見出し画像

副業行政書士開業リアル 開業14ヶ月目

私は令和4年度の行政書士試験に合格して、東京都行政書士会に所属しています。今は会社員をやりながら自宅開業で副業行政書士をしています。あまり記事にすることはないのですが、先月、行政書士として初めて無料相談会に参加しましたので記事にしたいと思います。

無料相談会に行ってきた

先月、先輩行政書士の先生と一緒に役所に無料相談会に行ってきました。行政書士としての初めての仕事です。無料相談会の時間はたったの3時間なのですが柄にもなく、緊張していました。まぁ、先輩行政書士の先生と一緒なので隣で聞いておくだけでいいですよ~、みたいなことを言われていたのですが、行政書士の業務となると知識も経験も乏しく、期待半分、不安半分の気持ちで、役所の一角をお借りして、長机、椅子、のぼりなどを出して、どきどきスタートです。

すぐに1件目の相談者が来た!

開始するのを待っていたかのように1件目の相談者が来ました。相続に関する相談です。その相談者は70歳くらいのおじいちゃんだったのですが、その方の亡くなった母親の兄弟の相続の相談です。代襲相続ですね。
相談の内容は以下の感じです。
・自分の親の世代は80歳から90歳となっており、しかも複数人いる。
・代襲相続にもなっていて相続人が10人以上いる。
・70歳の相談者の方が一番若いのでちゃんとやらないといけない。
・ひとり寝たきりになっていた叔母(90歳近い)が先日緊急搬送されたので、先は長くないのでやれることをやっておきたい
といった内容でした。この相談者の方は自分で色々とお調べになっていて、法務局で法定相続情報一覧図(※)まで作っていたので質問というか進め方の確認という感じでした。色々と話して、満足されて帰って行かれました。

2件目の相談者が間髪入れずに来た!

1件目の相談者の話が終盤にかかったところで、2件目の相談者が今か今かと後ろで待っています。上品な感じのおばあちゃん、歳の頃は70歳後半といったところでしょうか。この方の相談の内容はちょっと重たい内容でした。
・主人とは死別した。亡くなった主人は再婚で連れ子が2人いるが、折り合いが悪い。亡くなった主人との間に子供はいない。
・連れ子とは養子縁組をしてしまった。
・相談者の方には生存している高齢の母親と姉がいるが、姉は独り者。
・連れ子のうち、無職でろくでもないのが遺産を狙っているのが一人がいるが、どうしてもそいつに遺産を渡したくない(もう一人の連れ子はそもそも関係を絶ちたいのか、遺産は狙っていないらしい)
といった内容です。養子縁組してしまっているので、どうしようもない状態です。遺言書を書くことをアドバイスして、でもどうしても、そのろくでなしには(その相談者の方はもちろん、ご相談者の母や姉の分も)遺産は行ってしまう、などなど丁寧にご説明して、時間になったので半ば強制的に終了です。

2件目の相談に関してはどうしようもない状態で、遺産相続ってお金もからむし、どうしても人の感情がもつれるんだなって改めて思いました。

3件目の相談者もすぐに来た!

3件目の相談者が若いといっても40代くらいの男性の方です。在留資格に関する質問でした。ご自身は日本人だが、個人事業としてやっている会社にアルバイトに来てくれている留学生の子が優秀なのでそのまま日本に残ってもらって働いてもらいたいけど、何をすればよいか分からないので教えてください、といった内容です。1件目も2件目とも違う内容です。途中、先輩行政書士がお手洗いに行かれてしまい、一人になってしまったので、時間稼ぎの意味も込めて、相談者の話をよく聞いて、何をすればよいかのアドバイスはできないものの、何に困っているのか、何をしたいのか、いつまでにやりたいのか、をまとめました。聞くこともなくなってきて、そろそろやばいなぁと思っていたころに先輩行政書士の先生が戻ってこられました。ヒアリングした内容を先生に伝えて、ギリギリセーフ?です(笑)

4件目の相談者はさくっと!

3件目の相談者が帰られた後、しばらく時間が空いたので、それまでの応対記録のメモを書いたり、雑談をしていました。色々な質問に対して、あんなに的確にしかもスピーディーにご回答できるのか、どうやって仕事を取っていかれたのか、仕事のスタンスは?などなど質問しました。とても貴重な時間でした。色々と教えてくれましたが、ひとつ印象に残ったのは、
「電話がかかってきて、分からない質問はざっと質問の内容を聞いて、『今は出先だから折り返す』といって、速攻で色々と調べて連絡する。本当は事務所にいるけど(笑)」
という話でした。私も見習わないといけません。その先輩行政書士の先生も相当勉強されていたり、色々な仕事を掛け持ちされたりして、実務能力や経験値をあげていらっしゃると思うのですが、素晴らしいなと思いました。
ちなみに4件目の話は登記に関する質問だったのですが、一般的な話だけ回答して(オンラインで不動産登記できる)、「専門が違うので司法書士の先生に聞いてください」とばしっと返されていました。

終わった時はほっとした

無料相談会が終わった後はほっとしました。まったく相談には乗れていませんが、少しだけ充実感もありました。まだまだ駆け出したオッサンルーキーですが、とても良い経験をさせていただきました。それにしても緊張しました。役所の中は涼しかったのですが、汗だくでした(笑)

おっさんの緊張した面持ちはこんな感じだったと思います(年齢は大きく違う)

初のお手当て

そういえば、初のお手当をいただきました。もらえるなんて知りませんでした。勉強させていただいて、お金ももらえるなんて有難いです。数千円のお手当ですが、行政書士としての初めての収入だったので嬉しかったです。
次はちゃんと受任して収入がいただけるように頑張りたいと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

好評ではない副業行政書士のリアルシリーズはこちらです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?