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自戦記-やるおはカタンの開拓者-1

 大なり小なり自分の製作したものにも触れていくつもりですが、一応連載中?のこの作品を最初にしましょう。

なお1~14話は以下のサイトで読むことができます

やる夫達のいる日常 様

泳ぐやる夫シアター 様

やる夫保管庫 様


■なぜカタンだったのか?

 当時製作していた「やる夫は弓道を教えるようです」を悪戦苦闘しながらも、どうにか完結の目処がついた私はウキウキで次回作の構想を考えていました。その瞬間が・・・一番楽しいんや・・・。
 余談ですがその弓道スレ、主要登場人物であった雪華綺晶(ローゼンメイデン)の正体が”作者にもよくわからない”という致命的な袋小路に陥り、ある日悶々と悩みながら暗い雪道を車で走っていたら突然天啓が閃き解決したりなんだったりしたんですが、それはまた別のお話・・・。

 候補はいくつかあった(気がしました)が、ボードゲームのカタンということにしました。
 カタンは学生時代末期に覚え、研究そっちのけではまったゲームでした。
 一度やればわかるシンプルなルール、それでいて奥深い駆け引きはさすが、今でも定番名作ボードゲームとして愛され続けているだけはあります。

■登場するプレイヤーのゲーム方針

 登場するプレイヤーのゲーム方針はすんなりと決まりました。
 ①全資源を発掘で賄う正統派プレイ
 ②発展カード中心のギャンブルプレイ
 ③羊発掘+羊港交換特化プレイ
 これらは当時、よく遊んでいたプレイスタイルでした。
 加えて全てを得られなかった最後のプレイヤーが腕と度胸で大逆転を狙う・・・これはもう主人公ですね。
 結末は・・・まだ完結していないので伏せますが、当時あった劇的?な決着の状況を下敷きにアレンジしたものです。そういう意味ではリプレイというのもあながち嘘でもない。

■登場する素材について

 これはそれなりに苦労しました(一番ではない)。
 ボードゲームの状況をデフォルメせずに伝えるには工夫が必要です。
 かつ可能な限り小さくする。画面的にも、容量的にも。
 先駆者もいなかったので、これはひたすら試行錯誤して自作しました。
 最も難しいメイン画面に目処がついたことでスレの製作を決意しましたね。(いや、逆だったか・・・)

メイン画面の進化の過程
こういう程度のものは作っていて純粋に楽しい

■配役について

 はい、やる夫スレの醍醐味です。読者的にも、作者的にも。
 この作品のコンセプトはメイン配役を全てやる夫と派生キャラにする縛りとしました。
 これはなかなか正解で、細かい顔芸用のAAも多く、各自がどんな性格でも許容される土壌がありと、常に顔を突き合わせる連中としては最適でした。
 逆にバカ王子(レベルE)なんかはAAがあまりにも少ないために苦労する羽目になりますが・・・。

左からやる夫、できる夫、できない子、やらない夫 下がバカ王子(レベルE)

 しかしこのメンバーでは華がないのも事実(実態が銀(DARKER THAN BLACK)のできない子除く)。
 よってそれぞれに秘書をつけて解決。
 趣味でそれぞれに配役します。
 ・岩倉玲音(serial experiments lain)
 ・柿崎めぐ(ローゼンメイデン)
 ・わたしちゃん(人類は衰退しました)
 ・シオニー・レジス(スパロボ)

■物語のフック

 まぁやはりこれがなくてはいけません。
 前作の「やる夫が弓道を教えるようです」もそれ(だけ)は成功したし。
 思いついたのは以下3点でした。

①主人公はありえないほど不利な選択をする

 やる夫は初手334の位置に開拓地を置く。
 これはゲーム中で2、3番目に確率の低い場所ということで通常はありえません。ここに置く理由としてはラッキーナンバーとして一応理由付けをしていますが・・・実際には当時全盛期だったなんJネタですね。ワイ、ロッテファンやし・・・。

 またその次にも何も算出する資源のない砂漠を含む場所に開拓地を置いてしまいます。とは言うものの、このカタン島の配置では木が異様に貴重な資源で、8番目に置く場所としてはあながち悪いわけでもありません。
 1手目がまともならですが・・・。

木は2、12と確率最低エリアばかりで貴重

 余談ながら、カタンの通常ルールでは上図の木8、土8のように確率が最大のエリアを並べることはありません(そこを取ったプレイヤーが一方的に有利になるので)。時代的に?ルールが成熟していなかったということで。

②主人公の交代 やる夫 → やる雄

 やる気を見せないやる夫は追放され、息子のやる雄が新たな主人公になります。今なら追放されてからの方がメインの物語になりそうですが。
 だからタイトルが「やるおはカタンの開拓者」なのだと、気づく人はいたのかな小ネタです・・・。

③羊に隠された意味

 パワポケっぽいブラックネタ。こういうのが、やりたかったんや・・・。
 実際に登場するのは2話ですが、このネタを思いついたから、この作品を作り始めたようなものです。
 読者へのフックに見せかけて、作者が釣られているということですね。
 こういう安易な飛びつきは大体、後で苦労します・・・。

羊扱いされている資源の正体はカタン島の原住民だった(実際の羊もいるが)

■そして、物語が始まってしまう・・・

 いや、ちょっとまて。あまりに見切り発車ではないか。
 これはカード枚数とかの誤魔化しのきかないボードゲームだぞ?
 序盤、中盤はともかく終盤には資源カード1枚を持っているか、いないかで状況が天と地ほど変わるよくできたボードゲームだぞ?
 本当にそんな見切り発車で大丈夫か?
 一応最後まで計算した?そんなエクセルスキルで本当に大丈夫か!?
 玲音の正体とか本当に決まったのか?
 柿崎めぐは天才とか書いてあるけど本当にそんなの扱えるのか?
 あぁ、しかし・・・第1話が投下されていく・・・。

この計算が幾度破綻するとも知らずに・・・

 続く、かもしれない。

24/11/25
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