【東海S2024】全出走馬個人的長所・短所まとめ
※全て主観です。あくまでも参考程度に。
※オッズは1/19 22時時点のものです。
・コース特徴
今年は阪神改修による番組編成の影響を受け、京都1800mで施行される。スタートから最初のコーナーまでが短いので、頭数が多くなるほど内有利の傾向がある。最後の直線も同様に短いため、後方一気はなかなか決まりづらい。逃げ、先行馬がそのまま粘り込むか、中団からの差し決着になるかは当日の馬場次第。
・馬場状況
先週の開催は概ね水準通りのスピードの馬場だった印象。週末は雨予報だがこれがどう転ぶか。
オメガギネス(5枠10番 予想一番人気3.2倍)
騎手:戸崎圭太 厩舎:大和田成
長所
グリーンチャンネルCの走りはまさに圧巻の一言。レパードSで記録した良馬場ダート1800mの走破タイムも直近一年で一位。1600-1800ならG2クラスでは負けなしのような気がする。熱い支持を集めるのも納得だ。
短所
まだ四戦というキャリアの浅さから、発覚していなかった弱点が露呈し飛んでしまう可能性は大いにある。また、初の関西遠征で馬が対応できるかも考えていきたい。元々武蔵野を回避して立て直してここにきているので、その過程がどうか。
ブライアンセンス(7枠13番 予想二番人気4.7倍)
騎手:岩田望来 厩舎:斎藤誠
長所
八戦走って全部馬券内の安定感が頼もしい。ある程度前につけていても鋭い脚を繰り出せるのが強みで、馬群に入っても割って出てくる根性もある。少々不利な位置にいても根性で伸びてくるかもしれない。
短所
前走の走破タイムがあまりよくない。クラスの壁に阻まれる可能性も。岩田望Jは上手なジョッキーではあるのだが、モレイラJはさらにその上を行くジョッキーなので、上手くエスコートできるかどうか。
ウィリアムバローズ(7枠14番 予想三番人気5倍)
騎手:坂井瑠星 厩舎:上村洋行
長所
元々、馬場はあまり関係ないタイプの馬。極端な大崩れも直線の長い阪神1800mコースだけで、中山や京都のような直線の短いダートコースはめっぽう強い。前走は前に行けないながらも粘って地力の高さを見せた。今回も前に行けるかどうかは分からないが、ある程度先団にいれるなら馬券になる確率は高い。
短所
重賞で勝ちきれるだけの力があるかどうか。また、外枠もこの馬にとっては少し良くない気が。逆に言うとそのくらいしか不安点は見つからないような気がする。
ペプチドナイル(3枠6番 予想四番人気12.9倍)
騎手:藤岡佑介 厩舎:武英智
長所
前走で控えても強さを見せることができたのは収穫。今回ウィリアムバローズが逃げの競合先と立ち向かってくるので、そこでたとえ引いたとしても強さは発揮できそう。藤岡佑J自体このダート1800mは得意距離としているので、鞍上の相性もいい。
短所
馬場が渋って時計が出る馬場になった時に人気を裏切っているのが目立つ。勝った舞台もパンパンの良馬場が多いので、時計が速くなりそうな今の馬場はあまり向いていないのでは。
ヴィクティファルス(2枠3番 予想五番人気14.5倍)
騎手:池添謙一 厩舎:池添学
長所
前走初ダートでいきなり0.2秒差の勝利を収めた。走破時計も良馬場にしては悪くなく、ダート適性をビンビンに感じさせる。勢いそのままに連勝、というのも十分に考えられる。怖いものなしだ。
短所
不良馬場にどれだけ対応できるかがカギ。芝はもう近走サッパリな感じなので、高速馬場になるとアッサリ負けてしまう可能性も考えられる。
ミッキーヌチバナ(1枠1番 予想六番人気14.5倍)
騎手:松山弘平 厩舎:高橋亮
長所
欧米血統をベースに持つ馬なので、松山Jと相性は良さそう。間隔詰めローテに強く、中二週で挑む今回は勝負度の現れのように感じる。昇級初戦で三着に食い込んだあたりも、中々のポテンシャルを感じる。
短所
松山Jの1枠成績があまりよくないのには注意したい。内を捌くのがあまり上手でなく、揉まれ弱いジョッキーなので、何もできずに競走終了、ということが起こりうるのは頭に入れておきたい。
レッドファーロ(5枠9番 予想七番人気15.6倍)
騎手:岩田康誠 厩舎:松永幹夫
長所
安定して末脚を繰り出していけるのが特徴の馬。スタイルの割にコーナリング性能が高く、京都は合っていると思う。この馬も昇級初戦からそれなりにくらいつけているのでクラスの壁に跳ね返されることは無さそう。
短所
鞍上が横山典J→岩田康Jに替わるのは不安点。どちらも癖のあるジョッキーなので、馬がこれまでの実力を発揮できるか、かなり怪しいと思っている。
オーロイプラータ(8枠16番 予想八番人気15.6倍)
騎手:A.ルメートル 厩舎:宮本博
長所
神無月Sを良馬場ながらかなり速い時計で勝っているのは評価したい。昇級初戦も自身の持ち味をしっかりと発揮できており、展開次第では頭まで見えてきそうな馬。大外に入ったのも自分のリズムを作れそうで〇。
短所
前走はかなり外が伸びる馬場だったことには注意しなければいけない。また、極端に後ろにつける馬なので、ある程度展開の助けが必要そうなのも留意したうえで馬券を買いたい。
タイセイドレフォン(6枠11番 予想九番人気23倍)
騎手:幸英明 厩舎:西村真幸
長所
近一年の良馬場ダート1800mの持ち時計はメンバー中一位。前走は外が伸びる馬場で内に包まれて終了だったので、度外視は可能。右回りは堅実にしぶとく走る馬。実力以上に過小評価されていると感じるなら、入れておきたい一頭だろう。
短所
陣営が良馬場の方が向いているというコメントを何度も発しているのが気がかり。力のいる良馬場でこその馬だと認識しているのか。サンプル少ないながらも重・不良馬場は二走とも惨敗しているので、嫌う材料ではある。
スマッシングハーツ(3枠5番 予想十番人気35倍)
騎手:武豊 厩舎:新谷功一
長所
馬券にはなっていないものの、ずっと相手なりに走ってそれなりに着順をまとめている馬。武豊Jが騎乗した二戦はどちらも凡走しているが、1800mの今回は脚を使うタイミングがハマレば一気に突き抜けるポテンシャルを持っていると思う。
短所
もうしばらく馬券になっていないのにそれなりに人気しそうなのが嫌な点。着順はまとめているものの、近走は「惜しい」レースが全くなく、また4-5着でまとめて次走同じように評価される可能性も高い。
サンライズウルス(4枠7番 予想十一番人気42.2倍)
騎手:西村淳也 厩舎:安田翔伍
長所
長期休養明けではあるが、休養前の充実度を考えるといきなり好走してもおかしくはない馬。中寄りの内目枠が欲しい馬なので、枠も〇。馬群を割っていくことができるなら、かなり面白い走りを展開してくれそうだ。1800mの持ちタイムも悪くない。
短所
やはり長期休養明けというのがネック。早熟の印象も強いヘニヒュ産駒なのも相まって、能力の劣化は懸念したいところ。叩いて良くなっていくタイプなのも合わない。
ビヨンドザファザー(1枠2番 予想十二番人気47.5倍)
騎手:内田博幸 厩舎:藤岡健一
長所
ここ三走は良馬場で凡走しているが、今回は馬場が重くなりそう。スピードの出る馬場は得意としているので、近走成績だけ見て嫌うと痛い目に遭う可能性も。大型馬を促すのが上手い内田博Jなのも好印象。
短所
サンプルは少ないが、内に入った時の走りがあまりよくない。おそらく馬群を割るのがあまり得意な馬ではないのだろうと思う。それでこの枠なので、走りに工夫が必要となってくる。
バビット(6枠12番 予想十三番人気50.1倍)
騎手:団野大成 厩舎:浜田多実雄
長所
初ダートで砂を被りにくい枠かつ脚質なのはプラスと言える。芝では主にタフな馬場、小回りコースで実績を挙げていた馬なので、そういった意味でもダート替わりにしてはいい舞台で競馬できると思う。
短所
もう完全に馬のピークが過ぎてしまっている可能性が高い。一変の可能性は残されてはいるが、それに賭ける旨味があるかどうかは考えていきたい。
キリンジ(2枠4番 予想十四番人気60.4倍)
騎手:和田竜二 厩舎:佐々木晶三
長所
時計の出る馬場で力を発揮している馬。前走が馬場の差で負けたと考えると、渋りそうな今回は巻き返しがあってもおかしくない。一戦で見切るのは惜しい人気になりそう。
短所
それを考慮しても前走は負けすぎな気がする。また、三歳ダート戦線で活躍した馬は芝以上に早熟性がカギを握り、明け四歳になる頃は既におつりが残っていない…という事態も多々。そのリスクを考えたい。
ブラックアーメット(8枠15番 予想十五番人気78.6倍)
騎手:泉谷楓真 厩舎:角田晃一
長所
福島民友カップでワールドタキオンに詰め寄った脚はかなりの脅威。近走も大きな負けは無く、想定される人気以上に狙いやすい馬かと思う。大敗からの巻き返しも多いので、侮れない馬だ。
短所
重賞クラスの流れに対応できるかどうか。オープンクラスでも流れについていけず負ける展開を結構見るので、相手関係が一気に上がる今回はどこまで勝負になるかが不安。
ゲンパチルシファー(4枠8番 予想十六番人気81倍)
騎手:松若風馬 厩舎:佐々木晶三
長所
みやこSでは最後に追い込んで来て復調気配を見せた。今回も展開さえ向けば復活がありそうな追い込み方で、JRA重賞馬としての意地を感じた。京都は合っていそうなので、魅力を感じたら馬券に入れて楽しむのがいいと思う。
短所
展開任せでなおかつ同系の強力な馬が複数頭いるのは向かい風。松若Jの仕掛けるタイミング、馬群のばらけ方、ペースの全てが向いてようやく来れるかな?といった感じだと思う。
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