アダルト版JC淫魔刑事獣鬼編26.1『ふたりの花奈』5

アダルト版JC淫魔刑事獣鬼編26.1『ふたりの花奈』5
2024/05/16校正更新
2024/05/04校正更新
2024/04/28 校正更新

#20才未満閲覧注意
#SFっぽく
#ハタチ未満はご遠慮ください
#ハルサメとナッツシリーズ
#過激な描写あります
#エログロ注意
#波瑠沙芽とナッツ
#小説

この話はストーリーの都合上過激な性描写や暴力描写、及びグロテスク、パクリな表現を多く含みます。
20才未満の方の閲覧はご遠慮ください。

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@欠けたピース

「ねえ、誰か1人いないような気がするけど思い出せる?」
血糊とか謎の精液とか拭き取りながら有希にそう言われて店内を見回したけれど由紀と有希には誰がいなくなっていたのか思い出せなくなっていた。
ただ一つ思い出せたのは
「パンケーキ200枚焼いてくれるって話どこにいっちゃったのぉ〜⁉︎」
それだけだった。

早朝の5時ごろ周りが真っ暗な中をあたしとかよねえふたりを含む彼女たち12人は葉類智恵警部に見送られてバミッテ知床店を後にした。
彼女は結局何をしに来たのだろうか?
それは後々に語るとしてあたしたちは追い払われるようにして店を出ていた。

そうそう、草薙敦子なる軽そうな女が店に残って、前に居たはずの名前も思い出せない店員さんの代わりに店に残るそうだ。

しかし忘れてはいけないのは実はそのファミリーレストラン「バミッテ知床店』にいたほとんどの人間が記憶改竄(きおくかいざん)を受けていた。
彼女たちはこの店に2、3日しか滞在していないと思い込んでいたようだったが実際には1週間ほど無賃金労働をさせられていた。
そしてその間中、あたし、かなとかよねえは毎日のように店が忙しい夕方の5時から8時までの間の2〜3時間、実態なき獣鬼【獣神】数匹に輪姦射精をされていた。
もちろん時間隔離されて他の誰にも気づかれないようにだ。
あたしたちはほとんど【獣神】によって毎日のように200リットルを超える精液を射精させられて普通の人間なら数えきれない程の子宮破裂、それどころか腹を破裂させられていてもおかしくない状態だったはずだ。
数秒後にはベッドのシーツは大量の白濁液と出血で汚されていた。
それでもなおも輪姦は続けられてあたしたちは激しい下腹部の激痛と頭痛にまともな意識を保つことさえ困難となっていた。
見えない凶悪に太いビーム状のエネルギー体によって構成された陰茎によってあたしたちの膣(ちつ)は焼き尽くされて子宮もほとんど細胞が壊死していた状態だった。
私たちふたりはその度に暴走を始めてこの店を破壊させられる行為を実行させられていた気がする。
もちろん店にいた全員死亡していたはずだ。
亜希も冴子も椎名も、、、そのほか全員店ごとエネルギーに還してしまっていた。

はずだった。

そこまでは記憶にあるのだが朝4時くらいに目を覚ますといつもあたしとかよねえはピンクのパジャマ姿のまま抱き合っていた。

そしていつも志乃という名の女性に起こされていた。
『おはよう、顔を洗ってらっしゃい、それともまだ眠いかな?』
そう言われてあたしは【鷹の目】を飛ばして自分とかよねえの顔を見る。
何故か2人の顔は煤(すす)だらけだ。
髪の毛もまるで月輪のようにちりぢりのマリモヘアになっていた。
【って月輪って誰よ?】と素朴な疑問が湧いて来たがあまり深く考えないようにしよう。

あたしとかよねえの大事なわれめちゃんや膣と一緒にあの熱いビームに焼き尽くされたパジャマと下着、そしてベッド、燃えて灰になっていたはず。
いやいや、それどころかこの店自体が水爆に換算して5メガトンの爆発エネルギーによってここら辺一帯が焼け野原になっていたはずだ。

【耐性がついてきたみたいね】
その志乃とかいう女は冷酷に微笑むとあたしの頭を乱暴に引っ掻き混ぜてきた。
まさかと思うがその時点で志乃という女はすでにあたしたちの母体であるフルサイボーグ夏乃花奈とアホヅラ花奈はつるんでいたのだろうか?
あたしとかよねえが【地神】様だと思っていた半ズボンの美少年もぼんやりとした表情をして詩織を見ていた。
「さあさあ、あんたたちはこれから有希と由紀が来た最初の場所に行くんだよ」
階段の上から葉類智恵という鬼のような形相のおばさんが上の階から階段の手すりを伝って降りてきた。
そして次から次へとみんなを叩き起こし始めた。
もうすでに子供組は全員起きているけど。
いやまだひとりいびきをかいて惰眠をむさぼっている小学6年生の女児がいた。
自称19才のみならい刑事、葉類亜希だ。
ただしお腹は臨月の妊婦並みに膨らんでいる。
これで4500万人もの命がその胎の中に収まっているというのだから呆れてものも言えない。
『不良少女だね』
あたしたちが髪をブラッシングしたり顔を洗って着替えている間に草彅敦子なる少女が「召喚」とか叫んで様々なデザインの服を出してくれたがあたしはシンプルに白いTシャツとピンクのふわふわスカートを選んだ。
もちろん選んだ下着は内緒だ。

何故にこんなものを?と思ったが他の服はほとんどが人数がやたらと多い某少女アイドルグループのメンバーたちが着ていそうな派手なデザインの服が多かったので却下した。

すると彼女がすごい落ち込んだ顔をして「派遣」と言いながら次々と服を消し始めていたのでかよねえが「私くらいの年頃だった頃の菅田将暉さんに似合いそうな服を出して」とつぶやいたら嬉々として次々と小学生男児向けの服を出してくれた。
そんな彼女が店に残ることになったのだが実は不可視化した10才くらいの女の子があと5人いたことにあたしは気がついていた。
どうやら夜中にあたしと花世ねえを輪姦していた次世代獣鬼【獣神】を演じていたのは彼女たちらしい。
そしてその中のひとり、草彅敦子。
彼女は一応料理はなんでもできるらしい。
と言うか『召喚!』とか言ってどこからともなく呼び寄せるらしいのだが・・・・・
「きっとどこかのファミレスで作りたての料理が忽然と消える謎窃盗事件が多発するかも?」
と亜希が眉間に皺(しわ)を寄せてブツブツと呟いていた。
『あの、見えない化しているその他5人の女の子たちは誰ですか?』
あたしはそれとなく葉類智恵にきいた。
すると彼女は一瞬驚いた表情をしてあたしとかよねえを見た。
「忘れちまったのかい?二十数年前にあんたたちがまだ女子高生だったあたいの胎からトラックの荷室の中で取り出してくれた娘たちだよ」
ふたりとも絶句した。
そんな記憶はない、そんな頃はあたしも加世ねえも受精卵にさえなっていないはずだった。
【そう、それはこれから起きる事象だったんだぉ〜】
「まあ、おいおい思い出すとして車に乗って出発しましょうか?」
後ろから声をかけて来たのはまた何か悪い事を考えていそうな志乃だった。
もうすでにここら辺りも放射線汚染の影響が出始めていると聞いた。
どうやら爆発した柏崎刈羽原子力発電所の全ての炉がプルサーマル稼働をしていたようだ。
それだけならまだしも福島第二原子力発電所や女川原子力発電所もすべてプルサーマル稼働していたとのことらしい。
それらはすべて葉類智恵が独断で調べた事らしいが彼女は一体何者なんだろうか?

「結局、話し合いもへったくれもなかったな」
風間達也さんが背伸びをしながら由紀に話しかけた。
実はサニークーペとロングパジェロの乗っている人の構成が店に入った時と少し異なっている。
当然のことながら『愛人1号』はいない、太陽のど真ん中に草彅敦子が『派遣』(転送)してしまったから。
そして、『L』の胎の中にいた『愛人2号』と『愛人3号』もいない『L』の胎に触れて彼らもまた太陽のど真ん中に『派遣』(転送)してしまったから。
サニークーペには運転席に楓凛、助手席には風間達也さんが座っていた。
そして後部席には実体化した風間志乃さんと亜希が、そしてその間には冴子ちゃんが座ってうたた寝をしているようだ。
ロングパジェロには運転席にリアルリナが座りたがっていたがあの特殊部隊『C』〜『F』によって普通にアクセルもブレーキもクラッチもペダル操作仕様に改造されてしまったため、身長が低い彼女には運転が出来なくなってしまったのでやむを得ずポンコツアンドロイド椎奈が運転することになった。
「おのれぇ、にっくきシーからエフめぇ〜!」
とこちらの世界の住人、リアルリナは言っていたが普通の人間は電車のマスコンでアクセルとブレーキを操作する自動車なんて考えないだろうとは思う。

とはいえ何故『A』〜『L』の念動力で空を飛ばないんだろうか?そうすればガソリン代もかからないし運転も楽なのではないのだろうか?
あたし、サードシートに座っているかなは疑問に思っていた。
ちなみにかよねえもサードシートであたしにもたれかかるように眠っている。
【それがほぼ全員体力の消耗が激しくて身動きもできない状態なのよ】
最重要機密鍵付きテレパシーがあたしの頭の中に飛び込んできた。
その発信者は志乃だったが何故あたしだけに送って来たのかが不思議で仕方がなかった。
どうやら放射線の影響らしいが『B』と『G』らが死んだ住民たちの意識と一緒に取り込んだ環境が放射性物質に汚染されているらしくてふたりともその能力が使えなくなって来ているらしい。
そして『L』も彼女の胎の中にいた愛人2号と愛人3号が太陽のど真ん中転送されるかなり前から自慰行為を何度も繰り返して『L』の胎(擬似子宮)の中に大量の精液を射精していたらしく、その精液もまた大量の放射性汚染物質であったために被曝してかなり弱り切っている様子だった。
そして亜希も同様な容態で正直言って生きているのが不思議なくらいだという。
【そんな状況でよくあいつらと戦えましたね】
あたしも最重要機密鍵付きテレパシーで志乃に返信した。
【私もそれが不思議で仕方がないのよね】
志乃が返して来た。
そんな『L』と亜希は同化している。
普通なら戦うことはおろか生きているのが不思議なくらいだという。
大井川の豪邸からさらって来た、もとい火災が発生した豪邸から救出した御高齢科学者のじいさんは助手席にセカンドシートには『G』と『B』その間にはリアルリナが座っていた。

え?倶名尚愛と山﨑秋子はどうしたって?
『G』さんのお腹の中で臨時国会みたいなのを開いているらしい。
ただし、いくら働いても仮想飯(実は栄養水)が出るだけで以前の現実のように多額な給料とか交通費とか文通費とか政治資金が提供されるわけじゃないから本当にやる気のある人しか参加しないと言うのが実情だ。
その結果男女比が男が30%なのに対して女が70%になるのは必然なのかそれともたまたまなのか?
大半の国会議員は今まで通り仮想空間の中で仮想政治資金パーティを繰り広げていた。
まあどんなに高額なパーティ券を買ってもらおうが現実の世界じゃただのイメージに過ぎない。

しかしそれよりも問題なのが彼女たちもまた強い放射線を放つ放射性汚染物質のせいで被曝している事らしい。
【亜希は私が放射線に弱い体質なのを知っているのかどうかわからないけど異世界リナと一緒に体外に追い出した、それともうふたり私の中に別の誰かたちが棲んでいる、もしかしたら彼女たちが私を放射線から守ってくれているのかも】
そういった志乃自身の返信も弱ってきていた。
【ひとつだけわかっていることがある、『G』があの獣姫化された悪魔のような生き物に孕ませて産まれた娘たちは放射線はもちろんの事、放射性汚染物質に対する強い耐性を持っているという事、つまり獣姫や獣神達も放射線に強いということかな?】
志乃はそういったきり反応しなくなった。
【死んじゃったの?】
不安げにきいて来た少年に対してあたしは答えた。
【大丈夫だからお休み、志乃はあたしとあなた、加世ねえの沙芽母と明美乳が守ってくれているから】
あたしにはまだあの失われた惑星でやらなければいけないことがたくさん残されていた。

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@飛べなくなった車たち

出発してからまだ2時間も走っていな頃だろう、冴子ちゃんがトイレに行きたいと言い出した。
「近くにコンビニとかファミレスとか、ないか?そういえばガソリンも残り少ないから、どこかのガソリンスタンドに寄らせてくれないか?」
楓凛も言い出した。
「嘘だろ?確かファミレス出てからすぐの場所にあったガソリンスタンドで満タンにしたはずじゃ、でもなんでもう警告ランプがついているんだ?」
風間達也さんが疑わしげに言った。
積算走行距離計を見た限りじゃ130Kmくらいしか走っていない気がするけど、燃料タンクは38リットル、その間に30リットルもガソリンを消費するとなると・・・
由紀は頭の中で計算してみた。

いやもう彼女たちの正体もわかっているから隠す必要もないか?
彼女たち由紀と有希もまたフルサイボーグ夏乃花奈の胎内にあるコアが外部にたくさん創り出せる人造生命体のひとつひとつに過ぎない。
だがよほどのことがない限りその人造生命体はそのコアを持つ者が与えたパーソナリティと同じ容姿になる。
今ここにいる人造生命体で言えば加世ねえなんかがそうだ。
あたしが加世ねえの面影を強く求めた結果、あたしと同じ容姿になるはずが栗色がかった黒髪のボブヘアカットではなくて赤髪の強く外に跳ねた容姿に変えてしまっていた。
そして謎の少年だけどあたしの中では彼こそが本当の加世ねえフルサイボーグ秋草加世の人造生命体じゃないかと思う。
その容姿が一体誰のものかまでは推測出来ないが。
問題は今、亜希の胎の中にいるフルサイボーグ夏乃花奈の人造生命体であるはずの由紀と有希だった。
彼女たちは花奈自身に似ているわけでもなければ加世ねえにも似ていない。
それには何か理由があるはずだった。

由紀の計算では次のようになった。
[ 130÷30=4.33 ]
なんと燃費がリッターあたり4.3Kmしか走らないことになる。
愛知を出てから散々気にはなっていたんだがこれは酷すぎやしないか?
どこのレーシングカーですか?
「あと35Kmは走れそう?」
突然に亜希が無茶なことを言い始めた。
あと8リットル残っていると仮定しても[ 8リットル×4.3Km=]
32Kmなら走れそうな気がして来た。
・・・・・32Kmなら?亜希の要求は35km?ガス欠間違いないよね?
「楓凛の腕次第だね」
簡単そうに亜希は言うが地図を見るとこの先急な上り坂や下り坂がありヤバそうな気がする。
「ねえ、もし、もしもだよ南海トラフ大地震がなくって原発事故やミミズメカによる大量死者が出なかったらどうなっていたと思う?」
突然有希に声をかけられて振り返ると恐ろしい形相をした有希が素っ裸でボクを睨みつけながら浮かんでいた。
「急に何を言い出したんだ?」
「例え話なんかじゃないわよ、もしもこっちの世界の方が仮想の世界で本当は何事も起こらずにあのまま普通に生活ができていたらどうなってたかしら?」
「何を言い出したんだ?」
と正直思った。
「亜希も、愛も、秋子もいない世界、あの化け物たちがいなければもっと素晴らしい世界になっていたでしょうね」
そう言って有希は「ニヤリ」と笑っていた。
それをみた途端にボクは激しい睡魔に襲われていた。
そう、由紀は暴走したふりをしていたあたしの術中にハマっていた

知らない間に由紀はうたた寝をしていたのかもしれない。
由紀は自分の勉強机にうつ伏せになった状態で目を覚ましていた。
右を向けば君、有希のポスターカレンダーが壁に挿された二つのプラスティックピンに紐で掛けられていた。
彼女は白いワンピースドレスと長い黒髪を風になびかせ微笑みながら海辺の砂浜に立っていた。
紐にぶら下げられた文字カレンダーを両手で持っているがその文字カレンダーに違和感を感じた。
どうやら何ヶ月前のポスターカレンダーの文字カレンダーの上に次々と新しい月のカレンダーを貼り付けているようだった。
今月は9月、今日から第二学期の授業と言う名の派遣労働が始まる、時計を見るともう8時過ぎだ。
ボクは慌てて階段を駆け降りると姉貴と母がもう食事をしていた。今朝は贅沢にお粥と近くでとった雑草で作った卵とじスープだ。
「もう裕貴ったら夜遅くにリビングでエロサイト見ながらシコシコしないでよ!うちもそこでBLサイト見るんだからね!イカ臭い匂いがしたら余計リアルに感じて自慰行為に走っちゃうじゃない」
姉貴はしかめっ面でそう言うけれど実は最近何回もボクと(セックスを)やっちゃっている。
「中に出すのはダメよ」とか言うけど結局は最後の方は腰を振りながら(ボクに)強く抱きついてくるから結局はモロに出しちゃっているんだけどね。
「あ、お薬代ちゃんと裕貴払ってよね」
姉貴はそう言うが彼とはうまくいっているのだろうか、なんでも勤めている会社が経営不信で倒産したとか聞いている。
ちなみにボクは姉貴にお薬代など一度も払ったことがない。
お薬とは避妊薬のことだが今では何故かコンドームよりも避妊薬の方が安く手に入る時代になっている。
なぜなら延々と続いている不景気で給料は上がらず物価は上がり放題、税金ときたら消費税がとうとう30%を超えてしまっていた。
隣の家から怒鳴り声が聞こえる。
いつものことだけど、近所では殺人事件に発展することもあったらしい。
くわばらくわばらだ。
まさかボクもたったの4ヶ月でこんなことになってしまうとは予想もつかなかった。
5月末に国民投票法が正式に施行された途端に憲法改正に関する国民投票が施行された。
ボクはもちろん反対に投票した。
つもりだった。しかし投票用紙はこうなっていた。

1、自民党の憲法改正草案に賛成します。
2、野党と協議して作成した憲法草案に賛成します。
3、9条を除く2、項目による憲法改正草案に賛成します。
4、いずれの草案にも反対します。

と言うものだった。
1、はもちろん論外だったが
2、は食わせ物だった、議員数の差でどうしてもほぼ自民党草案そのものになってしまう確率が高かった。
3、ボクはこれに投票した。おそらくは4、が1番投票率が低くて無駄票となる確率が高いと踏んだからだ。

結果3、がトップで採択となったがいきなり消費税が30%に引き上げられて高校、の学費補助金が打ち切られた。
まずいきなり教育を受ける権利が奪われた。
医療費に関しても保険料が倍増して、それでもなお医療費は五割負担となった、しかも5,000えんまでは全額負担というおまけつきだ。
円安は限りなく進み1ドル二百円を超えた。それを政府と日銀はおろか経済評論家まで「この円安は喜ぶべきだと大評価した。
『輸出企業にとっては良いことだ』とマスコミは評価してみんなはそれを信じた。
しかし実際に輸出で潤う(うるおう)ような業界なんてほんの一握り(ひとにぎり)だ。
大半は国内需要で会社を運営している。
実際ボクの父が運営していた会社も経営難で倒産してしまった。
その数日後、父は自分で首を吊り帰らぬ人となった。

「じゃあぼくは派遣の仕事に入るから」
そう言った時、母は台所のシンクにつかまるように崩れ落ちていた。
スカートの股間から異様な匂いがする液体が染み出していた。慌てて救急車を呼ぼうとするが姉貴に止められる。
そうだ、もうこの国では救急車を呼ぶだけでも一万円取られるようになってしまっていた。
我が家にはそんな金はない。
「お母ちゃん、うちらの生活費を稼ぐ(かせぐ)ために風俗(ふうぞく)やらAV出演で頑張っていたんよ」
そう言った姉貴は悔しそうに言った。
「うちもいろいろやっててな、お腹の中に出来ちゃってるの、で彼に打ち明けたらそれは自業自得やって、自己責任やって言うの、でも堕ろす(おろす)金なんてないしね、安定期に入る前に裕貴とやりまくったら流れてくれないかなって思ったけど無理な相談やった」
そう言った姉貴の手には包丁が握られていた。
ボクがそれを取り上げようと姉貴の手を掴むと彼女はいきなり手首の向きを変えて自分の腹に突き刺した。
ボクは怖くなってその場を離れると階段を駆け上るとつけたはずのないラジオがニュースを流していた。
「悲しいニュースがあります、昨日1日の殺人事件の被害者は12,035人を超えて昨日よりも136人増えました、なお自殺者数も25,809人とこれも過去最大となっています」
目から涙が溢れて止まらなかった。
「政府の正式見解では『やはり家族の絆が失われたためではないか、選択制夫婦別姓など認めるべきではなかった』と杉田総理大臣のスピーチがありました」
クソッタレ、本当にただのスピーチじゃねえか。
原因はあんたらの愚政だ!
ぼくは心の中で叫んでいた。
「なお次は喜ばしいニュースです長年の我が党の夢だった憲法から第9条が除かれて日本軍として再出発した我が国初のICBM打ち上げに成功しました。レールガンと併せてより我が国における信頼すべき防衛環境が整うとともに米国︎との共存共栄のために更なる思いやり予算の増大を・・・」
国民投票時の『3、9条を除く2、項目による憲法改正草案に賛成します。』の『9条を除く』の部分を明らかに拡大誤解釈しているじゃねぇかよ。
ボクはラジオを壁に投げつけていた。
爆音が空に響いてボクは慌てて窓から外を見る。
空を大型の爆撃機と戦闘機が数えきれないほど西に向かって飛んでゆくのが見えた。
「どう足掻いても日本なんてこうなる運命なのよ」
カレンダーの中の有希が残酷な笑みを浮かべながら言った。

「自業自得よ、チノパンなんて履くこの反日非国民が!」
白いワンピースドレスの有希が叫んだ。

そしてカレンダーから飛び出して実寸大化するとボクの大事なものをいきなりチノパン越しに握って来た。
思わず射精しそうになった時『騙されちゃダメ!』
と聞き覚えのある叫び声が聞こえた。
横から伸びて来た、すらりとした長い足が有希を蹴り飛ばした。Tシャツに短パン姿のつやのある腰まで伸ばした長い黒髪。
「あたしの偽物に騙され(だまされ)ないで、そいつは天使もどきの寄生体よ」
彼女がそう叫んだ時、ボクの服装はTシャツと薄手のチノパンから夏のセーラー服に変化していた。

そして自分の部屋が透き通って行き隣の家や向かいの家、そして町全体が消え去っていた。
「そうだ、ボクは裕貴じゃなくて由紀だったんだ!」
そう叫ぶと目の前の白いワンピースを着た有希がクソでかいナイフをこっちに向けて握り突進して来た。
「ボクの好きな有希はそんな娘じゃない」
ボクの右足はセーラー服のスカートをなびかせながら偽有希の左側頭部を捉えていた。
同時に有希の長い右脚のつま先がそいつの頭を粉砕した。

       ーーーーーーーーー

亜希の胎の中で何故か有希は『そいつ』が消えたも後ボクに土下座をして謝って来た。
「ごめん、ゆきりんの様子がおかしかったのはわかってはいたんだ、だけどあんな奴が中に入り込んできていたとは気が付かなかったんだ、ほっんとにゴメン」
有希は本当に申し訳なさそうに謝ってくれていた。
『それに関して謝らなきゃいけないのは私の方だよ』
亜希が直接ボクたちに語りかけて来た。
『あれはモンスターさとみと同類のものだったよ、1体のみだと油断をしていた」
亜希も両手を合わせて謝っているのはわかっていた。
確かに、でもボクはそれよりもさとみさんが焼いてくれたパンケーキを食べさせてくれなかったことに関しての方を謝って欲しかった。
何しろ帰ってくるなり店のホールとキッチンに分けられてこき使われて食べる時間がなかったんだから。
「はぁ、エコ運転っつうのがこんなにも厳しいとは思わなかったよ」
楓凛が疲れ果てたように隣の風間達也さんに向かって言っているようだ。
「楓凛さんすごいわよ、お父さんなら半分も行かずにガス欠よ」
多分話の流れから風間志乃さんだろう。
「黙れ、クソガキ」
風間達也さんはキツめにそう言ったが目頭を押さえていた。
『さとみのこと思い出したら昨日パンケーキ食べ損ねたのを思い出しちゃったよね、適当な陰で実体化させるから好きなだけ注文していいよ』
亜希はそう言ってくれたが実体化して店に入る前にやっておきたいことがあるとボクは言った。
そしてガソリンスタンド裏に草むらの中に隠れた小さな墓地があったのを見つけるとその草むらの中に実体化して欲しいと亜希に願い出た。
亜希はしばらく訳がわからないと言いたげなリアクションをしていたようだったが、
『わかった』
と言うとボクが見ていた悪夢の中の『裕貴』と同じ姿で墓地の近くの草むらの中で実体化していた。
本当はこんな事はやっちゃいけないんだろうけど・・・
ボクは草むらの中に手頃な大きさの長細い石ころを見つけるとなるべく墓地に近い場所に縦にして深く差し込んだ。
そして近くに紫色の小さな草花を見つけるとそれを石の前に備えて両手を合わせて祈った。
『どうかつぎの人生は幸せに満ち溢れますように』
そして母の名前、姉貴の名前、由紀恵、そして最後に父の名前をフルネームでつぶやいた。
振り返ると有希が驚いた表情でボクを見ていた。
『どうしてあたしの名前を知っているの?』

       ーーーーーーーーー

そのあと入ったファミレスでパンケーキを食べている最中も、その後で追加注文をしたピリ辛ウインナーソーセージを注文してそれをみんなが食べている間も有希はそれらに手をつけることもなく始終無言だった。

有希は用があると言って席を立つと青ざめた顔をして一目散に店を出て行った。

ボクが慌てて追っていくとさっきボクが即席で作った墓に手を合わせて咽び泣く有希を遠くから見つめていることしか出来なかった。

【やはりそうだったのね】
とあたしに直接最重要機密保持の鍵付きで志乃はテレパシーを送ってきた。
【あのふたりには自分たちさえ忘れかけていた過去があったという事?】
あたし、花奈は聞き返した。
【多分そうだと思う、それから、あなたにはまたこれからもたびたび実体なき次世代獣鬼『獣神』が『時間操作能力』を使って輪姦射精して来るけどさっきの偽有希のように『暴走させられたフリ』をよろしく頼むわね】
つらそうな返信が返って来た。
沙芽母と明美乳の隠れた場所からの加護があるとはいえやはりかなり弱っているようだ。

生身の志乃は太陽系外地的生物とはいえ放射線に対する耐性はむしろ地球人よりも弱かった。

そんな彼女には悪いけど一応あのモンスター秋子に関してきいてみた。
【ぁ、彼女のことね、多分あなたの推測通りフルサイボーグ夏乃花奈が創った人造生命体よ、まあ確かにあの痴女の事だからやるとは思っていたけど本物の暴走秋子を瞬殺するまでは予想していたけど、まさかあそこまでとはね】
それが志乃を必要以上に疲れさせていた要因だとは考えてもみなかった。
そう何のことはない、今も、いや未来永劫飛び回るモンスター秋子もフルサイボーグ夏乃花奈の人造生命体だった。

亜希の胎に戻ると戻ると支払いを済ませて店から出て来たみんなが車に乗り込もうとしていた。
しかし有希は亜希の胎には戻っては来なかった。
『何があったかは知らないけど有希なら『G』のお腹の中に入ったから安心して』
と亜希が直接語りかけて来た。
『G』がこの先の人目がつかないところに遠隔操作により停止させられているミミズメカがあると言ったらしい。
しかも誰から聞いたかは知らないけどそれは本来ならこの世界、時間戦にはあってはならないものらしい。
らしいと言うのは『G』から直接聞いた話ではなくて、亜希伝いに聞いた話なのでどこまで正しいかは判断しにくかったのもある。
もちろん伝言ゲームあるあるなのだが。

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@由紀と有希の過去

『G』の胎の中の片隅であたしはたった1人で閉じこもって膝を抱えて泣いていた。

その名前を聞いただけで頭の中に自分の腹から血まみれの包丁が抜かれた様子が再現される。
太い動脈を切ったのか勢いよく吹き出している血を見ながら、あたしの人生はそこで終わっているはずだった。
目の前にいたのは弟の裕貴、フルネームは樋口裕貴だった。
そしてあたしの名前は樋口由紀恵、それが起きたのはまだあたしが17になったばかりの夏の終わりだった。

あたしと裕貴は仲の良い姉弟だった。
いつも一緒に出かけて、まるで恋人同士のように振る舞っていた。
アイスはいつも安いカップアイスやモナカアイスをいつも半分っこして食べていた。
プリッツもふたりで両端から食べて唇と唇が触れ合うと思わず赤面してしまったのが自分でもわかってはいたが3歳年下の弟もあたし以上に赤面していた。

家族のお財布事情は裕福とは言えなかったがそれでもなんとかあたしは地元の農業県立高校に通わせてもらえていた。
授業料だって教科書代を除けば無料だと聞いていた。
恥ずかしいことに全てを母と父に任せっきりだった。
弟は中学だからもちろん授業料は必要なかった。
父は小さな町工場を経営していた。
和也だったか達也だったか、割と平凡な名前だっらと記憶している。
母は近所のスーパーでレジ打ちのバイトをしていた。
決して時給は良い方とは言えなかったけれど家のローンを払ってもなんとか生活を切り詰めてならやっていた気がする。

そう、あの国民投票法が執行されてすぐに憲法改正に関する国民投票が実施されてその結果次のうちの3、が選出されるまでは。

1、〇〇党の憲法改正草案に賛成します。
2、野党と協議して作成した憲法草案に賛成します。
3、9条を除く2、項目による憲法改正草案に賛成します。
4、いずれの草案にも反対します。

あたしはもちろん4、に投票したが弟の裕貴は無駄表になるのを恐れてか3、に入れたようだった。

いきなり消費税が30%に引き上げられて高校、の学費補助金が打ち切られた。
と弟は思っていたようだったが実態はもっと悲惨だった。
公立高校も授業料が有料になってしまった。
弟が通う中学だって同じだ。
選択科目制度が導入されて国語、歴史、英語、現代社会は無料だったが理科や音楽、など他の教科は個別有料になり新たに選別労働という科目が導入された。
これの実態は教育という名を借りた防衛軍への派遣という実質労働だった。
もちろん戦闘訓練に駆り出されるわけじゃない。
雑用の手伝いをさせられるわけだが仕事内容はブラックそのものだった、ただそれなりに手当が支払われたので選択をした子も多いと聞く。
もちろん中学を卒業した後もほぼエスカレーター式に進学が可能な防衛大学附属高校へ行くという選択もできる。
医療費に関しても保険料が倍増して、それでもなお医療費は5割負担となった、しかも5,000円までは全額負担というおまけつきだ。
円安は限りなく進み1ドル200円を超えた。それを政府と日銀はおろか経済評論家まで「この円安は喜ぶべきだ」と大評価した。
輸出業にとっては良いことだとマスコミは評価してみんなはそれを信じた。
しかしそれは一部の大企業限定の話だった。
この国の政権はそれら大企業から巨額な献金を受け取ることによって政策自体が歪められていることさえ気がつかないうつけものの集団だった。
それの一部を裏金に回しておたがいにwin-winな関係だと思い込んでいたのだからどうしようもなかった。
父の経営していた工場では原料費が以前の円安レベルでは考えられないくらい暴騰した。
かといって取引先の親企業や大企業が取引価格を引き上げてくれるはずがなかった。
むしろ逆により一層の経営努力、速い話がコストダウンを迫って来る有様だった。
かくして父の経営していた工場はかつてのリーマンショックの時でもありえないほどの大赤字を出して倒産した。
そして数日後、父は誰もいなくなった工場の中で首を吊る自死を選んだ。
わずかばかりの生命保険料を残して。
もちろんそれがあっという間に消えてしまったのは当然だ。
呆れたことに政府はその生命保険にさえ税金をかけて来た。
そしてあたしは富裕層相手に客商売をすることになってしまった。
要は派遣会社と契約してその取引先の風俗業やAV制作会社でお金持ちのおぼっちゃんやおじさまを相手に性を売ることになった。
平たく言えば売春だ。
一応派遣会社の客との規約には禁止事項がたくさん書かれたあった。
中出しはもちろんダメ、素股(すまた、実際には男にとっては都合の良い、生の性交尾の膣内射精に移行しやすい体位)とかいうもの禁止というなかなか厳格なものだったが、実際にはそんなものを守ろうとする客など誰ひとりも存在しなかった。
平気で何発も中出しするのはもちろんのこと先っちょに真珠をいっぱい埋め込んだやつを突っ込んできたり、後ろの穴でで行った後、そのまま再び前の穴に入れて来る外道もいた。
口では話さなかったが見た目が若かった母も同様なことをされていたのだろう。
母の胎内に大量な膿が生じているのはわかってはいた。

母も実は働いていたスーパーでレジの金を何者かに抜き取られてその責任を取らされて退社させられていた。

自分自身が妊娠させられる可能性がわかって、それからすぐに私は自分に仕事を振ってくれている会社に掛け合ってみた。

答えはあの『契約はあくまでも建前だ、言われた通りにしろ』というものだった。

要は大富豪様から多額な別料金をいただいているから黙認しているということだ。

しばらくしてあたしは自分の体に月ものがきていないことに気がついた。

母にも相談してみたが彼女も同様な状態にあるらしい、しかも匂いからしてまともな妊娠ではいことぐらい高校生の自分でもわかった。

あたしの体に生じた変化も妊娠そのものを示す兆候そのものだ。

あたしは雇い主に直訴してみた。

答えは昔から聞き慣れた『自己責任』だった。

もちろん身に覚えのある、といっても相手は両手でも数えきれないほどいたが。

ほとんどは数枚の札切れを顔に投げつけられておしまいだった。

あたしはその頃からどうかしていたかもしれない。

弟の裕貴を何度も誘惑して何度も激しくやらせた。

実は彼が選んだ防衛軍派遣の仕事の中には戦闘訓練用シミュレーションプログラムのバグ探しだった。

そのシミュレーションプログラムを何度もプレイさせられたらしかったがそれは明らかに無人機を使った実践訓練、いやジェノサイドだった。

そのせいで弟も少しおかしくなっていたかもしれない。

その時のあたしは彼以上におかしくなっていたかもしれない。

あたしは何度も彼にセックスを迫り、実の弟に何度も何度もあたしの膣の中に精液を射精させた。

【これはかなり酷いですね】
志乃自身も辛そうだった。そして何よりもあのうざたてー声が割り込んで来なくなっていた。

あたしも母も最悪な体調のまま朝食をなんとか作り気がつくと母は台所のインクに捕まるようにしてしゃがみ込んでいた。

あたしは気がつくと出刃包丁を手に握りしめて弟に向かっていた。

包丁を取り上げようとあたしの両手を握る弟。

「このまま突進して自分を孕ませた(弟を)差し殺しちゃいなよ」
と悪魔の声が囁く。

「ダメェ!」と叫んだあたしは手首を回して自分の腹を切るようにして刺していた。

パニックになった弟はあたしから包丁を抜くとそのまま階段を駆け上り2階に走り去って行った。

しばらくして裕貴の部屋で物を投げつける音がしたかとおもたら窓が開き『ドスン』という音がしてすぐに『誰か落ちて車に轢かれたぞ』と誰かの声が薄れゆく意識の中、聞こえた。

『つらかったね』
と後ろから突然に強く抱きしめられる。
聞き覚えのある優しい声。
『これからふたりにみせなければいけないものがあるんだ』
その声はそう言うとあたしと弟を実体化させた。

         ーーーーーーーーー

ボクは気がつくと地上で横になっている巨大なミミズメカの最後尾前に立っていた。
そしてボクのすぐ隣、右には由紀恵が立っていた。
「裕貴、辛い思いをさせてしまってごめんね」
由紀恵、いやそれはよく見ると有希だった。
彼女は泣きながら膝をついてボクにしがみついて来た。
ボクの太ももに彼女の豊満な乳房がおしつけられる。
あぶない、あぶない、もしもボクが男だったら股間の膨らんだそれから耐えきれずに射精してしまうだろう。

「さっさと中に入るよ」と言って亜希が手招きをしている。
「先頭から入るんじゃないのですか?」
とボク。
「動いている時はあそこからじゃないと無理なんだけどさ、止まっている時は最後尾からでも入れるのよ」
と亜希。

心なしか疲れ切った表情をしていた。

「おふたりは姉弟だったんですね」
後ろから声をかけられて振り返ると『G』が立っていた。
そしてその横にはポンコツアンドロイド椎名が立っていた。

何故か彼女たちがボクたちの過去の事情を知っていたような気がした。

【まさかこの時点でフルサイボーグ夏乃花奈と彼女たちが意識を共有していたとは思わなかっただろうね】
とあたし、しかし志乃からの返信はなかった。

彼女たちはゆっくりと前に歩き出すと亜希の隣に立ちに立ちそのキャタビラーとキャタビラーの間にある扉らしき物に触れながら呪文のような言葉を唱えると『オープン』と言った。
縦に長い湾曲した鋼板が前に飛び出したと思うとそれは左方向にスライドした。
その1メートルほど先には左右に開くセンターオープンのスライドドアがあった。
それに近づくだけでそのドアは開いた。
中にはガラスの円筒形シリンダーのガラスの中に液体で浸されて裸で抱き合っているふたりの少年少女の姿があった。
「姉貴」
ボクは思わず口にしてしまっていた。
お腹の縦の傷には縫合した後が残っていた。
ボクといえば、頭髪が丸刈りにされてその頭皮には何箇所もの縫い目があった。
合体こそはしてはいなかったけれどその姿はあの北陸地方の原発を壊しまくったミミズメカの中に装着されていた寄生体を植え付けられたカップルを思い出させた。
「さとみはこれを探していたのね」
亜希が呟くと有希は誰ともなくきいた。
「この中にいるあたしと弟は何なのですか?」
ボクもそれを聞きたかった。

「待っていたわ、私もまさかこんな所にあるとは思ってもみなかった」
背後からさとみの声はしたが姿は見えなかった。

「そう、話せば長くはなるけどあの世界でのあなた達も『防衛軍』に目をつけられていた」

「あるとき、ここで言う去年の8月ごろかしら、ここにこの異形で巨大な機械が発見された」
さとみの声に聞こえた。

でも何故か違和感を覚えた。

「さっそく目をつけたのが例の天使もどき、機械を解析、どころかまるまるコピーをして完成した、けれどその制御方法がまったくわからなかった」

志乃だろうか?もうボクには何が何だかわからなくなっていた。

「最大の理由は搭載されていた制御用頭脳に使っていたと思われた2体の生物が既に機能を停止していたから」

機能を停止していたというのは正しくない表現だった。

僕と由紀恵の意識はその殺戮兵器から逃げ出していたんだ。

「そこで彼女達は考案した」

「自分達の寄生体を植え込んだ男女ペアにこの機械を操縦させようと」

「そしてあのミミズメカは開発に成功して用済みになったこのオリジナルミミズメカは放置させられた」

「それで聞きたいことがあるんですが」
いつの間にか来ていたのか風間志乃さんが挙手をして質問をした。
やはりその顔色は、いや全身の皮膚がただれていた。

「暴れ回ったミミズメカとこのミミズメカに仕様の違いはあるのですか?」

「まずは制御法ね、私が解析した範囲ではここで暴れ回ったアレは2人の脳波を何らかの方法で本体のメインプロセッサとリンクさせているんじゃないかと」
さとみの説明に志乃さんは納得がいかない顔をしていた。

「強い放射線って確か送受信機の通信を妨害したり電子演算回路の演算を狂わせたりしますよね?それなのに何故ワザワザそんな方法を採用するのでしょうか?」
「それはちょっと」
さとみは少し困惑したけれどそれをとりあえず無視して続けた。

【あせったよ、志乃ったらそんな難しい質問にあたしが答えられるはずがないじゃない!】
あたしは偽さとみとして強く抗議したが返事はなかった。

「確かにこっちの方にも謎は多いけど・・・、スペック的にはこれよりも北陸で暴れ回っていたやつの方がスペックは上ですね、これは速度が半分以下じゃないかと」
偽さとみ(あたし)がそう言っている間にも志乃さんは勝手に円柱シリンダーの近くにあるコンソール卓の端末を操作していた。
やはり足取りが重くふらついていた。

「ここに過去の運用履歴がありますね、ちなみに通った後に核爆弾を植え込む機能もあるみたいですよ」

志乃さんがそう言った途端偽さとみ(あたし)は自分の身体を実体化させてコンソール卓を覗き込んでいた。

もちろんのこと他の加世ねえら他のメンバーは次の目的地に瞬間移動して先回りを知る準備を整えていた。

「この移動距離グラフを見てもらいたいのですが毎時80km/hが良いとこでしょうね、これで隣国の都市を攻撃って話なら笑っちゃいますよね」

志乃さんはそう言ってから偽さとみに微笑みかけた。

「あなたは私が知っているさとみさんじゃない、ここに来たのはこのメカのカラクリを知りたいためですね?」

志乃さんがそう言った途端偽さとみは凄い形相になった。

「それは教えるわけにはいきませんね、あなた達はこれを完全んな物にしたいんでしょ?」

志乃さんは怯むことなく相手の目的を指摘した。

【実体のない次世代獣鬼『獣神』が8体今、私の人造生命体加世とsae-Coさん、『B』、『L』たちを輪姦し始めています、私の人造生命体を彼女たちに似せて創り相手をさせているので安心して続けてください】
フルサイボーグ夏乃花奈からの通信だ。
まあ『獣神』たちの輪姦射精をすべて受け止めていたのはあたしとかよだったが、少しでも志乃の心理負担を軽くしようと気をつかっているのだろうか?

【あたしはいつでもサニークーペとパジェロロングごと時間も空間も移動可能】
と志乃に伝えた。

「ひとりでは何も出来ないくせにふたりが力を合わせるととんでもない能力を発揮することが判った」
志乃さんがコンソール卓の端末を操作するとこのミミズメカの起動する音が聞こえ出した。

「確かにこれは移動速度も掘り進む速度もあなた達が仕上げたそれに比べたら圧倒的に遅いです、でもこんな事も出来るんですよ」

突然に円柱シリンダーのガラス面内に周囲の風景が映し出された円筒状の上面は球状に閉じている。

多少は歪んではいるが2人の視界ではほぼ全周が見渡せられるだろう。

「さて問題です、この場合はどちらがこの船をコントロールしているのでしょうか?」

志乃さんはとんでもないことを言いだしたと思った。
中のふたりは明らかに息をしていない。

「細胞そのものは生きているんですよ、でも意識体そのものがここにはなかった、由紀さん、有希さん覚えていますか?北陸で有希さんが突然に大声で泣き出したことを」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「こんなのやってられないよ、あたしなら気が狂う、こんな事をさせる日本自体を恨むよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「確か彼女はそう言ってましたよね、これは私の憶測でしかないのですがその時にフラッシュバックしたのでしょう、前世ではなく別世界の記憶を」
志乃さんはそう言いながらコンソール卓の端末を操作した。

「この機械が実稼働を始めてからの映像です」

「実はこの機械はふたりの頭脳によって操作されていたわけじゃないんです、この国の科学者は恐らくは気が付きもしなかったでしょう」
円柱シリンダー内に表示された映像がごとごとと動きだしたと思ったら一瞬にして見慣れない都市の映像に切り替わっていた。

しかしそれは日本ではないどこか違う国の都市だったと言うことくらいはすぐに判った。

画面は目の前の建物や乗り物を粉砕しながら突き進んでいくと逃げ惑う人々の身体をシュレッダーにかけるように粉砕しながら進んでいた。

その中には明らかに10才前後の少年少女や就学前前後と思われる男児や女児も含まれていた。
「やめてぇ!」
ボクたちがいる制御室全体が激しく、揺れたかと思うと有希は両手で顔を覆い隠しながらしゃがみ込んで泣き叫んでいた。
「どうやら有希さん、由紀恵さんには刺激が強くて暴走させてしまったようです、すみません」
志乃さんは悲しそうな目をして有希を見ていた。
と同時にさとみがうろたえ出した。

「ここはどこなの?少なくとも北海道じゃないよね?」
それを見て志乃さんは『クスッ』っと笑った。

「彼女たちを罠にはめて寄生体をそれぞれの生殖器の中に仕込んで、あんなことをさせておいて気が付かないなんて随分なお間抜けさまね」
と志乃さんは言った。

偽さとみは信じられないと言いたげな顔をして志乃さんを見ていた。

「いいえ、少なくともあなた達の上層部はそれに気づいていたからあのゲスな大手芸能事務所の社長達を操って暴走させようとしたのかしら?」

あれ?ボクは一瞬自分の目を疑った。
志乃の後ろに腕組みをしている、最初からいたさとみを睨みつけているもうひとりのさとみが立っていたからだ。

「ったくここがどこか判って言っているのかしら?」
もうひとりのさとみはそう言うと志乃さんの後ろから手を伸ばしてコンソール卓の端末を操作した。

瓦礫の山がそこら中に積み重なって小さな山がたくさん出来ている廃墟が写しだされていた。
「ここは?あたいをからかってるのかい?」
もはやさとみでないことを隠そうともしなくなり、彼女とは似ても似つかない鬼のような形相の顔立ちになった、それは本当にここがどこか判らないようだ。

「ここは、多分小田井・・・」
ボクはつぶやいた、瓦礫の山の中に見覚えのある看板をいくつか見つけたから。
そしてここは拉致された場所。
ただそこには人っ子ひとりいる様子が見られなかった。
「数分間で死に至る致死量の放射線量だからね、このミミズメカに潰されて死ぬ人なんてここにはもう1人もいないよ」
聞き覚えのある声が聞こえた。

「まさか私たちまで忘れたとは言わないよね!」
そんな彼女の後ろに2人の少女、『あつこ』と『かなえ』が突然出現して回し蹴りで偽さとみの頭部を挟み込むようにして潰すと体全体が細かいサラサラの灰になって消えた。

【疲れた、もう休んで良いかな】
偽りのあたしとかよは姿なき次世代獣鬼『獣神』たちに何千、何万回も輪姦射精をされて暴走させられたフリをしながら偽ハハの偽さとみを演じることでヘトヘトだった。

「この機械はふたりを操って能力を暴走させる物だったっんです」
志乃さんはそう言って円柱シリンダーに文字列を表示させた。
「思い出してください」

少女E(実は楓山由紀)←追記 
 (社長と2回以上の性的関係)→葉類亜希にCGで扮装させて一般市民を大虐殺させる予定だったが行方不明になる→ 寄生体の存在も不明。

楓山い希(由紀)←実は少女E 社長達に誤認識させていた
 (社長と2回以上の性的関係)→少女C、Dに罠に嵌められて社長の部下(楓山有希の通っていた中学の先生達の陵辱を受け逆上して反撃に出るも事故死する→生きているはずの寄生体も死亡→年が明けたゴールデンウィーク明けに何事もなかったかのように楓山由紀と名乗り通学、有希自身も由紀の身体を使い芸能活動を続行→エロ教師達に目をつけられる。

「楓山有希(実は少女E)はもともとわざと自害することにより自分の能力をタイマー設定して高いビルから転落させられた後に地震の遺体を消失させて疑似的に由紀と身体を重ね合わせて同一人物化していた、彼女達の能力は念動力はもちろんの事、瞬間転移能力、場所時間だけでなくて並行時間世界への移動も可能」
【そりゃ元は稼働年数数百万年は軽く超えるフルサイボーグ夏乃花奈だからね】
志乃さんはそう言うと無意識に有希を抱きしめていたボクを見た。

「先程の映像の後この機械は北海道のあの場所に転移していました、ただし並行世界への移動は彼らにとっては想定外だったでしょね」
志乃がそう言うと『G』がその後を引き継いだ。
「要はこの機械は彼女達を頭脳にして動かしていたわけじゃなくてむしろふたりをコントロールしてその能力であのミミズもどきを動かしていたってことなんでしょうか?」
「まあコントロールする原理を曲解してたとしても基本的な機械構造は同じですけど」
と志乃さん。
となると僕たちがこの世界にもし転移して来なかったらどうなるのだろうか?
ボクはまだ泣いている有希を後ろから強く抱きしめながら考えていた。
「南海トラフ大地震に関してもあの北陸のミミズメカがやったと言う記録が残っていた」
志乃さんの後ろのさとみが複雑な表情で言った。
「富士山などに関してもアレがやった確率が高い、でもそれに関しては気に止む必要はないと思いますよ?」
志乃さんは言ってくれた。
だけど僕たちはもう知ってしまっている。
ボクと有希がこの世界に来てしまったのが災いの始まりだったと。

「お願いします、『さとみ』さん、『ゴキちゃん』、時間を巻き戻してボクたちがこっちの世界に転移した直後の時間と場所に移動してくれませんか?」
ボクは真剣だった。有希もうなづいてくれている。
「バカなの?死ぬ気なの?」
急に亜希が怒り出した。
「おふたりにお願いするのには訳があります、万が一失敗した時のことを・・・」
言いかけたボクの口を亜希が塞いだ。
「心配しないで私たちも巻き込みなさい、それが国民の一致した合意よ」
【え“〜、まだこき使われるの?ほとんど動かしているのあたしなんだぉ】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そう言った時ボクと有希と『ゴキちゃん』とさとみはこの世界に転移してきたばかりのあの忌まわしき機械の中にいた。ボクは志乃さんに教えられた通りにコンソール卓の端末を操作して自爆コードを打ち込んだ。
退避警告のカウントダウンが始まる。
もう10秒を切っている。
「ボクたちふたりで死ぬのも悪くないよね」
と言ったら有希は僕に抱きついてきた。
「いちゃいちゃしてないでさっさと行くよ」
え?なんで『ゴキちゃん』の声?
アレほどすぐに立ち去るように言ったよね?
「なんでって顔されちゃこっちが困るのよね、私が焼いたパンケーキ腹いっぱい食べてくれる約束でしょ?」
なんでさとみまでいるの?もう2秒もないよ?

気がつくと僕たちは空を飛んでいて遥か下でアレが大爆発をしたのを4人で見届けていた。

【これであたしたちの仕事は終わったよね】
あたしが志乃に語りかけると何故か亜希が返信をして来た。
【まだ残っているよ?】

ーーーーーーーーーーーーーーー

小田井の街はいつも通りだった。
ボク達は葉類智恵警部の大豪邸でさとみが焼いてくれたパンケーキを腹一杯になるまで食べさせられると亜希に誘われるまま移動を始めていた。

ボクが「どこに行くの?」と訊いても亜希は「良いとこ、良いとこ」と言って教えてくれない。
気がつくとボクたちは見覚えがある二階建て一軒家の前に立っていた。
「まあ愛と秋子に感謝してやってよ、色々影でうごいてくれたから」
それは今回関わったみんなに感謝したかった。
表札を見ると大きく『樋口』と掘ってあった。
その下に父の名前と母の名前が彫ってある続いて『有希』
その下には『由紀』と彫ってあった。
名前はこっちに合わせたいらしい。
だけど葉類邸を出る前にボクはセーラー服を、有希はブレザーを着せられていた。
「なんでボクも女の子設定?」
と亜希にこっそり耳打ちをしたら亜希は『ニター』と笑ってから言った。
「だって、あんたたち仲が良すぎるから2人とも女の子にしないとお親の目を盗んで『バッコンバッコン』しかねないんだもん」
亜希はそう言いってから『プププ』と含み笑いをした。
その途端玄関の扉がが開いて父と母が顔を出した。
「ゆうきもゆきも帰ってきたならただいまくらい」
と言いかけた途端ボクたちの隣で敬礼をしている亜希に気がつくとつられてかふたりとも敬礼をして言った。
「名古屋の栄程度で迷子になったバカ娘達を送って頂きありがとうございます」
「いいえ警察官として当然の任務ですので」
そう言ってからボクに小さな声で耳打ちをした。
「女の子同士ならどんなにエッチしても出来ちゃう心配ないよ」
ってこの女刑事みならい、、やっぱりやだ!

僕たちはそれぞれの部屋に帰り周りを見回した。
そして各自の部屋のベッドの上に畳んであったパジャマとパンツを見つけると着替え始めていた。
上着とシミーズを脱ぎ、部屋の姿見にうつった自分の姿を見ながらブラジャーを外すと髪の毛は以前と同様に縮毛なショートカットだったものの以前よりも大きく形が整った乳房があらわになって自分自身が興奮を抑えきれなくなっていた。
『なんかボクって大人の女って月輪って感じ?』
そう思いながらスカートを下ろしてパンツを履き替えようと下ろした時に妙な違和感を感じていたふっくらとした恥丘のすぐ下にあるわれめちゃんの少し上に妙に存在感のあるものを見つけてしまっていた自分がいた。
「なんじゃこりゃぁ!おちんちんじゃねぇか!」
叫ぶと同時に部屋のドアが開き全裸の有希が飛び込んで来た。
以前にも増して大きくふくよかになった彼女の形の整った乳房、可愛く閉まった縦長のおへそ、サラサラキューティクルの腰まで伸びた金髪、しかし彼女のふっくらとした恥丘のすぐ下の割れ目の向こうにもボクと同じく存在感がすごい立派なモノが!
【アキさん!これなんですか?】
抗議の声を2人はあげたが亜希はすました心で返して来た。
【メンゴ、メンゴ、あんたたちの実体化を『G』に任せたんだけど何故か趣味に走って色々と改造しちゃったみたいなんだ】
そういっているあいだにもボクとユウキは自分たちの衝動を抑えきれなくなって床の上に寝転がって向かい合わせに抱き合っていた。自然にボクの立派なものが有希のわれめちゃんの中の膣に、そして有希の立派なものがボクの立派なものの背後にある膣ちゃんにサラサラの液体を浴びながら突き刺さっていた。
【はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、でも金玉、陰嚢(いんのう)がないからお互いに精子も精液も造れないから、はぁ、はぁ、はぁ、やっちゃっても問題ないですよね、はぁ、はぁ、はぁ】
ボクと有希が安心をして腰を振っていると急に亜希は慌てて叫び出していた。
【やっちゃダメだよ『G』が言っていた、陰嚢は内臓にしたからふたりとも有精精液を射精可能だって】
その叫びをきいた時にボクと有希の立派なものが『ドクドクドクドクと激しく脈打ちながらねっとりとした熱い液体を『ピュッ、ピュッ、ピュッ、ピュッ、ピュッ、とお互いの膣の中に射精を始めたのを全身をつらぬく快感と共に感じていた。
【遅かったか】

亜希は呟いたがもう既に遅かった。
【鷹の目】で監視していたあたしの目にはそれぞれの子宮に向かって降りて来ていたふたつの卵子が授精する瞬間を。
もうひとりのあたしでもある加世ねえがつぶやいた。
【ねえ、もしかして『G』の正体って私たちの本体、フルサイボーグ夏乃花奈の人造生命体のひとつじゃないのかな?】
言われてみれば『G』には不可解な謎が多過ぎた。

そして途中で拾った謎のショコタン美少年と小学生上級生らしき女子児童ふたり、彼女たちの正体は?

波瑠沙芽「ねえ、今回の参考資料は?」

愛「ねーよ!あんたらが好き勝手に過去話を引用してくれたから今回はUSO100%だよ」

花奈「でもどっかで聞いたような話が多いのはそれだけかにゃ?」

観萌一歩間違えば現実に起こりそうなネタばかりですね」

アダルト版JC淫魔刑事獣鬼編26『ふたりの花奈』5

おわり

No.2伊良衣良「ねえ、わたしたちいつになったら出番が来るの?」

No.4激辛「っていうか波瑠沙芽って料理できたんか?」

サタン「いや、あたし一応付き合い長いけどコンビニ物しか食べさせてもらってないよ?」

人造生命体夏乃花奈3号「いよいよ次から加世ねえに対する私の復讐劇がはじまるわけですね、たっぷりと炒めて差し上げますわ」

人造生命体夏乃花奈2号「調理じゃないんだから」

アダルト版JC淫魔刑事獣鬼編27『ふたりの花奈』6

にちゅぢゅく!

本家亜希「しかし何このふざけた展開は?ほとんど過去話じゃない?」

さとみ「まさかカレンダーガールまで時を戻されるとはね」

ナッツ「いや、戻したのあんただから!」

佐原観萌「あんたが犯人でしょうが!」

志乃「思い返せば今考えると不自然なとこ多すぎたものね、特にバミッテに入店してから」

有希「それをいうなら【再会】の時からすでに」

愛「あ“~!」

信長(崖信介)「我らが尊師睾丸の美少年もリニアに乗っていたな!」

夏野明美「あんた封印されたはずじゃ」

堀恵萌「ほほほほ、私たち大物政治家と宗教家は絶対に捕まらないの、それがこの国の掟よ」

#20才未満閲覧注意
#SFっぽく
#ハタチ未満はご遠慮ください
#ハルサメとナッツシリーズ
#過激な描写あります
#エログロ注意
#波瑠沙芽とナッツ
#小説

波瑠沙芽「なになにあいつらの話な訳?」

馬鹿奈「次は樋口有希と樋口由紀の濡場シーンがてんこ盛りなんだお」

愛「勝手に話つくらんでくれない?メーワクなんですけど、その先?知らんがな」

花奈「相変わらず無責任なんだぉ」

伊良衣良「どのみち誰かが全く勝手な行動を始めちゃって、下手すると逃亡あたりからまた書き直しですね」

愛「え“ー!」

達也「自慰行為のしすぎだ」

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有料部分を時々追加、更新します、円盤特典みたいなものと思ってください。

壁にかけてあったアイドルの女の子が突然にミニチュアサイズの女の子に実体化 軽いエッチあり、重たい性描写あり、身体のムフフな場所に寄生する異…

まだまだ更新中ですが頑張ってみます。

新米淫魔ハルサメと熟練悪なナッツの愛とえろすの物語 20才以上推奨ですが、、特に、、、、過剰な期待はしないでください(笑)

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