きっと、誰もが彼女を好きになる。 映画「エリザベス 女王陛下の微笑み」ネタバレ感想
こんちは、ねね氏です。
こちらの映画は友達も見るということで、一緒に見てきました。
本日見てきた映画はこちら。
あらすじ
きっかけ
予告で何度も見た作品です。(お決まりの流れ)
ただ、これはすごく気になっていて、最初に予告を見たときから劇場で見ることを決めていた作品です。
ねね氏が見ることを決めた予告はこちら。
なんだかすごくチャーミング。
もちろん品があって、厳かな雰囲気はあるものの、
「下を向くと首が折れそう」「痛い!足踏んでるわよ!」「嫌だわ、負けちゃう」
90歳超えとは思えないくらいすごくチャーミング。
可愛らしいなあと思ってました。
先日、史上最長即位70周年のプラチナジュビリーがお祝いされたばかり。
ニュースを見たこともあるし、好きなYouTuberさんがエリザベス女王についての動画をあげていたので、ちょうど関心が高まっていた段階でした。
すごく面白かった動画はこちら。
視聴前の期待値は☆☆☆☆★(星4つ)
感想(ネタバレ含む)
うん。
存命の人のドキュメンタリーってこんなもんなのかな。
いろんなテーマに合わせて、様々な角度から女王の人柄について描かれています。
例えば、公務、視察、パーティ、政治。
例えば、親、恋愛、育児。
例えば、戦争。
パーティーでは、バッキンガム宮殿の内装の美しさに圧倒される。
照明を落としても、ドレスやらティアラやらがまだキラキラしている。
高い装飾品は電気がなくてもキラキラすんのね。しゅごい。
みんな、「王室に頭なんか下げるもんか!」と思っていても、ご挨拶の順番が来て目の前に女王が来るとついお辞儀してしまう。
女王が「楽しんでます?」と急に話を振ると、緊張で困った挙句に「えへへへへへ…」って笑い出すって。
なんかわかるなあ。
別世界だと思っていた人が目の前に現れて、緊張してたらそうなるかも。
女王にとっては慣れっこだけど、招待客からしたら、王室のパーティに呼ばれるって非日常。
そりゃかしこまるよね。そんなに自然体ではいられないよね。
「みんな私の前でかしこまってしまって、つまらないの。かしこまると、その人のほんとうの性格が出ないでしょ?」
確かに、女王に花を渡したり、話しかける人はみんなかしこまる。
子どもでも、スーパースターでも。
いやいやいや、本来はそうあるべき人だから。
女王に生まれなければ、友達と気軽におしゃべりしたい人なのかもしれない。
この映画を見ていると、女王の素顔を見ている気になっちゃうから、つい気軽に話しかけられるような気がしてしまうんだよな。
それから、家族。
エリザベス女王のイメージって、ニュースのイメージが強かったから、この予告を見るまでは厳格なおばあちゃんだと思ってた。
実は、ダイアナ妃のイメージしかなかったし。
ロイヤルファミリーの家系図もあんまり頭に入ってなかった。
映画を見た後に調べたところによると(wikiで)、
エリザベス女王の旦那さん(王配と呼ぶらしい)は、ギリシャ人。
イギリスに帰化しているので、現在は英国人。(昨年亡くなったそうです。)
エリザベス女王のお父さんにあたる人が、「英国王のスピーチ」に出てた人。
お母さんの名前もエリザベス。
女王の4つ下には妹マーガレットがいた。女王より早くに逝去。
女王には子供が4人いて、王位継承権第一位がチャールズ王子。
ダイアナ妃とは一度結婚したものの離婚。
その後、ダイアナ妃と結婚前から繋がっていたカミラ妃と再婚。
先日、結婚したキャサリン妃は、チャールズ王子の子供なので、女王から見たら孫にあたるらしい。
女王とはいえ、人間。自分の人生や家族について、操縦しきれるわけじゃないよね。
出典は以下です。
すごい、いい意味で感性が普通。
エリザベス杯っていう競馬の大会があるらしいんだけど、すごく可愛らしい。
しっかり賭けて、しっかり勝敗にハラハラし、しっかりもうけをいただく。
「いくら勝ったの?」「16ポンド!😏」
可愛い。
外交の時には笑顔が可愛い。常に絶やさない。
国民のお見送り・お迎えも、最後まで笑顔で手を振る。
自分がよくわからない文化や工場視察でも、興味深く話を聞かなきゃいけないのは、苦労するよね。大変そう。
女王はめちゃくちゃ美人かっていうと、ちょっと躊躇う。でも笑顔に人柄が表れていると思う。
王冠の話。
「首が折れそう」って言っていたけど、冗談で言っているわけではなかった。
替えの効かない仕事をしないといけない、重圧の話。
すごく重い。物理的にも、精神的にも。
それを歴代最長、70年被り続けてきている。
普段かぶっているティアラと、この赤いビロードのついた王冠は別物らしい。
やっぱりどっちも重そう。
26歳で即位ってすごいよやっぱり。
そして、考えたのが、日本で天皇陛下の映画を作るとして、こんなにハジけたもの作るかなって。
もし、皇族の映画を日本人が作ったら、クラシックがずっと流れてて、終始静かなナレーションと、穏やかな表情。
日本人が(主語がでかい)「こうあるべき」と思っている天皇像と、
英国人が(主語がetc)「こうあるべき」と思っている国王像は違うんだなと感じた映画でした。
とはいえ、国王は品があって高貴なものであるべきと思っている英国人も多いらしい。
タレントが「公式なスピーチはもっと砕けた方が、女王の人柄がわかる」と言ったのにに対して、「女王を侮辱するのか!!」とぶちぎれる人がいる程度には、英国人が思う国王像も人それぞれなんだなと思う。
日本に比べると、ロイヤルファミリーはパパラッチやらスキャンダルやら、やたらと週刊誌に追いかけられているイメージ。
日本はいまだに、皇室はクリーンであることを求めているけど、英国はあんまり気にしなくなったのかな(キャサリン妃は初の庶民出身だったし)。
天皇に比べて、英国は、王室のチャーミングな様子がお茶の間まで届いているということなのかな。だから、国民の持つ国王像の幅が広くて様々なのかも。
ねね氏は英国王くらいの方が親しみやすくて好きだけど。
BGMにはちょいちょいロックがはさまる。
そういうところがすごくイギリスっぽい。
気取った感じがなくてよかった。
評価
視聴後の評価は☆☆☆☆☆★★★★★(星5つ)
ねね氏と友人2人で見に行ったけど、友達の1人は寝てた。
過去の映像を切り貼りしてるだけなので、もともと興味があったわけじゃない人はそうじゃない人はただ眠いかも。
特別興味があったわけではない人が見に行くにはオススメしません。
もっと、今の女王のインタビューが入るのかなと思ってたからちょっと残念。
でも、エリザベス女王のことはすごく好きになりました。
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