ハルサメとナッツ7 アステロイド帯の夢

ハルサメとナッツ7 アステロイド帯の夢

毎回とは限りませんが今作はエログロ描写や官能描写を多大に含みますので20才未満の閲覧はご遠慮してくださいね♪
なお現実と烈しく乖離している部分が多いですよ
あくまでもフィクションでさえないデタラメですから。

火星と木星の軌道の間にはアステロイドベルト(小惑星帯)というものがある。
小惑星帯とは言っても小さな惑星がいっぱい帯状になって並んでいるわけではなくて昔は一つの惑星だった天体がなんらかの理由で砕けたり爆発したなどの理由によって細かい岩の塊、とは言っても火星の衛星、フォボスなどと大して変わらないほど巨大なものもあるらしい。

ところで本題に入る前に軽く自己紹介をしておこう。
私の属性は人類、いわば人間などではなく淫魔と呼ばれる、まあ最下層のエロスに特化した悪魔である。
とはいえ現実社会で生きるために義理の父母と1才年下の弟がいる。
世の中の人間たち男女のエッチな行為やすけべな夢想などから快楽や愛液、精液などの甘い果実を横取り、いや、少しずつ分けてもらいながら棲息しているというとても強欲な、じゃないつましい悪魔だ。
ちなみに私の人間形態での見た目は一応戸籍上は中学1年生12才でありながら身長140cm未満Bカップというお子ちゃま体質である。
名前は波瑠沙芽と書いてはるさとみと読む。
肩にかかる程度の春雨のような透き通った白髪が特徴でこれも私のニックネーム春雨の由来になっている。

そして相棒、というか悪友の夏野明美だが彼女に関してはスペック詐欺と言っても過言じゃないと思う。
黒髪のロングストレートヘアには違いがないのだがその長さは胸元あたりから腰まで自由自在に変えられる。
顔はどこかおっとりとした母性を感じさせる某エリカ似だが身長はデフォルトで165cmであるものの実際には145〜175cmまで自在に変えられるらしい。戸籍上は現時点では中学1年生ということになっているが脱ぐとやばいタイプで私はてっきりDカップ程度と予想していたが実際にはHカップ以上はあるらしくて、くびれたウエスト以上にピンク色に完熟したとても柔らかいマンゴーと12才とは思えない大人の色香ははそれを見た男どもを性欲のアリ地獄に引きずり込むだろう。
彼女のニックネーム、ナッツは彼女の口がナッツ類しか受け付けられないことにある、ピーナッツ、マカデミアナッツ、ジャイアントコーンなど、とにかくその手の食い物しか受け付けない。
彼女は7大欲求に関する悪魔らしいが私なんかよりもはるかに長いキャリアを持つ高等悪魔であるらしい。少なくとも一つの恒星系文明が生まれてから滅亡するまでを見とってきたらしい。

そして最後に私が地球から引き連れてきた岡浜咲ちゃん、彼女は普通の人間である。
しかし彼女の実母は火星から来訪して来たと思われる妖魔に取り憑かれて5才の頃から実父に性的虐待(事実上のレイプ)を受けておりその後の母親の再婚相手、つまり義父からも性的暴行(こちらも事実上のレイプ)を受けてさらにその男と別れた後も別の男と再婚して再び性的暴行を受けてまた離婚という地獄のようなスパイラルを体験させられていたがそれらはすべて咲ちゃんの実母に取り憑いた妖魔が男達の性欲をそそのかした仕業だった。(妖魔自体は契約だとほざいていたが)
やがて咲ちゃんも二次性徴を迎え契約が可能になったことを利用して今までの残虐な自分に対する扱いで自暴自棄になっていた彼女を騙して理不尽な契約を強引に結びか更なる性奴隷地獄にと叩き落とした。
その妖魔を私が撃退し彼女を救い出したわけだが。
えっ?嘘つくなって?実際には始末したのは赤毛パーマの魔女だろうって?
ごめんなさい、調子ぶっこいていました。確かに私はそんなたいしいた活躍してません。

(気を取り直して)彼女のスペックは見た目身長160cmくらい体重不明なもののやや細めな割に胸の発育は良くGカップ以上ウエストのくびれやマンゴーの完熟度もナッツに引けを取らず「あう!」
私の腹部にナッツの鉄槌が下された。
『真面目にやれよ、こら』
肩にかかるくらいのきつめにウェイブがかかった茶髪が特徴で大きな目の大部分を占めてる眼球は純白な中に緑色の瞳が美しかった。
さっきの一件から咲ちゃんは私とナッツにピッタリと張り付いて離れようとしなかった。
多分過去の自分をフラッシュバックさせて怯えているのかもしれない。

まあ、とりあえず登場人物の紹介が一通り終了した事だし、いよいよ本編に行かせてmrpsっrfr
その時私の頭の中を激痛が走った。[おいこら]
どこからともなくおぼろげに頭に響く声。
[あなた、わざと私の存在を忘れているんじゃないでしょうね?]
うんそうだね、私、思い出せないよ、赤髪パーマの怖いA級淫魔処刑執行人なんて。
なんかの一部だけ英訳すると昔のアニメのパクリみたいな名前だったよね?星紫亜だっけ?見た目全然違うけど!何故かスッポンポンで神様にお祈りしているイメージしかないけど、何十万光年どころか太陽に1番近い星に棲んでいたけど!いっちゃん怖い悪魔だから!

「あーマジでソースカツ丼食べたくなった」
私がそう呟いていた頃、咲ちゃんは夢の中にいるようだった。

ーいたい、いたいよ、やめて、パパー

一瞬、すすり泣くような幼女の声が聞こえた気がした。
咲ちゃんは何か嫌な夢でもみているのかもしれない。しかしまだ幼い彼女は自分が立たされた環境や、自分に与えられた仕打ち、自分がされている暴力の内容を言語化出来ないばかりかどんな行為をされているのかさえ理解できていない様子だった。私は咲ちゃんの側頭部に自分の額を当てて彼女の記憶にあるもを言語化して、視覚化してみることを試みていた。

父と母はまた部屋の隅で怯えている咲の前で言い争いをしていた。
理由は夫婦間の険悪な問題のみならずふたりが職場において上下関係にあった事によるモラハラ、パワハラ、そしてセクハラだった。

「あなたは私の父である理事長の目の前で私を力づくで陵辱して私を孕ませた、父はそれをニヤニヤ笑いながらスマホで録画をしていた」
「じゃなんでその時に警察に届けなかった?むしろ誘ったのは君じゃないか?」
「ヘラヘラ笑いながら私を犯したのは誰?」
「でもすぐに加工されて配信され動画に収まっていた君は明らかにコーヒーに粉薬を入れていたじゃないか!砂糖に見せがけてはいたがアレを飲んだ直後僕は自分がコントロール出来なくなっていた、そのせいで僕は窓際に追いやられ咲を孕んだ君は原発事業推進プロジェクトのリーダーに抜擢された」
「嘘よ、私が入れたのは間違いなくスティックシュガーよ、あの時あなたは理事長に言われていたじゃない、『君が私の娘と今すぐここで契ってくれたら祝福をして特別なポストをあげよう』とか言われてニヤついていたのは誰?」
「ウソをつくな僕を自分の父である、理事長に紹介したのは君じゃないか、僕にこの巨大電気産業グループを引き継がせたいと言って、でも僕は断る気であの部屋に入ったんだ」
「あなたは私が理事長とは本当の親娘じゃないって知っていいたでしょ、そうよ、私は表向きはあいつの娘でも本当は金で買われた愛人よ、でもアレにもうちゃんとした、ただし、子供には恵まれなかった正妻がいた、咲が胎の中にできた時に脅迫されたわ、私があんたと結婚して咲に理事長の相続権を与えるか、人知れず東京湾に沈められるか?」

今時そんな話ありか?というのが正直な感想だった。
しかし別の愛人(表向きは次女の立場となる養女)の胎の中に出来てしまったのだ。理事長の正当な後継者となるべき男児が。
当然のように彼女は男、咲ちゃんの父親の嫁として家を追い出されてプロジェクトのリーダーから外されてしまった。
その頃から咲ちゃんの母は愚痴り出し咲ちゃんに冷たく当たるようになったようだ。
「あんたが男の子だったら」「私に孕ませられたのが男の子だったら」と咲の前で愚痴るようになった。
もちろん、咲にはその言葉の意味などわかるはずなどなかったが。
ある晩からとうとう彼女は夫に対して夜の営みを拒絶し始めていた。咲ちゃんが3歳になった頃である。

その頃彼女にはすでに愛人がいた。自分と入れ替わりにプロジェクトのリーダーになった同じくらいの年齢の男だ。
彼女は最初は普通に上司と部下の関係だったが咲の母は男の優しさに、男は彼女が放つ色香に惹かれていった結果に過ぎない。
いや、少なくとも咲の母親に対する扱いは夫であるはずの咲の父よりは優しく真摯な態度だった。実際に咲の母親は夫が長期出張であることを良いことに咲の目の前で何度かリビングの大きなソファの上でプロジェクトリーダーの男と何回も性行為に及んだことがあった。
同じ頃、咲ちゃんの父親はそれを知り逆上してあろうことか同じ課の若い娘に、彼女と一緒に出張中に手を出して孕ませたのだった。もちろん双方合意による行為ではなく酒と淫媚薬を使った不貞行為だった為、相手の女性に対して多額な慰謝料を支払い堕胎させる結果となったがそれは瞬く間に噂となって社内で知らない人はいないほど広がってしまっていた。
でもそれを誘導したのは実母咲の母親だったんだ。
彼女は自らの不倫現場をスマホに録画して夫へのメールに添付して
メッセージを一緒に送った。
「理事長がねぇ、私と彼のお腹にもしも男の子ができたら家に戻してもいいってさ、もちろんあなたとは離婚ね」

『あれ?確かこの日本では離婚後半年以上経ってからじゃないと再婚できなかったんじゃ』
ナッツがうろ覚えの記憶を口にした。
確かにそうだったが咲の父はそんなことも考えられないほど混乱をしていた。彼は自分の他の部下である若い娘に対する執着をより一層強めていた。もっとも社内全体で危険人物とみなされ彼自身に警備会社のガードがつけられていた。

結果、毎晩のように続く夫婦喧嘩はさらにエスカレートした。
咲ちゃんは2人の喧嘩を怯えながら見ているだけだった。
その時の咲ちゃんには意味がわからなかったが彼女の母親は彼女の実の父親に対してとんでもない事を口に出して言ってしまった。
「そんなに若い娘が好きなら咲をやっちゃいなさいよ、気持ちがいいわよ」と。
咲ちゃんの視界に入ったのは見慣れないスティックシュガーの袋と飲み干したコーヒーカップだった。もちろんシュガーとは名ばかりの淫媚薬だった。

ーいたい、いたいよ、やめて、パパー

泣き叫ぶ彼女が受けた仕打ちはそんな生やさしいものじゃなかった。股が裂けるほど押し広げられて熱いモノが身体の中のまだ細くて短い穴に無理やり深くねじり込まれていた。それを中で何度も何度も引いたり押し込んだりされて、激痛と痛みでのたうち回る彼女の視界と耳に入ったのは自分の母親の薄ら笑いと囁くような声だった。咲には意味がわからなかったが彼女の記憶にある母親の唇の動きから次のようなセリフが読唇できた。
「そうよ、さく、そうやってもっともっとパパをよろこばせてあげて、きっと尊師も褒(ほ)めてくださるわよ」
父親は非情にも咲ちゃんの胎の中に大量の精液を解き放った。
大量とは言ってもたかだか数ccに過ぎなかった、しかしわずか5才児の咲の胎には過大な負荷となる量だ。しかも彼はいちどでは飽き足らずそれを何度も繰り返した。
異常な咲ちゃんの泣き叫ぶ声に隣人が機転をきかせて救急車と警察に通報していなかったら彼女は死んでいたかも知れない。
彼は即逮捕されたが咲ちゃんはほぼ心拍停止状態と言ってよく、身体中をけいれんさせながら口から生臭い液体を流していた。
膣アナは入り口から奥まで引き裂かれ子宮は破裂していた。
咲ちゃんは薄れゆく意識の中で近所のおばさんのささやきごえをきいていた。
もちろん彼女には意味がわからなかったが。
「かわいそうにねさきちゃんもうこどもをつくれないからだになったよ」
「それにしてもひどいちちおやがいたもんだじつのむすめにてをだすなんて」
まあそれは想定内だった。想定外だったのは父親が実の娘に乱暴をはたらいている間に母親が取った行動だ。
すりこぎ棒で自分の手や足腹を殴りアザを作ったかと思ったら包丁で自ら自分の胸に傷をつけたのだ、こうしてDV被害者のいっちょあがりということか?
うすら笑いさえ浮かべながらその行為を行ったその表情はまともな人間には見えなかった。
『あまり深入りしちゃダメ』と突然にナッツの警告。
『多分この時点で咲の母親は妖魔の配下にあったと思うんだけど、彼女に妖魔を感染させたのは事実上彼女の愛人関係にあった理事長も怪しいし、それと同じプロジェクトの男も怪しいね』

その後の事はわざわざ言語化しなくてもイメージだけで十分に伝わって来た。彼女は母親が再婚した男、つまり義父からも同様な性的暴行を受けて、次の再婚相手からも同様に性的な虐待を受けていた。しかも奇妙なことに誰ひとりとして刑事告発及び民事告訴、民事告発はされこそすれそれらは全て却下となった。

それは咲の性格に大きな影を落としていた。
対人恐怖症、そのくせ自分を見つめている視線を感じない時は憎悪に似た表情を向けていたこともあったようだ。
もちろん彼女にそんな自覚はない。

時は戻り7歳になったある日、彼女は母親に見知らぬ男を紹介されて、「彼が今日からあなたの父親」と言われた。
と言われた。しかしもちろん咲はその男を信用しなかった。なぜならその男の関心は当初、咲の殺害にあった。咲を見る目に優しなど1ミリも存在するはずもなかった。
男の目当ては咲にかけた数億円に及ぶ巨額の生命保険であり、咲くの母親と交わした口約束だけがたよりの、死亡保険金、その山分けだった。
しかし彼女を自分が殺害したことが発覚すればその山分けの約束は無効となり、逮捕されるのは自分1人のみとなる、もちろん母親も自分の証言で巻き添いにすることも可能だったはずだった。
しかし彼の頭の中にその選択肢はなかった。
何故なら彼は咲の母親の中に棲んでいた妖魔の囁きによってすっかりマインドコントロールされていたからだ。
とにかく彼は怪しまれることなく咲の体に極力痕跡を残さないように殺害する必要があった。
それには手袋やマスク、タイツ服を着て、咲の母親の協力のもと抵抗されることなく薬物で眠らせて、その間に友人を使い殺害させる気でいた。
しかしまたしても実母が薬物で咲を眠らせたばかりの彼の耳元で囁いたのだ。
「お前の自慢のモノをこの華奢な娘の身体に挿れてみなよ、とろけるほど美味しいわよ」
男は魅入られたかのように咲の身体を彼女自身の母親の前で犯し始めていた。全てが彼女の母親の策略通りだった。

しかしながら今度は7才に成長していた彼女は抵抗し、騒ぎ出した、もちろん2年前の記憶がよみがえったからだ。しかし誰も彼女を助けには来なかった。彼女たちの棲家は完全防音の超高級マンション高層階にあった。上の階も下の階もその階も誰も住んでいなかった。
例の理事長が差し押さえていたのだ。彼は彼でなんらかの目的があったのかも知れない。
とにかく彼女は顔を殴られ、腹を蹴られて、犯されていた。

ーいたい、いたいよ、やめて、おじさんー

泣き叫び、呼吸を荒げて乱れる咲、それが男をむしろ熱り勃たせてしまった。それにしても全治、1年、咲の母親は計算したように男を操り計画通りのダメージを娘の咲に与えた。

『やはり、偶然とは思えないね』
ナッツが口を挟んだ。

そしてまた咲が9才を迎えた頃、別れた男が支払った賠償金と生命保険の障害と特約金を遊び尽くして使い切った頃またしても母親は咲の前に男を連れて来て「今日からのあなたの新しいパパよ」と言った。

『ちょっと待って、何故男は賠償金を支払う気になったんだ?保険金目当ての殺害計画があったことをバラせば済むことじゃないか?」
ナッツが疑問を挟んだ。確かに言われてみればそうかもしれない。
ただし彼は既に咲の肉体の虜になっていた。
それが最大の疑問のひとつだった。いや実はもうひとつあったのだが。

そして9才になったばかりの彼女はまたしても再婚相手の男の餌食になり性的暴行を受けて計算され尽くされたかのように全治1年の重傷を負った。
しかし今度は今までとは少し異なり咲を陵辱させるその誘惑のことばを耳元で囁いたのは咲自身だった。
度重なる性的暴行を受けて辛い思いをしてきたはずの咲は何故そんな囁き声を自分に加害する者にしたのか?
「私を抱いてちょうだい、その太くて立派なモノで貫いて、とろけるような声で気持ちがいいほど喘いでみせるから」
もちろん彼女が自分からそんな事を言うはずがなかった。

答えは単純だった。咲の母親に取り憑いていた妖魔が今度は直接咲自身に取り憑いて、咲と契約を交わしたからだ。
そこは私、春雨の読みが甘かった。いくらなんでも妖魔と咲の契約は10才を過ぎてからだと思い込んでいたからだ。
度重なる性的暴行は7才の時の最初の再婚の時の事件により必要とした1年間の完治期間が過ぎてから8才の誕生日を過ぎてから1年にわたってほぼ毎日のように続けられていた。咲は外出する事さえ許されず、高級高層マンションの高階の一室に監禁された。
本来なら逃げようとすれば逃げられたかも知れない、しかし咲自身が自分の心のカギにロックをかけていた。外に出たらもっとおそろしいめにあうかもしれないとか、こんな目に遭うのは自分が悪い娘だからという脅迫概念があったのかも知れない。
相手は何故か実刑8年の服役判決が降っていたはずがいつの間にかたった3年間の服役で釈放されていた実父、そしてもうひとりは7才の時の母親の再婚相手だった。
7才の時の母親の再婚相手である彼も別件の殺害を含む連続婦女暴行事件で逮捕されて5年の実刑判決を受けたにもかかわらずどういった力が働いたのかたったの1年間の服役ですぐに釈放されて毎日のように交代で咲の部屋を訪れるようになっていた。
最初のうちは抵抗すれば殴られて蹴られ、最後は抵抗が出来なくなり、なすすべもなく犯され始めた。
とにかく男たちにされるがままにされていれば殴られたり蹴られたりする事はなくなっていた。そしてそれに気がついた咲は男に求められれば素直に応じる(男どもにとっては都合の)良い娘になっていた。
それが彼女の下垂体を刺激して二次性徴を促進していた。
それこそが咲の母親に取り憑いた妖魔の目的だった。
ただひとつ、咲と契約できる時を早める為に。
それ以降彼女は辛い記憶を捨てて、男達に復讐をさせるかわりに妖魔に身体を自由に使わせる契約を結んだ。
しかしそれは全てが詐欺と言えるほど嘘っぱちだらけの契約だった。

『多分、記憶の消去はウソだったと言うことね』
ナッツは呆れるように言った。
『ただしその記憶は改ざんされていたからあながちウソとも言い切れないんだ』と私は続けた。

妖魔は咲に実父や義父が自分を襲いに来るのは「エッチな事が大好きな自分が彼らを誘惑した悪い娘だから」という誤った負目の記憶を植え付けていた。

『11才以降のケースは母親が愛人をそそのかして咲を陵辱させたという認識は正しくないということか?』
ナッツがつぶやいた。
『まあ少なくとも直接咲自身を操ったのは彼女に取り憑いて一方的な契約を結んだ妖魔でしょうね』
むしろここからは咲の意識の言語化はあまり意味がなかった。
咲が『男達を誘惑して自分と性行為を行うように誘導した』というあまりにも彼女にとって不利な事実しか浮かび上がってこないからだ。

『とりあえず近くに縦4km、横3km、高さ5kmくらいの小惑星が近づいている、しばらくはそこに張り付いて整理しようか』
ナッツはそういうと姿勢をコントロールしてその小惑星に少しずつ移動速度を合わせながら着地した。
とは言っても歪な形状の巨大なじゃがいものような、それでいてクレーターだらけの月面を思わせるような星だ。
重力は皆無に近いけどわずかには存在をする。

9才を迎えた咲にとって見知らぬ男は最初恐怖でしかなかった。
その晩にその男は母の寝室に直行した。
まだ咲を性行為の対象としてはみていなかったのもあったが男はまだ咲の母親の体の魅力のとりこになっていた。
その頃には母と結婚の条件である娘である、自分にかけられた生命保険が関係していることに咲は薄々気がついていた。
それはその晩に思い出した。
咲ちゃんを7才の時に陵辱した男がどういった理由かは不明だったが1年後にまっすぐに咲の部屋を訪れて咲を抱きにきた時に漏らした一言が発端だった。
「あの時、テメーみたいなガキに目がくらんでいなけりゃ1000万円ごときの端金じゃなくてもっと大金が手に入っていたはずなんだ」
咲はそう言われた途端右頬を強く拳で殴られた。続いてお腹に強い蹴りを入れられた。仰向けになって倒れた咲のスカートが捲り上げられると過去の記憶がよみがえってきた。
「招待してくれてありがとうよ」と言いながら男は咲が送った記憶のないこの部屋のキーを解除するための平面コード画像を添付したメッセージを表示したスマホ画面を咲に見せた。それは送った記憶がないものだったが咲が慌てて自分のスマホで確認するとそれは間違いなく自分のスマホから発信されたことになっていた。
もちろんこの部屋にはずっと長い間、数ヶ月は信頼できる女性執事しか部屋に入れていなかった。そんな彼女にさえ自分のスマホを暗証番号8桁のカギがかかる引き出しに隠して一切触れさせていない筈だった
「本当はヤスフミにお前をそのまま殺させていたら俺の手元には約1億円の金が転がり込んでいたんだ。
男は少し膨らみ始めた咲の胸の乳首をしゃぶりながら言った。
それまでは感じたことのない快感が咲の全身を貫いた。
咲は喘ぎながらも自分が今まで考えてもいなかったことを口にしていた。
「それは、はぁはぁ、どうして、はぁはぁ、なの?あー!」
混濁した意識の中で自分の身体が痛みを感じなくなっていたことに彼女は気がついていなかった。妖魔が咲の痛覚を一時的奪っていたせいもあったがそれは咲のためではなかった。
「お前をみていると俺は無邪気なお前をムッチャクチャに壊したくなる衝動に駆られる、こうしてな」
男はそういうと咲に自分のモノを深く差し込んだまま腰を激しく振り始めた、と同時に妖魔は咲に痛覚を返していた。
そう、男のセリフをはっきりと咲に聞かせる為にだけ痛覚を奪っていた。
「もしかして、パパも咲の事を無茶苦茶に壊したくてあんなに酷いことをしたの?」
激痛に耐えながら咲は自問をした。
「そうさ、お前が好きだからめちゃくちゃ、みんなお前を壊したくてたまらないのさ」
妖魔は咲の耳元で囁いた。しかし咲にはそれが自分が考えていることのようにしか思えかった。何故って?妖魔はそういう暗示を彼女にかけていたから。

「パパに酷いことをされても仕方がない、私はあの男も誘惑してママから横取りをした悪い娘だから、自分の欲望のために彼らの人生をメチャクチャにした、だからどんな罰を受けても当然!」
股は裂けるほど広げられて、その裂け目に熱くて硬いモノをねじ込まれて何度も何度も削り下ろされて私なんか何回、殺されたか覚えていない。
「その都度無理矢理生き返らせられて、またわたしをころして」

『それ確か、初対面の時に学校の男性教師はもちろんのこと女性教師にも言っていたことと違うじゃない?矛盾していないか?まあ35人もの男性教師を相手にさせた春雨が憎まれるのは当然として』
ナッツが鋭い指摘をしてきた。
確かに彼女の意識下では私はただの傍観者だった。しかし彼女にとってはそうではなかったようだ。私も咲を陵辱した男達の邪魔者に見えたかもしれない。
私は彼女が実際に体験したことに対する彼女の脳が現実と感じていた偽の情報とのギャップに驚くことになるとは夢にも思っていなかった。

ある日、9才を迎えていた咲は自分の身体の変化に気がついていた。膨らみ始めたふたつの胸の膨らみと柔らかく丸みを帯び始めた自分の手足、肩、お腹、腰回り。
『私と契約しようじゃないか?私があいつらから生命力を奪い取って殺してやる、でもまだ子供のお嬢ちゃんにはそれは出来ない、だから少しだけ、私にその身体を預けてくれないか?悪いようにはしないよ』
咲は深く考えずにその契約書にサインをした。最も契約書とは言っても脳の前頭葉の一部にワームプログラムと契約済みの少し複雑なパスコードを書き込むだけだったがそれで契約は成立した。
咲は実父に対してメッセージを送信していた。
内容は『父さん、寂しいの、私を抱きにきて、そしてたくさん中に出して』だった。そして部屋に入るための平面コード画像を添付した。
しかし咲にはそんな記憶は存在しなかった。

部屋の隅で怯えていた咲は実父の侵入に気がつくのが遅れた。
そしてまさか彼を自分自身が招き入れたことも知るはずがなかった。咲は妖魔に操られるままに実父と自分に淫媚薬の入ったワインとオレンジジュースをグラスに注いで出して一緒に飲んでいた。
しかし、それも咲の記憶には無かった。
ふたりは最初はゆっくりと次第に激しく交わり出した。
妖魔は最初のうちの咲の性感帯が感じていた快楽のみを奪い後半の激しい激痛を咲に押し付けた。そしてたかぶる実父の快楽の大半を搾取しつつ、実父の生命力を精液に変換して咲の胎内に注ぎ込ませた。
美味しいところだけ搾取して現実的なエグ味は咲の脳に押し付けていた。
咲はヒリヒリする痛みに堪えながら実父にグラスを投げつけて言ったつもりだった。『もう来ないで』と。
しかし彼女が取った行動は真逆だった実父のモノを優しくしゃぶり再び熱り勃たせると自らの手で差し込み腰を振り始めていた

『もうやめてってぇ、さっきからお願いしているでしょう』
咲はそう言っているつもりだった。
しかし彼女の口からでた言葉は「もっと激しく!もっと!深く!たくさんなかに出してちょうだい」
それを喘ぎ声交じりにほほを紅葉させて言われた父親はさらに何度も咲の胎内に自分の生命力を変換して創り出された精液をたっぷりと注ぎ込んで妖魔はそれと一緒に実父が感じていた射精による快感も搾取していた。

そして数日後実母の再婚相手は咲を殺害するために彼女のいる部屋に忍び込んでいた、平面コードは実母が男に与えたものだった。
しかし男は部屋の奥に入った時点で己を失っていた。
部屋の隅で下半身を剥き出しにして甘い喘ぎ声を出しながら自慰行為に耽る美少女、既に彼女の部屋は濃い淫媚薬のガスが充満していた。男の目が濁り始めて手にしていた凶器が床に落ちた。

部屋の入り口付近では防毒マスクをつけた実母が立っていた。
『そうよ、さく、やればできるじゃない、もっと、もっとわたしとそんしのためにおとこをたらしこんでちょうだい』
そう言って彼女は自分の娘が犯されている様子を様々なアングルからスマホに動画で収録しだしていた。
もちろん激痛を堪えながら震える声で言う咲の新しい義父に対する求愛の言葉と喘ぎ声とそれに相反する拒絶の言葉も収録するのを忘れなかった。
この頃から咲の実母は咲にかけた保険金の為の殺害をやめてレイプ現場を押さえた男に対する恐喝に手段を切り替えていた。相次ぐ咲に対する暴行事件に保険会社や警察が疑いを持ち始めたからだ。

『コレが人間の言うハニートラップってやつか?、しかし犯行を犯した男が実母や咲自身を殺害してしまう可能性だってあったんじゃないの?それはいいの?』
ナッツが素朴な疑問を挟んだ。
『もうその時点で実母は用済みみたいなものだし、殺されても問題はなかったんじゃない?』
私は言ってから付け足した。
『ただ咲ちゃんに関しては謎なのよね、男タラシにして生命力を精液に変えて略取するにしては意味不明な点が多すぎる』
『確かに苦痛だけを押し付けて男に対する憎しみやそれを傍観する女性も敵視するって』
ナッツは少し考え込んでから言った。
『なあ、確か咲ちゃんを陵辱していた男達はそれを止めようとしたり、助けを求めて部屋の外に出ようとした女性教師や女子生徒も襲ったんじゃないのか?あたし達にしたように』
それは納得がいく答えだった。しかもその相手によって陵辱のレベルは自在にコントロールされている気がする。例えば相手があそこにいた女性教師達のように普通の人間なら普通のレイプレベル(とは言っても犯される女性にとっては殺されるような苦痛と痛みがあるのは間違いないけど)、しかし人外である淫魔の私と悪魔のナッツにはほとんど容赦ない暴行が行われていた。
最初に奴らがおとなしかったのは私の実力を見るためだったと言えるかもしれない。

『となるとそれ以降、咲くの母親が連れ込んだ男達はもちろん、何故か突然に通うことが許され始めて咲に手を出して暴行を働いて辞めていった先生たちも犠牲者なのはもちろんのこと、彼女自身も犠牲者となるのか、厄介だよね』
私が呟いた時に私のひざの上で眠っていたはずの咲が目を覚まして私の股間に熱い息を吹きかけた。
私は思わず全身を貫く快感に襲われ思わずスカートを捲り上げると自分の熟したマンゴーに咲の顔を押し付けた。
咲のすぼめられた舌の先が長く伸びて私のワレメの中のアナを探り当てるとその舌はさらに伸びて奥深くにある胎の入り口の扉を叩いた。

『おい、それはやばいぞ、それに咲の中の妖魔は消えたはずじゃ』
ナッツは慌てて私に注意を喚起した。
それはある程度は想定内だった。私はナッツの唇の中に自分の左手の人差し指を差し込んで彼女の喉の奥深くに達するまで指を伸ばして差し込んだ。
ナッツはその意味を察したのか、咲ちゃんの背中の上にうつ伏せにのりかかるようにして彼女の乳房を優しく両手で包み込むようにして抱きついていた。
咲の脳の中にバックアップされていた記憶映像の一部が少しずつ私の中で再生されつつあった。

彼らは小さな宇宙船の中にいた。
男女ペアの身体にはもはや生命の火は灯っていなかった。
ただ不思議なことに意識だけは存在していた。
彼らが棲んでいた惑星にはもう誰も棲んでいない。
ふたりが惑星にある全ての核融合発電所の炉を乗っ取り暴走させて、いくつかの核融合炉自体が爆発を起こして建造物や植物、そして知的生命体ごと焼き尽くしてきたから。
「後悔はしていない、でも他にやり方はあったんじゃないかしら」
女は言っていた」
「僕たちは産んではいけないものを産んでしまっていたんだ」
「人の心に取り憑いて思考や意識さえ思う存分操る目に見えない生物、確かあなた達男は彼らが、いえ、姿のないあの化け物達が私達の星系を救うと言っていなかったかしら?」
「それに関しては大きな大誤算だった、あれらは第二惑星、第四惑星をたちどころに人が住めない星に変えてしまっていた、そして今もそれらは増殖しつつある、生殖行為に伴う過剰な快楽追求があんな化け物を生み出していたとは考えてもいなかった」
「そうね、そのくせ最後まで未練たらしくあなたは求めてきた、私がもう子供産めない身体になっていることも、この行為が私にとっては痛みしかともわない苦痛でしかないことを知っているくせに」
「それは僕たち男の責任だと言いたいのか?確かに君たち女性の体の中に精を解き放つ行為はすごく気持ちがよかった、君も顔を高揚させて興奮していたじゃないか?最後の交わりは最高だった」
「交わり?冗談はやめて、あんた達男は一方的に私たち女性に種を植え付けて後はさよならだったじゃない、私の体に一方的に太いホースを差し込んで精液を解き放ち、気持ちよさそうに身体中を弄り回して苦しみ喘ぐ姿を楽しそうに見て」
「何を言う、君だって胎の中に子供ができてからまるで人が変わったかのようにボクの相手をしなくなったじゃないか、男はいつだってしたいんだよ、君が相手をしてくれないなら若い別の娘とやりたくなるのは当然だろう、君にそれを咎める権利はないはずだ」
「あなた達男は全然判っていなかったのよ、ちゃんと認知してもらえるかわからない妊娠の可能性がどんなに不安だったか、正常な妊娠なのか?毎日の朝昼晩繰り返される悪阻の辛さ、ようやく安定期に入っても体なバランスの取りにくさと激しい挿入と射精がこの子を殺してしまうかわからない不安、あなたは自分の快楽のみを求めて激しく腰を振ってくるから、でも、お腹の中の子供を守るために、それを拒まなければならない辛さ、何度説明てしても感情的だと怒って離れてゆくあなたの心、臨月から出産、育児も協力してくれず、あなた達男は一時の快楽を毎日求めているけど私たちに毎日の苦痛を押し付けて、全くわかってくれない」
「それは・・・・・」

『やれやれ、棲む星を失って、自分達も死んでからも痴話喧嘩ですか?』
私は呆れたように言った。
『そうとも言い切れないと思うよ』とナッツ。
『何故2人はこんなにも小さな宇宙船の中で宇宙服を脱いで裸で抱き合っていると思う?』
ナッツは言うが私には理解が出来ない。どうせ男が最後の快楽を求めて女の宇宙服を脱がせて自分も脱いでせっせと行為に励んでいるからでしょうよ』
私が言うとナッツが指差した先には、入っていなかった、触れ合ってこそすれど男性のそれは女性の中には1ミリも入っていなかった。
『どうして?』と私。
『さあね、でも宇宙服さえ着ていれば宇宙の小さな飛来物が衝突して中の空気が抜けたり防ぎきれない宇宙線に被曝して生命を失うリスクは減らせるんじゃないかなあ』
そう言ってナッツは宇宙船の中に壁をすり抜けるようにして侵入するとふたりを引き離すと宇宙服を再び着せてそれぞれの席に着座させてシートベルトを着用した。
もちろんさっきの2人がなんか文句を言っていそうな気がするけど無視しよう。
『色々チェックしたけどチューブから入る酸素や液体食料の配給や量に問題は無さそうだし排便の方も大丈夫かな、まあ、もう仮死状態になっているから地球まではなんとか持ちそう、だよ』
ちょっと、ナッツさん何を始める気ですか?私には理解が追いつきませんが?
『問題はあの星にたくさん残っている他の、今もなお暴走状態にある核融合炉があとどれくらいまで持つかだけどそれまでに危険領域から脱出できるといいね』
『もしかして、ナッツ、あのふたりを生き返らせたとか』
『うーん、春雨、それはちょっと無理だし、違うよ、彼らは仮死状態にあっただけだよ、地球に着地するまでのプログラムは完成、後は着地した後で機械が仮死状態から目を覚ますようにしておいたけど、彼と彼女ならちゃんと地球のイブとなんとかになってくれるよね』
ナッツは笑いながら言ったがもしかしてこれって。それにあの女の人は『子供が産めない身体になってしまった』といってなかったっけ?
『子供が産めない身体になってしまったというのは正確ではなかったよ、正しくはこの星自体が子供を残せない環境になってしまっただけのことだね』
ナッツはそう言うとふたりの身体の遺伝子に操作を加えて特に女性の身体に変化をもたらした。
『春雨が何を言いたいのかはわかるよ?そうよ、立派な過去改ざん、だからあたし、宇宙のお尋ね者の悪魔なんだよ』
そう言うとナッツは宇宙船の外の出てきて、その宇宙船が全力推進で死んだ星から離れるのを見届けた。
そしてその星が大爆発を起こして砕け散る様も。

『どうしてあの星が太陽みたいになったり原初地球のような火の塊にならなかったのかって?それは多分、星としてもう寿命も近く核(コア)の温度も冷えていたと言うのもあると思う、推測だけどね、だから星の地熱もなく大気の温度も冷えきって、ウランによる核分裂だけじゃなくて貴重な資源である水素、つまりそれを必要とする水を酸素と分解した水素を使用する核融合に手をだしたんだよ、多分』
『それが異常に酸素の多い星に変えてしまっていた、水は干からび、生態系は狂い植物も動物も死滅したある頃からその世界に奇妙な生き物が繁殖するようになった、それが実体を持たない生物、妖魔、知らんけど』
適当だなおい、と思いながらも気がつくと私達はさっきの小惑星の上で3人揃っていちゃちゃ3Pを楽しんでいた。だって私のマンゴーの中に入り込んで洋梨の頭をぺろぺろしてくれる咲ちゃんの舌の先があまりにも気持ちが良すぎるんだもの。
思っただけなのに何故か私の頭に鉄槌が振り下ろされた。
[マジめに]
言うまでもなくスター、じゃない星紫亜の仕業だ。
『だって、咲ちゃんの脳味噌自体が騙されていたら私じゃどうしようもないよ』
私が涙目で抗議しても聞き入れてもらえそうもなかった。
[それではなんとかスイミャクさんの講義並みの説得力しかありませんよ]
マジで比較対象が彼女?、いやこれはむしろ誉めめられているのかもしれない。
なんせ世界一の淫魔を目指す私にはピッタリじゃないか枕(ピー)、ハニー(ピー)、上等じゃないの!受けて立つわよ!そんなもの仕掛けた覚えなんてないし、この先もないだろうけど、その程度で(ピー)トラップとか(ピー)営業なんてほざいているようじゃ私の足元にさえ及ばないってことよ。
まあそれよりも咲ちゃんには申し訳ないけどこれから先の話はあまり聞かれたくはなかったので

[愚痴は要らないから分析結果をサッサと発表してくれないかしら?この壺娘が]
あのぉ、最後の方私情が丸出しなんですが?

彼女は自我に目覚めて(と言うか妖魔に支配、じゃなくて妖魔と契約を結んでから)自由に外出をさせてもらえるようになった。まあ5歳にあの事件が起きるまでは母親が付き添いなら外出も許されていたようだ。
しかし幼稚園、保育園はもちろんのこと小学校も小学4年生に上がるまで就学させてもらえなかったとは思ってもいなかった。
それでよく4年生の授業について来れたかって?実は実父の不倫相手、いや正しくは彼による性的暴行の被害者が教育をしていたというのは想定外もいいところだった。
9才の誕生日にやっと特定の私立小学校に入学させられていた。
その学校の4年生の中ではもちろんのこと5年生、6年生を含む全女子生徒の中でも咲ちゃんはダントツな美少女であり一部の男性教師の性欲をやたらと掻き立てる存在だった。
『身長は既に155mを超えていたし胸もDカップ以上発達していたから中学生か下手をすれば高校生と言っても通用しちゃうんじゃなかったのかなあ』
事実、咲ちゃんが耳元で囁いただけであっさりと彼女の手中に落ちた男性教師は多かった。
5月のある日、彼女は理科の教師の耳元で囁いて休日の人のいない保健室の誘い込んだ。
この学校では当日は部活も禁止の日なので学校内には誰もいるはずがなく、どの入口も鍵がかかっていて、出入りが可能だったのはその日の日直だったその理科の先生だけだった。
彼は自分が入った非常口のカギを中からかけるとまっすぐに保健室に向かった。ここで正常な人間なら気付いてなければならなかったはずだった。
自分が保健室の鍵を開ける必要がなかった不自然さに。
そして保健室に入った彼が目にしたのはベッドの上で色っぽい喘ぎ声をあげながら自慰行為にふける咲ちゃんの姿だった。

『それで、思わずやっちゃったわけ?小学4年生に手を出しちゃうなんてとんだゲス野郎ね、それで、それは咲ちゃんの頭の中ではどう処理されているの?』
とナッツはきいてきた。
『理科の先生に脅迫されていることになっているようよ、過去のマンションでの実父や義父と一部始終を収めた動画が彼女のスマホにメッセージと共に添付されて送られてきた』
『それは母親が送ったものだろう?』
ナッツが疑問をはさんだ。
『それが大半は自撮り動画風に撮影された動画だったみたいよ、喘ぎながら自分の高揚したイキ顔と結合部が明細に録画されていたみたい、もちろん彼女にはそんなことをした記憶はないんだけどね』
『それで、その理科の先生も迷わずにベッドインしちゃったわけね、てかその後彼女が相手にしたその学校や転校先の小学校の教師や中学校に入ってからの上級男子生徒はどれくらいいるわけ?』
ナッツはきいてきた。
『最低でもこの4年間の間に200人は下らないと思う、その間に受けた咲ちゃんのダメージは肉体的にはもちろん精神的にも大きすぎると思う、でも問題は』
私は咲ちゃんの中にある男に対する嫌悪感だけじゃなくて同性である女性に対する嫌悪感も半端じゃないと言うことだと思っていた。
『それが彼女が支配した男を操って、咲ちゃん自身を助けようとした女性に対して性的暴行を加えさせた理由なのかしら?』と私。
『まるで自分の計画を邪魔するな!と言わんばかりの行動だね』
ナッツは言いながら柔らかそうな肌の上から咲ちゃんの背骨付近を舐めまわし出していた。
『神経が何度も焼き切られた形跡がある、妖魔はサクちゃんの意識に間違った情報を垂れ流しながら彼女の身体をまるで自分のように操っていたんだね』
ナッツは言いながら咲の首筋あたりで下の動きを止めた。
『ワームプログラムを注入したポイントみー付けた』
ナッツはそう言うと芋づる式に彼女の脳内に注入されたワームプログラムを見つけてたちどころに解析していた。
『やはりこれの大元は例の理事長だね』
ナッツは、はっきりと断言していた。

『春雨、ちょっと本気で彼女、咲ちゃんとエッチしてみない?』
ナッツはシラフでとんでもないことを言い出したと思った。
『咲の深層能力を引き出してみたい』
そう言われた私もさすがに『はいそうですね』などと言って咲ちゃんの熟したマンゴーに指を入れるのは淫魔という立場でもさすがにためらいが生じた。
小惑星のゴツゴツとした岩と咲ちゃんの股の間から右手のひらを上向きにして極力刺激しないように差し入れてみる、彼女はかすかに甘い吐息を漏らしたが私の掌の侵入を拒んだわけじゃなさそうだった。
だけど半端ない罪悪感を感じつつ、ゆっくりと丘の上を、その柔らかな感触をさすりながら縦に流れるすじ、いわゆる割れ目ちゃんを撫でながら、自分の中指を潜り込ませていった。
一瞬、少し崖恐怖に怯える波動が私の両太ももを通じて感じられたが『大丈夫、怖くないよ』と咲ちゃんの耳元に囁くと彼女の全身の力が抜けた。
そのかわりに彼女が私の胎の近くまで、潜り込ませていた舌の先から、熱い吐息と共にサラサラの粘りがない唾液が、大量に流れ込んできて私の腹の中を満たしていた。

おそらく、それは咲ちゃん自身も知らない、いや、もしかしたら咲ちゃんの母親でさえ知らないことだったのかもしれない。
もしかしてふたりの体を乗り継いだ妖魔が備忘録として脳の一部の書き込んでいたとしたら。
それは私とA級淫魔処刑執行人である星紫亜のために最後の断末魔に残した記憶なのかもしれない。

咲の母親に名前はなかった。彼女は私達が見てきた火星の生殖用兼生食用に生産された女性単細胞クローンのひとりだった。
彼女は偶然に入手した宇宙船に乗って地球に逃げてきた。
しかし、その彼女は自分の意思で逃げてきたつもりだったがそれは偽りの記憶に過ぎなかった。
火星での勢力の拡大に限界を感じていた妖魔の一体が隣の惑星に同様な生態系と人類そして文明が存在することを知りその星に自らを送り込んだのかもしれない。

地球の電子演算システムを弄るのは彼女にとってはたやすいことだったのだろう。
彼女は日本の巨大な電気産業グループのひとつの会社に新入社員として潜り込んでいた。
そこでグループの理事長と出会い彼女は理事長に対してハニートラップを仕掛けて、すぐに自分の支配下に置いた、つもりだった。
これはクローン単体では不可能なことであり妖魔がからんだからこそ可能になった行為だった。
すぐに彼女の魅力の虜になった理事長は彼女を秘書に昇格させて、その地位を利用して密室で陵辱し孕ませた。
それが事実で咲ちゃんの実父は実は赤の他人に過ぎなかった。
その時に妖魔は理事長が原子力エネルギーの推進派でありその男は反対派であることを知った。
しかしこの日本という国ではつい最近に巨大な地震が東北地方を襲い、津波によって送電線の倒壊やディーゼルエンジンによる発電機の停止で二次電源を喪失し、さらに一部の原子炉では一次冷却水配管の破断により一次冷却水の水圧と水量が低下して冷却手段を失った。
それによって原子炉が1度は停止に成功した原子炉が再び熱を持ち始めて暴走を始めて、メルトダウン、水蒸気爆発に陥るという事態にまで発展した。
しかしこの時は政府と電力会社の協力によって二次電源の復活、強制的に外部から真水が緊急用のバルブから注入されてなんとか最悪の事態は回避された。
もっとも当時の政府総理大臣が現場に乱入して指揮権を乱用して現場を混乱させた、とか、苦し紛れに危険な海水を一時冷却水バルブに注入したとその時野党だった、その後与党となり総理大臣の席についた男が追及していたがそれは全くのデマだった。
むしろその当時逃げ出そうとしていた電力会社の経営陣を説得してちゃんと現場を指揮して最悪の事態を回避し、日本にある全てのを停止させたのは紛れもない事実だったよ。
なぜそれが言い切れるかって?その後政権を奪って総理大臣の座についたその男は数えきれないほどの嘘を国会でつき、数えきれないほどの不祥事を隠蔽し、数えきれないほどの都合の悪いデーターを改竄し、最近では数えきれないほどの反社会的団体と癒着してきた男だからね。1nmすら信用できないはずだった。まあここでは直接関係ないことなのでその話はまた別の機会にするね。

とにかくそんなわけで原発推進派の理事長としては逆風の真っ只中にあり、社内で、いやグループ内で頭角を表し始めていたその反原発派であるその男は目の上のたんこぶでしかなかった。
それは火星から来た女性クローン(ただし妖魔と契約済みだった)にとっても都合の悪い事実だった。
そこで理事長と既に咲ちゃんを身籠っていた女性クローン、は協調して理事長の娘としてその男をハニートラップに仕掛けて強姦させて既成事実を作り結婚を迫った。男は昇格を条件に咲の認知と結婚を呑み込み一緒に棲み出した。
しかしそこでとんでもない計算違いが発生した。女(火星から来た生殖用兼生食用単細胞クローンは)男児しか産めないはずだった。
しかしながら実際に火星から来た女が産んだのは紛れもない女児である咲だった。
この星では社長クラスならともかく理事長クラスともなるとその地位の継承はかなり難しかった。
その頃、ふたり目の火星人である女性クローン、(生殖用兼生食用)が地球に侵入をしていた。もちろんこっちにも別の妖魔が憑依、彼女と契約を結んでいた。
彼女も咲ちゃん母親と同様に理事長に取り入り彼を虜にして表向きには養子関係、現実上は愛人関係を結んだ、もちろん目障りな部下の男をハニートラップに仕掛けてだったがこちらは10か月後に立派な男児が産まれていた。玉の輿なだけに立派なふたつの玉とご立派様のついた男の子が産まれた。
かくして咲の母親は家を出ることになったが三つばかり気になったことがある。
ひとつは火星から来た女性クローンは男しか産めないと思われていたがが咲ちゃんの誕生によってそれは火星人の冷凍精子の遺伝子情報に問題があったためと判明したこと。
そしてもうひとつは女性クローンはひとり産むと急激に老化するという現象も地球では起きなかったことだ。むしろ咲ちゃん母親やもうひとりの女性クローン共には逆に若返っているかのように肌がピチピチすべすべに見えた。
もちろん彼女達はその後他の男と関係を持ってもちゃんと男女のどちらかが産まれていた。
ただ理事長の権限と彼女の意思により数人の女児が行方不明になったことになっている。
最後に咲の母親は一応家を出たことにはなってはいたが理事長との愛人関係はまだ続いていた。

理事長と咲の母親はある日、信じられない光景を目にした。
5才になったばかりの咲ちゃんを陵辱させた頃、加害者である咲ちゃんの実父と対面しに行った時の事だった。
あれほどガチガチの反原発派だった咲の実父が実娘に性的な暴行を行い逮捕されて、裁判の時の被告人証言を行った際にはむしろ原発推進派に変わっていた。
理事長と咲ちゃんの母親のふたりは話し合い一定期間をおいて男に咲ちゃんを犯させてその行為が男にどんな影響を与えるか研究をし始めていた。
まずは女に興味がない男が選ばれ、咲の母親はその男と咲に懸けた死亡生命保険の山分けをエサに再婚した。
最初は無関心だったが咲ちゃんの母親の中の妖魔が耳元で囁いただけでその男は咲ちゃんを犯し始めた。
問題はその後だ、女性に見向きもしなかった男が近所の公園や深夜の駅で婦女暴行を連続して働くようになっていた。その結果、余罪として咲ちゃんに対する暴行も発覚しt逮捕されてしまったわけだったが。

『エッチで人格とか思想まで変えちゃう?』
思わず感想を口にしてしまった。我ながら言っておいて恥ずかしさのあまり穴に入りたくなってしまったよう。
しかし都合よく入れそうなアナが周囲には見当たらなかった。
『それこそどっかのカルト教団の集団結婚式じゃないか?』
『しかしその教団じゃそんな疑惑が浮上した気がする、集団催眠というか、それで破産するまで貢がされて、いや、それどころか破産させられてもなお家族や友人にまでたかってさらなる破産を招いたペ・天使が運営するような教団が』
ナッツはそう言いながら咲ちゃんの右側耳たぶに自分の頬をこすりつけた。

『それで9才になった咲ちゃんはどう言った実験を母親の再婚相手に行ったの?』
ナッツは私に聞いてきた。
私は分かってはいたが口にすることがためらわれた。まさか言えない、『私の身体を淫魔に換えて』なんて。
ただしさすがにそれは失敗に終わったようだ。
『9才に自分から誘ったとは言え毎日のように乱暴なレイプをされていたらもう性病や性器が激しく損傷を受けていそうなものなんだけど』
ナッツは言いながら必死になって何か考え込んでいるように感じられた。
『いや、それどころかあたしも巻き込まれた時は咲ちゃん自身が命を落としていてもおかしくはない筈の、それどころかそれ以前にもっと危険な状態に』
ナッツはそこで一旦言葉をとめた。
『いや、既に咲ちゃんの身体は淫魔と同等の戦闘能力を持っているのかも』
ナッツは真面目な顔をして言った。
そして続けて言った。
『木星行きは中止、日本が、地球がヤバい!』と
『どういうこと?』
と私。
『少なくともその理事長の元には最低もうひとりの火星人の女性クローンがいる、しかもその人も憑依済み、妖魔は二次性徴を迎えた後の少女、もしくは女性に憑依、契約を結ぶことは可能?では男は?二次性徴を迎えた男に対して契約は可能かな?』
そう言ってからナッツは咲ちゃんの身体から離れると頭を抱えた。
『あの時、あの宇宙船内でふたりが言っていた言葉を今思い出したよ』

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「僕たちは産んではいけないものを産んでしまっていたんだ」
「人の心に取り憑いて思考や意識さえ思う存分操る目に見えない生物、確かあなた達男は彼らが、いえ、姿のないあの化け物達が私達の星系を救うと言っていなかったかしら?」
「それに関しては大きな大誤算だった、あれらは第二惑星、第四惑星をたちどころに人が住めない星に変えてしまっていた、そして今もそれらは増殖しつつある、生殖行為に伴う過剰な快楽追求があんな化け物を生み出していたとは考えてもいなかった」

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そう、あれこそが咲ちゃんに取り憑いていた妖魔の正体であり火星と金星を死の星に変えた元凶だったのかもしれない。
咲ちゃんの成功を知れば連中は次々と火星人の女性クローンに自分達の分身を憑依させて契約を結んで地球に飛来して来るだろう?
しかしその目的はわからない。
彼女達が人類にもたらすのは破滅か救済か、それさえわからなかった。

ハルサメとナッツ8
   に
ちゅじゅく!

ハルサメとナッツ7 アステロイド帯の夢
終わり

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