再会10

闘いの再開10


非常に過激な性行為描写を含みますので20歳未満の方の閲覧はご遠慮してください。



「ちょっと、敦子たちはカンドウの再会とやらをしているのかも知んないけど私は絶体絶命の大ピンチなんだからね」
私、亜希は『こじろう学園』の中心で危機を叫びながらこのクソ痛い脳震とうが治るのを待っていた。
幸いにも敵も用心しているのか直ぐに襲ってくる様子はなかった。
50メートル四方何もないだだっ広い部屋。
その中心に半径7メートルの半球体状の暖炉の釜。
その東西南北四方に大きな窓。
身長2メートル以上ある男性でも楽々通り抜けできる大きさだ。
このクソ広い部屋でも十分に暖められる。
木炭の補充や灰の処理が大変そうなのだけれど。
しかしこの部屋の存在目的自体がわからない。
その他の家具や家電、情報処理機器が全く見当たらない。
ー『戦闘訓練所の可能性もありますね』ー
『B』が私の中でつぶやいた。
ー『あ、あれの屋内バージョンね』ー
『L』が納得したかのように考えていた。
それだと「暖房なんて要る?」と思うが。
やはりまんまと誘い込まれたと考えるのが正解らしい。
ー『この中に亜希がいうところのダーリンはいますか?』ー
いや、その気配は感じない、あちらの世界の会議室で見たあの『悪魔』のような存在も感じなかった。
しかしそれでも・・・・・
一番近い生徒が5メートルから10メートル以内に8人くらい。
この辺りは正直言って化け物クラスだ。
そしてその後ろを一般の不良生徒が100人ばかり埋め尽くしていた。
ただし生殖能力だけはAV男優並みにありそうだけれど。

私はようやっと脚を下に下ろして四つん這いになっていた。
案の定いきなり腰を後ろから掴まれ股間の1番大きな穴に入れられる。
頭を左右両側から強く挟まれて熱く太くて硬い肉棒を口の中に喉奥まで深く突っ込まれた。
上と下から同時に熱いドロッとした液体を脈打つように射出されてやっと私は自分の犯された立場を知ってしまった。
ー『喉の奥まで突っ込まれてしまうと顎の構造上肉棒を噛み切るなんてできないんだよね』ー
ー『下の穴に入らられてグリグリされている間は身体の中から拷問を受けているようなもの出し、身動きが取れないからこの間に刃物攻撃を受けたら』ー
身体中の警報が鳴り響いていたにも関わらず私は身動きひとつ取れなかった。
刃渡り80センチ以上ありそうな肉厚で大きなナタが私の体を背骨ごと、肺を上下に叩き切って釜の床にめり込んだ。
いやいや、それではもの足らぬとばかりにまたそのナタは再度振り上げられて今度は私の首が打ち落とされてしたまった。
続いて腰から少し上、ヘソの下あたりもナタで切断されて私は大量の血を切り口から吹き出していた。
やがて私は切られた首の頭の方から白い白濁液を大量に吹き出し、私の口に肉棒を突っ込んでいた男子生徒は興奮してその馬鹿力で頭を挟んでいた両手頭蓋骨を粉砕した。
私の腰の上部の中から子宮が風船のように膨らみ飛び出して破裂して八方に赤い血が混じった白濁液を飛び散らかした。
腰を掴んで股間の穴に肉棒を突っ込んで激しく腰を振っていた男は興奮のあまりに、絶叫してこれまた馬鹿力を発動して私の骨盤を粉砕した。
信じられないのはこれからだ。
ー『いやここまでの経緯自体が信じられないのだけど』ー
私の穴に肉棒を深く差し込んで腰を振っていた男の頭蓋骨てっぺん真横にナタの刃先が突き刺さって深く食い込んだ。
躊躇いもなく、そのまま降り下げられて彼の体は頭蓋骨から首の骨、背骨前の肉を削ぎ落としながら肋骨をポキポキ折りながら骨盤を割り両足の骨を真っ二つに薪割り、ならぬ骨割りをしてとどめに私の両足の膝から下を切り落とした。
ー『おいおい、仲間の命も関係なしかよ』ー
『L』が驚き、私の無残な遺体、というか肉片を見つめていた。
肺の下の部分の心臓めがけて異世界の勇者が持って言そうな大剣が突き刺さりグリグリと捻られた。
当然ここまでやられたら普通に死んでいるよね。
つか、生きていたらホラーなんだけど、奴らときたらそれだけやっても飽き足りないのかファラチオを強要していた奴が自分の肉棒を砕けた頭蓋骨が砕けた私の口からから引き抜くとそれを私の飛び出した内臓の上に投げ捨てて釜の外に出ていった。
誰かが、いや複数の男子生徒が私の肉片に怪しげな液体をバシャバシャと振りかけた。
しかも周りの灰も溶け流れ出すほどたっぷりとかけてくれた。
ー『臭いは柑橘系だから航空機用のガソリンとか危険なものじゃないんじゃないのか?』ー
と『K』。
ー『でも本当は危ないものかもしれないですね』ー
と『I』。
ー『もしかしたら彼らに与えられたクエストは亜希の完全処理かもしれないですね』ー
完全に他人事のように『B』。
「おいおいその液体の扱いには気をつけろよ、学園が独自開発した特殊有機溶剤だ、身体にかかったら一瞬で皮膚や肉どころか中の骨まで溶けちまうぞ」
男子生徒の1人が言った。
やっぱり危ない液体だった。
それが柑橘系の匂いってやっぱりめちゃくちゃヤバい。
「そんな事センコーのやつ言っていたっけ?」
呑気そうに五分刈り筋肉モリモリのお兄ちゃん。
「缶に貼り付けてあった注意書に書いてあるだろ、ちゃんと読めよ」
七三分けのイケメンが嗜めるように言った。
まともそうなやつだ。

「ちょろいもんでしたね」
男子生徒の1人が言う。
こいつはよく覚えている、私の体に何度も何度もナタの刃を振り下ろして肉体を寸断してくれた奴だ。
腕の筋肉も化け物級だ。
まあ肉体労働ご苦労さんと言いたい。
あくまでもファラチオといわゆる『バック』で私の体を堪能してくれた2人に比べてなんだけど。
ー『でも股間の方に後ろから差し込んでいた人はナタで真っ二つにされてかわいそうでしたよ』ー
『H』がつぶやいている。
言われてみれば確かにそうかもしれない。
交尾した後に雌に食べられてしまうオスのバッタの次くらいにだが。
「クエスト完了したし、学園のみんなを呼んでお祝いにパーティしようぜ」
誰かが言い出した。
「近所のピザハウスに宅配でLLサイズを50枚頼んでおいたぜ」
センター分けが言った。
「俺なんかフライドチキン200本頼んだぜ」
オールバックの身長190はありそうな奴が言った。
「こら、誰が払うんだよ?」
と髪の毛をピンクに染めた身長はそこそこの美少年。
「クライアントは(ぴー)党の幹事長だぜ、昨日の電話で確認したら80万円持ってきてくれたからその予算内なら好き放題していいってよ、だから鰻重特上を人数分頼んどいたぜ」
ライトグリーンのモヒカン頭が上機嫌に言った。
顔は、嫌いじゃない。
「じゃあ俺なんかさぁキャビア2Kg、ウー(ピー)に配達しても会えるように頼んどいた」
金色と緋色メッシュのハリネズミ頭が言った。
いやぁ、こうして改めて見ると『こじろう学園』の校則規律ってめっちゃ自由だなって思う。
「越前蟹200杯と伊勢海老100尾も追加しといたぜ」
なんか昔のヘビメタやってそうなお兄さんが言った。
顔はまあまあかな。
でもこいつら金額の計算ちゃんとできているのだろうか?
絶対予算80万円じゃ足りないと思う。
「飲み物はどうする?コーラとかソフトドリンクなんてあり得んだろ」
普通の髪型のやつ、童顔っぽいがそれで何を頼む気だ?
「シャンパン20本と(ぴー)ビール300本、それと缶酎ハイ色々400本をコップ付きで頼んでおいた」
ー『てかこいつ、ここの先生だよ、うちの学校の端末で調べたら教員名簿の中にいた』ー
おいおい、更生目的の学校で働く先生が18歳未満に酒を勧めますか?自由過ぎる校風ですね、それにしても。
はぁ、人ふたりも殺しておいてよくそこまで盛り上がれるものだ、と私は思った。
「ねえ、パーティって言ったら明太子フライドポテトギガ盛りと唐揚げ忘れちゃダメでしょ?それにスイーツ忘れたら女の子に嫌われちゃうよ?」
私はライトグリーンのモヒカン頭にそのセリフを私、亜希の声色で言わせた。
そこにいた全員がキョロキョロし出したが1番驚いたのは言わされた本人だろうな。
いや、こいつはそれでもネットで注文しちゃう?
そうこうしている間に注文しておいた商品が次から次へと届いて運び込まれる。
しかし案の定途中で予算が尽きてしまった。
しゃあない、奥の手を使うとしよう。
スキンヘッドの右手を握り上げて軽く振らせたら、あら不思議小切手が20枚ほど握られていた。
しかも金額は未記入だが『上小田井署』の印鑑と署長のサイン入りだ。
もちろん本物だし支払うのは私の上司であり義理の母である葉類智恵警部兼署長だ。
なんの問題もない。
「自由に使っていいよ」
と私は彼に向かって言った。
ミニスカートだけど『さぬきがわ学園』の制服を着て正座をしている私を見て一同驚いた表情をしていた。
「ねえ、みんなこれだけ美味しいののがたくさん並んでいるか早く食べちゃおうよ、なんならビール注ぐサービスもしちゃうよ」
満面の笑顔で私は言ったつもりだったがその場にいた全員の顔がひきつっていた。
私はさっそく、ピザとフライドチキンを左右の手に取り貪り食べ始めた。
「んまい!」
私が言って微笑むとそこにいた全員が私の存在、殺しの対象である葉類亜希の存在など忘れたかのように目の前の食べ物や飲み物を飲み食いしながら言った。
「そーだな、作戦は成功したし食わなきゃ損だよな、それで可愛い君、名前は?」
そう訊かれたので思わず『風間志乃です』と答えてしまった。
すると一同なぜか歓喜した。
しかし『さぬきがわ学園』の女子生徒が無断で入って来るのは大丈夫なんか?
あ、そうか、さっきみたいにレ〇〇しちゃってその現場を撮影して後で脅迫ネタにすればいいって考えなんだね?
さすが胎(はら)すめんと大国、日本!
いや半分だけは冗談なんだけどね。

私は次から次へと入ってくる配達業者の兄ちゃんに金額を書いて渡す。
「遠慮しないで食べよ、どうせ国(某政権)から降りたお金だからさ」(まあ葉類智恵警部自体が国の回し者)
私はすぐそばまで来ていた男性教師の1人に声をかけた。
いや見かけはどう見てもおっさん顔だったが、一瞬だが何かを思い出したかのような表情になった。
彼は私が渡したフライドチキンとピザをうまそうに食べた。
それから私は鰻重を重箱を隅まで突っついて食べ尽くす。
適度に腹を満たしたら私はみんなの間をビールを注ぎながら回り出した。
いろいろ楽しく喋りながら飲み物や食べ物を勧められたり勧めたり、その間にも情報を集めまくった。
アルコールが入ったせいかみんなのテンションは限りなく上がっていた。
ただ1人を除いては。
金髪リーゼントのイカつい中学生っぽい男子、風貌に似合わず神経質そうな態度のその男子生徒は震える手で自分のズボンのポケットから封の開いたタバコの箱を取り出していた。
どうやらこの自由過ぎる学園はタバコでさえ中学生でもokらしい。
私といえば生徒と先生の間を回るだけ回ったので元いた自分の場所に戻り、幾つか抱き抱えた缶チューハイの内のひとつの封を開いて飲み始めていた。(お前もか?というツッコミは無しで)
「フライドチキンとか冷めてきたからキッチンのオーブンレンジで温めてくるぜ」
男子生徒の誰かの声が聞こえてきたような気がした。

私のすぐ横でアレを出すだけ出し尽くして満足した男子生徒がふたり満ち足りた顔をして寝転がっている。
ズボンとパンツは下ろしたままだったけどそこはご愛嬌だね!

謎の液体が入っていた大量の缶の栓は開いたままだった。
けどさすがに中の液体は気化して乾燥しきっていたので安心する。
さすがにちょっと酔っ払ってきたかなと思いそこにひじを置いた。
ふとその缶に貼り付けられた注意書きが目に入る。
「尚この薬剤は液体時は人体及び生物には非常に危険だが一度気化すれば人体などにはほとんど影響はあたえない、ってなるほどね」

私はここに座ってから3本目のチュウハイを空けていた。

「ただし火気厳禁って?」
言いながらさっきの男子生徒がオーブンレンジがどうのこうのって言っていたのを思い出していた。
何かとても大事なことを忘れているような気がする。
だけどそれよりもこの注意書きの方が大事だ、続きを読む。

「軍事及びテロ対策の使用を目的としているため人体への害をなくして甘い香りにしてあるが当1缶分が気化した場合にガスが一部でも摂氏60度以上に加熱した場合、連鎖的に化学反応を起こしてニトログリセリン20kg相当が燃焼爆発した時に等しいの破壊力が・・・・え?」
私が驚き金髪リーゼントの方を見たらタバコを咥えてライターを手にしていた。
「えっ?」
再びさっきの男子生徒のオーブンレンジの件を思い出す。やはり何かとてもヤバい事を忘れているような気がした。

ー甘いなオーブンレンジの中に学園ごと吹っ飛ばせる量のプラスチック爆弾仕掛けてある、ドアを開くとドカンだー

あれれ?
その意味を考えている私の目の前で金髪リーゼントは手にしていたライターを着火させていた。


ーーーーーーーーーーー

『こじろう学園』の建物は跡形もなく吹っ飛び学生たちの遺体がゴロゴロして・・・
いなかった。
私は時間を1/10000000000に圧縮してほんの僅かな瞬間にここの生徒203人と教師達24人を安全な場所に運び出していた。
もちろんそんなことは私1人では無理だった。
彼が協力してくれたから出来たんだ。
私は彼、いや本当は彼女に言った。
「さすがにメッチャ疲れた」
彼女はキョトンとした顔をしている。
「私のダミーはこうなる事を見越して最初から用意してあったから良いんだけどさ」
「じゃあ、なんで?」
と野太い声で彼女、見た目もまだおっさんのままだ。
「まさか仲間まで殺しにかかるとは思っていなかったから大慌てで殺されそうになった男子生徒のダミーも作るハメになったよ」
そう言ったら彼女は「クスッ」っと笑った。
「でもあんまり慌てて作ったものだから顔面が作画崩壊ならぬダミー崩壊しちゃってさ、気付かれなかったから良かったたけど」
それを聞いた途端に彼女は吹き出して大声で笑ってくれた。


というわけで11に続く。


闘いの再開10 終わり


あとがき


ちょっと珍しくアニメ批判めいたこと書くので嫌な人は遠慮してください。

亜希「作画崩壊といえばメ〇〇ン・メ〇〇ンだよね」

愛「そうは思わないけど」

亜希「事実崩壊しちゃっているでしょ?」

愛「うーん、うまく言えないんだけどさ、例えばこの作品の場合『カントク』さんの絵柄とアニメキャラクターデザインの人の絵柄、というか顔のバランスって結構違っていたりするじゃない、時間に余裕のある時はいいよ、アニメキャラデザの人がキャラクター設定の時にひとりあたり数多くの絵を描いてくれる時間があればいいよ?もしも急いでいる時にそのキャラの欲しいポーズや見る角度の絵が用意されていればいいよ?でもこの作品に関して言えばその人、作画班に加わっちゃってその欲しい絵を追加してもらえなかったんと違うかな?」

亜希「でもプロなんだから近い絵からその絵を任されたアニメーターが想像して描けばいいんじゃない?」

愛「こういったことにたられば論を持ち込むのは無粋かもしれないけどそのアニメキャラクター設定の人が描いた絵よりも『カントク』さんが描いた絵の方が圧倒的に多かったりしたらどうなるかな?いけない事とは知りつつも『カントク』さんの絵の方を参考にしちゃうよね?事実あのアニメには『カントク』さん寄りの作画が結構みられるしそれを基準に見られたらそれ以外の絵はほとんど作画崩壊に感じちゃうよね」

愛「アニメキャラクター設定ではヒロイン達の目の大きさは『カントク』さんのものより2/3くらい、いやもっと小さいかもしれないんだけどさ同じ人がアニメキャラクター設定した作品に海物語のプロモーションアニメがあるんだけどこれ観たら彼の絵が『カントク』さんのものとは全く異質だってことくらい素人のあたしにだってわかるわけよ」

亜希「それで愛は結局何が言いたいわけ?」

愛「アニメーションキャラクター設定の人が原画の絵に合わせられないのならそれを無視できるくらい多くの姿勢や表情のパターンの絵を描きまくるか、それともキャラクター原案の人にごめんなさいをしてその絵を無かったことにするかの二択しか無かったんじゃないかな?もちろん最良の選択は『カントク』さんのテイストをしっかり再現できるアニメーターをアニメキャラクター設定に採用することなんだけど他のアニメでは『カントク』さんの絵柄をほぼ忠実に再現している作品もあるからね、だからと言って一部優秀なアニメーターにしか描けないようなハードルが高すぎるキャラクター設定も問題あると思うけど」

亜希「はぁよかった、今日はてっきりダミー人形のキャラクター崩壊をネタに弄られると思ってたから安心したよ」

亜希はそういって、ない胸を撫で下ろした。

愛「はぁ?なにいっているの?あんたのキャラクター崩壊なんてアニメに例えるなら子供の落書き程度の代物よ!」

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基本全話無料です、お代はもしお気に入って頂けたらで良いのでm(._.)m

私は誰5の続編です。 亜希の始祖とは? 並行世界での異種族の干渉とは?

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