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年収と課税所得の違いって分かりませ〜ん

個人事業主としての確定申告をやってみての感想

確定申告をやって、はじめて年収と課税所得の違いが分かりました。私は40代後半になっていて、本当にお恥ずかしい限りなのですが、なんとなく分かったつもりになっていました。給与明細をざっとみて、「なんかたくさん引かれているなー」でいつも終わっていました。だから年収と課税所得の違いって、よく分かっていなかったんです。給与明細を見ずに、銀行口座に振り込まれている金額だけを見ていた時もありました。言い訳ですが、会社では管理職には残業代はつかないので、毎月のお給料って一定なんです。(毎月固定でお給料をいただけるって、とてもありがたい話なので感謝はしています)

税金に関心がなくなる

「なんか毎月たくさん引かれているなー」が20年ほど続くと、それが当たり前の状態になる、税金に関心がなくなる(=お金の勉強をしなくなる)状態になります。日本の税制度は私のような年収と課税所得の違いも分からないオッサンを大量に作り出す仕組みになってます。日本は源泉焼酎、もとい源泉徴収の制度を取っています。要は毎年の税金を「先に想定で払ってもらう」仕組みです。国からすると「税金のとりっぱぐれがなく」「国民の税金に関する知識を奪う」便利で確実に税金を徴収する仕組みです。前の記事に書いた生命保険などの年末調整の仕組みは、お得な仕組みではなく、本当は控除できる(=課税所得を低くできる)払いすぎた税金が戻ってくるだけなのに、ありがたい制度として勘違いさせる仕組みです。ふるさと納税や高額の医療費控除も同様です。はじめての確定申告はこの仕組みを肌で感じることができました。また「経費で落とす」ということも自分の「課税所得を低くできる」という意味も実感できるようになります。

年収と課税所得の違い

前置きが長くなりましたが、自分の勉強のために年収と課税所得の違いについて書いてみます。以下は年収と課税所得の一覧表です。

参照元:ARUHIマガジン https://magazine.aruhi-corp.co.jp/0000-2873/

実際に使える給与所得、見えない課税所得

たとえば、年収(額面) 800万円だとします。ざっくりいうとこの人は以下のことがいえます。
①年収800万円。当然、給与明細の額面は800万円。
 →毎月の給与 50万円、ボーナス(夏)100万円、ボーナス(冬)100万円(額面)
②手取りは600万円。銀行に振り込まれる給与。給与所得=年収ー給与所得控除
→毎月の給与38万円、ボーナス(夏) 76万円、ボーナス(冬)76万円(手取り)
③課税所得=②給与所得からさらに所得控除された金額=447万円(私たちが普段あまり意識しない所得)
→所得税は③課税所得447万円に対して20%かかります。要は①年収800万円や②手取り600万円にはかかりません。

このように「給与収入」、「給与所得」、「課税所得」の3つあります、ちょっと違うかもしれませんが、おおよそのイメージ、つかみとしてはこんな感じです。サラリーマンにも実は経費的な考え方があって、「給与所得控除」があるのですが全てのサラリーマンが同じ率で決められています。また、給与所得から「所得控除」されて「課税所得」があります。ふるさと納税や経費というのは「所得控除」を増やして、課税所得を合法的に減らすことができる制度です。課税所得が減ると払う税金が少なくなり、払いすぎた税金が戻ってきます(還付されます)。
①給与所得ー給与所得控除=課税所得(※サラリーマン一本)
②給与所得ー給与所得控除ー「経費」=課税所得(※サラリーマン+副業)
でも実際の年収や給与所得(手取り)は減ることはないですよね。これがミソです。

サラリーマン一本足打法だとふるさと納税や住宅ローン控除が使えますが、サラリーマン+副業の組み合わせだと、さらに経費」が登場します!
もちろん副業というのは個人事業主としての事業のことです。この個人事業でかかった経費を増やせば増やすほどサラリーマンとして先に払った税金(払いすぎた税金)が戻ってくる仕組みを使うことができます。当然、経費と言っても副業でかかった経費になりますので、何でもかんでも経費することはやっちゃダメです。(確定申告でやろうと思ったらできますが、ルールとしてはアウトです)

一度読んでもよく分からないと思います。当然です。私もいまだに良く分かっていません(笑)でも、税金の仕組みを余計に分かりにくくして税金を黙って払わせている世の中の仕組みに私たちサラリーマンは乗っかっていることは覚えておくべきだと思います。

次の記事は世の中の仕組みに抗って?、賢く生きたつもりになっている(笑)、オッサンのはじめての確定申告について書いてみたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!





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