「好き」に向き合うということ
青色が好き。星が好き。夜が好き__。
みなさんはどんなものが好きですか?
保育園や幼稚園に通うような年頃まではどんな遊びが好きで、何の食べ物が好きか自分に素直だったような気がする。
子供の頃は絵を描くことも外で体を動かすこともどちらも好きで…。
決定的な何かがあった訳でもなく、気づくと自分のことよりも相手の話や相手のことを知り、私から何が好きか嫌いかあまり話すことはどんどん減っていった。相手の顔色を伺ったり、相手がどんなことを求めているのか気になって自分のことについては「弱み」だと思っていたのかもしれない。
この服が着たい。これが食べたい。この色がいい。
なぜか自分には、自分なんかには似合わないなじゃないか。馬鹿にされるのではないか。傷つくことが怖くて、周りの目が気になってこれでいいと選ぶようになった。でも、本当はあっちが良かった。あれが着たかった。食べたかった。そんなことをしていた自分はいつの間にか自分のことを一番分からない人になってしまっていた。
また私が悩む_。決められない。
こっちがいいんじゃない?その一言は私にとっては救いだった。うーんと思うならもう一つの方、そうだねと思うなら促してくれた方、決められない私をそばで見ていてくれた人がいた。自分が分からなくても、気づかないうちに出しているサインを覚えいてくれる人がいた。微々たる差でも私が気になっている方、着たい服、よく食べている味、それをサラッと教えてくれる人たち。
少しづつ、こうしたい。これがいい。と。
自分では分からなかった自分のことを案外周りの人の方が見えている、ということなんだろうな。
今は胸を張って「好き」ということが難しくても、振り返ったらたくさんヒントが落ちてるのかもな。まだ、はっきりとは見えなくても、これが好きな私を好きと。好きなもので溢れる場所はきっととても幸せな場所になる。
みなさんもそれぞれの「好き」を大切に。