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【日本ダービー2024】全出走馬個人的長所・短所まとめ

※全て主観です。あくまでも参考程度に。
※予想オッズは5/24 12時時点のものです。


・コース特徴

正面スタンド前からコースを一周する形でレースが進む。スタートから1コーナーまでは短いため、内目有利。3-4コーナーでペースが上がることが多く、この区間が一つの勝負どころ。最後の直線は500m以上もあるため、豊富なスタミナに加え切れ味も問われるコースだ。

・馬場状況

依然として良好な馬場状態。高速馬場。開催が進んでも依然として内目は生きており、ロスのない位置取りができた馬が活躍するレースになりそう。先週同様差し決着になるか。

ジャスティンミラノ(7枠15番 想定1番人気2.3倍)

騎手:戸崎圭太 厩舎:友道康夫

長所
皐月賞をレコードタイムで勝ちきった。先行馬ではあるものの、共同通信杯で魅せた末脚は強烈で、同じ東京競馬場のレースで再現は難しくないかと。スタミナも問題なさそう。どちらかと言うとダービー向きじゃないか、の声も大きかった馬なので、さらなるパフォーマンスアップに期待したい。

短所
共同通信杯は近年稀に見る超スローレースで、追走が楽だったからこそ最後に末脚が使えた可能性は否めない。今回ハナを主張したい馬は少ないものの、差しに構える有力馬が多いため思い切ってペースを上げて前へ行く馬の存在は否定しきれない。皐月賞はハイペースながらも粘ったが、それは直線の短い中山競馬場だったからできた芸当。長い直線の府中でどこまで脚が持続するかは、分からない。

レガレイラ(1枠2番 想定2番人気7.1倍)

騎手:C.ルメール 厩舎:木村哲也

長所
ウオッカ以来の牝馬でのダービー制覇を目指す。前走皐月賞は凡走に終わったが、勝負どころで被されてなすすべ無しだった。今回は鞍上もルメールJに戻る。ホープフルS勝ちこそあるものの、展開にかなり恵まれた勝利であったため、本質的に向いていそうなのは東京の方なのかと思う。府中長距離最強ジョッキーとともに圧倒する。

短所
ゲートがあまり上手くなく、他にも強力な差し馬が多くいるため、スタートで後手を踏み苦しい競馬を強いられることは避けたい。世代上位の実力であることは間違いないが、展開の影響を大きく受ける馬でもあるので過信は禁物。

シックスペンス(6枠12番 想定3番人気10.5倍)

騎手:川田将雅 厩舎:国枝栄

長所
スプリングSを大圧勝するも、脚部不安で皐月賞をパスし日本ダービーに来た。1800mにこだわって使われてきたが、父の血もあって距離は問題ないだろう。スケール感をそのままぶつければ、皐月賞組と逆転も十分考えられる。

短所
前走はかなり生ぬるいレースを勝っただけ。2、3着馬が全く歯が立たなかったことを思うと、ポテンシャルには疑問符。この時期くらいまでは早熟性を活かした能力のゴリ押しで勝つ馬が多く、あまり信用できないことも。

アーバンシック(4枠8番 予想四番人気10.9倍)

騎手:横山武史 厩舎:武井亮

長所
京成杯は展開が噛み合ったものだったが、皐月賞は順当な実力を発揮してきた印象。ここまでで地力は大きくアップしている。前進気勢も増し、スタミナを活かしやすい血統。かなり操縦も効くようになっているように思う。ダービーで末脚が炸裂がするか。

短所
とはいえ不器用な馬なのには変わりなく、なおかつ横山武Jも差し馬への適性は強くないためごちゃつく直線を上手くさばけるかどうかが課題となる。揉まれる枠でもあるため、馬群を割っていくような根性も必要になりそう。

ダノンエアズロック(5枠9番 予想五番人気11.6番)

騎手:J.モレイラ 厩舎:堀宣行

長所
プリンシパルSは危なげない勝利だった。元々かなりな良血なのもあったが、それ相応のスケール感となった気がする。今回もモレイラJとコンビを組み、人気馬を凌ぐレベル先行力を持つ。400m延長でさらに強みを発揮してくるかも。

短所
休養は十分だが、間隔が詰まっていることがネック。丈夫さをウリにする馬じゃないだけに心配。モーリス産駒は若駒の内は短い距離に出る産駒も多く、母もそれほど長距離向きの血統ではなく、上手な競馬が求められる。

コスモキュランダ(5枠9番 予想六番人気13.5倍)

騎手:M.デムーロ 厩舎:加藤志津八

長所
強烈なロングスパートが特徴の馬。広々とした形状の東京競馬場は脚質を考えると融通が効きそうでいい。スタミナ豊富で、高速決着の皐月賞にも耐えうるスピードもあるのでダービーという舞台には好意的。

短所
弥生賞を同じコンビで勝ってはいるが前走はモレイラJがとにかくロスなく競馬して勝ったのは事実。出走馬的に中団で競馬しそうな馬なので、ロングスパートのタイミングを上手くやる必要もある。デムーロJは慣れてはいるが、展開に大きく左右されそうな点は注意。

シンエンペラー(7枠13番 予想七番人気14.1倍)

騎手:坂井瑠星 厩舎:矢作芳人

長所
皐月賞は五着。血統的にも注目が大きい皇帝がダービーに挑む。ここまでは中山で好位の競馬のイメージだったが、気性も改善され落ち着いてきたあたり差しでもいけそうなスケール感を抱かせる。レースを重ねるごとにどんどん強くなっている。府中の舞台でも自分の競馬で勝利を目指したい。

短所
マル外であり、東京独特の超高速馬場に耐えうるポテンシャルなのかどうか。また、気性的に2000mが折り合えるギリギリな可能性もあり、距離への不安はあるかもしれない。デビューが遅く、比較的間隔が詰まっているのもひとつの懸念事項。

シュガークン(6枠11番 予想八番人気16.1倍)

騎手:武豊 厩舎:清水久詞

長所
キタサンブラックの弟で、ドゥラメンテ産駒という夢のような馬。前走の高速馬場で危なげない競馬で勝利しているのは評価ポイント。タフな馬場じゃなくてもイケることを示した。先行力もあり、偉大な父、兄と同じように大舞台で沸かせられそうなパフォーマンスもある。血の証明なるか?

短所
間隔が流石に詰まりすぎ。また、これまで出走したレースは所謂「裏街道」的なレースばかりで、戦ってきたメンバーもそこまで強い印象は感じなかったことから、力量差は人気以上に大きい可能性も。

ショウナンラプンタ(8枠17番 予想九番人気23.7倍)

騎手:鮫島克駿 厩舎:高野友和

長所
今回出走するキズナ産駒の中では、一番父らしいというところからも、ダービーを取れそうなポテンシャルを持つ。負けたレースも大器感あふれる粗削りな走りで、三歳クラシック一つの集大成の今回で完成なるか?というところ。コンビの手もあっている感じで、歯車がかみ合えば圧勝劇まで見える馬。

短所
どの馬よりも素質だけで走っている、不器用な馬なことは忘れてはいけない。また、ロスのない競馬をしたいところ8枠に入ってしまったのも運がない。

ゴンバデカーブース(7枠14番 予想十番人気23.8倍)

騎手:松山弘平 厩舎:堀宣行

長所
前走は久々の出走ながらもG1ぶっつけでブランクを感じさせない走りだった。実力は二歳段階で止まっていなさそうだ。東京競馬場のような大箱コースで操縦性の良さが光る。外目の枠へ行ったが、松山Jが腹をくくるような院への切込みを見せれば突っ込んでくる準備はできている。

短所
やはり、モレイラJから松山Jへの乗り替わりは懸念事項が多いように感じている。母方や親戚にも長距離向きの馬があまりいないのも懸念点。距離が持つかどうかも疑問で、攻めた騎乗をしないとスタートラインにも立てなさそう。

ビザンチンドリーム(2枠4番 予想十二番人気39.1倍)

騎手:西村淳也 厩舎:坂口智康

長所
やはり最大の長所は競馬場、馬場状況問わずキレてくる強烈な末脚だろう。大味な競馬ながらもすべてを飲み込むくらいのインパクトがある。スタートのうまい西村淳Jに乗り替わり、好発からアッと言わせたい。

短所
ゲートのうまい騎手でも対応可能かどうか怪しいレベルのスタートの悪さと窮屈な内枠を引いてしまったことを考えると競馬しづらい。やる気を出さず末脚が不発に終わる可能性も考慮したい。

ジューンテイク(2枠3番 予想十三番人気39.2倍)

騎手:岩田望来 厩舎:武英智

長所
前走は完璧な勝ち方で、G1を取りそうなスケール感すら感じさせた。うまく内を突けたおかげもあるだろうが、馬ごみでも臆することなく伸びていけるのは今回の枠的にも好感。言われるほど芝の成績は悪くない引き出す岩田望J。覚悟を決めれば道は開ける。極端に人気がないなら抑えるべき存在。

短所
中距離向けな馬ではあると思うが、今年タフな2000mover戦を3戦もこなした疲れはどこまで残っているのだろうか。それなりに競馬できるとは思うが、高速馬場などの影響で直線向く前に競馬が終了している可能性もある。

ダノンデサイル(3枠5番 予想十四番人気44.6倍)

騎手:横山典弘 厩舎:安田翔伍

長所
前走はレース前に無念の除外。馬に無理をさせないスタイルの横山典Jだからこそ、広々と走れる府中は歓迎。切れる脚こそ持っていないが、長く使える脚はあるのでマークが向いていないところを上手くかいくぐりたい。タフな展開読みなら紐で抑えておきたい。

短所
展開待ちな1頭。高速馬場に対する適性も未知数。厳しいペースだと大きな変わり身は見られないとは思う。そこをどう踏ん張らせるかが難しい。

エコロヴァルツ(8枠18番 予想十五番人気48.7倍)

騎手:岩田康誠 厩舎:牧浦充徳

長所
前走上がり1位。共同通信杯の敗因は力みであり、こちらも気性は改善傾向にあることを考えると、G1で上がり最速を使えるということは、東京に対する適性はあると考えてもおかしくない。また、この馬は気性の影響で馬群を避けて後方待機をしていたことはあるが、「ロスのない競馬をしたい」というコメントからも、ある程度先行してそこから二の脚を使う、というレースプランを組んでくるかも。大外枠のおかげで、脚質に多少幅を持たせられるのは不幸中の幸い。

短所
とはいえ、大外枠は脚質的にもコース的にも厳しいのは事実。そのほかに有力な差し馬も多く、ロスをどうやって誤魔化すかを考えないといけない。

サンライズジパング(5枠10番 予想十六番人気63.8倍)

騎手:菅原明良 厩舎:音無秀孝

長所
切れる脚やスピード能力のある馬でないだけに、長距離に大きい適性を持っている可能性を信じたい。とはいえノーマークのところをぶち抜く脅威的な脚は一級品。菅原明Jの決め打ち力があれば一発あると思っている。

短所
高速馬場への対応がまだまだ分からない馬なので、未知数な時点でこれを強いられる時点で苦しい戦いになるのには違いない。

サンライズアース(1枠1番 予想十七番人気78.9倍)

騎手:池添謙一 厩舎:石坂広一

長所
前走は捲り切れず、中山のきつい坂にも対応できなかった。今回は1枠1番の絶好枠からの競馬。内目枠からロスなくしぶとく足を溜めるけいばができるなら、流れにさえ乗れれば一発ある。

短所
地力が足りない。枠の分のアシストはあるとは思うが、そもそもあまりメンツの揃ってないすみれSを勝っただけの馬であり、猛者揃いのここでどこまでやれるかは疑問。

ミスタージーティー(4枠7番 予想十八番人気80.3倍)

騎手:藤岡佑介 厩舎:矢作芳人

長所
母リッスンは府中に強い適性を持つ子を産み続ける牝馬。血統だけ見ればかなり優秀な存在。切れる脚もあって長距離向きの馬でもありそうなので一発の期待はアリ。

短所
中山や阪神でいい競馬を続けているだけに、府中に対する適性は母が良くても疑問。高速馬場もあまり向いてはいなさそう?

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