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歴史探偵 「幕末へGO!外国人と戊辰戦争」を見て

表題のNHKの番組を見た。番組では触れられなかったけど、幕末に薩長を英国が支援した事は間違いないだろうし、戊辰戦争は幕府を支援した仏との英仏代理戦争の側面はあったんやろうな。西洋式軍事教練が、兵士を機械化させて、組織全体がマシンのように戦う仕組みだと分かった。
個々の武士の武勇を重んじる戦い方(幕府)と西洋式軍隊(薩長)が戦ったら、幕府に勝ち目ないな。幕府にも西洋式軍隊(伝習隊)がいたとはいえ。一介の素浪人(龍馬)が、薩長連合を成立させたとか、慶喜が敵前逃亡したとかいう話も龍馬や薩長の背後に英国がいたとなると、リアリティが俄然出るな。
個々の武勇を重んじる江戸時代以前の軍隊と近代化された軍隊の最大の違いは、戦争において命を賭ける自己決定権が、個人に帰属するか、組織に帰属するかの違いやろうな。前者はヤバいとなったら、自己判断で戦線離脱しやすいけど、後者は組織的にオートマチックに死んでいく。
戊辰戦争時に、英国の軍事支援を受けた薩長の西洋式軍隊。この勝利に味を占めたのか、明治初期の台湾出兵、西南戦争から太平洋戦争まで、日本は戦争と侵略を繰り返した。軍事国家を志向し、グランドデザイン(神権天皇制含め)を作った政治家と武器商人がいたと考えるのが自然だと思う。
明治初期に日本に軍事支援し、助言をした外国人、武器商人がいたと思う。そこらが、もう少しわかると、大日本帝国がもう少しわかる気がする。
そういや、鹿児島市加治屋町、山口県萩市の松下村塾。維新の英傑がこんな近所に揃うなんて奇跡みたいな話を聞いたけど、今思うと完全に縁故採用やな。後、多分何らかのタブー(秘密)を共有したグループやったんやろうな。何らかのタブーを共有する事で、ホモソーシャルな結びつきが強化される。


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