再会13
闘いの再開13
過激な性行為描写や暴力的な描写も含みます、20才未満の閲覧はご遠慮して下さい。
「ということは妊娠さえ望まなければパパ活もし放題でラブホで何回バッコンバッコンしても妊娠したり変な病気になったりしないんですよね!」
あたしは勢いであんなことを言ってしまったけど実際パパ活なんてろくなことがなかった。
ある程度の金になったのは最初のうちだけで次第に逆に金をむしり取られるようになった。
ヤッテいる最中の私の動画を隠し撮りされていてそれをネタにタダでヤラされたばかりか売上までむしり取られた。
連中と客はグルだったんだ。
あたしは男子生徒の強烈な回し蹴りを横っ腹に喰らってた。
前ならその場でダウンしていたところだったがすぐに体制を立て直してその男子生徒のみぞおちに渾身の一撃を打ち込んだ。
ー何してこんなところに放り込まれたの?ー
いつだったかたった1人で俺たちの学園に乗り込んできたバカが言っていたセリフだ。
俺はその時上級国民を1人ぶっ殺したと即答した。
正直に言おう、あれは嘘だ。
俺は自分の大事な姉を車で轢き殺したあいつに対して何も出来なかった。
しかもその直後「アクセルとブレーキを踏み間違えた」なんてほざきやがった。
俺は逆上して、ただがむしゃらに奴を目掛けてナイフを振り回した、だがそれは止めに入った見知らぬ若い男の心臓をえぐってしまっただけだった。
そこから頭は真っ白になり気がついたら『こじろう学園』などといったふざけた名前の施設に入れられていた、ただそれだけのことだ。
あの可愛いバカが訊いてきた。
ーその老人を今もなお許せないのか?そしてー
「君が心臓を抉ってしまった若い男の人には言うことがないの?」
と、大ありだ。
『あんたは俺を止めるべきではなかった、俺は奴と差し違えても、いや、それどころか奴のSP達が撃つ拳銃に一方的に蜂の巣にされても構わないと思っていた』
横から俺の首筋に電流が走った。
薄れゆく意識の中で俺はあの娘の真剣な眼差しを見た。
その眼は俺と奴の間に入って犠牲になった青年はそれでも俺なんかに「生きていて欲しかったといっていた」と言っていた。
あんたはエスパーかよと思いながら薄れゆく意識の中、別の少女が下がかなり短めの柔道着を着て戦っているのが見えた。
「やったぁ、明日から夜間こっそり抜け出して(ピー)温泉郷で稼ぎまくるぞ」
稼ぎまくるなんて冗談でも言えた状態じゃない。
私は毎晩その日の宿泊代を稼ぐために何人もの男の相手をさせられた。
その挙句ハラの中に子供まで出来ちゃってイメージが悪くなるからと店を追い出された。
たまたま懐に忍ばせていた出刃包丁を女将の顔目掛けて振ったら手元が狂って女将の首から盛大に血が噴き出すのが見えて私はその血をモロに浴びてしまった。
気がついたらこんな辺鄙な学園に放り込まれていたと言うわけだ
油断大敵火の用心、男子生徒のメリケンサックが危うく私の眉間を粉砕するところだった。
私は素早く頭を右にかわしてぶ厚そうな腹筋にストレートの拳を叩き込んだ。もちろんそれで倒せるなんて思っちゃいない。少し前屈みになった時に左足かかと落としを頭上から落とそうとしたらそれは避けられてしまった。
しかしその男は後ろから音もなく忍び寄ったあの壇上のメスガキに首筋を平手打ちにされてその場に沈んだ。
ー『危ねぇ、危ねぇ』ー
おれはその瞬間に生じるであろう敵の隙をついて横っ腹に回し蹴りを加えようとしていたそれは完全にタイミングがドンピシャで血反吐を吐いて倒れるのは女の方だったはずだ。
しかし不測な事象がおれの足を金縛りにした。
その女はあろうことか柔道着の下には何も身につけていなかった。
謎の光はおれには味方してくれなかった。
「チキショーあの時食い逃げの女を逃がそうと寿司屋の主人の前に飛び出していなければ、その主人は後ろに転倒して頭の骨を折ってあっさりあの世行き、おれは殺人容疑でこじろう行き
ほら見ろ、つまんねえこと考えていたらおれの左脇腹の方が女の右足の回し蹴りの餌食になっていた。
「あ、あんたあの時の」
女は小さな声で叫び動きを止めてしまう、そんな女の後頭部を巨大なナタが襲う。
「わりいな、コイツはおれの獲物なんでな」
女とナタの刃の間にプロテクターに包まれた俺の腕が割り込んだ。そのまま跳ね飛ばそうとした、だがそのナタの刃は向きを変えておれの制服を削りながら首をはねようとしているのがわかっていた。
もうだめだと諦めた瞬間、ナタの刃は根本からポッキリ?と折れて後ろの床に突き刺さっていた。
「やるじゃん」
言いながら続けて繰り出したストレートパンチ3発でナタ男を床に沈めた。
その腰近くまでストレートの黒髪を伸ばした、そいつの顔には見覚えがあった。
しかしそいつの姿はすぐに見えなくなってしまった。
「高い食い逃げ代だったな」
呟いたおれの脳裏には自分を助けたそいつより、またしてもおれの心を食い逃げをしていった旅館で不当労働をさせられていた女の方が気になっていた。
当時も今も中学に入りたてなくらいの見かけだったと思う。
本当にこの国はどうかしている。
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「これは二人の少女が長い、長い、それは本当に気が遠くなるほど長い旅の中で体験した出来事のほんの一部です」
眩いくらい強い光の洪水の中、周囲の景色は全く動かなかった。
目の前が突然に真っ暗な世界にかわった。
しかしよく目をこらすと自分たちは無数に散らばった光の粒に囲まれていることに気がつく。
その光の粒は均一ではなくまばらに偏って集中していた。
そんな中を一隻の岩舟がゆったりと突き進む。
中に乗っていたのは一対の男女・・・・ではなくて一つの意識、
ーなんとか追手は撒(ま)いたなー
ー俺たちはまだ捕まるわけにはいかねーってか?ー
ー早く自首したほうがいいのではー
・・・失礼多重意識体のようでした。その意識の数は多分∞(無限大)
ーどこか落ち着ける場所はねーのかよー
ーだがせめて寄生できる生命体がある星でないとな、この岩はあまりにも窮屈すぎるー
突然目の前に赤く燃える星が急接近をしてきた。
ーおい、ばかやろーブレーキをかけろよ激突するぜー
ー間に合わないわー
ー嫌よ!ー死にたくないー
願いも虚しくその岩舟は赤く燃える惑星の中心を貫いて反対側から突き抜けた、しかし、その際に惑星の内部を一部巻き込んで飛び出したのでそれまでよりもかなり大きな火球となり、少し距離が離れたが惑星の重力に捕まった。
そして貫かれた燃える惑星はその後なんだかんだがあって水の惑星になり生命を育み、もう一つの貫いて反対側から飛び出した火球はそのまま冷えて『月』とよばれるようになった。
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「というお話考えたんだけど、どうよ、ロマンでしょ」
メガネをかけた可愛い女の子がはしゃぎながら言った。
放課後の教室、まだ他に生徒はかなり残っていた。
「ロマンねぇ、ちょっとその話マニアックすぎてドン引き」
褐色肌のセミショートカットの美少女が速攻でそれを拒絶した。
趣味が合わないらしい。
彼女はサスペンスものかミステリーものがお好みな様子。
二人は一つの机を間に挟んで向かい合わせになって腰掛けていた。眼鏡っ娘が後ろ向きだ。
「私、昨夜嫌な夢見ちゃってさあ、ゴッ機嫌なわけよ」
眉を寄せて美少女は言った。
「この世の中には二種類の神様がいて、一つがありとあらゆるものに宿ることが出来るいわゆる世間一般的な神ってやつで、もう一つがね・・・」
そう言いかけると褐色の美少女は急に気分が悪くなったのか口を両手で押さえて吐き戻すのをこらえるようにしてしばらく固まるとそれを無理やり『ゴクン』と飲み込むと水筒の栓を開けて中の麦茶を一口飲んだ。
「ごめん!、そんでもう一つがね、すごいゲスな神様でいつもエロいこと考えてんの、このクラスの男子みたいに」
そういうと褐色の美少女は数人の教室で固まって雑談をしている男子を見ると露骨に嫌な顔をして『愚民どもが』と呟いた。
「最初からそっちの神たちにも肉体なんてものは無かった、でも連中は人間に、特に男に入れ込みすぎた、やがてはセックスという行為なしでは自分たちの子孫は残せないと思うようになり・・・」
そこまで言った時に褐色の美少女はさらに顔を赤らめた。
いや彼女の顔がいつも褐色に見えるのは単にいつも赤面していただけの事かもしれないが。
「確かに人類というか、うちらはセックスしなけりゃ子も孫も作れないのは事実なんだけど」
そんな彼女の頭を『よしよし』と眼鏡っ娘は撫でていた。
「それでその神様は何をしようとしたのかな?」
眼鏡っ娘が美少女の耳元で囁いた。その甘い吐息が美少女の耳たぶすぐ後ろの髪の毛をわずかに揺らす。
「大勢の地上に住む女の子達をさらい、拉致して自分たちの子孫を孕ませさせようとした、本当はそんなことしなくても彼らには(死)という概念さえ存在しないのに」
セミショートの女の子はそう言うともう一口麦茶を飲んだ。
「若い娘を人間たちが神へ貢ぐ生贄にする昔話や伝説が存在するのはどうして?」
確かにそれは現在社会でも存在すると眼鏡っ娘は考えていた。
「この国の象徴が男系にこだわられるのはなぜ?」
「まあこの国に限らず男社会だしな、でもまあもちつけ」
そう言った、眼鏡っ娘
「この国ではなぜいまだに女性のことを『子供を産む道具』だの『わきまえない女性』だの『女は嘘を吐く』だの蔑視するような発言を偉い人たちがするのはなぜ?」
「ストーップ」
眼鏡っ娘が美少女の口を左手、手のひらで塞いでまっすぐに彼女を見つめながら言った。
「それ、政治問題、神様とは関係ないと思います、まあ新聞記者のパパからは『この国の政治は宗教と密接に繋がり過ぎているってよく聞かされてますけど」
美少女は自分の唇に当てられたその手のひらを両手で掴み自分の鼻先に持っていくと大きく息を吸い込んだ。
「嬉しい、安心する、この匂い大好き、特にあんな怖い夢を見た後は」
「それは、どんな夢」
眼鏡っ娘は問いかけた。
しばらく重い沈黙が続いたのちに美少女は昨夜見た夢の内容を語り始めた。
「なーるほど、その夢の中であたしは銃殺されて君は君のパパがこっそり夜中に見ているAV–DVDの女優さんみたいに毎日ワカンを繰り返されるって夢を見ちゃったってこと?言っちゃ悪いけどヨッキュウフマンじゃないの?」
↑
(注:言っている本人が意味を深く理解していないのでカタカナ、しかも読みも怪しい)
手厳しい返しを眼鏡っ娘にされて美少女はしばらく黙り込んだけど気を取り直して語り始めた。
それを聞いて眼鏡っ娘は勝手な考えを述べ始めた。
「そんな適当なエッチで(ザーメンのぶっかけがSEXだと思っている)で子供ができちゃうなんて、うちの男子もやってそう、エッチな雑誌のグラビアヌードに自分のアレ(もちろん白い液がどこから出るかも、いやさすがに知っているか?)ぶっかけて興奮するとか」
「いや、全然違う気がするけど」
美少女は否定するもその声に力はなく。
「問題はそこじゃないんだ、・・・・・・・」
美少女が長く喋り終えた頃、下校時間が迫ってきた教室には二人を除いて誰もいなくなっていた。
「改造人間?、人間の精子に宇宙人の遺伝子組み込み?、チーム内同士で殺し合いバトル?あなたが描きそうな小説ネタじゃん」
眼鏡っ娘はポジティブに解釈して美少女を励まそうとしたけど彼女の顔は優れなかった。
「まあなんだね、確かにその精神生命体が元の勢いっつうか大きさを復活して次の天体に映るのに人類滅亡が不可避と言うのなら重過ぎる設定だけど、それって所詮は夢の中の出来事でしょ?」
「うん、だけどそうとも言えなくて、例えば入所させられていた施設、あの児童自立支援施設に造りとかよく似ていた」
「それだけなの?」
「いやにリアルだった」
「夢ってそんなものじゃない?」
「それで君はどうしたいのかな?」
再び静寂が二人を包む、机の上に大粒の雫が『ポトリ、ポトリ』と落ちた。
「失いたくない・・・」
さらに大粒の涙が机の上になん滴も落ちる。
「それでも失いたくない、・・・・はもちろんだけどクラスのエロい愚民や知ったかカマトトだって死んでしまうところは見たくない」
眼鏡っ娘はハンカチをそっと差し出して呟いた。
「だったらあたしを殺しなさい」
それを聞いた美少女は両手で顔を覆い隠して言った。
「そんなこと、できるわけがない」
「ばっかじゃないの、誰が本当に殺せっていったのよ」
赤面しながら眼鏡っ娘が返した。
そして二つに折り曲げたメモ用紙を前に押し出す。
そのメモ用紙を開いたら内側には五文字のアルファベット文字が書かれていた。
『help!』と。
今度は眼鏡っ娘の顎の下に大粒の雫が頰を伝い流れ落ちていた。
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戦いが始まって数時間後、体育館の中に立っている者は1人もいなかった。
ただし命に関わるような重傷者や命を落とした生徒たちは1人もいなかった。
「俺たちあいつの望みを叶えられたかな?」
ピンク色のモヒカンが言う。
「誰だろうが人が死ぬところを見たくない、そんなことを言っていたな」
七色のリーゼント頭が言った。
「あいつらは行ったのか?俺たちを牛耳っていた奴のところに」
スキンヘッドの長身野郎は顔中をあざだらけにしながら言った。
「さあね、あたしにもそれはわからないよ、奴らには色々なことをさせられてきた、政治家にハニートラップを仕掛けさせられたり、企業の極秘情報を盗み出させられたり、まだあたしは本当は15歳だよ?でも今は誰が見たって三十過ぎのおばさんだよ」
髪の毛を金髪に染めたコギャルがつぶやいた。
しかし彼女の表情はまだ幼く肌もツヤツヤしていた
「誰かタバコ持ってない?モク切れで死にそう、見た目がおばさんだから吸ってもいいよね?」
一見真面目そうな三つ編みおさげの少女が言った。
「中学生がモク吸っちゃダメだよ、つかあんた誰よ?みつきっておばさん顔だったんじゃ?」
ボブカットの少女が言う。
そう言った彼女もツヤツヤな肌の美少女になっていった。
「あいつに騙されてさ、孕まされちゃったんだけどそっから先の記憶がなくってこのなんだっけ?『さぬきうどん学園』?よくわからないけどそこの生徒になっていて」
ボブカットの少女、三つ編みおさげのすぐ横に仰向けになって体育館の天井を見ながらつぶやいた。
「もうそんなことなんて無かったことにしてもいいって感じ?私もそう」
「なあ、たけるよ」
「なんだい?むさし」
「ひょっとして俺たち若返っていないか?」
そう言って二人は互いの顔を見つめあい、ともに叫んだ。
「え“ー!」
「俺たちここに何をしに来たんだっけ?」
たけるが言う。
「そりゃあここにいる女子生徒を・・・・なんだっけ?」
むさしは考え込んでしまった。でも思い出せない。
「もうどうでも良くね?」
たけるはムクっと起き上がると周りを見回した。
「なんかここって普通に中高一貫高校って感じじゃね?」
「そう言えばあの晩、ここの女子中学生が俺たちの学園に突然のりこんで来て酒盛りに参加したっけ?あの夜は楽しかったよな」
腰まであるきれいなストレー黒髪の白いミニスカートのワンピース着た普通のやつ、でも何かを忘れているような顔をしていた。
「確か侵入者を始末するように言われていなかったけ?その作戦の成功祝い、でなんであいつがいたんだ?」
普通の髪型なんだけど普通の中学ならその長さで生活指導を受けそうなTシャツと短パンのイケメン。
まあ素朴な疑問だろう。
「そいつならあのいかれたナタ野郎が特製ナタでミンチにしていなかったっけ?」
とジャージ。
「そうそう今日も元気にナタ振り回して2、3人殺しちゃうかと思ったら乗り込んだ途端速攻でやられちまったな、しかもあの肉厚な刃を根本からへし折られて・・・あれ?」
言っている最中に短パンは首を傾げた。
「おれ、そのナタ野郎がミンチにした黒髪の女にビールをコップに注いでもらった気がする」
「なわけあるかい、でもあの夜は楽しかったよな学園の中の訓練所で酒盛りしていたんだけど気がついたら森の中で素っ裸で雑魚寝していた、よく風邪をひかなかったもんだ」
ジャージはそう言うと少し顔を赤らめて短パンに耳打ちをした。
「俺、そん時にすけべな夢を見ちゃってさその黒髪のここの可愛い女子生徒と何回もやっちゃって中に出しちゃう夢を見たんだ」
言われた短パンも意外な顔をして答えた。
「実はおれもなんだ、ファラチオから本番まで、ってなんの話をしているんだおれたち」
「君たちもか、僕も同じさ」
体操着を着た男子生徒が声を掛けてきた。
「オメーはあの四つん這いになったターゲットをバックで何度も中出ししただろうが、贅沢こくな」
ジャージが横目で彼をチラリと見たがその瞬間に顔がこわばる。
「オメーは確かナタ野郎に薪割りされたんじゃ?」
言われた体操着は暫くは首を傾げてキョトンとしていたが
「確かに僕はターゲットの娘をバックで犯して何度も中出しをして、興奮をしすぎて力が入りすぎて彼女の骨盤をへし折って・・・」
そこまで言ってから首を傾げた。
「そもそも人間の骨盤って簡単に砕けたっけ?」
『まあ簡単には砕けないだろうね、でも君たちの筋肉は常人の10倍以上は強化されているんだよ?』
私は彼の耳元で囁いた。
「おや?バック君、身体を硬直させてどうしちゃったのかな?」
「なんで生きているんだ?俺は皆んなの目の前でナタ野郎に真っ二つに割られたはず」
『だよねー、あせったよ君のダミー作るの、あせったんで顔面崩壊させちゃったよね』
「確かあんたは俺が頭蓋骨砕いたやつ」
また別の奴が起き上がってきて私たちの話の輪に参加した。
『まあ顔がそこそこ良かったくらいしか覚えていないやごめんね、フェラチオ君』
私は今度は彼の耳元で囁いた。
振り返った彼の顔が一瞬にして青ざめる。
「なんで、なぜお前生きている?」
失礼なこと言うなぁ、私だって自分が犯されたり、ナタで切り刻まれるの見るのは結構きついものがあったんだよ。
「初めまして、じゃないよね?わたし、あの時は風間志乃を名乗っていたけど本当は葉類亜希、よろしくね♪」
フェラチオ君もバック君も同時に尻餅をついてしまった。
「そ、多分君たちが今考えている通り、暖炉の窯の中で切り刻まれていたのは私のダミー、でも後でサービスしてあげたから許してね」
私はにっこり微笑んで彼らの前にしゃがみ込んだ。
その時に私は彼らにはとても目に毒なものを見せてしまったかもしれない。
ミニスカートの下にはおパンツ様を履いていなかったから。
今回はきっと雑な黒塗りが入っているだろう、もっとも『こじろう学園』でビールとか注いで回った時も履いていなかったからバッチリ見られているだろうけど。
なんかその場にいた男子生徒全員の目つきがぎらついてきた気がした。
「んー、どうしようかな?これから鬼退治に付き合ってくれるなら一人一人全員とやってもいいよ」
もちろんそれは冗談だ、彼ら全員とエッチをするのはやぶさかではないがあの危険極まりない悪魔たちと彼らを戦わせるわけにはいかない。
ただ手違いで奴らの中の一体でもここを襲撃したら瞬殺で皆殺しにされるだろう、その時のための保険をかけておく必要があった。
「ずるい!男子たちだけ、あたしたちも抱いてよ」
まさか女子どもまで求めてくるとは思っても見なかった。
なんてことないよね?『ゴキ』ちゃん、君はあちらの世界で悪魔12体の相手を余裕でこなしてきたんだから。
『人間相手の方がきついよ』
私の中で『ゴキ』ちゃんが弱音を吐いている声が聞こえた。
14に続く。
闘いの再開13 終わり
あとがき
いろいろおかしかった部分を直しました。
おまけ
正直言って400人を相手にエッチをするのは大変だった。
彼等の精液を私の胎で受け取りそれを胎の中で加工して彼等の陰茎から精巣まで遡らせてDNA情報を弄らせてもらった。
口からも私の甘い唾液として流し込み、それは喉を通る間に気化して肺に吸い込まれて酸素と一緒に血液に取り込まれて心臓を通じて全身を駆け巡る、それが各細胞、脳細胞を変質させて強力な再生能力と適度な運動能力、そして最高速度の記憶力と過去の失っていた思い出をよみがえらせた。
男子は時間操作をしてひとり当たり1秒くらい、それでも当人たちの感覚からしたら1時間から人によっては2時間くらいに感じたかもしれないね。
元々、時間操作の能力を持っている彼等がそう感じるのなら本当はもっと長い時間かかっていたかもしれない、とりあえず私は4分程度で済ませるといよいよ女子に取り掛かろうとしていた。
突然のめまいが私を襲い、私は見知らぬ男子の体の上で倒れてしまう。
気がつくと私は裸の上に汗の匂いが染みついた大きなサイズの柔道着をかけられて体育館のど真ん中の床に寝かされていた。
服は暑くなって汗でべっとりとして来たので自分で脱いだ事を思い出していた。
汗の匂いがあまりにも心地良かったので襟の辺りの匂いを嗅いでうっとりとしていたら男子生徒のひとりに「わ、こいつ匂いフェッチだ」なんて笑いながら言われてしまった。
「今何時?」
私はは柔道着を跳ね除けて飛び起きた。
体育館の時計を見る限りじゃもうそろそろ愛や敦子達が教員室当たりにたどり着いた頃だ。
早まってあの化け物達の相手をしていなければ良いけど。
しかし私にはまだあと女子200人ほどの処置が残っていた。
「女子のことなら気にしなくていいよ、さっきから目にも止まらない速さでショートカットの女の子が動き回っているから」
男子のひとりが教えてくれた。
「そういえばあいつも俺たちに酌をしてくれたよな、しかもレオタード姿で」
七三分けのエリート風男子が言った。
ショートカット?まさか秋子はここには来ていないはず。
「オメーが途中でぶっ倒れた時にオメーの体の中から抜け出しやがって女子達とすごい速さでエッチしているのがはっきりと見えたものな」
そう言った彼はもうどこにでもいる男子中学生にしか見えなかった。
「秒針の動きがすごく遅く感じて、それが2秒進む間に彼女は事を終えていた、てか俺たちの動体視力凄いことになってね?」
「しかし百合達ってあんな三股の電マを使うのか?興味深かったぜ」
五分刈りのにいちゃんは笑いながら言ったが・・・『ゴキちゃん』よ、あれを使ったのか?
まあ確かに効率よく彼女達の身体の構造改革を行うのは男子よりも手間がかかるのは確かだったのだが、私はそれが後に思わぬピンチを招く元になるとは思ってもいなかった。
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