冬至と冬至会、またはクリスマス

令和五年(2023年)の冬至は、12月22日。
冬至はご存知の通り、一年で昼間の時間が一番短い日。
古代から太陽の復活する日として、冬至は冬至祭として祝われていたようです。
そしてケルト人の冬至を祝う習慣に、キリスト教布教のためにという思惑とが合致し聖書に記載のないキリストの誕生日を当てクリスマスができたよう。

冬至の日に、何かしてらっしゃいますか?
私の住んでいる地方では、ゆず湯につかり南瓜(なんきん。かぼちゃのこと。)のいとこ煮をいただくという習慣があります。

冬至の日のいとこ煮とは小豆と南瓜を煮たものなんですが、元々小豆と何かを煮ることをいとこ煮というようです。

あと私の子供が小学校の時、学校では毎年冬至会という行事をしていました。
特別なことをするわけではなく、劇団の方たちが学校にいらして演劇をしてくれたりとか、各学年で催しものをしたりとか、その年によってさまざま。

勝手な憶測ですが冬至会とは、学校では宗教的な偏りがある行事はできないということから考えられた、事実上のクリスマス会なのかなと。

最近知ったのだけれど、キリスト教を禁止され出島でのみ交易を許されたオランダ人は冬至会と称してクリスマスをいわっていたそうな。

さて我が家は毎年冬至の日には、いとこ煮を作る。
じじ・ばばは喜ぶし、子供にはなくなりつつある「季節」を感じてもらいたいから。

面倒な年は、ただのかぼちゃの煮物。
また小豆を煮る時間のない時は、缶詰。余ったものは冷凍して翌月お汁粉に。

そして24日は、忙しいときは出来合いのから揚げかケンタッキー。余力のある時はチキンの丸焼き。お財布と相談の年は、むね肉かもも肉の焼いたの。
外せないのは、ケーキ。

こんなありきたりの平凡な幸せが誰一人かけることなくいつまでも続いてほしいと願う、師走の行事。


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