動きひとつしなかった。
「もう遅いんじゃねえの、全員吸い尽くされた後だがね」
葉類智恵警部が溜息混じりにつぶやいた。
秋子のお腹はパンパンに膨れ上がって、じゃない、彼女のバストはJカップ相当まで膨れ上がっていた。
「その画像の動画版ならうちの党の上層部にも送られてきていたみたいですよ」
秋子が口の左端から白濁液をたらしながらそれを右手で拭い取った。
その上で言いながらカバンの中からノートパソコンを取り出して開きながら起動するとあの有名な半グレサングラスの組長、もとい党主が表示されてしばらくすると何故か雨ガッパを着出した。
「いや、そんなクソどうでもいい動画はいらないからとばしてくれない?」
私がそういうとキーボードにパスワードを打ち込んだ。
「nozomikanaetamae」
何?その誰にでも気がつかれてしまいそうなパスワード?
一瞬画面が真っ暗になったすぐ後でまず日本地図が表示された。
次に各火山の位置が表示されて赤いマグマ溜まりのようなものが表示された。
続いてそれらを赤い線が繋いでゆく。
小田井署に送られてきた静止画像では近いマグマ溜まり同士は割と太い線で結びつけ、遠いマグマ溜まり同士は細い線で結ばれていた。
しかしこの動画ではマグマ溜まりから細い触手のようなものをすぐ近くのマグマ溜まりに向かって伸ばし合い、やがてその職種同士が繋がると少しずつ太くなってゆくのがわかった。そしてそれはすぐ近くのマグマ溜まり同士だけではなく、さらに遠くのマグマ溜まりにも細い線を伸ばしていた。そちらは先の職種と違い一定以上は太くなることはなかった。

「これはいつ頃党本部に送られてきたんだ」
葉類智恵警部が秋子に訊いた。
「つい最近なのよ、上の連中が慌しくなったのだけどみんな口が固かったから5〜6発抜いたら何とかなると思っていたらそんなこともなくて2〜3発で先に逝ってしまったよ」
「そんなにも口が堅かったのか?」
秋子の言葉に私が問いかけると彼女はしばらく考え込んだのちに続けた。
「何と言ったらいいのかなぁ、私がやる前にもう連中、抜かれまくっていて精力がほとんどなかったんだよ」
秋子の言葉にハルは納得したように続けた。
「そう言えばあたしを陵辱した連中はご立派様に1匹ずつ奇妙な女性型の小人を飼っていて、それらがあたしの穴の中で飛び出して胎の中に捩じ込んでくると卵を産みつけて再び戻っていった」
そう言えば前にもそんな話は聞いたことがあった。
「ふうん、あんたなぜそうおもう?」
私はハルに尋ねてみた。疑うわけじゃないがにわかに信じがたい。
まあいいか、私もいい加減オーバーワーク気味で眠いから奥のベッドで寝させてもらう事にしよう。
「じゃあ俺も付き合うぜ」
風間が私のすぐ後をつけてきたので思いっきり肘鉄を入れてやる。
「もうお前の無限波動砲と付き合う気ないわ!」
腹を抑えてうずくまる風間を振り返りこともなく言い放ち奥の控え室の弾痕で穴だらけのベッドに倒れ込むようにして深い眠りについてしまっていた。

私はとある事件で重傷を負って、同様に瀕死の重傷を負っていて3ヶ月近い入院生活過ごして退院してからさらに2ヶ月をすぎた頃、庄内川の堤防で張り込みをしていた。
「風間先輩ってさぁ、いつも拳銃の手入れは怠らないくせに2ヶ月近く見ているけど発砲するどころかホルダーから抜いたこともあんまりないよね、なんで?」
私はマジックテープで止めるフタ付きの大きめのポーチを腰につけながらすぐ隣でタバコをふかしながら資料に目を通している先輩の刑事に訊いた。
まあともかくこんな私らの背丈よりも高く生えた草むらの中でタバコを吸うなと言いたいけどこの人すぐに性欲まみれのオオカミさんに変貌しちゃうからあまり刺激したくはないんだ。
しかも奴は限度を超えたロリコン野郎ときている。
しかも私は偽の戸籍上では18才という事になっているけど見た目は小学6年生と言っても通用してしまうくらい幼く見えてしまうらしい。やれやれだ。

「弾が当たらないからさ、犯人にな」
自虐気味に彼は言った。
「全く関係ない、遠く離れた通行人に命中しちゃって重傷者を何人も出しちゃっていたくせにね」
私は挑発するように言った。
「そいつがそんなところに突っ立ているんが悪いんだよ」
奴はそう言うが彼らだって好き好んでそんな場所に立っていたわけじゃない。たまたまそこに居合わせただけと、めちゃくちゃ射撃の腕の悪い刑事が発砲して流れ弾に命中しちゃっただけの事なんだけと今のところ死人が出ていないことだけは不幸中の幸いか。
私の腰に巻いたマジックテープで止める蓋つきのポーチには常時15個以上の特殊ボールが入っている。一見ごく普通の硬式野球ボールなんだけどそれは見た目だけで表面こそ縫い目のある皮で包まれているが中身は金属の球というかなりえぐい仕様のボールなんだ。
重量もそれなりにあってもしもそれが人の頭蓋骨を直撃したならば即死は免れないんじゃないのかな?
しかも私はそれを180km/h以上の速さで300mほど離れた距離に毎秒3球は連投する事ができる。
命中率?その300m離れた位置からでも上下左右10cm以内の誤差で命中させられるよ?
もちろんそれだけ離れると威力もそれなりに落ちるけど頭蓋骨くらいなら陥没させられる威力はある。
まあ相手がヘルメットとかしていない事が前提だけどね。
「それでさあ、今日はどんな凶悪犯を張り込んでいるわけ?」
私はすぐ隣にいる風間刑事に聞いてみた。
これが連続婦女暴行犯だったり、銀行強盗殺人犯なら燃えるというものだ。
「それならば殺し甲斐が有るというものだ」
思わず口に出して言ってしまった私の後頭部を奴は警棒でどついた。
「蒲焼き太郎の万引き犯を殺しちゃいかんだろ」
奴に言われて私は思わず「へっ?」と変な声で返してしまっていた。
今、私達が追っているのは凶悪犯じゃないの?万引き犯なの?しかも駄菓子の万引きって?
「でもそれって現行犯じゃないと逮捕できないはずじゃ」
私は抗議してみたが風間刑事曰く、ごく最近は証拠になる画像や動画さえあれば問題ないらしい。
「もう帰っていい?」
私は風間刑事に言った。なんと言ったら良いかやる気がどっと失せたからだ。
「事件に大小の違いはない」
奴はそう言ったがそれって普通に有るでしょ?駄菓子の万引きと多人数による女性のレイプ事件やそれに伴う殺人事件を同列に語っちゃダメでしょ。
うちらは大物政治家の提灯持ち記事を書いている奴が犯したドラッグレイプ事件の確固たる証拠を掴んでいたり大物政治家の賄賂に関する写真や物証を得ていて、逮捕状が出ていても警視総監様の鶴の一声で野放しにせざるを得ない。
あの時は私は刑事じゃなかったと思うけどどれほどか悔しい思いをしてニュースを見ていたか覚えている。
「あれ?お前、その頃の記憶はないんじゃなかったか?」
そう言われたれたら確かにそうだ。
そんな頃、私は何をしていたのだろうか?私はこの世界には居なかったとでもいうのか?
でもそれが何?貧困で空腹に耐えられなくなった貧人が数十円にも満たない駄菓子を盗んだだけで指名手配の上に裁判も形だけでろくにやらずに牢獄入りだよ?
なんてこの世の中は不条理な事だらけなんよ。
「いや、ひとり女子高生を1発だけレイプしただけの男に鉄球を全力で胸部めがけて投げつけて心不全で殺しかけたお前がいう?」
風間刑事はいうがそれは問題ないでしょ!女の子にとっては処女を力づくで奪われるということは殺人行為を受けるのと等しい事だよ。
そんなのに比べたら蒲焼き太郎のひとつやふたつの万引きくらい多めにみてやって良いじゃないか?
なんならもっとまともな食生活と仕事を資金援助で保証してやればいい。
その時に目の前をひとりの痩せこけた男がふらふらと目の前の堤防の道を歩いてゆくのが目に入った。
「ほら処刑するぞ」
突然、このエロ刑事物騒なことを言い出した。
「他に通行人もいないことだし、この距離なら6発撃てば1発くらいは当たるだろ」
「ちょ、なんで駄菓子を万引きしただけで射殺なんですか?」
私は声を押し殺して言ったつもりだったが彼の耳には届いてしまったようだ。辺りをキョロキョロ見回した途端、車の通りが多い県道とクロスする川下に走り出した。
『パン、パン、パン、パン、パン、パン』と容赦のない発砲が彼を襲う。初めて風間刑事が撃つ場面に遭遇したが確かにほとんどの弾丸は大きく外れたようだったが運悪くたった1発の弾丸が痩せこけた男の背中から入ってお腹を破裂させていた。
「ちょ、発砲許可降りていたんですか?」
私は慌て拳銃を叩き落とした時は既に彼は全弾を撃ち尽くした後で手遅れだった。
「まさか俺が法だなんて言わないよね」
私がそう言った時、彼の目はすっかりあっちの世界に飛んでいってしまっていたようだった。
「ちょっとごめんよ」
私はすかさず風間刑事のみぞおちに一撃を入れると両手両足を縛り付けた。
さすがにこの痩せこけた男は私の好みから大きく外れているが今更救急車を呼んでも助かるような状態には見えない。
でもすぐに処置するには私にはアレをやるしか方法は残されていない。
取り敢えず全然好みじゃないが応急処置として大きな穴の開いたお腹に聖水をたっぷりと降り注いでやる。
ここが重要なんだけどただ〇〇っこをかければ良いというわけじゃないんだ。
私自身が自分のクリ&リスを弄って快楽の絶頂に達してから放たれる聖水に意味と効果がある。
それを背中の穴にもかけてやるのだが問題はその間中、私の喘ぎ声がそこら辺一帯に響き渡ってしまうことなんだ。
幸い私の背よりも高い草むらが隠してくれているのだがこんな場面は他人には見せられたものじゃない。
私は草むらの中で痩せこけた男に馬乗りになって前に倒れ込むと彼の唇に自分のそれを重ねて舌をつぼめてその口の中に捩じ込むとドロッとした濃厚な唾液を流し込んだ。
一旦止まりかけていた彼の心拍と呼吸が復活して私は一安心をした、が、それがとんでもなく甘い考えだったことを思い知らされることになるとは想定外もいいところだよ。
まず私の腰が掴まれた思いっきり引き上げられた。
驚いた私が振り返る暇もなく私の大事な穴に固くて太いものがいつの間にか捩じ込まれて激しくピストン運動を始めていた。
感覚的にはあのエロ刑事だとすぐにわかった。
少なくとも数時間は起き上がれないほどの衝撃をみぞおちに叩き込んでやったつもりだったがなんて精力だ。
「ちょっと、あーー!」
半径300m以上に響き渡っていそうな喘ぎ声を出してしまう。
県道を走る車のドライバーが気付き大渋滞が発生しているのがわかった。
そして常人の量を遥かに超える量の精液が怒涛のように私の胎の中に流れ込んでくる。
それでも奴の固いものはさらに膨れ上がり腰の振りもさらに激しくなってゆく。そしてさらに激しい濁流が私の胎を襲う。
感覚的には太さ45センチの固いものが私の中に80センチ以上ねじ込まれて500ccのペットボトルコーラを振りまくって胎の中に何本も噴射させられている感じだ。
私は抑えきれない喘ぎ声を唇と唇の間から撒き散らしながら大量の濃厚な唾液を痩せこけた男の口の中に流し込み続けていた。
それを何度か繰り返されただろうか?
私はいい加減にその辺で終止符を打ちたくなった。
「ふう、もう十分です」
私はそういうとエロ刑事の金的をにぎり潰してあげた。
ようやく奴の逸物は細く柔らかくなって私の穴から抜けてくれた。
「まあこいつには気の毒だけど余った男の液体は加工して塗りたくってやるか?」
私が痩せこけた男の腹のお上にまたがると私の胎の中を通じて大量のドロッとした液体が噴き出すようにそも傷口を塞いでいった。
「背中の穴も残った液体で塞げば処置は終わりかな」
と私は呟く、しかし私は自分がどうしてこんな事が出来るのか自分でも全くわからなかった。
先天性のドスケベなのかと言われたら否定は出来ないがそれで本来なら死んでいた人間が死なずに済んだことは確かなようだ。
とは言え一命は取り留めたものの当分は意識を取り戻すようなことはないだろうな。
ただしこのエロ刑事は毎回毎回の情事を細部に渡り記憶しているらしいのが癪の種なんだけどこいつの頭から私とやった記憶を消去する方法があったら教えて欲しいものだ。
『フルメタルジャケット弾を両肩に1発ずつ喰らって3ヶ月後には退院するとはゴキブリ並みの生命力だな』
葉類智恵警部が言っていたような気がする。
あの事件が起きた直後、私と奴は同じ病院に運び込まれたはずだったがそれがどんな事件でどうしてそうなったのか、他に誰が犠牲になったのかまるで思い出せない自分がいる。

きっと今自分が見て、感じているのは夢の中の世界だからだと思うことにした。少し現実味が感じられなかった。
彼は私が知っている風間達也先輩とは全然違うように感じた。

草むらの中で痩せこけた男のうめき声が聞こえた気がした。
傷口と出血はほぼ良くなっているように感じたが私に「どうしてそうなる?」などと説明を求められても困る。
ただ一つ確かなのはこの痩せこけた男の人はたったひと袋の蒲焼き太郎を店から万引きをしたという理由だけで銃殺されるところだったはずだ。
「君は駄菓子の万引きの他に何かしでかしたのかな?」
私は痩せこけた男に声をかけてみたが当然だが返事はなかった。
もちろんだがこの日本という国は駄菓子をひと袋盗んだだけで銃殺になる事なんてあり得ない。
彼の肉体の匂いを少し嗅いでみたが硝煙や爆薬、そして彼以外の血液の匂いを感じ取ることは出来なかった。
もちろん彼が犯したと思われるような性犯罪の匂い、他の女性に乱暴を働いて生じた排出液の匂いも彼自身、そして被害者らしき女性の匂いも一切感じられなかった。
改めて葉類智恵警部から送られて来た彼に関する容疑罪状をスマホで再確認をしてみたが先程の万引き現場を撮影した防犯カメラに映されている動画ファイルのみだけどいまいちこれで発砲許可が降りたのか理解できなかった。
つまり中年エロ刑事の独善暴走ということか?

それよりも今、私が気になってしょうがないのは。
案の定、万引き犯の痩せこけた男よりもエロ刑事の方が先に意識を取り戻した。
「あんた、ここ数日の間に何人の女性をレイプした?」
私は奴に訊いてみた。
確かに警察の記録には残っては居なかったがここひと月近い間に奴と肉体関係を持った女性は両手を使っても数えきれないほどいた。
ただ単に女性が被害届を出していなかっただけの事なんだよね。
「え?俺はそんな事をした記憶はないのだが」
奴はすました顔をして言ったが事実は隠しきれない。
彼と関係を持った女性は妙な行動に走り出していたし独特な体臭を放ち始めていた。
本来ならその女性を探すのはかなり困難を極めたはずだったが奴が手を出した女性は全員が小田井署署内の事務員や同僚の女性刑事だったりした。
最初は彼女達が放つ臭いで違和感を感じただけだったが小田井署署内だけでなく全国ほとんどの警察署、それどころか警視庁本庁の機密情報までネットに晒された事で私もその異常事態に気がつけたのかもしれない。

数日後、私はとりあえずその中の特に強烈な臭いを放っていた女性刑事のひとりに目をつけて食事に誘ってみたんだ。
本当はやっちゃいけない事なんだろうけれど対象の彼女を個室のある飲み屋に誘い世間話とか好きな男性のタイプから聞き出す事をしてみる事にしてみる。
「花江さんはうちの署に来て長いんですよね?どこの担当ですか?」
「うーん、主に情報処理かな?一応IT関連の学校を出身だし、
一応得意な分野なので」
彼女は酎ハイジョッキを3本程空けた頃に口が軽くなり始めていた。
「ここだけの話、風間先輩と組まされた時にやっぱりこんなプライベートな個室のある飲み屋に誘われて、積極的に迫られて断りきれずに許しちゃったんだ」
「えっ?あんなブサ男中年の何処が良かったんだよ?」
私は率直な疑問を投げつけてみた。顔が良いわけではなく体型的に筋肉質とかそのバランスが良いわけじゃない。
「うん、なんでだろうね、あたしはいつもなら酎ハイ5〜6本、ビールも大ジョッキ7本くらいなら平気なつもりだったんだけどさ、その日に限って酎ハイ3本でクラクラして来ちゃって」
彼女はそう言ってから深いため息をついた。
「いつもと酔い方とか違和感はなかったんですか?それとも味とか?」
聞いてみたが返って来た答えは「よく覚えていない」だった。
そうなると薬物を使われた可能性もあるんだけどそれよりも気になる事を彼女は言った。
「つまみを結構食べてお腹が満たされてちょっと気分が良くなった頃に不意打ちで唇を奪われて舌と一緒に唾液を流し込まれた時かな?」
どうやらその時を境に意識が急に朦朧とし始めたのかもと言った。
うーん、ちょっと彼女の身体を服の上から見ただけじゃわからないが妙に体温が高い部分がある事に気がついた。
それは多分彼女のお胎の真ん中の背中よりあたり。
「ちょっと失礼なこと聞いちゃうけど妊娠とかしていたりする?」
私の問いに彼女は大きく左手を立てて左右に激しく振って否定した。
「月ものはつい最近来て今も続いているしそれはないと思う」
「そうなんだ、安心したよあんなブ男の遺伝子を残すなんて人類にとって汚点だからね」
私は軽い冗談のつもりで言ったが彼女の顔が急に神妙に曇り出した。
「まあ、あたしもそれが初めてだったというわけじゃないんだけどさ、最初にやったのも興味半分というか高校の同級生とやっちゃったんだけどその時も妊娠とか性病の心配も不安になったりもしたんだけど、そんなことするたびに考えて悩むのがバカバカしくなって男に興味がなくなっちゃったんだ」
そう言った彼女が嘘をついてはいないことくらいはすぐに理解できた。しかし信じられないのはそれに続いて彼女から出た一言。
「でもそれ以降彼、風間先輩のことね、彼の顔を見るたびに、いいや、見なくても無性に会いたくてたまらなくなって、会うと必ず彼のアパートに入り込んで性行為をしたくなる衝動を抑えられなくなっていたんだ」
彼女の言葉に違和感を感じて思わず「どういうこと?」と言ってしまっていた。
確かもう男は懲り懲りだった筈、それがどうして?
「いや、それが自分でも全くわけがわからなくてあれから3日にいちどは風間先輩の部屋で抱かれに行っている」
そして彼女は続けた。「今晩も先輩に会いに行く日」だと。
「私じゃダメですか?」
私の問いに彼女は「もう彼の太いものじゃないと満足できなくなっちゃって」
はあ、ご馳走様です。
とは言え気になった事があるのでちょっと正面から彼女に抱きついてみる。
やはり彼女はお胎の中に寄生虫よりも大きな生き物を飼っているように感じた。
彼女は一瞬驚いた表情をしたが私を拒否するかのように強く突き放した。
私は不意を突かれて後ろに仰向けに倒れた、だけど同時に彼女の手を引いて私の体の上に抱き寄せた。
ごく自然に彼女の唇は私のそれと重なり合って、私は彼女を強く抱きしめながら熱い吐息を吐いている彼女の口の中に舌を差し込んで唾液も一緒に流し込んだ。
彼女は鼻で呼吸を荒々しくし始めると急に苦しげな表情に変わった。
一種の下剤みたいなものを流し込んだのだけど私にはそれがどんなものか説明が出来ない。
ただ確かなのはそれは普通の下剤とは違い、胃腸ではなく女性の胎、いわゆる子宮に作用すると言う事だ。
私は彼女のズボンのベルトとホックを外してチャックを下ろして膝上あたりまでずり下ろしてカッターシャツとランジェリーを捲り上げた。
私はスカート主義なので捲り上げてパンツを脱ぐだけで産毛さえ生えていない割れ目が露わになる。
彼女のそれは大人の硬いちぢり毛で覆われているけどそれでも柔らかい貝殻同士を重ね合わせて擦り合わせるのは気持ちが良い。
ふたりとも決して小さくはない喘ぎ声を出してしまうがこの店のこの部屋ではそれをとがめる者など誰もいない。そう言う防音性のある店と部屋を選んだつもり。
案の定、そいつは苦し紛れに私の柔らかい貝殻の隙間から侵入口を探し出して細い道を押し広げながら胎の中に入ろうとしていた。
しかしそいつはそこにたどり着くまでもなく赤いどろどろの液体に溶けて彼女のそれと離した貝殻から溢れ出したので慌てて私はそれを大きめの生理用ナプキンで拭き取った。
そして再び柔らかい貝殻同士を重ね合わせて今度は私の他の女よりは少し大きめな芽を彼女の割れ目奥の可愛い口に差し込んで、自分のとびきり多めの愛液を流し込んでやるそして生理ナプキンを仕込んだパンツをあげてやってズボンやランジェリーを直してやろうとしたところアンコールをリクエストされてしまった。
それを何度繰り返しただろうか?
彼女は自ら懺悔を始めていた。
「私はここ数年の間に発生した性犯罪者に関するデーターを全てとあるメールアドレスに送ってしまいました」
まあ私にとってはどうでもいい事なんだけど気になることがひとつあった。
『あの中年エロ刑事、何人の女性にあの得体の知れない寄生体の元を注入しまくったのだろうか?』
まあ奴にしたら己の欲望を満たされて大満足、ってところなんだろうけどさっき始末した寄生体の親分らしき存在は固いものを私の中にねじ込まれて大量の液体を放出していた際に何度も奴の硬いものから飛び出して私の胎ん中に入り込んで来ては卵らしきものを産み落としていった。
私はその都度その卵らしきものを破壊してやったが、続いてそいつが入ってきた時はその卵に対して何か行動を起こそうとしていたがその卵らしきものが壊れている事を知ったのかまた別の卵らしきものを産み落としていった。
私はそれをすぐに破壊してやった。
すると間を置かずにそれはみたび私の中に入り込んできた。そして同様の事を繰り返す。
早い話しがその卵らしきものが孵化して成長するとその宿主を操り「情報漏洩」や「殺人」などを行わさせることくらいは想像がつく。
では何故この中年エロ刑事はこの高々「殺人犯」どころか「傷害事件の犯人」でさえないこの「駄菓子窃盗犯」を射殺しようとしたのか理解が追いつかなかった。
まあ最終的には中年エロ刑事の中にいたやつも溶かしてやったが。

数日後になって、ようやく窃盗犯が小田井署の捜査室で目を覚まして起き上がった。
「おはよう、本物のうなぎの蒲焼きでも食わせてあげようか?」
私はそういうと一杯の丼を差し出した。
「鰻丼は蒲焼きとは言えんだろう、蒲焼といえば鰻重だろ?、それで俺のはないのかよ」
あるわけがなかろう、私は奴にチーカマサンドの袋を渡した。
窃盗犯は私が与えた鰻丼を無心に食らい始めると彼の体温が少しずつ高くなってゆくのが感じられた。
その間、私は彼の体内を隅々までサーチしたが股間にあるものはもちろん、身体中の何処にも見当たらなかった。
例の寄生体に操られて悪事を働いている訳ではなさそうだ。
「ねえ、警部、あなたこのエロ刑事に射殺許可出しちゃった?」
私はたまたま入室した葉類智恵警部に訊いてみた。
「するわけがなかろう、窃盗如きでいちいち射殺していたら毎日何人の射殺する事になるか考えてみな」
私はそう言われて「まあ確かに」と思いながら窃盗犯を観察していてある違和感を感じた。
「あなた、本当は目が見えていないんじゃないの?」

私は銃弾の弾痕でボロボロになったソファの上に横たわった状態で目を覚ました。
いやに重いものが乗っかっていると思ったら私の上にハルが小さな寝息を立てて深い眠りについていた。
今見たばかりの夢の内容が事実だとすれば私も寄生体の餌食になった事があるようだ。
私は彼女が落ちないように軽く抱きつきながらソファから降りるとまだ目を閉じて眠っているはずのハルをそっとソファの上に置いた。
「何者かがこの建物の屋上から侵入しようとしている」
彼女は突然、ボソリとつぶやいた。
私は夢の中で窃盗犯に言っていたセリフを思い出していた。

「あなた、本当は目が見えていないんじゃないの?」
では夢の中の窃盗犯も今目の前にいるハルもどうやって物と風景を見ているのだろうか?

下界(パラレル)10日本列島生物化計画4
終わり

下界(パラレル)11日本列島生物化計画5
   に続く。

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