アダルト版カレンダーガール4〜山崎秋子のパパ活
アダルト版カレンダーガール4〜山崎秋子のパパ活
2024/01/14校正更新
過激なエログロ描写やエチエチシーンが多いため20歳未満の方の閲覧はご遠慮してください。
私にはスポンサーになってくれている男性が3人いる。
1人はとても野生的でワイルドなロックミュージシャン、筋肉がモリモリでオオカミのような肩まで伸ばした立髪を振り回していつも派手にマスタングとかいうギターをかき鳴らしながら何やら意味不明な歌詞をだみ声で喚いている。
そこそこ売れているらしく革ジャンと血塗れのイメージで赤いペイントを所々に施したジーンズを着用している。
一応20代らしいのだが私の目から見たらどう見ても四十代のオッサンだ。まあ私は『フロイド君』と呼ぶこともある。
女性にモテるはずなどなく私を抱きに来る日は大抵高額収入のあった気前のいい日だ。
だから私は何かを要求する代償に一夜を共にする。
もちろんおねだりは安物なんかしないよ。
もう1人はバリバリのエリート商社マンだ。
Japanese businessmanとか呼ぶこともある。
短めの黒髪を右側に七三分けをしていつも白からグレー系の明るい色のスーツを好んで着る傾向がある。
彼に関してはなんで私を選ぶのかわからない。
結構イケメンで性格も良くて普通に女性の扱いも上手い。
ここまでは何の問題も無い。
しかしそれはあくまでも一般女性に対する扱い方だ。
性行為をする時のゴムが嫌いで生でやりたがるので間違って赤ちゃんができたりしないように薬飲んだりスケジュール調整しなければならない。私にも本業があるからね。
そんなわけで私に対してだけはどうしようもないダメ人間になってしまう君って一体?
問題は3人目の『弁護士さん』だ。ポマードベッタリのオールバックで裁判官に向かって指差しをして『異議あり!』と叫ぶ様は何度見ても笑いが込み上げてくる。
普段は私には全く気がないかのようにそっけなく私に接して来るけど時々私の過去をネタにホテルでの付き合いを要求して来る。それが結構な変態様なんだ。
まあはやい話が脅迫による強制性交だ。
まあ3人の中で一番ヤクザな奴だと覚えてもらえれば何の間違いもない。
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「また奥さんと揉めているんですか?」
そう言いかけた私の口を奴の唇が強引に塞ぐ、もちろん強力な媚薬を私の口の中に唾液と一緒に流し込むという蛮行を忘れない。
まあその後はいつもの成り行きでベッドに直行だ。
そして奴がもう一つ厄介なのは他の男性2人と違い彼だけが私が関係を持っている他の男性の存在を知っている点だろう。
要するに奴だけは私が他の男2人と三つ股をかけていて尚且つ彼らの素性を知った上でお付き合いをしてくれているという訳だ。
これはそんな一匹の雌と3人の男達のおはなし。
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奴はいつものようにシャワーを浴びている私を待ち切れずに背後から裸で抱きついてきた。
まあ服着ていたらびしょ濡れになってしまうから当然のことだけどね。
「きさま、女子中学生を凶器で凌辱しまくっているってな」
突然、そんなこと言われたら誰だって『え“!』と言ってしまうよな。
「そんなことした覚えはないよ」
と私。
「嘘つけ、名前入りで動画配信されてるぞ」
と奴が主張。
「いや、そんな覚えないし」
私が反論したら「この嘘つきをおしおきだ」と言って
いきなり両手で慎ましい私の乳房を揉まれた。
私は喘ぎ全身の力が抜けてその場で四つん這いになってしまう。
「あ“〜!、だめ、こんなところじゃ」
私は必死に抵抗したが無駄な努力だった。
どうやら私がさっき食べた食事の中に媚薬が混入されていたのかもしれない。
私の身体は火照って仕方がなかった。
口の中に太くてかたい肉棒が突っ込まれる、私はそれを必死でしゃぶる。上顎奥に亀頭があたり陰茎下部を舌で包み込むように舐め回す 。
『ピュピュピュ』ととろりとした熱い液が亀頭の先端から吹き出して私はそれをごくごくごくりと飲み込む。
気のせいか意識がぼんやりとしてきた。
今度は私をタイルの上に両足を伸ばした状態で座らせ股を広げて奴も向かい合わせに座るともう既に熱り勃っている自分の陰茎を私の厚く熟したマンゴーに差し込む。
吸い込むように奴の陰茎はあっという間に私の胎の奥にまで達してゆっくりとピストン運動に加えて上下左右に捻りを与え始めていた。
私の喘ぎ声は絶頂に達して奴を思わず強く抱きしめてしまった。
『ドピュピュピュピュピュ』と射精を感じて私は大声で叫んでしまった。
だって感覚的には注射というよりはお腹を拳銃で数発射抜かれたかのような感覚だっから。
もしかして精液の量と射精速度は3人の中でずば抜けて強大かもしれない、案外『フロイド君』はその点見掛け倒しで時としてものすごくナーバスになることもある。
そんな時の彼の射精は、はっきり言って老人の失禁と同じだ。
そして私の個人的感覚では口の中に出されるのと胎の中に出されるのでは感覚的には全く違う。(正確には膣内だけど敢えてそう表現したい)
しかも私は3人の男性とお付き合いをしているが三人三様どころか同じ人でもいつも同じとは限らない。
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それから数日後、私たちは奴の隠れ場にいた。
私は奴の身体の下で鼻歌を歌っていた、曲名は覚えていないが2年ほど前に他界した母がよく口ずさんでいた歌だ。
「最近のおまえはオレ様が出す前に強く抱きついてくるのは何故だ」
奴はそう言ってきたが私はいつも答えをはぐらかせてきた。
「そうだね、いつもアンタが私を抱きにくるのは奥さんと何かあった時だよね」
私は奴の胸毛を指先で弄りながら指摘した。
「そうだっけか?でもオレ様はおまえの事を嫁よりも深く愛しているのは事実だ」
奴は私の右乳首をつまみながら言った。
「要領だけは一流の弁護士さんね」
私は奴に対する感想を述べた。
その上で指摘する。
「そうかもしれない、たしかにアンタはいつでもいつも最後まで行かずにいつもぶっかけと称してオチンコを抜き出して私のお腹や背中に出してしまうのは何故かしら?」
そう言うと奴はいつも気まずそうに言い訳を始めた。
「そりゃ、今の嫁と別れる前に出来ちまったら色々とヤバいだろ」
「そうかしら?本音は私とも嫁さんとも今の関係を続けたい、それだけじゃないの?」
奴の狼狽える表情に私は満足していた。
「だから私から逆襲に打って出ることにしたの、危険日、排卵日あたりにそれを集中して私の膣内に中出しさせたらどうなるのかなって」
奴の顔色がみるみる青ざめていくのがわかった。
そして私はすかさずトドメの一言を放った。
「安心して、もし出来ちゃったら私はアンタの元を黙って去るから、父親になってくれそうな娘もいる事だし」
そう言った途端机の上に置いた私のスマホが震え始めた。
嫌な予感がして私はそれを素早く取るとすぐに出た。
相手はエリート商社マンの君だった。
その嫌な予感が的中だ。
「大変!あの娘が誘拐、さらわれた!」
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@ラブホにて
話しはあの忌まわしい事件が発覚する前日から始まる。
もうすぐ生理が来るかもってある日彼からのメッセージが入った。
どうやら大物アイドル歌手のバックで演奏させてもらえるらしい。
「よかったね」
一応祝福のお返しをしておく、本人は多分ノリノリでギターを掻きむしるように引き倒すだろうけどアンタ絶対画面に映らないから!
もしかしてシルエットくらいはチラッと事故で映ってしまうかもだけど、主役はアイドルさんだから!
ハイハイいつもの『今晩会えるか』のメッセージ、クエスチョンがつかないあたり私が自分と会うのは彼の中では既に決定事項なんだろう。
『おねだりしていいなら付き合うよ』って送る。
何をねだるか考える間も無く返事が返ってくる。
『じゃ20時駅ビルのなんとかハンズで』
いやフルネーム覚えようよ、今時そんなこと言っていたら相手が中学生でも笑われるよ?
『りょ、ちゃんと飛べる飛行石忘れんといてな』
『チース』
2人の会話はコレで十分だ。
ちなみに私は彼の本名もアーティストネームも知らないし彼も私の名前を知らないだろう。
いつの日だったか彼のスマホを覗き見した時私のネームが『7457moto』になっていて思わず吹き出しそうになったことがある。
7457は確かモトローラG4世代MPUの形式番号だったような気がする。
もしもだが彼が私の友人の倶名尚愛と付き合っていたら970ibmとでも表示されるのだろうか?
雑貨屋はなんとなく地味に私にとっては居心地の良い場所だ。
特にコレを売りたいとかアレを推したいという主張がなくてなんとなく私によく似ている。
ヨレヨレの膝が抜けたかのように穴の空いたジーンズパンツ、いやズボンというべきか?それにアメコミヒーロープリントの紺色のTシャツを身にまとった私は誰が見てもダサダサだろう。
オマケに靴は某ワークショップで1000円で購入した安全靴ときた。
まあ一応Tシャツの下にはブラジャーは付けてはいるが私自身はつける必要はないと思っている。
まあ普段の私は、発育があまりよろしくないので15歳ともそろそろお別れだというのに慎ましいのだ。
それでもブラジャーをつけて外出するのはなんだな、3人の男どもが『乳首が見えてエロい』と同様に言うので仕方がなく見栄を張って中にパッドまで仕込んで着けているだけのことだ。
本音で私は乳首如き他人に見られたところでどうってことはないと思っている。
「おう、待たせたな」
後ろから突然ドスの効いたダミ声で呼びかけられて心臓が止まりそうになる。
「びっくりさせないでって」
「今日こそはちゃんと持ってきたぞ、青いルビーだ」
そう言って私の手に渡されたのはまごう事なきただのサファイアのネックレスだった。
「駿ネタなのはわかるけど何か違う」
そう言って拗ねた私のほっぺに彼は躊躇なくキスをお見舞いした。
突然の行為に私は5メートルほど飛び退いて彼を見返した。
こんな人目の多いこんな場所でよりにもよって、目が笑っていない、マジだ。
「いやこれこそが飛行石だって占い師のおばさんに売りつけられたんだが」
彼は首を傾げながら言ったが多分騙されたんだと思う。
その後2人は最上階のレストランでイタリアンを食べそのまま駅裏のラブホに直行した。
「なんであのビルのホテルじゃないのよ」
不貞腐れる私を尻目に彼はどんどん前を歩いてゆく。
「そりゃバカ高いから」
当たり前のことを言い返してきた。
「大物アイドル歌手のバックをやる仕事入ったんじゃないの?」
そう言ったら彼は突然首を項垂れて黙り込んでしまった。
「顔とか演奏しているの映さないのとかは前から分かりきったことじゃないの」
ラブホのフロントでチェックインするために会員カードを見せる。
まだ黙り込んでいる、いつもなら可愛い受付嬢がいようものならハートマークをバンバン飛ばしまくってアプローチしまくりそうなものなのに。
「1時間の延長なしで」
こんな鬱状態の彼に抱かれるのは流石にごめんだ。
さっさと逝かせて早めに切り上げるに限る。
一番格安の部屋鍵を受け取る。
私にも彼の深いため息が憑ってしまった。
「わかった、今日の支払いは私が持つから落ち込んだ理由を言ってみい」
私は部屋に入りドアの鍵をかけると彼に向かい合いその逞しい両肩に手を置いた。
本当にみかけによらずものすごくナーバスな奴だった。
しばらく考えたのちに彼は決心したかのように喋り始めた。
「いや、シルエットどころか、バストアップも、あって顔もちゃんと映して、もらえたんだが」
そう言うと再び黙り込んでしまった。
はあ、なるほどそう言うことですか。
「つまりほとんど手元は映さず、オマケに音は差し替えだったと」
まあある程度は予想はしていたことだけどまさかコレほどまでとは。
「でも一応肖像権絡みでお金はばっちりもらえたんでしょ?」
あれれ、さらに暗い表情になってしまったぞ。
私にはそんな彼を慰めるスキルもSEXテクもない。
「ま、いいじゃない、気分転換に歌番組でも見ましょう」
そう言って私はベッドの上に無造作においてあったリモコンでテレビのスイッチを入れた。
髪の毛を振り乱してギターを弾いていると思われる彼のバストアップ映像が・・・・・
私は慌ててリモコンでチャンネルを換えた。
音はほんの一瞬しか聞こえなかったけどあの音はとても聞き覚えのある音だった。
多分私が知る限りでは1曲弾いてもらっただけで数百万円ぶっとぶと言う話を聞いたことがある。
もちろんテクだけではそいつの足元にも彼は到底及ばないけどひとつの曲の中の演奏としてそいつは曲のイメージぶち壊しじゃないかと思うほど自己主張の強いフレーズを盛り込んでくるタイプの人だ。
彼は世界中のどんな名ギタリストでも持っていない良いところがある、美しくも優しいメロディを奏でさせたら右に出る者がいないと思っている。
だけど彼はそれを自ら全力で放棄してしまっていた。
要は音楽性よりも派手派手なパフォーマンス全開演奏が彼のスタイルだ。
「わかった、今晩だけは君の好きなように、君が思うがままに私を演奏していいよ、でも明日からはちゃんと周囲の人たちの声を聴きながら彼女を演奏してあげてね」
もちろん彼女とは彼が所有しているギター、マスタングのことだけど。
その一言で元気を取り戻したのか服を脱ぎ始めた。
私はテレビのスイッチを切り、回るベッドの上で四つん這いになると彼の逞しい腕の中に抱かれそのゴツい指でホテル中に響き渡るほど大きな声で喘ぎ始めた。
私の股間に熱くて太いプラグが差し込まれるとイッツ、ア、ショータイムだ。
激しいリフが腰を突き上げ、超絶高速で乳房はタッピングされ絶頂に達した私は意識を失った。
ベッドの上で目を覚ますと彼の姿はもうなく、時計を見たらもう貸切利用時間をとっくに過ぎていた。
慌てて私はフロントに電話を入れる。
ホテルの関係者が誰も来なかったと言うことは彼が予約時間の変更をして一泊にした上に料金まで支払ってくれたのか?と甘い期待をしたがもちろんそんなことはなかった。
一泊に変更は予想した通りだったが料金は私が全額支払うことになっているらしい。
「はぁ、またタダヤリされちゃった」
そう考えながら起き上がると私の大事な部分から大量の白濁色をした液体が流れ出した。時間が過ぎているせいか私自身のアレと混ざり合ってかなり鼻をつくキツい匂いだ。
来る前に多めに薬を飲んでおいて正解だったかもしれない。
万が一ってこともあるから。
それでもできちゃう時はできちゃうんだけどね!
どうせ自腹で払うんだからとシャワー浴びて身を清めてからチェックアウトすることにした。
部屋の鍵をフロントに渡して会計をしてもらっている最中に私のスマホが無音状態のまま震え始めた。いわゆるバイブってやつ。
画面を見たら「Japanese Business Man」の文字が・・・・・
フロントの時計に目を向けると1時、まあ昼の1時ってわけはないから多分早朝又は深夜の1時と言うべきだろうか?
「こんな時間に起きている商社マンの生活ってどんな修羅場なんだよ」
思わず呟いてしまった。
「八万五千円でございます」
耳元でホテルマンにとんでもない額を要求されてしまった。
「ちょ、私たちほんの3時間休息しただけよ、それがなんでそんな額になるの?」
私の必死な抗議にホテルマンは少し驚いた表情を浮かべたが再び伝票に目を落としそれを冷静に読み上げ始めた。
「高級黒毛和牛サーロインステーキ500g、を2人前お連れの方がお客さま支払いでルームサービス注文されていますが?」
空いた口が塞がらないとはこのことだ。
どこの世界に政治家の接待でもやらないような高額料理を女子高生にたかる大人がいるんだよ?あ、身近にいたわ、彼が。
「そういうわけでこれからボクと会ってくれないかな」
電話の向こうからすがるような声が聞こえた。
しかしその金額に驚いていた私は君がその間電話口で何を喋っていたのか全く聞いていなかったので本当に適当にあしらってしまった。
「ああ、君と会えばいいんだろ?どこで待ち合わせればいいの?」
「じゃあ郊外のファミレスで、鎌倉店で2時丁度時間厳守で」
君はそう言って一方的に電話を切ったけど私が車持ちじゃないということを忘れてやしないかい?
しかもそこに行く公共交通機関は存在しないので必然的にタクシーを利用することになる。
すぐにタクシーを捕まえられたとしてそれでもさすがに今から2時までにその店に辿り着くのは不可能だと思う。
私は深くため息をついた。
目の前ではホテルマンが手もみをして私の支払いを待ち侘びていた。
「わかったわ、今すぐ十万円払うからこれから言う場所に2時までに到着出来るように車を手配して」
そう言ってやるとホテルマンはしばらくの時間固まっていたが左上の奥歯をキラリ!と光らせて言った。
「お任せを、当店の最高級車であなた様を確実に目的地までお送りします、玄関でお待ち下さい」
そう言ってホテルマンはおもむろに従業員控え室に消えて行った。
あの、私、急いでいるのわかっているかな?
そして待つこと10分、ホテルの玄関に横付けされたのはどこからどう見てもあのゲームで遊び尽くした真っ赤なパガーニ・ゾンダだった。
「ささ、お客様、どうぞお乗りください♪」
助手席のドアを開けたホテルマンに勧められるままに私はゾンダに乗り込みドアを閉めると同時にゾンダは後輪を激しくバーンアウトさせて急発進をした。
「あの、あと30分でつけますか?」
そう訊いた時はゾンダは次の交差点を真横に向きを変えて右に曲がっていた。
「あの、交通規則を・・・」
言いかけた時は次の交差点をまたしても直角に姿勢を左に変えてすぐ次の信号目指して猛烈に加速し始めた。
「ちょっ、制限速度、」
信号が赤いままの交差点をいくつかノーブレーキで突き抜けると再び派手にドリフトをかましながら左に曲がるとそこはもう国道に入っていた。
そこでやっとスピードメーターの確認ができたんだけど200km/hを指していたような気がした。
私の身体はGの急激な変化についてゆけずゾンダがバミッテの入り口付近に急停車した時は思わず吐き気を催しゾンダのドアを勢いよく開けると昨夜食べたものを全部路面にぶちまけてしまった。
そんな私の肩を後ろからホテルマンにトントンと叩かれて振り返ると水が並々入った紙コップを手渡された。
これでどうしろという気だろうか?
もしかして口をゆすげと・・・・・
それ以前にこのコップはどこから出てきたのだろうか?
ゾンダにはドリンクホルダーなるものはなかったように記憶していたのだがよしんばあったとしてもそれをほとんどこぼさずにあの運転でここまで運んできたということは
「あんた豆腐屋か?」
思わず突っ込んでしまった。
それが負けと認めることになったとしても。
「では、御武運を」
そう言って背中を押して私の身体を車外に放り出すと私のツッコミなどガン無視をしてホテルマンはゾンダの爆音と共に深夜の国道彼方に消え去って行った。
「3秒の遅刻だな」
冷たく言い放つ君の声が頭上から鳴り響いた。
「3秒くらいいいじゃないか?3秒で何ができる」
私は当然のように抗議してみた。
「3秒もあればAボタンを少なくとも60回は連射出来る」
さも当然のように君は言う。
私は思わず絶句した。そうだよ、君って昔からそんな動物だった。
私に対してだけは。
「それで、私をはるばるここに呼び出した理由は?」
「おまえの体が欲しい」
「・・・・・・・・・」
『なんでこんな場所で誤解を招く言動を』
私は危うくその一言を口に出して言ってしまうところだった。
@美少女JC
「とにかくここでの立ち話もなんだ、店の中で話そう」
そう言って君はさっさと店の中に入ろうとする。
何故に私の周りの男どもは私に対してだけはこうも身勝手な態度を取れるのか不思議でならない。
「言っておくけど私今オケラだから、誘ってくれるのは嬉しい(うれしい)けどここの金払えないよ」
前もって宣言しておいた。
持ち合わせが全然ないと言うわけじゃないけどさっきのラブホで持ち金のほとんどを巻き上げられてしまったから小銭程度しか残っていない。
君には悪いが奢って貰うことにする。
運が悪かったと諦めたまえ。
「一番奥の壁際の席だ」
君はそう言って中学生くらいにしか見えない可愛い女の子が座っている席を指差した。
「ロリコン、ヘンタイ」
私は冷ややかな眼で君を睨みつけて罵って(ののしって)しまった。
どう見ても君とは血のつながりなどないと確信出来るほど君とは似ていなかったからね。
それにしてもなんて暗い表情をしているのだろうか?
この年頃の娘たちはみんな箸(はし)が転がっても笑いがとまらなくなる連中かりだと思い込んでいたが。
「暗いな」
私は思わず本音を口にしてしまった。
すると君はすかさず
「あんたが言うか?」と返してきた。
「それでこの娘は君の何?」
私はストレートに問いただした。
別に二股でも私自身はなんの文句はない、だって自分はそれどころか三股しているから。
「ボクの妹だ」
「嘘つけ」
思わず速攻で否定にかかってしまった。
私が睨み(にらみ)つけてしまったせいか女の子は声を押し殺して泣き始めた。
大粒の涙が次々とテーブルの上に落ちる。
嫌な予感が的中してしまったかもしれない。
「性犯罪の被害に遭った(あった)の?」
私の問いかけに君は「うん」とだけ答えた。
正直言ってそう言う相談は弁護士か警察にしてくれよ、と思ったが相手はよほどタチの悪い連中なのかもしれない。
この時点で君とホテルに直行というセンは無くなったが下手するとここで私はドリンクバーしか食べ物に在り付けない可能性が出てきた。
なので私は先手を打って呼び出しボタンを押してパンケーキを5枚ずつ、2皿、計10枚注文した。
「本当に君の妹さんとはとても信じられないけど、どうやらとても辛い(つらい)事があったのは事実みたいね」
自分のジーンズの右ポケットに入れておいた薬のケースからナイピル(事後避妊薬)を一錠取り出して目の前のコップの水と一緒に口の中に含む。
私は彼女の向かいの席に移動すると左手を伸ばして小さなおでこに軽く触れた。
「嫌なことを思い出しちゃうかもだけどごめんね」
彼女は怯えるように後退りしようとしたが君が後頭部を支えてくれたので助かったよ。
両手でゆっくりと、確実だけど彼女の両頬を支えると直接口移しでそのナイピルと水を流し込んだ。
本当ならこんな乱暴なことをしようものなら抵抗されて咳き込み吐き出してしまうところだけど、大丈夫!彼女のおでこに左手で触れた時点で暗示をかけてある。(あー便利だな、異世界設定[違う])
「あなたは汚れてなんかいないよ、誰もあなたを汚すことはできない、とてもあなたは綺麗(きれい)だよ」
普段なら歯が浮いてしまうようなセリフが次から次へと湧き(わき)上がってきた。
「取り敢えず落ち着いて美味しいパンケーキ食べよか?」
そう言っただけであなたは目を輝かせて5枚積み重ねたパンケーキにナイフを入れ始めた。
それを確認すると私は君の右手スーツの裾(すそ)を引っ張りついてくるように促した(そくした)。
「ちょっと外でモク吸おか?」
君はその一言でちゃんと察してくれて私についてきてくれたね。
レジに向かい私の身分証明書を女性店員さんに提示(ていじ)すると彼女は特別な部屋に案内してくれた。
その部屋の中はソファとテーブル以外は何もないそっけないインテリアだったが私はジーンズの左ポケットの中から白い小さな箱を出すと四方の壁と天井、床にむけてみた。
「盗聴器も隠しカメラもないみたい」
私がそう言うと君は安心したようにソファに腰をおろした。
「安心して、君の大事な、と言っても血のつながりのない妹さんはカロリーを取らせることで負の思考スパイラルから抜け出せる筈だから」
君はそれを聞くとホッとしたのかため息をついた。
「でも安心はできない、だって暴行(ぼうこう)現場の動画を顔出しで撮られ(とられ)ちゃっているから」
君も知っているかもだけど私の能力は接触する事で記憶や思考を読み取ったり色々な神経を操作できること。
「それに妊娠の可能性に関しては完全とはいえないけど一応手は打ったから・・・、ただ感染症の方がね」
私がさっきあの娘にしたのはそれと『食欲中枢を額を通して直接脳を操作してパンケーキを食べたくなるように仕向けた』だけ。
レイプされた自身への嫌悪感から拒食症に陥っていて体力が落ちていたばかりか脳に栄養が回らずメンタルの落ち込みを軽減しただけで根本的解決にはなっていない。
「クラブで下校が遅れた学校の帰り道を付け狙われて拐われ、草むらの中で数人の男たちに輪姦されたみたい、しかもその様子を犯されている彼女にもわかるように撮影してる、つまり顔も丸写りなんだけど」
私はそこで一区切りをして君をみた。
相手の正体は君の妹さんの記憶イメージから特定できているんだけど問題は私が表立って動いてしまうとこの事件の全てが明るみに出てしまうことだった。
私たちが席に戻るとあなた(女子中学生)はテーブルの上のパンケーキをふた皿まるっと食べ尽くした後だった。
う、うん私の暗示の効果は絶大だね、まさかここまで効いていたとは。
「げ、元気が出てよかったね」
そう言っただけであなたはまた落ち込んだ表情に戻ってしまった。
「いや、元々あなたのために注文したんだから、ぜっ全部食べてもなんの問題もないんだよ」
もしかしたら私の顔はかなりひきつってしまっていたかもしれない。
だって今は私の胃の中空っぽだもの。
そう言っている間に私のスマホが激しく震え(ふるえ)出した。
そういえば以前に私のスマホのことを『オナホ』などと言っていたバカがいたな。
意味はよく知らないけど卑猥(ひわい)な何かだと言うことだけはわかる。
もちろん奴だ。
受け取りボタンを押すと同時に
『オレ様の電話は5秒以内に』とがなり声、速攻で受話終了ボタンを押す。
間を置かずオナホが震え出す。と同時に何故か君のスマホも震え始めた。いったい何台持っているんだ?
私のオナホ、じゃないスマホは勝手に切っても構わないがさすがに君のスマホは勝手に切れない。
君は自分のスマホの受け取りボタンを押す。
[もしもしぃ、そこに国会議員の山崎秋子って女いるかい?オレ様のスマホについたGPS検索だとその店にいることになってるんだけど]
私にも聞こえる大声で怒鳴って(どなって)いた。
おい、こら勝手に私の正体を明かすんじゃない。
でもまだなんとか誤魔化せる(ごまかせる)かもしれないと思い自分のスマホの受け取りボタンを押した。
「や、やあこの私になんのようかな?』
『貴様今度すぐに出なかったらわかっているだろな」
「お、お父さん、冗談きついよ、イッカイの女子高生をつかまえて国会議員なんて」
なんとか話を合わせてくれるように祈りながら私は奴に話の誘導(ゆうどう)を仕掛けた。
願わくば親心で自分の娘に干渉(かんしょう)しまくるストーカーダメ親父を演じてくれれば幸いなのだが。
『話しはきいた、この俺様の出番のようだな』
マジでストーカーだったようだ。
しかしどうやって盗聴(とうちょう)したというのだろうか?
振り返ると窓際の席でこっちを向いて優雅(ゆうが)にコーヒーを啜って(すすって)いる奴がいた。
何やらニヤニヤ笑いながら自分の首あたりを指差している。
この青いルビーのネックレスが盗聴器かぁ!
そう言えば彼は怪しげな占いのお婆さんにこれを売りつけられたと言っていた。
奴は変装も得意だからそのお婆さん(おばあさん)が奴だったんだろう。
「オレ様の介入(かいにゅう)でこの件は解決したのも同然だ」
そう言い切って奴は会話を切った。
続いて君のスマホから奴の声が聞こえた。
「すまんすまん、オレの勘違い(かんちがい)だったわ、君の上司のたかやなぎやしたお君によろしくね」
高飛車な言い訳を言っているのが聞こえた。しかしなんでそんな個人情報まで知っているの?奴は?
「ところでオレさあ、あんたの斜め(ななめ)向かいに座っている女子高生の父親だったりするんだけど、同時にチョー有能な弁魔士(べんまし?パクリか!)さんだったりもするわけなのね、この件はオレに任せる気ない?多分オレの娘なら断ったりしないはずよん」
あーだめだ、ここで変なことを言おうものなら奴が私の愛人だということも含めて全て暴露(ばくろ)されちゃう可能性が高い。
つうか奴なら躊躇い(ためらい)なくやってしまうだろう。
なんなら君のプライベートなことまで、私が妻子持ちである君を含めて勤めている商社や私の地位まで世間に公開してしまうかもしれない。
『JK衆議院議員A.Y.が妻子持ちの商社マン、内縁の妻持ちの大物ミュージシャンと二股不倫』
そんな大見出しが頭の中をよぎった。
無いこともでっちあげることだって奴の得意技だ。
冷や汗が全身からどっと流れる。
お、おう、どう答えたら良いんだ?
奴は既に(すでに)私のすぐ左に立っていた。
「で、しゅうこ、おまえは父親である俺様にこの件を任せる気はないか?」
奴はあまりにも雑な名前の読み違えをしてきた。
そんなんじゃ誰だって『しゅうこからの読み替えで秋子』だってバレちゃうでしょうが!
「あ、なるほど『秀いでた子』と書いてしゅうこと読むんですね
?!」
君は私の想像のはるか斜め上を行く大馬鹿野郎だった。
そしてそんな君に名刺を渡す奴もまた大馬鹿野郎だった。
もちろんそれは明らかに偽装の名前と法律事務所だったからだ。
それにしても『弁魔士守戸(しゅこまもる)護』って一体何者?それだと私の名前はしゅこしゅうこになっちゃうよ?まるで一人でオナっているみたいじゃないか?
「では守戸護お父さん、妹のことをよろしくお願いします」
君は呆れるほど奴の言葉をあっさりと信用してしまっていた。
@奴のアジトに
私と兄妹を乗せて奴はクソでかいアメ車を運転して自称『隠れ場』に向かっていた。
車を走らせて1時間ほど、私たちは怪しげなビルの前に突っ立っていた。
これってもしかしてテンプレってやつかしらね?
私は心の中で呟いた(つぶやいた)。
部屋はちゃんと人数分あった。
どうやら今晩は奴の夜這い(よばい)を心配する事なく眠れそうだ。
外見はいかにも夜のお店が集う(つどう)ビルって雰囲気だったが中は廊下がセンターを通っている。
それと外から見てもわかっていた事だけど全ての部屋に外を見る窓がないことを除けば意外にもビジネスホテルそのものって感じ。
ただ廊下の天井は3メートルほどの高さだったが部屋の中の天井はもっと高い位置にあり広さも30畳以上はあると思われた。
しかも窓がない。
3階分ぶち抜いて作られた上級国民用ラブホの部屋か?
消防法的にはどうなの?って気もするけど奴はすごい弁護士らしいからハシゲナンタラみたいに口八丁手八丁で言い包めて(いいくるめて)しまうだろう。
隣り合ったこの部屋とこの部屋をJapanese businessman兄妹、そしてその向かいの隣り合った2部屋は私と奴の部屋だった。
しかし奴は何故わざわざ私たちをここに招き寄せたのだろうか?
夫婦喧嘩(ふうふげんか)の最中とはいえ実家に帰らないというのは非常にまずいのではないのだろうか?
私は用心深く部屋の中を見回した。
「あ、やっぱり」
一見クローゼットに見える開戸、その奥は隣の部屋に繋がっていた。
一時政治関係者の旅行で秘書か何かとのスキャンダルの時に問題になったかの有名な「connection room」(笑)
ボンドか何かで固めて出入りできないようにすべきか?
私は迷った挙句(あげく)それはやらないことにした。
まさかと思うけどあの二人の部屋も同様につながっているのだろうか?
それにしても部屋の中央天井からぶら下げられた天空の城の下部を想起(そうき)させるような形状のシャンデリア、デカくて迫力だなぁ。
あんな物が落ちてきて体に当たったら痛いどころじゃ済みそうもない。
なにしろ先端が鋭く尖っている。
待つこと10分も掛からなかった。
まだ夜が明けたばかりだというのに奴は襲って(おそって)きた。
私は部屋の壁際に置かれた立派なダブルサイズのベッドの上、ど真ん中で足を前に投げだし座って自分の肩までかかる髪の毛をブラシでとかしていた。
クローゼットのドアが静かに音もなく開いた気配に気がついた私は言った。
「言っておくけどシャワー浴びてないよ」
私は鎌をかけてみた。
「ウソをつくなおまえはエセミュージシャンと別れた後ラブホでシャワーを浴びている筈だ」
さも確信ありげに奴は言ったのでもう一つかけてみた。
「ああ、宝石付きのネックレスが盗聴器だったね、本当は私、彼に青いルビーをおねだりしたんだけど青いルビーってサファイアそのものなんだよね」
「ウソをつけ、おまえがエセミュージシャンに頼んだのは飛行石の筈だ」
まあたしかにそう言ったんだけど、そうなるとこのネックレスが盗聴器、というのは実はハッタリで私が前日から身につけていたものが本当の盗聴器、いやそれどころか盗撮カメラの可能性が出てきた。
「アンタさあ、あの二人のどこまで知っているわけ?」
私は奴を問いただしてみた。
もしかしたら二人の住居や持ち物にも盗聴器や盗撮カメラを仕込んでいる可能性も考えたほうが良さそうだ。
奴は『フッ』と笑うとスーツの胸ポケットからスマホを取り出して操作するとその画面を私に見せた。
「まずはおまえがエセミュージシャンだと思っている男の正体だ。
画面には暗い表情で大型拳銃を解体して清掃をしている彼の姿が映っていた。
「これは?」
私は奴に問いかけた。
普通はタダのミュージシャンが大型拳銃なんて扱うわけがない。
「わかった、公安の刑事さんだ、それでもってブラックな組織のスパイさん」
私は敢えて惚けて見せた。
そんなことは前から知っている。
私はこう見えても一応この国の政治を担う政権側の国会議員だ。
一人や二人怪しげな国から送られてくるスパイさんが身の回りにいたっておかしくはない。
「フン、間抜けが、ではコイツが何故おまえに接近して来たかわかっているか?」
突然にそんなこと言われても分かる筈などない。
「そりゃあ私の身体の魅力に惑わされて」
「アホか?どこの世界にAカップバスト78ウエスト63ヒップ88の貧相な体つきに惑わされて本分を忘れるスパイがいるか?」
そんなこと言われもなぁ、一応私もゴクウヨ的実質与党に身を置いているんだけど上の方の役職じゃないから流石に政権の特秘的情報が流れてくるわけじゃないしさ。
「まあ彼に関してはそれほど有能なんかじゃないということとオレさまの仕事の支障になる訳ではないので敢えてここは後回しにしよう」
そう言って奴は数枚の彼の画像を私に見せた。
「ただひとつだけ記憶に留めてほしいのは彼がほんの少し本気になっただけで素手だけで数十人の軍隊を全滅させる事も可能だと言うことだ」
「そして次は自称Japanese businessmanだ、ここは彼に対して敬意を込めて『ジャビッド君』とでも呼ぼうか?」
『異議あり!』、それは全然敬意(けいい)がこもっていないと思いますよ?
奴は再びスマホを操作して次の動画を私に見せた。
彼がテレビの前で素っ裸になって何やら踊っている姿が映し出されていた。
「これはぁ・・・・・」
流石にコメントできずに黙っていると奴はスマホを私から奪い取り再び操作をすると私に見せた。
画面の中で君はノートパソコンを操作している。
「私には彼がオンラインでウォーゲームをしているようにしか見えないのだが」
事実そうだから仕方がない、小さな空港を飛び立ったと思われるそれはしばらく上空を飛んでいたかと思うと小さな集落を見つけて急降下をして逃げ惑う人々達に機銃攻撃をし始めていた。
どうやって作画しているのかはわかりかねるがものすごくリアルな描写だと思った。
「最近のノートパソコンもバカにできない性能だね」
私は素直に感想を述べたつもりだった。
しかし奴の口から返された言葉は身も凍るような内容だった。
「何を言っているんだ?シュウコ、コレは紛れもない実写画像だぞ」
私はそれを聞いてもにわかには信じる事が出来なかった。
「いいか、よく聞け、これは無人爆撃機をリモコンで飛ばして弱小国の小さな集落を襲い大量殺戮(さつりく)をしているプロモーション映像なんだよ」
そう言うと奴は手を伸ばして来て再びスマホの画面を操作した。
無人爆撃機はもちろんのことヘリコプター型のドローン、自動誘導ミサイルなどがつぎつぎと表示される。
画面の説明には『旧日本王国がかつて使用した人身御供型ミサイル梅花を遠隔操作化したもの』と記載されていた。
「彼は表向きは貿易関連会社の商社マンということになっているが実態は全然違う、世界を股に重兵器を主に扱う武器商人だったのだ」
奴がそれを言った時に私の脳裏に閃くものがあった。
「つまりジャビッド君の妹さんが男たちに乱暴されたのは売りさばかれた重兵器により親族知人を殺された遺族達が復讐(ふくしゅう)と見せしめのために行った犯行だと言いたいわけ?」
私は得意気に言ったがすぐさま奴からの痛い視線に気づいた。
「おまえは本当に国会議員か?」
と、しかしそれに関しては私もの凄く自信がある。
だって与党第一党や第二与党の中枢(ちゅうすう)メンバーを見てごらんなさい。
みんなほとんど全てが小学生低学年の知識や知能に優るとも劣らない素晴らしい人材揃い(じんざいぞろい)じゃないか?
私もその中にいても相応しい一人なんですよ。
「まあ良い、この件も後回しにしておく、おまえと話していると激しく痛いが頭痛になるのでな」
「わかった、それで肝心のアンタは何者なの?」
さっきから私の耳元に息を吹きかけるようにして喋っている奴の視線を意識しながら無意識に私の性器を奴の左手指先が弄って(いじって)いる事に気が付かなかった。
頭の中が突然に熱くなり私は股間と乳首が溶かされてゆくような感覚に襲われる。
「だめ、あ、い、い、いやぁ〜」
それだけを言うのが精一杯だった、かもしれない、私の視界には白いホテルの天井がうつり、私の心臓を何か獣(けもの)のような、何かが貪り喰らって(むさぼりくらって)いるような錯覚に陥って(おちいって)いた。
私の右ふとももの上を大きな蛇が這いずり、私の大事な場所を舌で舐め回している気がした。
私の心臓や肺を喰らい(くらい)尽くした(つくした)そいつはそれでも満足しなかったのか首筋に噛み(かみ)付いて来た。
私は思わず絶叫してしまう。
もはや痛いとか苦しいとか、そういった感覚はない。
むしろこの今生きている、生による苦しみから解き放たれた解放感。
そして奴は私の唇に吸い付いて来てそこから熱い有機溶剤のようなものを流し込んできた。(作者注:よだれです)
私は声にならない喘ぎを唇と唇の狭間から漏らした。
熱い有機溶剤は食道を通り胃や腸を焼き尽くして溶かした。
私は獣に強く押さえ込まれるとその溶かされた贓物を押し付けられた唇から瞬く間に吸い出される。
私の大事な場所を舐めまわしていた蛇はうねりながら私の股間の割れ目を押し広げかたい頭を穴の中に押し込んで来る。
胎(はら)の中で巨大な爆発が起きたのか密着していたはずの私と獣の唇の間から大量の気体が震えながら噴き出すと股間の中の蛇が引っ込もうとするのが感じられた。
その瞬間自我を取り戻した私はごく自然に目の前の獣を見つめると宣言した。
「今日も逃さないよ」って。
獣の背中と腰に回した両手で奴を抱き上げて引き寄せる。
ただそれだけで私の膣の中深くに入り込んだ奴の蛇は逃げ場を失い悲鳴をあげながら脈打つように大量の精液を私の胎の中にぶちまけた。
それは永遠に続くかに思うほど長く膣内部にその強烈なパンチを浴びせてドロドロの液体を私の子宮になだれ込ませた。
「ぁ、あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!......」
ホテル中に響くような大きな声で私は叫んでいたかもしれない。それ程衝撃的で勢いの強く熱い射精だった。
気がついたら私は激しく腰を振って奴の蛇を自分の中でさらに暴れさせていた。
「あ、あ〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!......」
再び奴の蛇は暴れ回り膣の深くで四方八方に向きを変えながら長い、長い射精を始めていた。
それを何度繰り返しただろうか?
奴は私の上で腹上死していた。
ーーーーーーーーーーーーー
@美少女拉致される
「だらしないね、あっちこっちに女作り過ぎて体力落ちてるんじゃ?」
私は自分の剥き出しになった裸体の上で同様に布一つ纏わず(まとわず)腹上死状態の奴に声をかけた。
「弱くなったね、アンタも」
私はそう言ってから少し訂正をした。
「いや、私がほんの少しだけ強くなっちゃっただけかもしれないね」
私は奴の身体の下で鼻歌を歌っていた、曲名は覚えていないが2年ほど前に他界した母がよく口ずさんでいた歌だ。
「最近のおまえはオレ様が出す前に強く抱きついてくるのは何故だ」
奴はそう言ってきたが私はいつも答えをはぐらかせてきた。
「そうだね、いつもアンタが私を抱きにくるのは奥さんと何かあった時だよね」
私は奴の胸毛を指先で弄りながら指摘した。
「そうだっけか?でもオレ様はおまえの事を嫁よりも深く愛しているのは事実だ」
奴は私の右乳首をつまみながら言った。
「要領だけは一流の弁護士さんだね」
私は奴に対する感想を述べた。
その上で指摘する。
「そうかもしれない、たしかにアンタはいつでもいつも最後まで行かずにいつも『ぶっかけ』と称してオチンコを抜き出して私のお腹や背中の上に出してしまうのは何故かしら?」
そう言うと奴はいつも気まずそうに言い訳を始めた。
「そりゃ、今の嫁と別れる前に出来ちまったら色々とヤバいだろ」
「そうかなぁ?本音は私とも嫁さんとも今の関係を続けたい、それだけじゃない?」
奴の狼狽える表情に私は満足していた。
「だから私から逆襲(ぎゃくしゅう)に打って出ることにしたの、危険日、排卵日あたりにそれを集中して私の膣内(ちつない)に中出しさせたらどうなるのかなって」
奴の顔色がみるみる青ざめていくのがわかった。そして私はすかさずトドメの一言を放った。
「安心して、もし出来ちゃったら私はアンタの元を黙って去るから、乳親になってくれそうな娘もいる事だし」
そう言った途端机の上に置いた私のスマホが震え始めた。
嫌な予感がして私はそれを素早く取るとすぐに出た。
相手はエリート商社マンの君だった。
そのイヤな予感が的中だ。
「大変!妹が誘拐、さらわれた!」
叫んだ私は奴の体を跳ね除けると大急ぎでクローゼットの中にハンガーでぶら下げられていたガウンを取り出し羽織った。
左手で前が開かないように抑えながら部屋のドアを押し開けると君は廊下の真ん中で呆然としながら立っていた。
もちろんガウンを羽織っていたが......推して知るべしだろう。
「一体どうした?」
そう問い詰める奴に君は震えながらも少しずつではあるが2人がそれぞれ部屋に入ってからの事を語り始めた。
要約するとこういうことらしい。
まず君は妹の部屋のドアを開け彼女を外で待たせている間にシャワー室トイレを含めた全室の中に不審なものがないか確認をして家具などの位置をスマホのカメラで写真に収めて保存した。
その時点で君は自分と妹の部屋に向かい合わせに設置されたクローゼットがつながっていて事実上のconnection roomになっていることに気がついていた。
しかしそれはいざという時に妹を守るためには好都合と敢えて容認した。
「それで他の侵入口の有無は確認したのかい?」
奴は真顔で尋ねた。
それもそうだ、奴が自分好みの女達を囲むためとして作ったハーレム城がここならあらゆる部屋に直接出入りが可能になっているはずだ。
「まあ仮にも修子さんの父上様です、そんなゲスな真似はしないとは思いますが、ボクとしては外部からの侵入の方が気になるわけでして」
どうやら先ほどの私達、痴気情事の騒音は耳には入っていなかったらしい。
まあ実の娘にも手を出しそうなゲス野郎ではあるけど
外気導入の空調はあるけど窓は一つもなく、当然外に出入りするベランダなどもない。
そして念の為に他の壁や天井などに仕掛けがあって自分の部屋とは別室とconnection roomしていないか探ったそうだが見つからなかったそうだ。
それで外からの不法侵入はほぼ不可能であることに安心してそれぞれ眠りについたということらしい。
まあ君は2、3日前からほとんど睡眠が取れていないらしいけど妹ちゃんは暴行されてからずっと寝ていないと思うよ?
まあ♂連中にそんなことを理解しろと言ったところで無駄だと思いますけどね。
「まさかとは思うけど君はうたた寝をしていたから妹さんが拐われたことに気がつかなかったなんてマヌケな言い訳はしないよね?」
「まあまあ、しゅうこ、自分達も深い眠りについていたんだからお兄さんを責めるのもその辺にしておこうじゃないか」
奴があまりにもいけしゃあしゃあと割り込んで来るので私は絶句してしまった。
〜夜這いならぬ朝這いして年端もゆかぬ女子高生の精神をアヘアヘさせて、その肉体をウハウハ堪能していたのはどこのどいつじゃい〜
ドロドロとした私の怨念を一瞬感じたのか奴は一歩、二歩後退りをして怯えた目をして私をみた。
いうまでもなくこんなのは奴の演技だ。
「はぁ〜」
私は深くため息をつくと天井を見上げた。
なるほど、確かにクローゼットの奥なども含めて天井方向にも侵入口になりそうな穴は見つからなかった。
だが奴の事だ。本当に向かい合わせにいる獲物の部屋に侵入するための通り道を確保していなかったのだろうか?
否!奴が目の前にいる餌をみすみす見逃すような真似をする筈がなかった。
〜廊下を挟んでいる別の部屋に侵入しなければならないのだからそれには壁はまず考えられない〜
私は思考しながら寝室やシャワー室の天井や床を確認したがそれらしきものは見つからなかった。
〜これは本当に行き詰まったかな〜
そう思ったとき偶然に部屋のど真ん中に鎮座している回らないダブルベッドが目に入った。
「とりゃぁ」
私は渾身の力をこめてクッソ重いベッドをドアの方向に向かって押した。
まさかと言うべきか?予想通りというか、本来ベッドがあった場所の床には床下に通じる大きな穴に階段があった。
「あのねぇ、これどう言うことか説明してくれる?」
私は左手拳で奴の頭をど突き右手人差し指でベッドの下にあった穴を指差して引責した。
「あー、これはそのなんだなぁ、火災で廊下が火に包まれた時のアレで防災上の一環としてだなぁ」
あまりにも見苦しいセリフに私は唖然として絶句しかけたが奴を睨みつけながら言い返した。
「あのねぇ、そんな状態なら床下も危ないっつうの、それならなんで消防隊や救助隊の人達がそこから中に入ったり被害者を救出する為の窓を設けなかったの?」
奴は床にへたり込んで項垂れていたがそうしたいのは私の方だった。
このビルに入るのを制限する為の関門であるべきフロントはほとんど人がおらずザル。
暗証番号や指紋認証などのセキュリティがあるわけじゃなし、一旦建物の中に入って仕舞えば使っていない部屋のドアは常時開きっぱなしという。
「なんじゃこりゃぁ!抜け道だらけじゃねえか?」
私は自分の顔に両手を当てて、それから手のひらを上にして頭上まで上げて叫んだ。
ガウンの前がはだけて私の大事な白濁液の滴り落ちるオ〇〇コとHカップほどありそうな巨乳が2人の男どもの目前に晒されていた。
ちなみに説明しておくならば、私の乳房は男とやってやってやりまくれば私の胎の中に取り込んだ精液の量に比例して大きく膨らむのだった。
まあ見られたからって減るものじゃないですしね。
お二人さんには両手でも数えきれないくらい何回も見られているからそれはもうどうでも良いことなんですけど。
それよりも問題なのはあまりにもセキュリティがガバガバだったことだろう。
「せめて廊下とかに防犯カメラ仕掛けてなかったわけ?」
私が尋ねると奴は急に真顔に戻り自分の部屋の前のドアに猛ダッシュしてドアノブをガチャガチャしはじめた。
「アンタ、自分で中から鍵かけているんでしょが、それにアンタのスマホは私の部屋」
そう耳元で囁いてあげると奴は助けを求める小動物のような目をして私を見つめていた。
〜やれやれ抜け目がないのか抜け目だらけなのか?〜
私は自分の部屋のベッドの上に置きっぱなしにしてあったやつのスマホを取りに行き手渡した。
「ありがとぉ〜、パパ、この恩は一生忘れないからぁ」
呟く(つぶやく)奴に寒気を感じながら私はスマホを手慣れた手つきで操作をする奴を見ていた。
しかし何故か繋がりが悪いらしい、奴はスマホを何回か上下に強く振り操作をしてまた再び振り操作をするの繰り返しをしていたがやがて諦めて部屋のドアの右横にある何かの蓋を開くとその中にあったコードの端子を直接スマホ本体に繋いだ。
画面が二分割されてそれぞれ同じ廊下を映し出していた。
異なるのはカメラの位置と映す方向、つまり西側から撮った画像と東側から撮った画像だということだった。
それはどちらも数秒単位で更新され、画面中央のタイムスタンプで確認できた。
「コレって?」
私はその中に写っている人物を見て愕然とした。
だってそこに映っていた人物は見覚えのある髪を肩まで伸ばしたマッチョマンだったからだ。
〜なぜこんなところに〜
驚きを禁じ得なかった、彼は開きっぱなしのドアの部屋から侵入して十数分後また同じ部屋から少女を抱き抱えて彼女の部屋から出てくるところが映し出されていた。
「なぜ彼が!」
思わず叫んでしまっていたのは私、ではなく君だった。
私ならともかく君は彼とは何の接点もなかったはずだ。
そして少なからず君や私よりも驚いていたのは奴だった。
互いのことを何も知らない私たちと違って彼と君、そして私のことを素性どころか本名や年齢、下手をすれば血液型まで全て掌握済みだとばかり思っていたのだけど。
「まさか妹とボクの公認で付き合っていたはずの彼がなぜ?」
what?と言いたげに画面を見つめていたようだがそれこそwhat?と言いたいのは私の方だ。
「そ、そうなんですか?」
それしか言葉が出てこない。
そんな私が奴に、目の前にいる「自称私の父親」に寝取られていると知ったら君はどんな顔をするんだろうね。
「それでこの怪しげな時代錯誤は何者なんですか?」
もちろんボケてみせた。
一応スタジオミュージシャン崩れだという程度のことは知っているが黙っておこう。
「彼は世界に誇るアーティスト『ニック・ジャガー』をめざしてはるばる択捉島(エトロフとう、北方領土のひとつ)から上京して来た好青年なんです」
嘘(うそ)だろ?と思ったけど君の目はほんまもののオオマジだった。
いろいろ言いたいことはあったが多分そこはツッコンだら負けなんだろうなとは思う。
「それはすごい苦労人なんですね、どっかの元総理大臣みたいに」
無難に返したつもりだった。
「いや、世界に誇る大アーティストと云えば『ポール・マッカーダネー』だろうが『ニック・ジャガー』ごときチンピラと一緒にするんじゃねぇ」
案の定、奴が意味不明なツッコミを入れてきた。『択捉島』に関してはスルーらしい。弁護士なのに・・・・・
「それでその『独島生まれ択捉島育ちの将来有望なあーちすとを目指している好青年様』の連絡先は知っているんでしょ?もちろん妹さんとは君の公認の中だから」
気づけよと言わんばかりに地雷要素をもう一つ追加して尋ねてみたが君のスルー力は半端なかったね。
それとも本気で気がついていないのか?世界を股にかけた重兵器をあっちこっちの国のテロリストや軍隊に売って渡り歩いている武器商人なのに。
「あ、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
しばらく考え込んだが思い浮かばなかったらしい。
「そういえばボク、彼の住所も電話番号も知らない」
「お、おう」
相槌(あいづち)を打つ、奴。
「よくそんなんで交際認める気になったねぇ」
私は呆れて相槌を打つ気にもなれない。
まあ君の妹さんに最初から害をなす気で近づいたなら本当の個人情報なんて教えてくれっこないでしょうね。
「あ〜あ、ここで映画とかアニメに出てくるヒロインの有能なお父さんとかなら拐われたお姫様の体のどこかに発信器とか取り付けているんだろうなぁ」
多少嫌味ったらしく言ってしまう。いやマジでやらないはずがなかった。奴ならとんでもない場所に....。
ここで『おう!その辺は抜かりないぜ』とでも言ってくれれば日頃の蛮行も赦してやれるんだけど。
奴は黙り込むどころか『そんな弁魔士であるオレ様がプライバシーを侵害するような大問題になることするわけがないだろうが』などと言い切った。
どうやら奴の手にかかれば私に対する夜這いや盗撮は何ら問題がないらしい。
まあアホな奴は置いといてここらで君の考えを聞いておく必要があるだろう。
「君は本当に自分の妹が暴行されて、それだけならともかくなぜ誘拐、もしくは拉致されたのか理由がわからないの?」
ちょっと偶然に起きた出来事とは思えないほど私の関係者ばかりで話が回っているのは非現実的すぎると思う。
「そういうわけでお父様、私はあの娘さんのお兄さまと話があるので、こちらの部屋に移動しますね」
私はそういうと奴1人を残して君の部屋に君と一緒に入り込むとドアをロックした。
まあ流石の君でもこんな状況では2人っきりになったところでいきなり私を襲ってくることはあるまい。
「まず最初に確認しておかなければいけないんですが君の妹さんを襲った犯人たちの中に彼、つまり防犯カメラに写っていたあの男はいませんでした」
私は君に向き合って言ってから付け加える。もちろんガウンで前はちゃんと隠している、また君が発情し出しても困るから。
「少なくとも彼女の記憶の中には」
返事はなかった。
それどころか君の鼻息は荒くなるばかりだった。
ちょっと、ガウンをはだけるな。
自分のガウンもはだけるな。
パンツの前開きから一皮剥けたその立派なものを取り出すな。
私の両手を引くな。
そのままベッドの上に後ろ向きに倒れるな。
そしてそのまま私と君の身体は僧侶枠のアニメよろしく一つに合体していた。
そして部屋全体が揺れるほど激しく腰を突き出してピストン運動するなぁ!
『ドバババババババ・・・・』
と永遠に続くとも思われた君の射精がようやっと終わったと思った瞬間部屋の中が真っ暗になり頭上から何か巨大なものが落ちてくる気配がした。
『シャンデリア?』
うっすらとそんな気はしたがもう避けている時間はなかった。
瞬時に背中に激しい激痛が走った。
すぐに部屋の四隅にある非常灯が点灯して室内をうっすらと照らした。
ベッドの上は大量の真っ赤な血に染まり、私の下には意識を失い目を白くしている君がいた。
出すものは出し尽くして満足したのだろう。
@激しすぎた〇〇〇
君のティンティンは塩をかけられたナメクジのように小さくなっていた。
時間的に外はもう朝が来て明るくなっているはずだ。
起きあがろうとしただけで背中に激しい激痛が走る。
というか何か重たいものがのっかっている、というよりは突き刺さっている気がする。
私は意識を取り戻しつつある君に声をかけた。
「おーい、あと2、3発やらないか?」
私の胸はいつの間にかAカップの貧乳に戻っていた。
そのかわり私の背中に突き刺さっていた巨大なシャンデリアをはねのけられて止血も出来たんだからヨシとしようか?
抉られた(えぐられた)背中の肉を復元するにはもう少し精液が必要かな?
入り口ドアの方で大きな爆発音がしてそちらに目を向けると煙幕の向こうに奴がバズーカ砲を右肩に乗せてスポットライトを装着したヘルメットをかぶって仁王立ちしていた。
非常用にどこかに隠して(かくして)あったのだろうか?
「さすがオレ様の娘!何十発もヤリまくって正解だったな」
こらー!誤解を招くような言い方しない!
まるで私たちが近親相姦しまくっているみたいじゃないか?
確かにヤリまくっているのは事実だけど親娘じゃないし
「で、今の揺れは何だったんだ?」
奴は尋ねてきた。
いや、こっちが知りたいし。
外の様子を見ようにもそもそも窓がない。
停電でモニターとかも全部死んでいるようだし。
「とにかく廊下の東側か西側にある非常口か廊下中央の階段を降りる他に手立ては」
私はそう言いかけると血の池と化したベッドの上で白目を剥いて気絶をしている君に目を向けて深くため息をついた。
「このお荷物どちらが持ちます?」
私は奴に聞いたのだが返事はなかった。
「それよりも廊下が火の海に包まれているが」
と奴、そんなことはどうでもいいがな。・・・ん?だ、て、ぇ
「気がついてたんならもっと早く言えよ!」
もうダメだ逃げられん。
私は早々絶望した。換気する窓もない、酸素の供給もほとんど期待できないこの状況でどう脱出しろという気だ?
もうあれしかない!
「あんた、そのバズーカ砲でこの部屋の外壁ぶち抜いて!」
私は叫びながら君を抱き抱えて部屋もクローゼットの中に身を隠した。
暗闇に慣れてきた私の目がスポットライトに照らされながら白い煙を噴き出しながら部屋の外壁に向かって突進してゆくロケット弾を捉える。外壁が吹っ飛ぶと同時に廊下から真っ赤な炎が外に向かって噴き出し奴の身体も一緒に外に向かって吹っ飛んでいった。
「さようなら、あんたやっぱり私のいい友だったよ」
私は君を抱き抱えながらクローゼットの中に隠してあった消化器の安全ピンを引き抜くとホースを炎の方に向けレバーを握りながら全力で外壁に開いた穴めがけて走り出した。
どこをどうやって二階以上ある高さがあったビルの部屋から飛び出したか全く覚えていなかったがやっとの思いで安心できる広場に辿り着いた時には周囲はマジ地獄だった。
ほとんどのビルは崩壊してあっちこっちに衝突したりひっくり返って大破している乗用車、車同士がぶつかって火の手が上がり中から燃えながら必死に外に這い出す人、そして息絶える。
上の方から落ちてきた大量のガラス片が突き刺さり、切り裂かれて叫び声を上げながらフラフラと彷徨い、そして力尽きて座り込む人たち。
「巨大地震が襲ってきたんだ」
その声に驚き後ろを振り返るとさっき炎に包まれて外に吹っ飛んだはずの奴が立っていた。
どう見ても無傷だ。
そしてどう考えてもこの世は不条理、何も落ち度のない善良な市民がこの大災害で深い傷を負い命を落としてゆく。
そのクセ奴のような悪意丸出しで悪行三昧な奴らが無傷で闊歩している。
「それは貴様も同じだ」と奴が私の心のうちを見抜いたかのように言う。
その時私のガウンのポケットに入れていたスマホが震え出した。政権側特権で与えられた衛星通信対応の特別な奴だ
友人の倶名尚愛が中央新幹線に乗り新品川駅を出る前に私に送ってくれたメッセージらしい。
早朝の6時少し前に送ってくれたそれが今頃になって着信されたようだ。
もしかしたら巨大地震前の大規模な通信障害が原因だったのかもしれないが問題はそれよりもその内容だった。
「今日あたしは名古屋にて人と待ち合わせる予定、別に東京で会ってもいいんだけど相手が性的暴行を受けてナーバスになっているためと変な奴らに付け狙われているらしいと言うから亜希のヒーリングを受けさせてから話を聞く予定、あんたも気になるなら来る?」
そして1枚の少女の顔を写した画像データーが添付されていた。
彼女は紛れもなく昨夜夜遅く郊外のファミレスで出会って、つい先程ミュージシャン崩れの彼に連れ去られた君の妹の顔そのものだった。
アダルト版カレンダーガール4〜山崎秋子のパパ活
終わり
アダルト版カレンダーガール5〜地上の怪鳥
に続く
#ハタチ未満閲覧注意
#SFっぽく
#政治色濃く
#過激な性暴力描写あり
#20才未満の方の閲覧はご遠慮ください
#小説
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