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【マイラーズC2024】全出走馬個人的長所・短所まとめ

※全て主観です。あくまでも参考程度に。
※オッズは4/20 17時時点のものです。


・コース特徴

向こう正面のポケットからスタートし、700m近い直線。3コーナーに差し掛かるところで坂を登る形態で、4コーナーに入るころには下りきっている。最後の直線はまったくの平坦な直線で、逃げ、先行馬が止まる事もなければ差し脚が鈍りづらくなることもない。脚質はほぼほぼフラット。

・馬場状況

開幕週らしく内の綺麗さを活かして先行した人気馬が順当に来ている。あまり人気薄の激走には期待できない感じか。開幕週のセオリー通りの攻略が通用する馬場となりそうだ。

ソウルラッシュ(7枠14番 一番人気2.6倍)

騎手:団野大成 厩舎:池江泰寿

長所
昨年のマイルCS二着を皮切りに京都コースに対する適性は問題なし。外有利の前々走で内を回ってきてあわやの二着。そこから香港遠征で四着と、上位の実力を持ちあわせている。今年こそはなんとしてもG1を取りたい馬。まずはここで弾みをつけたい。

短所
前走、前々走ともにモレイラJがかなり上手く乗ったのは事実で、それに匹敵するパフォーマンスを他のジョッキーが発揮させるのはなかなか難しいように思う。ましてや落馬でいきなり手綱を任された団野J。加齢による衰えも無視できなさそうで、盤石ではない。

セリフォス(2枠3番 二番人気2.9倍)

騎手:川田将雅 厩舎:中内田充正

長所
こちらもソウルラッシュと同じローテを辿り参戦。お馴染みの黄金タッグで挑む。やはりG1ウィナーかつ安田記念二着の地力は相当なものがある。また、このレースで同じようなポジション取りをしそうな馬もおらず、スムーズな競馬になりそう。開幕週の馬場も味方につけて。

短所
マイルCSは伸びる位置取りを選択しておきながら不発に終わってしまったあたり、京都コースはあまり得意ではない可能性もあることを忘れてはいけない。なおかつ、早熟傾向の強いダイワメジャー産駒の五歳であるため、地力が衰えていないかどうかは検討の必要がある。

トランキリテ(4枠8番 三番人気8.7倍)

騎手:武豊 厩舎:松永幹夫

長所
前走は大外枠も最初の直線の長さを活かして上手くポジションとり、スムーズに直線を迎えあわやまで追い込んだ。改修の影響もあり京都を使ったのは直近二走のみだが、適性のありそうな走り。一気に覚醒をむかえたような感じもする。鞍上もコースを知り尽くしているのが心強い。

短所
パンパンの良馬場にはあまり強くなさそう、ということは頭に入れておきたい。二勝C突破時のメンバーも微妙で、かなり対戦相手に恵まれたことは忘れてはいけない。今回は内目の枠なため、どこで持ち出すかどうかも考えなくてはならない。相手がさらに強化されてどこまで頑張れるかも未知数。

コレペティトール(5枠10番 四番人気12.0倍)

騎手:岩田康誠 厩舎:中竹和也

長所
元町S、京都金杯ともに岩田康Jの手腕が光る騎乗。引き続き継続騎乗のため、再び内を選択してラチ沿いピッタリを追走する競馬になりそう。直線で馬群がばらけやすい京都コースの特性を活かし、再び好走することはできるか。

短所
やはり、連勝した二勝ともハンデ戦で斤量に恵まれていた側面はあるので、そこをどう乗り越えていくかがカギ。休養明け初戦でどれだけ動けるのか、というのも不安点。

トゥードジボン(1枠1番 五番人気17.0倍)

騎手:藤岡佑介 厩舎:四位洋文

長所
東京、阪神と走って凡走し得意の京都に戻ってきた点は好材料。特に前走は控えすぎて良さを発揮できなかったが、今回は積極的に行くとのことも。しっかり行き切ってしまえば強いということは証明済みなので、枠の良さも併せて勝ちたい。

短所
開幕の良馬場ではあるが、雨が降って多少馬場が悪化しそうなのが不安点。2.3勝クラス勝ち上がり時は共に自らが主導権を握ってスローペースだった影響で勝てたという側面もある。重賞級の厳しいペースになった時、ハナに立てても残る脚があるのかは考慮すべき。

ニホンピロキーフ(5枠9番 六番人気19.9倍)

騎手:田口貫太 厩舎:大橋勇樹

長所
露骨に平坦コースで好走してくるキタサンブラック産駒らしい馬。倒してきた相手がそのクラスでは実力のある馬であることが多く、あなどれない。一内々を立ち回るのが正攻法。それさえ叶えば大物食いもあり得る。

短所
距離のベストは2000mな気はする。1600は勝ち鞍こそあれど多少忙しいか。雨予報ではあるが、開幕週でもあるので一気にメンバーレベルが上がる重賞では尚更不安。馬群を割ってこれる根性がどこまで通用するか。

セッション(7枠13番 七番人気20.5倍)

騎手:坂井瑠星 厩舎:斉藤崇史

長所
関西圏ならコースを問わない実力。また、前に行く馬で真価を発揮する坂井Jに再び手が戻るのも好材料。開幕週で前有利傾向で高速決着も渋った馬場もどちらも歓迎。かなり買いやすい馬と言えるだろう。

短所
多少間隔が詰まっているのが懸念か。また、今回はトゥードジボンとエエヤンがかなり前を主張してくることが予想されるため、前走のようなハイのまま淀みなく進む可能性も。潰されないようにしたい。

エエヤン(8枠17番 八番人気20.9倍)

騎手:M.デムーロ 厩舎:伊藤大士

長所
ここ最近は今一つな走りが続いていたが、大逃げが炸裂した前走は快勝。破滅的のように思われたレースだったが、後続の脚もすり潰して勝利。得意のコースで巧さを見せつけた。これをきっかけにまた大味な競馬ができれば二度目も。

短所
現状、連対しているのは中山1600mで、それ以外のコースではさっぱりというように得手不得手がはっきりしている。前走もマークが甘くなったためスムーズに勝てた側面はある。逃げてきそうな馬の多い今回、前走よりも積極的に動いてくる馬が増える懸念がある。腕の見せ所だ。

ソーヴァリアント(6枠12番 九番人気25.2倍)

騎手:池添謙一 厩舎:大竹正博

長所
マイルCSは馬場に泣いたことから京都マイルに対する適性はまだ測れない。前走は精神面の脆さを見せて負けてしまったが、ハマった時のポテンシャルは恐ろしいものがある。平坦コースの実績と遠征時に良績が集中していることから期待はできる。

短所
戦績的にはマイルが向いてるかどうかは怪しい。もう少し長い距離の方がいい馬な気がする。鞍上の池添Jも調子が上がらず、ベストとは程遠い状況にある。

エアロロノア(3枠5番 十番人気46.4倍)

騎手:幸英明 厩舎:笹田和秀

長所
開幕週で内目の枠を取れたのは好材料。能力さえ休養前の水準まであれば通用はすると思う。極端な脚質だが毎回堅実に走ってくるという面白い馬。幸Jなら、かなり賢いレースをしてきそうだ。

短所
長期休養明けかつ去勢明けという買えない条件が二つセットで揃っているのが厳しい。末脚の強烈さはすさまじいが、地力がどこまで戻っているか。ここは勝負気配なのか不明。

ボルザコフスキー(8枠16番 十一番人気64.3倍)

騎手:吉村誠之助 厩舎:清水久詞

長所
昇級してからもかなり安定して着を取れている馬。前走は馬群を割って末脚を使って勝った。ハイで追走が厳しかったとはいえ馬群を割って面白いパフォーマンスを見せた。継続騎乗で大きなチャンスを貰った吉村J。重賞リベンジに期待大だ。

短所
前走はどうにかなったが、今回は大外枠に入ってしまったのが厳しい。内枠での好走に寄っているので、どう持ち出して抜けてくるようなを競馬するか、かなり難しい感じになってしまっている。

フリームファクシ(8枠15番 十二番人気74.6倍)

騎手:富田暁 厩舎:須貝尚介

長所
前走は東京でノーカン。とはいえ、前々走の京都記念は内前有利馬場ながら外差しで勢いよく上がってきてあわやの展開を作った。再び京都競馬場に戻り、外枠得意の富田J。馬場の差さえ埋めてしまえばあわやも。

短所
今回も開幕週なため、もしかしたらまた内前のバイアスに泣かされる可能性も。なおかつバイアスがそのままだとしてもこれまで通りの競馬ができるかは疑問。何もできずに終わる可能性も考慮しなければならない。

アリストテレス(6枠11番 十三番人気75.7倍)

騎手:古川吉洋 厩舎:上村洋行

長所
前走大阪城Sは出遅れながらも上がり最速で1着とに0.4差に好走し復活の兆しを見せた。今回はさらに距離を短縮しマイルへ。エピファネイア産駒はマイルが一番成績が良いので復活なるか。気持ちよく差せる枠も引けたので、今回は積極的に戦ってほしい。

短所
元々長距離を主戦としていた馬なだけあって、マイルの芝でどこまでスピードについていけるかが怪しい。それなりに競馬できるとは思うが、直線で置いて行かれることがないか不安。

リューベック(2枠4番 十四番人気102.5倍)

騎手:浜中俊 厩舎:須貝尚介

長所
京都コースへの適性は期待したい。平坦コースは悪くない成績なので、積極的に動かせる浜中Jでどこまで変わってくるか。

短所
長期休養明けから流れが明らかに悪い。得意なはずの中山でも成績を残せていなかったので、大きな変わり身は見られないとは思う。そこをどう踏ん張らせるかが難しい。

ノースザワールド(4枠7番 十五番人気120.4倍)

騎手:北村友一 厩舎:斎藤誠

長所
相手なりに走ってくる馬。前走はスタートもよくなく直線でも伸びきれずにいた。馬場も問わず差し脚は通用する水準がある。末脚の良さを追い風に大金星なるか。

短所
平坦コースはややパフォーマンスが落ちているのを見るあたりベストは坂のある競馬場な可能性も。そのうえ京都1600mは展開次第で極端な脚質はアッサリ凡走してしまうので、一瞬の脚の馬には向かないかも。

スパイダーゴールド(1枠2番 十六番人気132.8倍)

騎手:西村淳也 厩舎:鹿戸雄一

長所
ここまでは左回りの競馬場の方が合いそうな走りを見せていたが、平坦適性もありそうなところはある。前走は一瞬伸びてきそうな鋭い脚を見せた。最後の直線、ギアを上げようとした瞬間に外から寄せられた分まだまだいい脚は残していそう。

短所
マイルのような速い流れで太刀打ちできるかがやはりカギ。ここまでのレースを見ても時計勝負はあまり向かないようにも思えるので、スピードについていけるかが懸念点。

ビーアストニッシド(3枠6番 十七番人気136.1倍)

騎手:和田竜二 厩舎:小崎憲

長所
京都コースは相性が悪くない。昨年も直線で不利があったがそれがなければ好走してたのではないかと。もともと相手なりに走る馬なので意外と侮れない。開幕週向きなので極端な競馬ができれば波乱があっても。

短所
マイルでも多少短いような気はしている。競りかけられたりもまれたりすると非常に危ない。ある程度揉まれないようなポジションが前提となりそうな時点で取れる戦法は限られる。


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