ああああああ!!!二次創作!!映画、陽だまり、卒業式!!わたしのヘリテージ!!
🟡黄金数=かねこ
🩷きゅうくらりん=くらり
🟡ねえ知ってる?あの噂。
🩷噂って?
🟡4丁目の公衆電話の噂だよ。あんた知らないの?すっとろいの。
🩷ごめん。知らない。教えてくれる?
🟡なんでも女の子の声で、
🩷怖い話??やだやだ。
🟡大丈夫だから最後まで聞きなって。
なんか、「ねぇ異星にいこうね。ねぇ異星にいこうね。UFOに乗って異星にいこうね。」ってこのループが3回流れるんだって。
🩷どういう条件で?
🟡試すの?
🩷試さないよ。遭遇しかた知ってたらある程度対策もできるのかなって思っただけだよ。
🟡くらくら頭のくらりのくせに冴えてるじゃん。
🩷うるさいなあ、かねこちゃんだってこないだの中間テストビリっけつだったくせに。顔だけは無駄にいいからって誤魔化せないとこまできてるんだからね。で、どうしたらその電話は流れるの?
🟡鍵を3つ持ってたら流れるらしいよ。
🩷なにそれ。
🟡だってそういうウワサなんだから。知らないよ。自転車の鍵と家の鍵、あと車庫の鍵か。
🩷そんなんでいいの?
🟡いいんじゃない。お化けとか魔法に理由求めてもしょうがないでしょ。キリがないよ。でさ、くらり今鍵いくつ持ってる?
🩷2つだけど。いかないからね。明日起きられないと嫌だし、見たいテレビあるし。
🟡先輩に好きなことバラすよ?いいのかなあ?
🩷しょうがないなぁ、いくよ。
🟡そんなに好きなら告っちゃえばいいのに。いくじなし。あたし告っちゃおかな。
🩷うるさい、いくよ。バカネコ。
🟡にゃあ
(黒猫が通りかかりこちらを一瞥したあと線路に消えた。)
🩷ふっる、なんの鍵よ。それ。
🟡おばあちゃんのタンスの鍵!!いいでしょ、ラブレターいっぱい入ってたから今度見にきなよ。面白いよ。文学っぽいよ。
🩷どういうこと?内容が?多すぎてもはやフィクション!みたいなこと?
🟡そ、そいうことよ。
🩷はぁ訳わかんないね。そんなんだから友達いないんだよ。
🟡人のこと言えるほどいないじゃんアンタも。
🩷いますー、美人のりこちゃんでしょ。マジック好きでろくでなしのさよちゃんでしょ、演劇部のゆうちゃん。
🟡指の数もいないじゃん。ゆっくりプロフ込みで数えた割にさ。それと私はいないんじゃ無くて作らないだけだから。
🩷そんなんだからいないんだよ。でもいいじゃん私さえいたらいいでしょ。
🟡うーん。
🩷そんな考え込まれると傷つくんですけどー。
🟡ごめんて、泣かないで!くらりちゃん。わたしは1番の友達だと思ってるわよ!!
🩷うっわ可愛くないの、泣いてないし。あ、あれじゃない?暗くてよく見えないけど。
🟡ほんとだよ!!
🩷うるさいなあ!さっさと試してさっさと帰るよ!!
🟡本当に見たいテレビあんの??
🩷あるよ!!!踊るさんま御殿。
🟡シッブ!おじさんじゃん。
(電車が隣を通過する。泣き叫ぶカラス、猫の嬌声が響き、ジジッと電線が鳴る。夕日は沈み切って薄ぼんやり明るさだけを残している。夏風が肌を撫でる。)
🩷悪い?
🟡別に。
🩷2人で入るの?
🟡そだよ。何?くらり怖いの?
🩷べ、別に全然怖くないよ。
🟡膝が笑ってるよ。
🩷膝は笑わないよ。笑ったら夜中うるさくて仕方ないじゃない。
🟡いいから入ろ、さんまさん見れないよ。いいの?
🩷ち、近いよ。暑いのに。わかったはいる、入るからさ。
🟡わかればよし。全く最近のJKはこれだからいかん、誠に遺憾だね。まったく。
🩷誰の何なんだよ。
(鍵を3つ電話台の上に置き電話を取った。2人は密着し受話器を耳に当てている。顔を合わせているということ。後ろに鍵尻尾の猫が横切った。それがいなくなると流れ始めた。)
「ねぇ、異星にいけるのは1人だけだよ。」
🩷えっ。かねこ!かねこ?どうしたの。ねえって、わっ鼻血?!大丈夫?気絶してる。えっ、重い。もしもし、救急車呼んでもらえます?友達が気を失ってしまったみたいで。
「やっと1人になった。ねぇ異星にいこうね。ねぇ、異星にいこうね。」
🩷異星でもなんでもいくので救急車!!救急車を呼んでください!!早く!多分これって熱中症です!!体温がおかしいので!おでこが熱いので!平熱ではないです!すごくあついので。
「いこうね、異星にいこうね。」ガチャッ。
🩷あ、切れた。えっと救急車、救急車、110でもいいんだっけ。まあいいや。あ、もしもし誰ですか、あ、警察ですか、ありがとうございます。えっと友達が、はい、事件でも事故でもないです。遠くから見たらちょっと事件っぽいですけど多分熱中症なので。あ、はい。ありがとうございます。まってますね。
🟡く…らり……。
🩷かねこ!?
🟡に…げて…。
🩷猫、こんなにいっぱい。いつの間に。
🐈⬛お呼びですにゃか?
🩷呼んでません。誰ですか?いきなり。
🐈⬛異星に行くってのはあんさんかにゃ?ほほ、地球の裏の方があったかくて気持ちがいいのににゃ。
🩷え?どっちも行きませんけど。
(すっ飛んでくるUFO)
🟦ねぇ!!異星にいくっていったよね!いくよね、いこうね。
🩷行きません。
🟦わからず屋。
🩷それで結構。絶対行きませんから。私には好きな人がいるので。
🟦そう、わかってくれなくてかなしいわ、もう知らないわ。わからず屋はいらない。さよなら。
(閃光が飛びUFOは消え去った。)
🐈⬛にゃあ、よいとこにゃよ。コインをかしたげるから表なら行く。裏なら行かないどうにゃ?
🩷やりません。
🐈⬛じゃあつれてくにゃ。
🩷しょうがないですね。やってやりますよ。
ただ、私のコインでやりましょう。
🐈⬛いいにゃよ。おまえは結局くる方選ぶにゃ。
(コインが宙を舞う、ライトは薄暗い公衆電話のものだけだった。このことを教えれば人の身体を得たことを後悔するだろうとくらりはニヤリとした。持つべきものは友達だ。いつも自分がこれで奢らされ苦渋を飲んでばかりだったけど心から感謝をしていた。ありがとうさよちゃん。)
(さよはいつも裏表、両方裏のコインを持ち歩いていた。)
〜回想〜
🎰くらり、コイントスで裏が出ればあんたの奢り、表が出ればあたしの奢りだかんね。いくよ。はい、裏ー!!ハンバーガーご馳走様。いつもありがとね。
〜回想終〜
(メイドの黒猫は裏になったコインを見ると闇の中にたくさんの猫を溶かして消えた。)
🩷やった。私の勝ち!!
あっ、そうだかねこちゃん。遅いなぁ救急車、まだかな。
(夜のぬるさは肌に張り付いてひとまずの勝利に酔いしれるにはまずまずの夜だった、にゃあ。)
🟦=異星にいこうね
🐈⬛=地球の裏
🎰=さよならジャックポット=さよ
りこ=アプリコット
ゆう=大女優さん
ここでのくらりちゃんは空手部って設定あったけど使いませんでしたかねこは普通に帰宅部です。