演出の美しさに圧倒!! ゲキシネ「いのうえ歌舞伎 狐晴明九尾狩」ネタバレ感想
こんちは。ねね氏です。
元々舞台を見にいくのが好きなんですが、地方民ということもあり、コロナ禍も手伝って、なかなか舞台に行けていませんでした。
ちょっと行こうとすると、舞台の料金よりも、遠征費や宿泊費の方が嵩むしね。
ということで、今回の映画はこちら。
あらすじ
きっかけ
毎回映画館の予告で流れる映像。中村倫也と向井理の顔が、まさしく歌舞伎男。凛と涼やかな顔立ちがすごく綺麗で、陰陽師の衣装が超似合う。
視聴前の評価は☆☆★★★(星2つ)
最初は、「いやいや、舞台は生で見てなんぼでしょ」「舞台をスクリーンで見るなんて」と思っていた。
でも、YouTubeで長めの予告を見たら(10分ありました)、すごく面白い。
動きの切り替えの時に、歌舞伎でよく聞く「チョンッ」って音がする。
拍子木ってやつですね。
それがすごくいい味を出していて、気持ちがいい。
もちろん、殺陣や演技もいいんだけど、衣装や話でちょいちょいさしこまれるコメディの楽しさ。
終始シリアスな舞台もいいけど、ちょいちょい楽しい場面が入ってこその舞台だよな。
長めの予告を見た後の評価は☆☆☆★★(星3つ)
感想(ネタバレ含む)
いやー、終わらないこと終わらないこと。
もう終わりかな、このままめでたしめでたしかな?って思うんだけど、その度に何度でも復活する利風。まあ死なない。すごい。
いやいや、Gのようなやつですね。
まず、中村倫也がよい。
飄々とした、でもすごく頭の切れる安倍晴明という役どころをうまく捉えている。
カメレオン俳優の彼だからこそできる、コミカルな演技。
向井理と役が反対だったらこうはいかなかっただろうなと邪推してしまう。
昔の映画は、天皇役や安倍晴明役は大抵野村萬斎が当たったものだけど、彼でも十分対応できるような役者かなあと感じる。
横浜流星のようにめちゃくちゃイケメンかというと、実はそうでもないんだけど、だからこそただのイケメンとして消費されていないことを私はとても嬉しく思います。(褒めてます)
次に、向井理がよい。
中村倫也の安倍晴明と違って、賀茂利風はすごく真面目な役どころ。
それだけでなく、今回は悪役として内裏をひっくり返す役柄なので、悪い顔もする。
なんか全然だなあと思ってたんだけど、1幕の最後の顔が超悪人ヅラで、これ以上なく悪意を表情に集約させた感じだった。
晴明と違い、ラスボスなだけあって、何度も衣装がチェンジするんだけど、そこも見どころ。
なんかすごい宝塚だから。
もうまじトートだから。(伝われ)
羽根背負ってるから。(ちなみに、ねね氏は宝塚未観劇ですが何か)
向井理も、中村倫也も、ベビーパウダー塗ったのかっていうくらい、顔がほんのり白い。
歌舞伎っていうこともあるし、これが演出なのかな。
そして、吉岡里穂。
本当にドンぎ○ねさんじゃんこれ。
狐役でオファー来てんじゃん。
うどんのシーンもしっかりあって、すごく可愛かった。
「もふもふぷにぷにハウスアダルトって何ですか!!!」
っていう台詞が印象的でした。可愛い。
さらに、竜星涼。
最初、誰これYAZAWA連れてきたの?
と思ったけど、ちむどんどんのお兄ちゃんでした。
すごく上手だった。びっくり。演技派なのね。
さらに、トイストーリー4でフォーキーまでやってるのね!!
途中で、銅山の場面があるんだけど、そこでYAZAWAが出てくるから。
歌うから。超面白いから。
朝廷組、妖組、悪兵太組…キャラクターがたくさん出てきて面白いなあと思いました。
キャラクターが魅力的で、コミカルなので飽きない。
舞台が舞台として面白かったし、話も引き込まれた。
とはいえ、映画とは違うので、CGを使うというわけにはいかないけど。
それでもすごく面白かったし、見て良かったなあと思いました。
評価
視聴後の評価は☆☆☆☆☆☆☆☆★★(星8つ)
舞台の内容の面白さ、舞台を見た感動。
できればこの内容を生で見たかったけど、手軽に地方民が舞台を見ることができるのはありがたい。
舞台なので、(頭の中で補完して)これはこういう演出なんだろうなとか、これは食べてる演技だな、飲んでる演技だな、っていうのは、大画面ならではだなあと思いました。
それでも十分に面白かったよ!!
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