春という季節には
こんにちは、魚木まるです。
私は2月末からずっと春休みなので若干世間の時間の流れから取り残されておりますが、すでに小中高校生たちは春休みに入ったようですね。隣家から子供の声が聞こえてくる。元気でよろしい!
春休みってなんかそわそわしちゃうよね。新しい季節が始まる前。別れがあって出会いがあって…。特に卒業式を迎えられた方は、新年度に対して緊張や不安を抱いているかもしれませんね…
卒業式、みんなはどんな思い出がありますか?私は特に感慨深いこともなく、あ、終わったんだなあ、というぐらいで、なんだか味気なかったです。スマホもあるし、会おうと思えばすぐ会えるのに、今生の別れのごとく涙を流すのはなんか違くない…?と妙に冷めていました。特に中学の卒業式では、なにめそめそしてんの?むしろこんなとこお別れできてせいせいしてますわ笑 と謎にスカしまくってしまいまして…。今は、別れが悲しくなるほどの友達も思い出もできなかった自分の不甲斐なさが原因だとはっきりわかっとるんですがね…。いいかい、学生さん。友達の合う合わないはともかく、なにかひとつ「青春」っぽいことをしとくんじゃぞ…。一人でできる青春ぽいことなんてたくさんあるからの…。さもないと、卒業式になんの思い入れもない悲しきモンスターが生成されてしまうのじゃ…。
あ、でも、一つだけ、心に残っている出来事があるな。
最後の席替えで隣になった人と握手をしたこと。
実は、中学の最後の数か月は不登校気味になっていて、授業とかもあんまり出てなかったんですよ。まあどうせ受験のための演習しかしないだろうからいいか~~って思って。それまでも普通に学校が嫌でプチ不登校になりかけていたので…
でも、2週間ぐらい休んでいると、受験生だし、学校行っとかなきゃまずいかも…という気持ちが湧き上がってきて、しれっと学校に行くことに(あと家にいると全く勉強できないので。ブラックジャックを全話見てしまいました。面白かった)
そのとき、隣の席の人が、休んでいた分のプリントや、授業のノートをまとめたものを見せてくれて、大変ありがたかったことを覚えています。それ以外にも、いろいろ気遣ってくれたり。大丈夫?って声かけてくれたのはクラスであなただけでした…。こんな私に声をかけてくれて…感謝…
休み時間もとりとめのないおしゃべりをしたり…結構楽しかったです。学校嫌いは治りませんでしたが、その時間は学生らしく過ごせたんじゃないかと。
そして、卒業式が終わり、最後のホームルームも終わった後、教室を出てところで、その人とすれ違った。多分その人は部活の集まりかなんかに行くところで、お互いに「あっ、どうも」みたいな感じになった。ちょっとだけ話して、最後にさようならって言った気がする。で、握手した。その人は体操部だったんだけど、手にまめができてて、選手の手だな~と思った。その時初めて触れたから、よく覚えてるよ。
その人とはめっちゃ仲いい!ってわけじゃなかったんだけどね。その人からしてみれば、私はただの隣の席の休みがちな人ってだけで、普通に過ごしていたら接点はそんなにないタイプ。でも、私はあの人が隣の席でよかったなあ~と思った。あのときちゃんとありがとうって言ったっけ…?それだけが心残り。連絡先を知らないので、本当に今生の別れの可能性がある。同窓会とかで会えるのかな…。うっ、しかし私には同窓会に行く度胸もないし誘われる自信もない…。
とまあ、どんなにぼんやりと生きている適当人間でも、人との別れには多少のドラマが付き纏うというものです。出会いや別れ、大事にしていきたいですね。ほんの一瞬も逃さないように…。
それでは、この辺で、さようなら。