【ヴィクトリアマイル2024】全出走馬個人的長所・短所まとめ
※全て主観です。あくまでも参考程度に。
※オッズは5/11 13時時点のものです。
・コース特徴
向こう正面右奥からスタート。最初のコーナーまでは540mほどあり、外枠の馬でもいいポジションは無理なく確保できそう。大箱コースらしく、3コーナーから4コーナーはゆったりとした形状で、最後の直線も500m近い。坂も緩やかで、後方一気の戦術がハマりやすい反面、逃げ、先行馬が持続的な脚を使うことも少なくは無い。脚質はほぼほぼフラット。
・馬場状況
依然として良好な馬場状態。高速馬場。逃げは止まりやすく、好位につけた馬がそのまま抜け出してくることが多い印象。若干外目有利。
マスクトディーヴァ(4枠6番 一番人気2.3倍)
騎手:J.モレイラ 厩舎:辻野泰之
長所
どんな条件でも安定してパフォーマンスを発揮できるのが最大の強み。2走前、同コースの東京新聞杯は出遅れ、展開に恵まれないところもあったが、猛然と追い込んできて強さを見せた。マジックマン・モレイラJの騎乗も侮れない。
短所
競馬場を問わない走りは見せてはいるが、ベストは関西圏な気も。関東への輸送経験もその東京新聞杯の1回しかなく、大きな信頼を寄せるまではいかないかと。脳死で信用するような馬では無い。
ナミュール(6枠10番 二番人気2.4倍)
騎手:武豊 厩舎:高野友和
長所
昨年のマイルCS覇者。実績はずば抜けて上位で、脚質も新コンビ・武豊Jが得意とする戦法。富士Sでの東京マイル勝ち実績もあり、G12勝目に向けて態勢は万全と言える。天国の康太Jまで届く末脚を。
短所
遠征からそこまで間隔が空いていないことがひとつ懸念。その上、京都マイルと東京マイルに求められる能力は大きく違うため、この馬がG1でも同じように力を発揮できるかどうかは疑問。他馬との力量差を把握した上で馬券を組んでいきたい。
ウンブライル(3枠5番 三番人気13.5倍)
騎手:川田将雅 厩舎:木村哲也
長所
木村哲也厩舎が関西遠征苦手というのはよく知られた話だが、それでも前走阪神のレースで2着とよく走った。このレースもそこまで速くない馬場で、高速決着でなければかなりポテンシャルは高いことが理解できるかと。マイルの鬼、川田Jを継続して起用できるのも大きい。2着続きにピリオドを打ちたい。
短所
パンパンの良馬場にはあまり強くなさそう、ということは頭に入れておきたい。開催も進み高速化はそれなりに落ち着いてきたと思っているが、先週も依然として時計の出る馬場、週中は雨予報だったがそこまで降らず。速いままだと危ない?
スタニングローズ(2枠3番 四番人気17.3倍)
騎手:西村淳也 厩舎:高野友和
長所
久々のレースで逃げて好勝負を演出。復活に向けての目処は立てた。継続騎乗の効果は大きく、引き続き積極性のあるレースが期待できそうだ。母父クロフネでマイル向きの馬でした、というオチも考えられるため、安易に小回り向きというジャッジは禁物。
短所
とは言っても適正が小回りレースばかりで実績を残しているのも事実。。秋華賞もフラワーCも小回りコースでのレース。大箱コースはオークス2着以来、それも早熟性を発揮した上でのものと考えると今回の一戦は未知数な要素が多い。
フィアスプライド(2枠3番 五番人気18.5倍)
騎手:C.ルメール 厩舎:国枝栄
長所
あの、ルメールJが選んだ馬。当初はここで復帰予定まであったというのだから、G1初挑戦でも侮れない存在なのは間違いないと思う。中山の重賞勝ち実績から小回り向きでは?の声はあるが、個人的には展開的にもメンバーレベル的にも府中牝馬Sの走りの方を評価したい。位置取りもある程度改善はしてきそうで、流れに対応出来たら怖い。
短所
そのG1マイルの流れについていけるかが未知数。1600mでの重賞レース3つはいずれもスロー質。元々1800でも後方にいることもあった馬にとって、G1の1600mの流れは速く、脚が溜まらない可能性もあるのでは?と思う。
モリアーナ(7枠13番 六番人気19.5倍)
騎手:横山典弘 厩舎:武藤善則
長所
大敗がなく、どの条件でも最低限まとめる走りができているのは紐適性抜群と言える。横山典Jの継続騎乗馬はいつどこで爆発するか分からないため気になるなら抑えよう。マイル得意のエピファネイア産駒。抑えておく価値はあるはず。
短所
あまり大箱向きではないのでは?と思う。好走も札幌、中山、阪神とタフさやコーナリング技術が求められるコース。末脚は鋭いが広いコースで出力を出し続けられそうかというと?
コンクシェル(3枠4番 七番人気24.4倍)
騎手:岩田望来 厩舎:清水久詞
長所
2連勝で重賞挑戦。いずれも堂々の勝ちっぷりで、同じ父を持つ昨年覇者ソングラインのようなスケール感を抱かせる。3勝クラス、東京コースで逃げて押し切ったのがやはり印象強く、大箱でも自分の形で勝てる強さを示した。堂々の三連勝に期待。
短所
マイルは若干忙しそうな感じがする。下級条件ではあるが人気を背負って勝ちきれなかったりした場面が目立つので逃げ争いが加熱したら少し怖いかもしれない。多少間隔が詰まっているのもひとつの懸念事項。
ハーパー(4枠7番 八番人気29.5倍)
騎手:池添謙一 厩舎:友道康夫
長所
牝馬限定戦での巻き返しに期待したい。ここ2戦は過去のレースよりもメンバーレベルが高く、厳しい戦いを強いられていた側面も。クイーンC1着、エリ女好走の経験から、牝馬限定マイルなら通用しても全くおかしくない気が。勝負師・池添Jの手綱捌きにも期待!
短所
有馬記念で想像より頑張って食らいついたのを見ると、ハーツクライ産駒というのもあって適性は2200m以上の馬な気も。マイル戦の勝ちにしても3歳時の早熟性を活かしてのものだった可能性が依然捨てきれていない。池添Jの腕にかかる。
ライラック(1枠1番 九番人気48.1倍)
騎手:戸崎圭太 厩舎:相沢郁
長所
父がオルフェーヴルというところからも「長距離向きでは?」と思う声が多そうだが、個人的には末脚が活きる展開や馬場ならコース、距離問わず走ってくる、という印象の馬。展開待ちではあるが、格関係なく突っ込んでくるので警戒は必要。
短所
とはいえ、戦績的にはマイルが向いてるかどうかは怪しい。その上高速馬場向きでないのは確か。ドロドロの重馬場だったエリ女までは行かなくとも、それなりに時計のかかる馬場であって欲しいが…それは叶うか?
ドゥアイズ(8枠15番 十番人気53.5倍)
騎手:鮫島克駿 厩舎:庄野靖志
長所
自分の適正距離範囲内なら格を問わず堅実に走ってくる。阪神牝馬ステークスは出遅れありながら追い込み最低限まとめた。阪神マイルと東京マイルはリンク性が多少なりともあるのが心強い。最近は人気先行のレースが続くが、人気が落ちそうなここでもう1回穴を開ける、という画も。
短所
そのまま走ったらマスクやウンブライルと被りそうなポジション。この2頭やさらに1列後方のナミュールとまともに末脚勝負をするのはいささか無理がある。その上大外枠。考えることは多くなりそう。
フィールシンパシー(8枠14番 十一番人気55.1倍)
騎手:横山琉人 厩舎:小島茂之
長所
典型的な好走しても人気しない馬。綺麗な馬場ならコースを問わず走ってきている。今回高速馬場予想なので、その点は歓迎したい。3勝クラス突破時のメンバーがかなり揃っていて、東京1600mコースに対する適性は強そう。
短所
この馬のウリは小回りで効くコーナリング性や操縦性の良さ。操縦の上手さがなくても馬のポテンシャルだけで押し切りやすいこのコースで、果たしてどこまで食らいついていけるのか。そんな中で大外枠は救いなのか...?
サウンドビバーチェ(5枠8番 十二番人気89.0倍)
騎手:松山弘平 厩舎:高柳大輔
長所
去年5着の実績は見逃してはいけないはず。直線の長い競馬場でも粘れる持続力があり、なかなか侮れない。
短所
高速馬場に対する適性があまりなさそうなこと、気性がチャカチャカしていて気まぐれなことを考えると不発に終わる可能性も考慮したい。
ルージュリナージュ(6枠11番 十三番人気75.7倍)
騎手:横山和生 厩舎:宗像義忠
長所
異常なレベルの府中適性。東京新聞杯もケツ過ぎて追い上げきれなかっただけで展開さえ向けば普通に食ってきそうな感じもする。極端に人気がないなら抑えるべき存在。
短所
カバーできる距離は1800-な気もする。マイルの芝でどこまでスピードについていけるかが怪しい。それなりに競馬できるとは思うが、直線で置いて行かれることがないか不安。
テンハッピーローズ(5枠9番 十四番人気140.7倍)
騎手:津村明秀 厩舎:高柳大輔
長所
左回り巧者。先週推奨したロジリオンと同じように、東京1600コースを使えなかった馬の可能性は高い。東京1600コースのオープンレースはキャピタルSしかなく、重賞では賞金が足りるかどうか、といった感じの馬だったので、距離が伸びても足りる可能性はある。
短所
展開待ちな1頭。高速馬場も得意ではなさそう。厳しいペースだと大きな変わり身は見られないとは思う。そこをどう踏ん張らせるかが難しい。
キタウイング(7枠12番 十五番人気156.2倍)
騎手:杉原誠人 厩舎:小島茂之
長所
東京コースはオークス以来。大箱コースのマイルならまだ直線一気で激走の可能性はあると思っている。戦績を見ても明らかに平坦コース向きな馬なので、一発の期待はしていいと思う。
短所
もっとも、地力不足はどうやっても誤魔化しが効かないので全ての条件が好転してようやくスタート地点、くらいな感じもする。