ハルサメとナッツ6 妖魔の故郷

ハルサメとナッツ6 妖魔の故郷

毎回とは限りませんが今作はエログロ描写や官能描写を多大に含みますので20才未満の閲覧はご遠慮してくださいね♪
なお現実と烈しく乖離している部分が多いですよ
あくまでもフィクションでさえないデタラメですから。

私たち3人は無謀にもまた地球を離れて木星なる惑星に向かおうとしている。
何、たった1人は普通の人間だが私とナッツは淫魔と悪魔であり宇宙服も宇宙船も必要としない。直径が5m程のシールドで囲ってやり酸素とか湿度を供給してやるだけのことだ。食料はあの淫魔砲、じゃない粒子砲衛星の倉庫から持てるだけ強奪してある。
今は地球の重力圏から離れて太陽の公転軌道をその公転速度よりも少し速く速度で周っている。
つまり少しずつではあるけど太陽から離れつつ地球や他の惑星と同様に太陽の周りを回っているって感じかな?
まあ悪魔や淫魔にそんなに難しい説明など期待するなってことだ。
まず手短に登場人物の紹介をしておこう。
私、『春雨』は淫魔と呼ばれているエロス系の悪魔、主に殿方にエッチな夢を見させて夢精させてその快楽や精液を分けてもらって生命の糧としているというとてもエッチな悪魔だ。
ちなみに女性に対しても同じようにエッチな夢に誘い込んで無意識なうちに自慰行為をさせて愛液と快感を分けてもらっている。
しかし最近けしからぬ風習が世に広がりつつある。それはきっと『LGBT』だろうって?私も相棒のナッツもそんな気量の狭い奴じゃない。
彼らだってそれなりの愛欲は持っているしわたしたちにもそれなりの快楽は与えてくれるからね。全然非生産的なんかじゃないよ。
それよりも私が問題にしたいのはAVやパパ活、売買春をはじめとした性産業だね!あれには略取と苦痛しか彼女達には残されないし、ろくな事がない、大体客を横取りされて嬉しいはずがなかろう。
『それ、個人的感想ですよね?そんなのいらないからさっさと自己紹介しなよ』とナッツ
はい、わかりました。
私の『春雨』というのはあくまでも相方のナッツがつけた愛称で地球上の日本での戸籍は波瑠沙芽となっている。
まあ人間が管理する個人情報なんて私たち淫魔や悪魔からすれば書き換え放題なんだけどそれはどうでも良い、だがなんと私にも血のつながらない母と父とひとつ違いの弟がいる。そして私のこの名前は決して「さめ」ではなく「さとみ」と読むそうだ。
今の私の見た目は身長が140未満バストもBカップ以下と確か中学1年生という設定だったはずだがセーラー服よりもランドセルの方が似合いそうな見た目だ。髪は肩まで伸びた少しウェイブのかかった透き通った白い色、これが私のニックネーム、はるさめの由来になっている。

そして相方のナッツ、彼女は私のようなエロ特化の悪魔ではなく七大欲望の全てに関わる魔族らしいが私に言わせれば彼女は私なんかよりもエロスに特化しているんじゃないかと思える。
彼女の見た目は身長が145〜175cmと臨機応変に変えられるがデフォルトは165cmだ。
一見普通の優しそうな母性溢れる美少女だが実は脱ぐと私と同じ中学1年生とは思えないほどのヤバさを秘めている、Dカップだと本人は自称しているがどう見てもGカップ以上は楽にあって形状もヤバいほど綺麗にまとまっている、それよりもくびれたウエストと産毛さえ生えていないというのに完熟したやわらかいマンゴーだろう。
正直言って彼女の前では私は淫魔としての自信も価値も失ってしまう。
戸籍上の本名では夏野明美という。誕生月は3月だから今年中は12才のままだ。

そして今回私とナッツに挟まれるようにして飛んでいるのは岡浜咲ちゃん、彼女は幼少期から実の母親が契約をしたド外道淫魔のせいで性的暴行を繰り返し行われていて知能も精神も5歳の頃から止まってしまっているのが実情だ。
もちろん彼女はふつうの人間でありか弱い肉体しか持っていない。普通そんな彼女が気圧確保と有害な宇宙線(主に放射線や紫外線など)から身体を守る為の宇宙服を着用していなければとっくの昔にボロボロの死体になっているだろう。(知らんけど)
それでも今セーラー服姿の彼女がそうならないにはわけがある。
ひとつは私とナッツで直径が5mの球体状のシールドをかけて中に宇宙線が飛び込んで来ないようにしているのと一定の気圧と酸素、と湿度などを確保、つうか地球上の環境を再現してあるだけのことなんだけど。
それと彼女の身体には例のパーマのかかった赤髪の美少女が憑いていた。
3年以上前に私とナッツが水星に遊びに行った時遭遇した奴だ。
ナッツ曰く彼女はナッツ自身と同様に半導体生命が進化した星の半導体から自由に独立してネット上で発生した先に誕生したいわばスターチャイルドのような存在らしい。
ただ赤毛パーマの魔女はナッツとは比較にならないくらい何世代も進化した形態らしい。地球のZ80とPOWER5くらいの違い?知らんけど。
銀河系連合では彼女たちのことをナッツも含めて悪魔と呼んだり魔女と呼んだりするそうだ。
『ナッツ様、今後の航海予定をお聞きしたいのですが』
私はナッツに問いかけたがしばらく返事はなかった。
『ナッツ、これからどうするのかをきいているのですが』
2度目の問いかけにナッツははっと驚いたかのように反応をした。
『あ、ごめん考え事をしていた』
ナッツはそう言ったがナニを考えていたのやら。
『いや、ところで今回は私たち、なんで裸じゃなくってセーラー服を着ていつのかな?って思って』
ナッツは言ったがそんなわかりきったこと聞かないでください、火星軌道内はどこの国の観察衛星と遭遇しちゃうかわからないですよ?
『それでなくともあなたは出発時にあの淫魔砲衛星、じゃなかった粒子砲衛星の窓に張り付いてわざわざ自分のセーラー服のスカートを捲り上げてピンク色に完熟したマンゴーを船員たちに見せつけて彼らを欲情させて再び彼ら彼女達を乱交パーティに誘い込んだじゃないですか?よもや忘れたなんて言わせませんよ』
私がそう言って問い詰めると案の定ナッツは視線を逸らして言った。
『そろそろ火星が近いからスイングバイの準備をしないとね』
そんなナッツにわたしはなみだ目で訴えた。
『火星に落ちたい、そしてあのタコみたいな火星人に会いたい』
と。
ナッツは思いっきり吹き出して笑った。
『今時あんなのがいるって本気で信じているの?・・・ププププ』
と、本気で馬鹿にして言っているようだ。しかし次の瞬間には真顔でこう警告した。
『行ってもいいけど、あそこは水星以上にやばい奴らが棲んでいる星だからね、地球上のどの国が送り出した探索船もアイツらの偽装工作に騙されている、太陽系も実は2種類の文明の惑星を持つ恒星系だったのよ』
なんかよくわからないけどナッツのやつは突然にとんでもないことを言い始めた。
『まあ火星の大気は金星と割とよく似てはいるんだけど、決定的なな違いは生息圏あたりを包む濃硫酸ガスの雲がないくらいで、ということはわかるかな?』
と言い出したがナッツよ、言っているお前自身が1番わかっていないんじゃないのか?と思わずツッコミを入れたくなった。
『要はどちらの大気も二酸化炭素につつまれて運河らしきものはあった形跡はあるんだけど窒素も酸素もほとんどないって、生物が生きられるような存在はないじゃん、それに大気圧もほぼ真空に近いって聞いたよ』
私は言いながら周囲を見回した。ほとんど岩と砂くらいしか見当たらない。本当に生物なんて存在するのだろうか?むしろ大昔に存在した古代文明の遺跡とかの方ならありそうなきがする。
もちろん、岡浜咲ちゃんも怯えた表情で付いてくる
『ほら、咲ちゃんだって何もないから不安がっているじゃない』
私がそう言った時、咲ちゃんは首を激しく横に振った。
『違うの、ここには私が幼かった頃、ママの中にいて、最近は私の中に住み着いて私を狂わせていたあの怖い女の人みたいなのがいっぱい中に浮いているように見えて怖の』
何かに怯えるように咲ちゃんは言うが私には何も見えない。
『しっ、静かにして、奴らに気がつかれたらここにいる全員、奴らに支配されちゃうよ』
ナッツは自分の唇に人差し指を立てて言った。
[そうですわね、視聴覚室の時みたいな目に遭いたくなかったらそうするのが賢明ですね]
どこからともなく赤毛パーマの声が聞こえてきた。
『でもここには生きいる男はひとりもいないからその心配はないのでは』
『いや、実態のない幻覚の方を見せられているだけだから、現実はすごく恐ろしいよ』
ナッツは言いながら用心深く周囲の荒廃した姿を見回した。
『今から一瞬だけこの星の地表の真実を見せるから呑み込まれないように気をつけて』
ナッツは警告すると指で星の形を宙に描いた。
逃げ惑う地球の女性よりもグラマスな女性たち、それを大勢の筋肉質な男が取り囲み、殴り、気絶させると容赦なく自分のモノを女性たちの熟したマンゴーにぶちこで激しく腰を振り始めると女性たちは最初のうちはのたうちまわり激しく首を横に何度も振りながら叫び声に近い喘ぎ声を出し続けていた、しかしやがてあきらめたかのように動かなくなり見開いていたその目はとろんと虚ろになってされるがままに陵辱され続けている、そして体の内部が溶けているように彼女たちの体は水風船のようにふにゃふにゃになりながら膨らみ続けて口や鼻、耳などから気持ち悪い色の液体が噴き出すと男はそこに口をつけて『ジュルジュル』と吸いながら飲み込み始めた。
そしてそれは一瞬にして見えなくなりもとの岩と砂の風景に戻っていた。
[これは男根主義系文明の末路であるエネルギー体、奴らはあなた達地球人の移住を心待ちにしている、今も度々来訪している太陽系外異星人を餌食にしているみたいだけどね]
赤毛パーマの魔女が言った時には3人は既に火星の衛星軌道上にのっていた。
『あの、視聴覚室で私達を助けてくれたお方』
珍しく咲ちゃんが自分から口を開いた。
『もしも、あの人類らしき人達に私達が見つかっていたらどうなっていたんでしょうか?』
それは私もききたかった。見た目も身体を構成する物質も異なる自分達を果たして襲うかどうか?という疑問があった。
それに答えたのは『ナッツ』だった。
『あいつらは雑食だよ、炭素系だろうがウラニウム系だろうが容赦なく食らいつくす』
そこまで言った『ナッツ』の顔が突然に青ざめた。『追って来やがった』
[そうですわね、しかも強靭そうなのが5、6匹も]
と赤髪パーマ
『見える?』
[残念ですけど強力なジャミングで私には補足は不可能]
赤髪パーマさんがそう言った途端『ナッツ』の瞳が濁り始めていた。
『シールドを突破された?』
スカートが捲り上げられてピンク色に熟したマンゴーの入り口が何かにおしひろげられてその内面が丸見えになっている。
『ナッツ』の身体全体が激しく痙攣を起こしている、それどころか彼女の口も何かをねじ込まれたかのように丸く大きく開かれていた。
まるで透明人間に犯されている感じだ。
そして私も同時に同じ陵辱を受けていた。
次に狙われるのは咲ちゃんのはず!
そう確信した私はあえて咲ちゃんの熟したマンゴーに私の後頭部でヘディングをかました。
私の頭蓋骨越しに咲ちゃんの喘ぎ声が聞こえたような気がしたがそんなことは構っていられない。そのままの状態でしゃがみ込むようにして咲ちゃんの口を狙っていたそいつの股間ごと蹴りを入れて骨盤をごと粉砕するとそいつ自体が消滅した。
咲ちゃんのマンゴーを狙っていたそれは先に私の口にねじ込んでいたヤツと私のマンゴーににモノをねじ込んでいたヤツとの間にはさまり身動きが取れなくなっていた。
身動きの取れなくなったそいつに私は左右から両手の拳で殴り付け臀部を粉砕するとそいつも消滅した。
『ナッツ、ゴメンよ』そう言いながらナッツの完熟マンゴーにも渾身の蹴りを入れた。おそらく、いや間違いなく私のつま先がヒットしたのはナッツのマンゴーに熱い棒をねじ込んでいるそいつの臀部だ。
だが粉砕するには十分な破壊力はあったはずだった。そいつは一瞬だけど姿を現すとそいつ体全体が粉砕されたかのように消えた。
ただナッツのマンゴーにねじ込まれていたその棒がさらに深くねじ込まれてしまったわけで、後でなんと詫びをいれようか?なんて悠長なこと考えている暇なんてない!
『ナッツ』は気色悪い液体を勢いよく口から吐き出すとそれは何かにひっかかて私はそのあたりにも渾身の蹴りを入れた。
確実な手答え、いや、足ごたえ、そいつは一瞬だけど姿を現すと砕け散って虚空空間に消え去った。
そしてしつこく私の柔らかなくちびるとマンゴーを押し広げ、ねじ込んできているバカども。
『さようなら、私を相手にするには10年は早すぎたわね』
私がそう言った途端に彼らがわたしの身体の中に解き放き続けていた溶剤は逆流をして彼らの本体を溶かしてあっという間に蒸発、気化した。それは私がその溶剤を倍返しというか濃度を5倍以上濃くして逆流させたから!
だって宇宙空間ってほぼ気圧ゼロの真空だもん、まあ正確には真空じゃないらしいんだけどね。

[なかなかやるじゃない]
赤毛の魔女に言われたがさしてうれしくはなかった。
『彼女が全力で咲ちゃんをガードしてくれたからこそ私は淫魔としての能力を遺憾なく発揮して奴らを倒せたのであって、もし彼女のサポートがなければ私達3人は火星軌道を周回する3体のだっさいダッチワイフになっていたかもしれない』
『いいや、それはないでしょ、最終的にはガワまで溶かされちゃうし、都合よく膨らんだ状態を保てるかどうかわからないじゃない』
真顔でナッツは言ったががどこまで本気かわからない奴だ。
「ところであの星の住民はどうしてああなっちゃったの?』
咲ちゃんがそう言った時には私達は火星の重力圏から離れつつあった。
[本当はかなりの大昔になりますが金星と火星にも地球のような生物が生きられる環境がありました。しかしふたつの星は極端な誤った道を選んで失敗したと思われます。]
そう言って赤毛パーマの少女は『ナッツ』の顔をまじまじと見つめた。
[私は長期間に渡り引きこもっていたのでふたつの文明が栄えていた頃しか知りません詳しくはWebをご覧ください]
と言って『ナッツ』の顔をまじまじと見つめた。

『あーめんどくさいな』

まず今の火星から説明すべきかな?
ある時期までは火星も金星と同じように窒素5:酸素1くらいで動植物が共存できる惑星だった。
共に今の地球人に酷似した人類が誕生して文化が生まれ、科学や工業技術が発展した。
ところがどちらも工業化だけが進み一次産業、つまりその中でも農業や林業はおろそかになり人々は野菜を食べず肉ばかりを食すようになり家畜には人工肥料が使われるようになったのよ。
この時点で両者共に大気中の二酸化炭素は激増し、逆に酸素が激減し出した。火星と金星の住民達は共に貴重な資源である水を酸素と水素に分解して呼吸用に酸素を確保し出したの。
人々は地下にこもり金星では化石燃料に頼り、火星では原子炉による原発に推移していったんよ。
その結果、金星では亜硫酸ガスが発生し続けてて二酸化炭素の激増も相まってそれと水に反応して高度50〜70kmの間に分厚い濃硫酸の雲を作り時々その濃硫酸の雨を降らせて、地表は誰も住めない死の世界になった。
それはもちろんのことだったが太陽に近かったことと二酸化炭素の影響による温暖化もあり地表の温度は400°cを超えて地下深くに逃げ込んでいたシェルターの住民も蒸し焼きにしてこの金星という惑星文明は終末期を迎えた。

さて、火星だが化石燃料に頼らずに原子力エネルギーに逃げたために亜硫酸ガスはそんなにも発生しなかったが放射線の影響が皮肉にも生殖機能に現れ始めていた。
DNAやmRNAに書き込まれた遺伝情報はそれらの核酸塩基が分断されたことにより失われてしまった。
そのため通常の性行為で子孫を残すことは不可能となり子孫は放射線完全にシールドされたシェルター内で人口受精する行為も試みられたがそれはことごとく失敗した。
最初から放射線の影響を考慮して完全に放射線をシールド出来るシェルターを作っておけば問題はなかったのだが彼らの放射線によるリスクに対する危機感は皆無としか言いようがなかった。
気がついた時は特別待遇で造られていた高規格設計のシェルターの保存されていた既に数万個ほどしか残されていなかった女性の単細胞と10万人匹の冷凍精子のみだった。単細胞からは女性のクローンは作れた。問題は数人分のDNAから作られる彼女達の身体が作り出す卵子にその幾つかの種類の冷凍精子と組み合わせて人口精子させて彼女たちの胎に戻して産ませる方法が考えられた。
しかし人工授精によって生まれてくる赤子のほとんどが男だとわかった時希望は絶望に変わった。
単細胞クローンは早く生理が来て卵子が製造ができ、なおかつ人工授精した受精卵をすぐに着床可能にして胎の中で育てて出産出来るようにありとあらゆる成長促進剤が開発されて投与された。
それが逆にいうと女性達はひとり、ないしふたり産む頃には年老いて閉経を迎え、急激に老化することを意味していた。
そして火星人達はまた別な問題に直面していたよ。

『食料問題だね』と私、その問題は放射線の影響の時点で推測は出来ていた。自分達人類でさえ放射線から身を守る手段を持たなかった種族が他の家畜や農産物の生き物としてのDNAを守れるはずが、そもそも守る気などあるはずがなかった。ほとんど食料として育てられる農作物、及び家畜となる生物の正常なDNAを持つ単細胞さえ全く残されていなかった。
ほかっておけば地球も同じ運命をたどる可能性が高いけどね。

『まさかとは思うけどこの星の男どもは女性を自分達を産む機械としてだけでなく食料としてクローン生産を始めてしまったんじゃ?』
咲ちゃんは両手で口を押さえたが胃酸が口からあふれ出すのを止めることが出来なかったようだ。両手のひらから黄色っぽい液体が漏れたと思うとそれはすぐにシールド外に吸い出されたした。

なぜそんな事態になったか?どちらも2種族の種族が異なる妖魔が関わっている。
特に火星に住み着いた奴は悪質だった。
最初のうちは火星の男女のほとんどが同胞の女性の死体の加工肉だと知らずに食していた。
しかしあるとき妖魔の一体が女性と食事中に男性の耳元でささやいた。
「今、お前が食している肉は目の前にいる女の身体と同じものよ」
と言った。
そしてさらに付け加えた。
「女の味は子供を産んでからではかなり味が落ちるのよ」
と、そしてさらに付け加えた。
「どうせなら彼女を陵辱しながら食べるとさらに美味しくてよ」
それでもためらう彼に妖魔はこう言った。
「とにかくやっちゃいなよ彼女の悲鳴とあえぎ苦しむ姿は本当に甘味でたまらないのよ」
そしてその男は妖魔の誘惑に抵抗しきれずに彼女を力づくで犯し始めた。彼女は最初こそ抵抗して暴れながら大きな悲鳴と喘ぎ声を撒き散らしていたが誰も助けに来てくれない事を悟ると抵抗することをあきらめて仰向けに横になって男を受け入れて中にたっぷりと精液を出された。元々出産を目的に造られていた彼女達には男に抵抗する力など与えられているはずがなかった。
女は自分が孕まされることを覚悟していた。
いや、男も彼女を身籠らせたと信じていたが実際には全く異なっていた。
「ふふふ、実はあたし、貴方の体を少し弄らせてもらっちゃった」
そう耳元で囁かれた男の前でとんでもないことが起きていた。
男が女の中に自分の子種、精液を何度も中に出している間に彼女の身体がふにゃふにゃになって下腹部から胸にかけて膨らみ続けて口と鼻から気色悪いドロドロの液体が噴き出していた。
「貴方が彼女を食べやすいように精液を内臓を溶かす溶剤に変えてみただけよ、もちろん貴方はそれを飲んでも大丈夫、ほっぺたがとろけるほど美味しいわ」
最初は抵抗していた彼は一口、その液体をすすっただけであとは人格が変わったかのような至福の表情ですすり尽くして最後は彼女の脳髄まで笑いながら飲み干した。
その事件を境にこの火星の統括政府が何か対策をとるかと思われていたが現実は違った。

女性のクローンの大半、全体の1/10を男性出産用に残し残りの9/10は男たちの食用として生産されることになった。
政府の上層部と妖魔達はすでに結託していた。

それだけを言うとナッツは私と咲ちゃんを見て意見を求めてきた。
『今までの話で矛盾に感じたことはないかしら?』
急にそう言われても、私はしばらく考えてから答えた。
『せえんせー、それだと妖魔に与えられるメリットはシャンプーだけですよね?』
我ながらおかしなことを言っているなって事はわかっているつもりだ、しかしどこが?と言われたら・・・私の脳は完全にバグっていた・・。
『はい、春雨くん、5級淫魔試験も不合格だよ、妖魔は男が射精中(実際には溶剤の射出)の快楽もあり得なほどの勢いで得ているし性的サディズムの快感を必要以上に得ているし、女性にも溶剤を注入する前に一応脳細胞を麻痺させ快楽に酔わせる麻薬を送り込んで快楽を一時的に与え、、すぐに回収しているけど、問題はそこじゃなくって』

『その男の身体の作りを変えられた、と言うことは放射線によって破壊されたDNAの塩基螺旋情報を修復できた可能性がある、いいえ、むしろその妖魔によって放射線のエネルギーを利用して意図的にあらゆる生物のDNA塩基螺旋情報が妖魔の都合が良いように変革された可能性だってあるってことでしょうか?』
それを聞いてナッツは咲ちゃんの頭をやさしく『いい子いい子』と言いながらなでなでしていた。

『まさにその通りなんだよね、なぜ彼女らはそんなことをしたか?それは金星に住んでいた妖魔との対比で明らかにしていくよ』
ナッツは言いながら私達ふたりの頭に直接、イメージを投影した。

まだ、高度50〜70kmの高さを包む濃硫酸の雲も、濃い二酸化炭素もなく、地球と同じように海が大地を分けて動物も植物も、そして人類に近い存在がいた頃があった。
ただ、ここでも人類は愚かにも欲望と闘争心の波に飲まれて幾度となく争いを地上で起こしていた。
そしてその原動力は。
セックス、子孫存続のためのどんな生き物にも存在するごくありふれた本能、食欲、睡眠欲、普通の生き物はそれだけあれば十分とも言えた。
人類はそれに加えて世界のことをもっと知りたいと言う知識欲、自分が欲しいと思ったものは必ず手に入れたくなる独占欲、そして物欲、これには金銭も絡んでくるかもしれないね、そして最後に快楽欲。
金星の人類にも火星の人類にも最初はそれを知らなかった。
あるときからそれらはあらゆる欲望を満たした時に得られるようになった。

『それを人類達は私たちのせいにしたんでしょ?悪魔がそそのかしたとかいって』

それがそもそもの間違えだった、昨今の性産業と同じで最初は普通に生殖行為をしているだけでよかった、それがそれだけじゃ満足できない人たちが現れて普通に交尾するだけの生殖行為では満足できなくなっていった。男はより激しい性器同士の擦れあいとそれが女性にもたらす苦痛に歪む表情や喘ぎ声、乱れた呼吸を聞くことに快感を覚えるようになった。これは本来は行き過ぎた女性に対する過激な扱いを阻止するためのブレーキのような働きをしていたのだけどその一線を超えてしまった男はより激しい性器同士の擦れあいと相手の苦痛に歪む表情を求めてしまうようになっていった。
逆に女は体に触れられる快感、いやこれはほとんどの女性が本来は持っていない自己防衛のための警告信号なんだけどある時男性側も女性側もその警告信号を解除する方法があることに気づいてしまった。
まだ精神的に幼い咲ちゃんがいるので詳しくは言えないが女性性器の特定の器官を刺激することにより脳内で麻酔と言うべきか麻薬のようなものが発生して性行為を円滑に行わせていることが分かってきた。
それは金星の女性にも火星の女性にも、そして地球の女性にも当てはまることなんだけど自ら自分の指でそこを刺激して脳内麻酔、いや脳内麻薬を大量分泌させてハイな気分を味わういわば自慰行為をすすんで行い、快感を得る女性が現れ始めた。
それ以降さらに胎の入り口にも似たようなポイントが見つかって、さらに指を置くまで入れてそこを刺激して、そこは更なる濃厚な脳内麻薬を分泌させてさらなる快感と快楽に酔いしれる女性まで現れるようになった。
繰り返して言っておくけどこれはあくまでも性行為を円滑に行う為のものであって麻薬や麻酔などドラッグパーティーを行うためのものじゃない。
しかし一部の女性もそれにのめり込むようになったのも事実なのよ、まあ春雨のような淫魔や妖魔、あたし達悪魔にとっては都合が良い機能だったけどね。

『それなら私も知っています』と咲ちゃんがボソリと言った。
『激しくて乱暴な義父からの行為に伴う激痛から逃れようとしていた時に偶然に見つけて、自分でも本屋ネットで調べたんですけどGスポットとか言うのがあってあえて義父のモノをそこに誘導して叩いてもらうことで感覚が麻痺してきて痛みや苦痛が快感に変わることを覚えました』

それを聞いたナッツはやれやれと言いたげな表情になった。
『それを貴方に吹き込んだ奴の正体なら見当はつくけどさ、悪魔であるあたしが言うのはなんだけどその気持ちがいい快感はいつまでも続いたのかなぁ?痛くない苦しくない、天に昇りつめるような快感は状態は?』
咲ちゃんはそう言われて青ざめた表情になった。
『確かに最初の1、2回は脳天を突き抜ける快感はありましたが私の場合は複数の義父や実父に代わる代わる相手をさせられていたのでそのうちにアナを削られるような痛みと無理矢理押し広げられる苦痛が私を襲うようになって、その表現として正しいかどうか知りませんが赤ちゃんができる部屋が押しつぶされたような痛みが走って、水があそこから、私はそこで気を失って気がついたら入院させられていたこともありました』

それ、私には入院の理由はわかった気がする、多分妊娠初期における切迫流産だ。、12才でなんでそんなこと知っているのかって?
いやいや、新米の淫魔でも知っておくべき基礎知識だから!

『続けていいかな』
ナッツはなぜか私に憐れみの表情を向けて言った。
問題はは両方の惑星に棲みついた妖魔の性格というかキャラの違いなんだ。金星に棲みついた妖魔はあくまでも核エネルギーを拒絶し従来の化石燃料に拘った、にもかかわらず政治家や科学者、企業には拝金主義を求めて収益性を追求するあまり工場からの廃液や石油コンビナートなどからの排煙、自動車のエンジンが放出する排煙、排気ガスの有毒性に関して全くと言っていいほど無頓着だった。
ただ一つ、火星よりは良かったのは原子力エネルギーに手を出さなかったこと、それとこの星では女性が虐げられることはなかった。
ただそれだけだね。それでも環境問題の解決にに熱心だった女性は疎まれ、差別されて牢屋に放り込まれた。それは同じことをした男性にも言えたことだから男女平等と言えたかもしれない、でも不思議なことに環境問題に熱心過ぎて逮捕者が多く公開処刑されたものまで大勢発生したのは女性の方が圧倒的に多かったんだ。

まあそれで結局はさっき説明した通り二酸化硫黄や窒素酸化物、そしてそれらによる植物の死滅が元々野放し状態だった二酸化炭素の増加に歯止めが効かなくなりとうとう地表に濃硫酸の雨を降らし地上は誰も住めなくなり二酸化炭素による温暖化は火山の活動を活発化させて金星自体が太陽に近かったことも手伝い金星の地表温度は400°Cを超えてしまい深層シェルターでの人類生存もその高温の前では不可能にした。

火星はその球体の小ささゆえに大気の気圧が薄い事で知られている。おかげで二酸化炭素よりは軽い(多分、いいじゃん、フィクションだもん)濃硫酸の雲は火星の重力にはとらわれずに宇宙空間に四散している。
そして火星の大気、気圧は地球よりもかなり、いやものすごく低かった。
でもだからと言ってそこに適合した生き物がいないとは限らない。ただ単に地球上に人類が移住しても生きられないと言うこと。
そしてこの星には妖魔に取り憑かれたあいつらがまだ細々と地下シェルターに住んでいて、その妖魔が新たに新しい器(契約者)を求めてすでに地球いる可能性は高い。
金星にいた妖魔は化石燃料にこだわり、原子力エネルギーを否定していたことと、今では地球は二酸化硫黄や窒素酸化物、そして二酸化炭素を削減する方向に進んでいる、だから地球が金星化する可能性はゼロとは言い難いがそうなる可能性は極めて低い、ならば。

『原子力発電や核兵器に頼っている地球人が火星人のように火星の妖魔にとって都合が良いように改悪される可能性は高い、その実験段階にあったのが咲ちゃんを取り囲む男達だったとしたら』
私自身、自分で言うのもなんだがいきなり怖い考えに陥ってしまったようだ。
私は思わずナッツのスカートを捲り上げてあらわになったピンク色に完熟したマンゴーちゃんにほっぺをすりすりして安心感を頂くことにした。
もちろんその直後にはナッツの強烈な鉄槌が私の頭頂部に振り下ろされたのは言うまでもない。

ハルサメとナッツ6 妖魔の故郷

終わり

あとがき

ナッツ「今回は特にないよ」
春雨「嘘をいいなさんな、さっきから何か言いたげじゃん」
ナッツ「別に空気を悪くするようなことわざわざわいわなくても」
春雨「カツ丼用意したよ、アステロイド帯に受かぶ巨大ソースカツ丼」
ナッツ「春雨、テメー、あたしがナッツ類しか食えないことを知っていてケンカ売っているのか?」
咲「素直に言っちゃえば良いのに、男なんてどこの文明でもクソだって、まあ私に言わせれば放射性汚染物質以下ですけどね」
春雨、ナッツ「案外お前って黒いよね」
咲「そりゃあもう5才から13才になるまで父親を騙るクズ達や性欲の『TATSUJIN』のようなゲス狂師どもに毎日のように・・・」
ナッツ「いや、これ以上は酷じゃないか今日はこの辺にして」
咲「逃すかあ、ハリセンボンの刑!」
春雨、ナッツ「わあ、マジでブチ切れる、3秒前だったy
身体中に裁縫ばりが刺さって血まみれのナッツ「ではおつかれーす」
春雨「しかし私に対しても青酸毒べったり塗りまくった毒針ってひどくないですか?」
咲「い、い、え、今回波瑠沙芽さんがあたしにやった蛮行、いえ凌辱に比べたらかわいいものです」

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