見出し画像

【中山記念2024】全出走馬個人的長所・短所まとめ

※全て主観です。あくまでも参考程度に。
※予想オッズは2/23 12時時点のものです。


・コース特徴

中山芝1800mは内回りで行われるため、コーナリング性能が大きく要求される。また、スタート直後に急坂があり起伏も激しいコースとなっているので、1800mという印象以上にスタミナ、パワーが問われる。

・馬場状況

開幕週で雨の影響もあることから前有利。コースの形状もあり差し、追い込みは相当実力がないと難しそう。馬場は思ったより荒れていないが時計は高速、というほどでもない。

ソールオリエンス(2枠3番 想定一番人気3.6倍)

騎手:田辺裕信 厩舎:手塚貴久

長所
菊花賞や有馬記念を見てると距離が長く、2000m前後がちょうどいいような馬に思えたので歓迎の舞台。また、当日は開幕週ながら渋った馬場になりそうで、皐月賞を勝った時の条件にかなり近くなるのがポイント。巻き返しは十分にある。

短所
2000m以下の距離は初めて。渋った馬場といい追走に求められるスピードが上がり、足が溜まらない懸念はある。世代戦ほど緩い流れになる可能性も低くなり、差しという脚質が向かない可能性も。

エルトンバローズ(5枠9番 想定二番人気3.9倍)

騎手:西村淳也 厩舎:杉山晴紀

長所
近走の充実度はナンバーワン。毎日王冠、マイルCS共に末脚が要求される展開で粘りこんでおり、開幕週で最終直線が短くなる中山1800mだとさらに強さを増すのかなと。コーナリング適性に関しても、ラジオNIKKEI賞でレーベンスティールを下した実績があるので、向かないということはないだろう。

短所
急坂適正と渋った馬場への適性、この2つがマイナスなものではないかがポイント。今回は同型で逃げ、先行の型を取ってきそうな馬も多く、ペースも上がりそうなので、その部分の適性が鍵を握ることにもなりそう。

ヒシイグアス(3枠5番 想定三番人気10.1倍)

騎手:R.キング 厩舎:堀宣行

長所
中山記念は2021年、2023年と2回勝利。去年は長期休養明けかつ出遅れての勝利で、コース適性の高さはピカイチ。前走の香港カップも3着と、8歳ながらも得意条件ではまだまだやれることを示した。好調のキングJに替わりどこまでパフォーマンスを維持できるか。

短所
3歳時の不良馬場で行われたラジオNIKKEI賞や、その後の雨の条件戦、時計のかかった札幌記念など、道悪条件になると苦しくなる馬。堀調教師も断言しているレベルで、このくらいはっきり言われているとかなり厳しく感じる。コース適性などと合わせての取捨選択が求められる。

レッドモンレーヴ(1枠1番 想定4番人気11倍)

騎手:横山和生 厩舎:蛯名正義

長所
久々の中山1800m戦だが、その時は上手く先行してスパイダーゴールドを抑えて勝っている。ルメールJや横山和Jも「もう少し距離が長くてもいい」というコメントを残しており、ゲートを出るのが上手くない以上距離延長は面白い要素。位置取り改善で華麗な差しきりが可能になるかも。

短所
好走した富士S、節分Sはもちろんだが、京王杯SCも小雨が降っていたとはいえ時計自体は出る馬場。反面3歳時の時計のかかる共同通信杯は凡走しており、距離よりも悪い馬場の適性の方が不安に思う。

マテンロウスカイ(4枠8番 想定五番人気12.5倍)

騎手:横山典弘 厩舎:松永幹夫

長所
開幕週特有の超高速馬場はスピード負けしてしまう馬なので、雨予報はプラス。今回は逃げ、先行馬が多い中で、1600mを走っている経験は大きい。スンナリとポジションを取れそう。

短所
去勢してもまだ気性的に少し難しいところはある。1600m経験が豊富な故に行きたがって予想よりも前に位置取ってしまう可能性は捨てきれないので、多少危険性のある馬という見方もできる。

ソーヴァリアント(1枠2番 想定六番人気13.2倍)

騎手:武豊 厩舎:大竹正博

長所
2021年のチャレンジCでの圧勝を見るに、渋った馬場での競馬は歓迎。近走は適性の探り直しでマイルを使われたりもしたが、やはり短かったように思える。池添Jから武豊Jへの乗り替わりなので、引き続き足の使い所の上手いジョッキーなのも好材料。

短所
近走は馬券内も何回かあるが、勝ち馬から大きく離されたレース続きなことには注意したい。度重なる大怪我で根本の競走能力が大きく落ちている可能性もある。

エエヤン(7枠14番 想定七番人気16.8倍)

騎手:M.デムーロ 厩舎:伊藤大士

長所
渋った馬場の中山に戻ってきた。今回はNZTの時よりもタフなコンディションになりそうで、シルバーステート産駒特有のパワーが活きてきそうだ。前走で1400mを使ったが、やはり忙しそうだったので少なくともマイルより上の距離の方が良さそう。

短所
シルバーステート産駒の早熟性が裏目に出て、もうすっかりピークアウトしてしまっている可能性も。ずっと同じようなクラスで結果が残せておらず、買うならOPやLで1回走ってからの方がいいのかも。

イルーシヴパンサー(3枠6番 想定八番人気18.4倍)

騎手:岩田望来 厩舎:久保田貴士

長所
「大阪杯に出たいからここで賞金加算をしておきたい」とのコメント。それなりに勝負できる仕上げで来るだろうし、去年は差し馬場で展開に泣いた。マイルはやはり若干忙しそうで、1800mなら位置取りもやや改善できそうなので注目してみたい。

短所
ピークが過ぎていそうなのは否めない。また、重賞も2回勝利しているとはいえそれ以外はあまり惜しくもない凡走続き。マイルCSも展開に恵まれた。陣営は前向きであるが、地力はどこまで残っているのか。

マイネルクリソーラ(7枠13番 想定九番人気20.1倍)

騎手:津村明秀 厩舎:中野栄治

長所
稍重のアンドロメダS、洋芝の札幌3勝クラスと渋って時計が出にくくなった馬場に強い(オクトーバーSは時計が早かった)。また、中野厩舎は解散を目前にしてかなり調子をあげてきており、年が明けてから人気薄を度々馬券内に持ってきている。最後の重賞で過剰人気するなら話は別だが、無視されるようなら注目してみたい。

短所
前走初重賞ではあったが、メンバーがかなり小粒だった上前残りという展開にも恵まれた。OPクラスで全く歯が立たない、という馬では無いが相手関係が強化されるここは実力が足りない可能性も。

ジオグリフ(2枠4番 想定十番人気20.6倍)

騎手:戸崎圭太 厩舎:木村哲也

長所
皐月賞からいままで小回り芝コースを一度も使われてきていなかった。好走条件がそれだけだった馬の場合、今回は絶好のチャンス。若駒時代とはいえイクイノックス、ドウデュースを倒した馬。弱いわけが無い。

短所
ドレフォン産駒に最近少しづつ見られる早熟傾向が当てはまる可能性。起用法が一貫しないのもあるとは思うが、徐々にパフォーマンスは落ちていっている。想定はあまり人気していないが、なんだかんだで注目され続けている馬なので、上記のような長所は多くの馬券師は認知している。そうした場合のオッズ妙味がどうか。

ラーグルフ(5枠10番 想定十一番人気20.8倍)

騎手:三浦皇成 厩舎:宗像義忠

長所
前走は長期休養明け、距離不安もある中で勝ち馬と0.4差とまずまず纏めた。叩き二戦目、去年2着のこのレースで巻き返してくる可能性は大きいと見る。コース巧者で距離も〇ながら人気しなさそうなので狙い目。

短所
札幌記念の大敗、AJCCでは休養明けではあったが低調メンバー相手に凡走と良馬場希望の馬な感じはする。中山のコースの性質的にも、差しはなかなか決まらないだけに渋った馬場だと乗り方にも工夫が出てくる。

ボーンディスウェイ(6枠12番 想定十二番人気23.7倍)

騎手:木幡巧也 厩舎:牧光二

長所
小回り1800mコースでは先行さえ出来れば無類の安定感を誇る。2000mと1800mでは思った以上にパフォーマンスに差がある馬なので、得意距離で前進は可能と見る。

短所
ハンデがなくなってどうか。また、前走は前有利馬場の恩恵も受けて4着。相手関係がさらに強化されることを考えると今回はそれ以上の助けが必要になる可能性も。

ドーブネ(4枠7番 想定十三番人気24.2倍)

騎手:吉田隼人 厩舎:武幸四郎

長所
去年は差し展開ながら逃げ粘って3着。コーナリング性能と非根幹適性は目を見張るものがあると思う。しばらくお試しでマイルを使われていたが、前走は斤量の影響か重賞で戦うスピードが足りないかで大敗。1800mに戻す今回は勝負と見ていいのでは。

短所
渋った馬場は相性△。また、去年の中山記念で展開に反する3着は評価できる一方で、武豊Jの手腕が光ったからこそ、という見方も。吉田隼Jも乗り慣れており悪くはないのだが…どこまでパフォーマンスを発揮できるか。

タイムトゥヘヴン(6枠11番 想定十四番人気77.9倍)

騎手:大野拓弥 厩舎:戸田博文

長所
2年前のエプソムカップの走りはは悪くなかったので意外と1800m戦は合うのかもしれない。近走も着順ほど差のついていないレースばかりであり、展開さえかみ合えば意外な好走を見せてもおかしくない。

短所
とはいえ中山のコースでは完全に不利な脚質で、渋った馬場でスタミナ的な要素が要求される展開になるとなお辛い。地力不足感も否めない。

ホウオウリアリティ(8枠16番 想定十五番人気111.6倍)

騎手:菅原明良 厩舎:高木登

長所
外差しを得意とする菅原明Jで、その通りの枠を引けたのは大きい。タフな馬場も相性が良く、パワーは出走馬の中でも随一と思う。久々のコンビだが目の覚める一発は合っても。

短所
オープン入りしてから完全に追走が不可能に。根本的なスピード能力が足りていないと思われる。

テーオーシリウス(8枠15番 想定十六番人気120.5倍)

騎手:永野猛蔵 厩舎:奥村豊

長所
逃げ、先行馬が多い今回、中でも大逃げを打てるこの馬は外目の枠でも面白い存在。テンも遅くなく、大逃げしてリズムを作ればまんまと逃げ切ってしまう事も考えられる。2000mより1800m向きなのも〇。

短所
大逃げを打てなかったら脆い。鞍上がどれだけ腹をくくれるかの勝負。生かすも殺すも全て騎手のリズム次第にかかっているので、それを重賞経験の浅い永野Jに託すのは少々怖い気も。


いいなと思ったら応援しよう!