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【R18】私の大好きなお兄ちゃん
僕はお兄ちゃん、お兄ちゃんと慕ってくれていた女の子の顔に陰茎を擦り付け甘美に震える。
畳の部屋に二人並んで眠っていた。僕は布団から出て少女の顔をぽつねんと見つめる。まだ外は仄暗く、眠っているようだ。
起こそうとしてミウにキスをする。まるで犬が飯を喰らうような荒々しいキスだ。ミウは驚き目を開ける。抵抗はしない、何が起きているか理解していないようだった。
「お兄ちゃん?やめて、お兄ちゃん」
切れ切れになりながら言う。だけど僕は止まらずズボンを脱ぎ捨て、昂った陰茎を震わせる。
「ヒッ」
男が何か理解したようだった。
目は虚ろに閉じ、大きく見開いているのに意思が無かった。唇に触れ、鼻先をなぞる。皮が捲れ上がり敏感になる。後頭部を引き上げ抱きしめ、布団の上に座らせた後、触れなぞる動作を繰り返す。
勢いよく吐き出された精液は全てミウの顔を目掛けて、ぼたぼたと細白くある腿の上に落ちた。唇にも垂れている。
僕は口周りの精液を舌で舐め取りミウの口の中で互いの唾液と混ぜ合わせた。
ミウは何も言わずにただただ耐えていた。自分が兄と慕っていた人は何処に行ってしまったのだろうと変わり果て欺瞞に満ちる男を見ていた。
プチプチと淡いピンクのパジャマのボタンが外されていく。キリンやサイやパンダなどの動物がカラフルにプリントされている。
体の前で硬く結ばれている腕を解き、下着を勢いよく縦に引き裂く。すると男女の性差がまだあまりないアバラの浮いた象牙色の胸が現れる。夜は既に明け、窓からは光が差し込む。畳の、部屋の汚さがより目立つ。
ミウは涙を流し堰を切ったように抵抗をする。それも虚しく、すぐそばに落ちていたテレビリモコンで2、3度殴られ静かになった。
「お前は親に捨てられたんだよ。売られたんだよ。怨むなら親を恨め」
旅行中だと思っていた両親がもう帰って来ない絶望感にまた強く声を上げる。
「たすけて、たすけて、たすけて」
と、叫ぶ。
ズボンを、パンツを脱がされ少女は呆気なく純潔を失う。結婚したらするものだと思っていた行為が互いを汚し合い落ちぶれていく醜い遊びだということを知る。その報いに開口部からは血が流れ布団を汚す。
胸をベロベロと舐められ、ザラザラとした舌感に嫌気が刺す。
本当に慕っていたのに、大好きだったのに。
目の前には欲望そのものの化け物しかいない。
男が仕事から帰るたび、朝起きるたび、風呂に入るたび私は汚されて少女の像は歪に歪んでいった。何処にも逃げ場は無く希望も無かった。この街には私の知らないものばかり、私の知らない人ばかり。誰も助けてはくれない。みんな見て見ぬ振りをして手を繋ぎ男親一人で有る事を示すアクセサリーになっている私の事に誰も目を向けない。男は外面もよく爽やかで愛想も良かった。だからみんな騙される。私の体はこんなにも汚く穢れているのに。
商店街のシャッターの中に逃げ込んでしまいたい。夕日が赤く燃え盛っていたから。できれば畳じゃ無くてフローリングがいい。
手を繋ぎ頭を撫でられて喜んでいる私も居た。親子扱いされても嫌じゃ無かった。それを直すお兄ちゃんに腹が立った。まだお兄ちゃんの部分があることに腹が立った。嫌いになりきれない私に。