日記:旅とは程よい距離感で
今朝は8時ごろにインスブルックのドミトリーを出た。アルプスの麓に宿泊していたことを忘れており、ドミトリーを出た瞬間に見えた山々のスペクタクルに思わず声が出た。ミュンヘンまでの電車のチケットを買い約2時間の乗車、旅の最終地点ミュンヘンに着いた。15時には空港に着いていたかったので、ミュンヘンでは昼食を食べるくらいしかできなかった。ドイツといえばビールとソーセージ、それを食べに地元で有名らしいHBというビアホールに行った。1000人を収容できる巨大ビアホールで、生バンドの演奏もあり、壮観だった。誰かと肩を組んで踊りながらビールを飲みたくなった、音楽をつまみにビールが進む、なるほどこれがドイツのビールの飲み方なわけか、など思いながら、名物の白いソーセージを食べた。ソーセージは白ければ白いほど美味しい気がする。シメにジェラートを食べたり、エスプレッソを飲んだりしていると、あっという間に時間になり、空港に向かった。
今回は9日間でヨーロッパ5カ国9都市を陸路で巡る旅だった。自分は大学で3週間で南米をほぼ一周する旅をしていて、その時は27時間のバス移動をしたり、一泊600円の激安宿に泊まったり、ちょっとハードだったから、それに比べて今回は都会から都会へ移る旅で、旅程もGoogleマップで調べたらすぐに出てくるのでその点はイージーだった。旅は好きだが、旅はある種ドラッグ的要素もあると思っていて、その日食べるもの、泊まるところ、移動手段、全て自分で動いて決めないと次に進めない。やる事に溢れているから短期的に毎日が充実してしまう。でも一生旅は続けられず、いつかは定住しないといけないわけで、定住先で楽しみを見出さないと、悶々とするだけで毎日が過ぎてしまう気がする。アフリカや中近東など、行きたい旅行先はまだまだあるけど、一旦旅は区切りにして、今後は定住先でのサバイブに着手しようと思う。あと、旅をするにしても人の居ない所での登山とかにチャレンジしてみたい。
腹が減った、ミュンヘンで買ったソーセージ詰め合わせを寮に返ったら食べよう。起きてる人がいたら、呼んで振る舞おう。