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超初心者だけど補助金が採択された!(最終回)
私は2023年5月に東京都で行政書士を開業しました。副業行政書士としての開業です。行政書士の仕事は閑古鳥が鳴いています。その様子はマガジンにまとめています。
この状況を打開するべく、「小規模事業者持続化補助金(第15回)」を補助事業が終わって実績報告したのですが、その後について記事をまとめたいと思います。
1.差し戻しされること5回。。。
小規模事業者持続化補助金の実績報告はマイページから行いました。実績報告はすべてオンラインで完結するのですが、その分、虚偽報告をしていないかどうかの確認のために様々な証拠、証憑(「しょうひょう」を呼びます)が必要になります。この証憑が本当に曲者(くせもの)でした。私はこの証憑で苦しめられ、差し戻しを喰らうことその数、なんと5回!?会社はもちろん、学生時代でもこんなに差し戻しされたことなかったのにっ!(アムロ風)、という感じです。
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2.差し戻し(1回目)
1回目の差し戻しは、①「本補助事業がもたらす効果等」をちゃんと書きなさい、と②「銀行口座明細」の証憑が足りない、③グーグル広告の証憑が足りない、というものでした。①は効果は作文の世界だったので一発クリア。②は銀行口座からクレジットカードの引き落としされているかどうかの証憑なのですが、クレジットカードの明細の方はちゃんと添付して、銀行口座明細は付け忘れたから差し戻しされました。要はクレジットカードの明細だけだとカード会社に対して、購入した品物を返品して返金要請をして補助金だけもらうことを防ぐためのものかなと思いました。③グーグル広告に関しては期間に余裕があれば、最初に広告予算を入れて、消費していくやり方であれば特に問題にはならなかったのですが、私の場合、グーグル広告はカード払いして、その後の銀行口座からの引き落とされるまでの期間を考えると、期間に余裕がなく、9月末までには広告を終えて、その後の銀行口座から引き落としされるまでの1カ月間かかるため、都度チャージ方式を取っていました。そのため、持続化補助金事務局の想定する証憑を付けられなかったのが原因だったので仕方ないかなと思っています。
3.差し戻し(2回目と3回目と4回目)
差し戻しをされて翌日、翌々日には再度申請しましたが、1週間くらいするとまた差し戻されました。2回目、3回目までは指摘事項に対して修正しましたが、苦しんだのはカード明細の証憑とグーグル広告の証憑です。特にカード明細についてはインターネットの明細を付けたのですが、今回の補助事業とは関係ない利用項目をマスクすると総額が消えるのですが、パンフレットデザインのココナラの費用、ラクスルの印刷の費用、書籍の費用と各項目ごとに分かりやすいように明細を分けたのですが、クレジットカード会社のインターネット明細の費用上、関係ない明細を非表示にすると総合計金額にもマスクがかかってしまうため、持続化補助金事務局は総合計費用にマスクがかかることはNGということで、これがNGであることを理解するのに苦しみました。相手に分かりやすいようにしたのが仇になった感じです。
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2回目の差し戻しは再申請した翌日には差し戻してもらいました。このときは「事務局の仕事も早いじゃん!」と思いました。
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3回目と4回目の差し戻しは再申請した1週間後の差し戻しでした。。
3.なぜこんなに差し戻しになるのか(ひとつ目の理由)
理由は2つあると思います。
ひとつ目は「差し戻し理由がよく分からない時に質問する手段がない」、とふたつ目は「証憑の添付の仕様が悪い」です。
まず、ひとつめの「差し戻し理由がよく分からない時に質問する手段がない」ですが、システム上では「○○が分かるようにしてください」と書いてあるのですが、抽象的な文言で2~3行だけしか書いていないので何が悪いのかよく分かりません。また、具体的に何をやればよいのか分からない時に質問する手段が「電話」しかありません。しかも、電話は「昼間」だけです。これが大きな原因だと思います。メールやチャットなどシステム上でやりとりできればよかったと思うのですが、システム上のメッセージだけだと理解できず、相手の意図が分かりません。仕事が終わってから、家に帰って補助金の修正作業うぃするのですが、夜になってしまうので電話できません。メールで質問できれば良いのですが、それもできないので、想定で修正作業を行います。これが差し戻しが多くなる理由だと思います。実は差し戻し理由が分からず、何度か電話したのですが電話受付部門と審査する部門が違っているので(要は委託先が違うだけのような気もしますが)、電話しても電話受付部門では、差し戻し理由がよく分かっていないため、また差し戻されるといった悪循環を作っているかと思います。
4.なぜこんなに差し戻しになるのか(ふたつ目の理由)
ふたつ目の「証憑の添付の仕様が悪い」です。証憑には見積書、注文書、納品書、現物の写真、請求書、カード控え、銀行口座明細などなどとたくさん×2の証憑を付ける必要があるのですが、この必須の証憑にもかかわらず、証憑の添付は1つでも申請できちゃいます。本当は必要な証憑の分だけファイル添付が必要といった具合に作ってくれるのがよいのですが、そうではない仕様になっています。しかもどの証憑がOKで、どの証憑がNGで、どの証憑が不足しているのか分からないので、どんどん証憑が増えていきます。4回目の差し戻しの時には証憑のファイルが47になっていて、自分でも分からなくなっていました(笑)。最終的にはファイルが増えすぎていて、フォルダごとにアップせよ、という差し戻し事項があり、フォルダはファイルアップロードできないので、事務局に電話したら、zipにしてアップロードせよ、ということでzipにしましたが、今どきzipのファイルアップロードなんてやらないので(ウィルス感染のリスクも高まりますし)、「なんなんだよ」と思いながら、仕方なくzipにしましたが、この証憑添付の仕組み、仕様がとても悪いと思います。
オンラインで完結できる仕組みはよいと思いますが、オンラインでのコミュニケーションであるからこそ、事務局とのやりとりや質問などもオンラインにして、メールやチャットなどが使えるようにならないと、双方ストレスです。むしろオフラインで面会した方が早いのではないかと思いました。
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5.5回目の差し戻しでようやくOK
5回目の差し戻しされたときは「正直、もうやってられるか」という気持ちにもなりました。。だって、5万円ぽっちのお金(補助金)をもらうのに30時間以上は実績報告の修正をやっています。時給にすると1900円くらいです。家庭教師のアルバイトの方が高いくらいです。でも、ここで諦めたら、すべてが水泡に帰すため、何とかくらいついて、再申請しました。そうやって、ようやく認められて「通知書完了のお知らせをもらいました」。つまり、私の申請は承認されたのです。
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まとめ
小規模事業者持続化補助金の実績報告が終わって、補助金を振り込んでもらう口座を申請しましたので、あとは入金待ちです。補助事業をやってみて、残ったのはパンフレットと書籍、そして経験値が残りました。この経験が一番大きいです。今後、小規模事業者持続化補助金を申請するかどうか分かりませんが、やり方は分かりましたので、行政書士の受任をこなして、販路を開拓したくなった時にはチャレンジしてみようと思います。(でも、実績報告が大変だったので、しばらくは様子見です笑)
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
今回の補助金申請した話をマガジンにまとめてみました