開發光の人気について
「開發光」さんことYoutuberの代名詞「ヒカキン」の人気について考察する。
そもそも開發光の好感度がうなぎのぼりに上がった2017年頃〜現在にかけて、その好感度の高さ、人気を支えたのは彼の徹底したクリーンさだったと思う。
どんな人気Youtuberも必ず不祥事をやらかすYoutube業界の中で彼は何も起こさず徹底的にクリーンであることが何より彼の人気を支えた柱であったんだ。このクリーンさが彼の人気を支える9割を担っていると言っても過言ではないと思う。
というのは、彼のユーモア(変顔やジョークや効果音)なんてのはほんのおまけに過ぎず、それをメインで開發を見ている人なんてほとんどいないだろう。他のYoutuberに比べて彼のユーモア面はシンプルに面白くないから。
じゃあなぜ開發はクリーンなだけでここまで伸びたのか?
それは2015年後期ごろからの世間的なコンプラ意識の急速な高まり(社会のあホワイト化)と、彼のクリーンさに対する姿勢がマッチしていたことが一番大きいと思う。
たびたび掘り返される、彼の「福島の米は食べないで」発言に見られるような極左的思考が運良く次の大コンプラ時代の流れにハマったということだ。
彼が極度のリスク怖がり思考だということは多少開發のことを知ってる人なら周知の事実だと思うんだけど、彼の怖がりは次の時代のYoutubeにピッタリハマっていた。
というのは、2015年頃のYoutubeって禁断ボーイズとか、そこら辺の元気な若者が面白いことをやって暴れるというのが全盛の時代だったんだけども、そこから令和に入って急速に世の中は大コンプラ時代に転換していき、禁断ボーイズのような過激なYoutuberは一斉に淘汰された。
Youtubeは斬新さ面白さよりも、コムドットのような一人ひとりの人間性、アイドル性に重きが置かれるアイドル売りの時代に転換していった。
昔、開發の本を燃やしていたシバターでさえ、コメント欄の女の子扱いする大喜利によって実質的にアイドル売れをし、今の大コンプラ時代を生き延びている。
そんな最中でいつだったか、確か2017年ごろだっと思うが、何も起こさないで募金をし続ける開發のクリーンさを讃えるツイートがTwittterでバズった。
私は、明確に最初にこの「ヒカキンの神扱い」がバズり出したときのことを覚えている。
MasuoTVが金魚のベタを殺してなぜか炎上し、ワタナベマホトは度々暴力沙汰を起こし、はじめしゃちょーは4股し、、、、など挙げだしたらキリがないほどほぼ全てのYoutuberたちが何かしらの不祥事を起こして自ら好感度レースから転落して自爆していく中、開發だけが何もしないということをし続けた結果、彼は勝手に世間から神扱いをされ始めた。
むしろ、この「神扱い」が始まる前の2010〜2015年ぐらいのヒカキンは圧倒的にアンチが多かったんだ。当時中学生だった私ですらこのアンチが大量にいた時代のヒカキンを覚えているんだから、記憶にある人も多いと思う。
初めて「神扱い」がバズってからの開發は、他のYoutuberたちが何か不祥事を起こすたびに、再度神扱いツイートで取り上げられ、それがバズり、
「ただ何もしない」ということをするだけで好感度が上がり、彼の神格化が世間の雰囲気によって急速に進んでいった。
この「神格化されたこと」が最も重要で、Youtube界の天上人として神格化され出した彼は、神としての偶像を演じなければならなくなった。
彼に求められるのは面白さではなく、神としての徹底したクリーンさになった。いわば天皇陛下のような仕事である。
Youtube全体としてのトレンドも、クリーンさが求められるようになっていた。
開發はYoutube及びUUUMの顔として、少しでも炎上することのないよう、細心の注意を払って動画を作っていたし、Youtube以外の私生活でも一切の不祥事のないように尋常じゃないレベルの警戒を敷いている。
(彼の徹底した不祥事なき私生活はたびたびニュースでも話題になっている。)
ここまで過度に警戒することは、一般人からしたらとても大変なことで、
彼の危機管理意識に感心してしまうかもしれないが、
最初に書いたように、彼はもともとそういう些細なリスクに敏感になることが性格的に得意だったので、
不祥事を起こさないように徹底的にコンプラを遵守することは
彼にとって天職だったのだと思う。
また、開發の立ち回りの上手い点は「忙しいアピール」もある。
寝る間もないほど毎日編集に追われていて〜こんなにお金稼いでるのに忙しいんです〜と動画で度々アピールすることによって、彼のYoutube以外のプライベートのイメージを忙しさで埋めてしまうのだ。
視聴者に ヒカキン=お金稼いでいるのに忙しそうで可哀想 と認識させ、大金で酒池肉林でウハウハ遊び尽くしているような偶像をそもそもイメージさせないようにしている。
以上が開發が人気な理由についてだ。
ここから話は変わるが
Hikakin_mania ヒカマニなどのカテゴリーが淫夢の延長として流行っている理由も彼の神格化で説明できる。
ヒカマニに触れる前に、まずはヒカマニの土台を作った、
淫夢から紐解いていこう。
そもそも淫夢というコンテンツが流行って、今日でも寿命長く流行り続けている理由は
田所浩二の神格化によるものである。
田所浩二、野獣先輩本人がまだ発見されていなくて、彼がいないことによって、大衆が彼を勝手に神格化させているんだ。唐澤貴洋やsyamuなどのような同列のネットミーム達も一時期は爆発的に流行ったものの、いずれも本人が存在してしまっているので、神格化までは至らず、流行の期間も一時的なものになる。
野獣先輩も、もし本人が登場してしまえば一気に淫夢関連のコンテンツはオワコン化するだろう。
ネットでイジられている本人が何もしないということが流行が長く続く要因にあるんだ。
ヒカマニに関しても同様のことが言える。
ヒカマニがなぜここまで流行っているのか。要因は様々あると思う。
一番大きな要因は、世間一般が認識している彼の偶像は「何もしない神」なので、それをいじるという禁忌さが面白さに繋がっている。
もし、開發本人が面白くて、下ネタをバンバン言うようなキャラだったら、ヒカマニのような文化は存在しなかっただろう。そのような元々おかしな人物をいじっても面白くないから。
昔ヤバい発言をしていたけど、今は聖人キャラで神格化されている開發をイジるから面白いんだ。神をイジっているというダメなことをしているけども決して犯罪にはならないような、チキンレースさが面白さを担っている。
セイキンに関してもそうだ。彼ら自体が面白くないからこそ、彼らをイジることが何より面白くなる。
淫夢はイジられている本人が何もしないどころか、存在しないことが、ここまで流行った理由であった。
ヒカマニも同様で、本人が何もしない神だからこそ、盛り上がっている。
ただ、私はそこまでヒカマニについて詳しくはないが、ツイッターを見ている感じ最近のヒカマニは少し陰りを見せているように思える。
ヒカマニに夢中になって語録を多用してキャッキャしていた陰キャの中高生たちすらも、最近はヒカマニを捨てて淫夢に傾倒しているような雰囲気を感じるのは私だけだろうか。
やはり、ヒカマニも本人が存在して今も活躍しているので、淫夢ほどのカリスマ的な神格化、流行の寿命はないのだと思う。
3000字も開發や淫夢のことを語っていたらバカバカしくなってきたのでこの辺で一旦終わるわw