【桜花賞2024】全出走馬個人的長所・短所まとめ

※全て主観です。あくまでも参考程度に。
※オッズは3/30 16時時点のものです。


・コース特徴

外回りコースを使用する、全体的にゆったりとした形状のワンターンマイル。内回りコースに比べてコーナーが緩いため、直線では馬群がばらけやすい。脚質的にはフラットに近い。

・馬場状況

全体的にみて内外前後フラットな馬場。前残りも差し切りも両方決まる。純粋に馬の実力を見て買うのがよさそう。

アスコリピチェーノ(5枠9番 一番人気3.5倍)

騎手:北村宏司 厩舎:黒岩陽一

長所
新潟二歳S、阪神JFともに着差以上に強い勝ち方。毎回末脚を発揮するタイミングも完璧で、大きい箱向けの馬。早熟性に長けるダイワメジャー産駒らしく、スピードは十分。G1連勝に向けて視界は良好と言える。

短所
ここまで三戦とも33秒台の上がりを使える馬場。良馬場とはいえ、開催も後半になり先週や週中に雨も降った馬場で同じようなタイムの上がりが使えるか。現状はその一本槍での競馬なため、馬場速度は見極めたい。

ステレンボッシュ(6枠12番 二番人気4.7倍)

騎手:J.モレイラ 厩舎:国枝栄

長所
阪神JFはアスコリピチェーノより速い上がりを使い二着。前走はスプリンター質の馬も多く位置取りは後ろになってしまったが、それでも着実に追い込んできた。エピファネイア産駒は阪神コースとも相性良く、安定感のある馬だ。

短所
特にこれといった不安点は無いのだが、今回は差しに構える有力馬が多いため、同じ位置取りで牽制し合わないかが引っかかる。勝負根性を見せて頑張れるか。

クイーンズウォーク(1枠2番 三番人気6.3倍)

騎手:川田将雅 厩舎:中内田充正

長所
川田×中内田の超黄金タッグ。前走は関東での競馬だったが危なげない勝利。この一戦は見違えるような強さだった。ゲートの出も改善され、強さに磨きがかかった。昨年に引き続きコンビで連覇なるか。

短所
勝ったとはいえ1600mは少々忙しかった感が否めない。直線の長い東京だったから差しきれた感じもする。個人的にはオークスまで見据えてのクイーンS起用だったと考えている為、桜花賞でどこまで頑張るかは未知数な印象。

コラソンビート(4枠8番 四番人気7.0倍)

騎手:横山武史 厩舎:加藤志津八

長所
阪神JFはスプリンター質の馬が多くやや遅れをとったが、今回は積極的に前に行きそう。牡馬相手でも不足無しの戦いを繰り広げているあたり、実力に不足はない。後ろから行く有力馬の多さから、前につけられるアドバンテージを活かせるか。

短所
戦ってきた相手があまり強くない。若駒の時から多くレースを使われてきている為、上積みがどこまであるのか。距離適性に関しても若干の疑問が残ため、足が残らない展開は容易に考えられるので過信はよくない。

チェルヴィニア(8枠18番 五番人気7.0倍)

騎手:B.ムルザバエフ 厩舎:木村哲也

長所
前走は出遅れもあったが果敢に先行して圧倒した。アスコリピチェーノに負けず劣らず速い上がりを見せ続けている。相手関係がわかりづらい馬の強みを活かして伏兵台頭なるか。

短所
関西遠征不得手の木村厩舎。間隔も空いてしまっているので、センスで補えていた二歳時代から上積みがあるのか考えるべきなのかもしれない。

スウィープフィート(4枠7番 六番人気9.1倍)

騎手:武豊 厩舎:庄野靖志

長所
永島Jから武Jに乗り替わり、前走は末脚を上手く使い桜花賞への挑戦権を得た。あと一歩差し切れないレースが続いていたが、ここは流石経験の差。再び上手く脚を使えれば久々の桜花賞制覇も。

短所
ゲートの出は全く改善されていない。後方一気の脚質で固定されてしまっているので、展開に大きく左右されてしまう馬なことには注意したい。前走は展開の助けもかなりあったと思うので、過信は禁物。

ライトバック(6枠11番 七番人気13.3倍)

騎手:坂井瑠星 厩舎:茶木太樹

長所
エルフィンSでスウィープフィートを倒しているのは高評価。他の差し馬とは一線を画す32秒台の末脚を使える。馬群の中を強気に割って抜けてこれるだけの勝負根性もあるので、詰まった時に有利になりそう。

短所
強力な相手と常に戦ってきてはいるが、ゲートの出が悪かったりと気性面に問題アリ。前走は比較的改善が見られたが、今回はG1レースでかつ多頭数。どれだけ流れに乗っていけるかが試される。

イフェイオン(2枠3番 八番人気29.3倍)

騎手:西村淳也 厩舎:杉山佳明

長所
前走は中山の外枠ながら上手くコースを使って快勝。レースセンスが光る馬。輸送もこなしたのは大きい。引き続き綺麗な馬場で挑めるのはいい点。今回は最初から内にいれるのでロスなく立ち回る華麗な騎乗を見せてほしい。

短所
チューリップ賞など王道のトライアルを使わずフェアリーSを使ったあたりあまり自信はないのか。勝ち時計もあまり速くなく、大舞台であまり差しの競馬で実績を残していない坂井Jなのも不安要素。

エトヴプレ(7枠15番 九番人気45.2倍)

騎手:鮫島克駿 厩舎:藤岡健一

長所
前走は上がり勝負の馬場で逃げ粘って勝った。コラソンビートに差を詰めさせなかったあたり、1600m戦でも見せ場はありそう。スプリンター質の馬なので、スピードを活かせれば再び頭まで。鮫島駿Jのペースメイクに期待したい。

短所
地力に不安さは残る。ここまでのレース間隔も若干厳しい。藤岡調教師曰く無理に逃げさせないような発言もしているので、枠的にはスムーズに先行できそうではあるが、展開の助けが必要そうだ。

セキトバイースト(5枠10番 十番人気59.7倍)

騎手:藤岡佑介 厩舎:四位洋文

長所
前走は重賞初挑戦かつ距離延長の一戦ながら、逃げの手をとって挑戦権をつかんだ。本番も同じコンビで同じコースなら逃げていけるはず。逃げたらうまい絶好調の中堅が魅せる。

短所
今の馬場はあまり逃げに有利に働かないのは事実。ここが最大のネックポイント。また、前走はかなり藤岡佑Jの好判断に助けられたような感じもするので、ここが正念場。しっかりと結果を残したいところだ。

キャットファイト(2枠4番 十一番人気64.6倍)

騎手:松山弘平 厩舎:上原博之

長所
前走はしっかり仕上げ、内をロスなく回ってハナ差を凌ぎきった。想定外のレースを使いはしたが、坂のある1600mコースには強い適性を見せている。脚質も改善され、人気以上の実力はありそう。

短所
重賞級の流れになるとやはりついていけなくなるか。二度跳ね返されたのはいずれも重賞なため、そこが懸念。血統的にはある程度スピード能力があってもおかしくは無さそうだが…

ハワイアンティアレ(3枠6番 十二番人気70.2倍)

騎手:池添謙一 厩舎:松永幹夫

長所
かなり操縦の難しい馬で、ルメールやピーヒュレクでも完全に操れなかった馬を一発回答に導いたのは素晴らしい。血統的にも歩んできた路線的にも相当期待されていた馬だったことに違いないので、その能力を存分に発揮できればあわやも。

短所
前走は外差しがかなり決まる馬場ではあったが、今回は、前有利なコースで、なおかつ外目の枠に入れられてしまった。さらに差しが決まりづらくなり展開待ちになりそうな予感も。

マスクオールウィン(8枠17番 十三番人気70.9倍)

騎手:津村明秀 厩舎:牧光二

長所
シルバーステート産駒らしく小回り、タフな馬場の適性は抜群で、3勝クラスを同コースでかなり強く勝ったあたり相性は申し分なし。初のG1ではあるが、好都合な条件はそろっている。積極的に戦ってほしい。

短所
内をロスなく立ち回っていきたい馬なのだが、今回は大外枠からでなおかつ内に有力馬がひしめき合っているので、すんなり競馬できるかどうかは定かではない。多少のロスは発生することを頭に入れておきたい。

セシリエプラージュ(8枠16番 十四番人気79.8倍)

騎手:M.デムーロ 厩舎:中村直也

長所
ネオムターフカップで復活の兆しを見せた。阪神芝2000mはホープフルSを勝った時と似たようなコース形態。十分に間隔を取り態勢を整えてきた。同じく久々の重賞制覇で勢いに乗る北村友Jとのコンビ。人馬とも会心の勝利を期待したい。

短所
ここ二走は左回りのコースで好走。G1を勝った時のコースに近いとはいえ、近況を見る限りでは右回りは本来あまり使いたくは無さそう。慎重な評価が求められる。

テウメッサ(7枠13番 十五番人気98.2倍)

騎手:岩田望来 厩舎:金成貴史

長所
好走馬の多い金鯱賞からのローテで挑む唯一の馬。この年になっても元気いっぱいで、今でも強引な差し脚は健在。唯一無二の武器を持っているのは大きい。虎視眈々と差し切りを狙う。

短所
ベストは中京競馬場の馬。おそらく坂を越えるパワーと直線での切れ味を両立しやすいのだろう。反面、小回りコースは仕掛けのタイミングを考えなければアッサリ凡走してしまう。スピードが乗るころには勝負ありの可能性も。

シカゴスティング(3枠5番 十六番人気156.3倍)

騎手:浜中俊 厩舎:庄野靖志

長所
末脚を活かす騎乗のできる藤岡康Jは好都合。阪神2000mコースは実は初めてで、小回り得意な面がいい方向に出れば一発あっても。

短所
得意の小倉でもついに好走できなくなってしまった。年齢的にも枠的にも抜群に展開が向いたとしても厳しいところがある。

ワイドラトゥール(1枠1番 十七番人気183.9倍)

騎手:北村友一 厩舎:藤原英昭

長所
内枠で前目に競馬できる馬、というだけで評価にはなり得る。近走は若手ジョッキーを多く起用していたが、今回は好調の藤岡佑Jを起用。うまくペースメイクできれば波乱があっても。

短所
葵Sでウルトラスタートを決めて以降不振。打破するきっかけもあまり無さそうで、騎手のエスコート頼りな面は否めない。

ショウナンマヌエラ(7枠14番 十八番人気220.3倍)

騎手:岩田康誠 厩舎:高野友和

長所
重馬場のキーンランドカップでナムラクレアに0.2差まで詰め寄った実績は評価されても良い。タフな馬場の適性はありそうなので脚質と展開次第では上位食いも。

短所
Dark Angel産駒はマッドクールを除き基本中山と洋芝コースで真価を発揮する馬なため、中京コースは基本合わないと思ったほうがよさそう。その中山コースでも前走しっかりと負けている為、展開の助けは必要かと。

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