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絵に描いた様な海…
昨日、テレビで日本の海TOP10の順に見ていたら新潟県佐渡市豊田、『ウミホタル観察会会場』の紹介があって感動しながら見ていました❗️
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ウミホタルとは
ウミホタルは海中にいるプランクトンの仲間で、顎脚綱(がくきゃくこう)、貝虫亜綱(かいちゅうあもく)、ミオドコパ上目、ミオドコピダ目、ウミホタル科ウミホタル属に属する甲殻類です。学名はVargula hilgendorfiiで、英語ではSea-fireflyといいます。
よく混同される海の光る生物として、夜光虫というのがいますが、虫と名前につきますが、鞭毛藻類のプランクトンで500μm(0.5mm)と顕微鏡がないと見ることが出来ません。学名はNoctiluca scintillans(ノクティルカ・スキンティランス)で、ラテン語では「夜の海中で光る発光体」や「海の中で輝く月」といった意味があるのだとか。
佐渡の漁師さんに聞いても、ウミホタルと夜光虫の区別はわからず、あまりよく知られていないのが実情です。
それもそのはずで、昼間は海の底の砂の中に潜ってにいて、夜になると活動を始める夜行性の生物なのです。体長は成虫は2〜3mm程度の大きさで、左右二枚の殻が背側中心部の蝶番構造の殻に覆われた介形類という海の昆虫と言われるほど種数の多いグループに属します。その種数は世界で報告されているだけで、13000種類以上いるのだそうです。幼体から成体になるまで5回ほど脱皮を繰り返して大きくなるのですが、1回の脱皮で1.3倍ほどになります。
ウミホタルのように発光する生物は日本国内では、ウミホタル、トガリウミホタル(Cypridina noctiluca)の他に4種未掲載種が生息しているそうです。
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ウミホタルのいるところ
基本的に砂地の浅海に生息していて、淡水が混ざらないところ、流れが早くない入り江になっているようなところで、水質のよい餌が豊富なところに多く生息します。海面近くまで浮遊することはなく、海底で遊泳しているベントス生物です。
日本では太平洋側では南房総や篠島、淡路島、粟島、小豆島、沖縄など温かい海で見ることが出来ます。日本海側では能登島と佐渡島で見ることが出来ます。おそらく佐渡島がウミホタルが多く見られる北限かと思われます。佐渡島でも西側の二級河川の国府川の流れる、砂浜の広がる真野湾で多く見られ、特に数が多く見られるのが豊田漁港付近です。反対側の佐渡島東側の住吉海外でも若干見られますが、それほど数は多くありません。
佐渡島ウミホタル観察会
この不思議で神秘的な光る海の生き物ウミホタルをぜひ見たい!というご要望にお応えし、佐渡観光交流機構と一緒にウミホタル鑑賞会を6月から10月の新月間際の土曜日に開催しています。場所は豊田の真野漁港多目的広場で、6月は夏至に近いことから20:00頃だとまだ明るいので、開始時刻を20:30として、7月〜10月は20:00からとしています。天候や人数によって観察所要時間は前後しますが、1時間程で終了いたします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。