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【成年後見】東京都の行政書士が後見人業務を行うまで

私は2023年5月に東京都で行政書士の開業しました。開業といっても副業行政書士での開業です。後見人業務に関することを記事にまとめていこうと思ってます。


成年後見人になるために

成年後見人には個人でもなれるようですが、最初は経験ないので家庭裁判所から選任されたり、司法書士会や行政書士会などから紹介してもらったりするためには何かしらの団体に属していた方が良さそうです。私は東京都行政書士会に所属していますが、「コスモス成年後見サポートセンター」と「ヒルフェ」と2つ団体があります。

コスモス成年後見サポートセンター

行政書士による一般社団法人コスモス成年後見サポートセンターがあります。日本の行政書士会連合会が主導して平成22年8月に設立された法人です。

入会するために

コスモス成年後見サポートセンターに入会するためには研修(30時間以上)を受講して、その後行われる考査に合格する必要があります。また、入会金と年会費がかかります。
・研修 30時間以上
・入会金 10,000円、年会費 24,000円
・成年後見賠償保障 5,810円

意外と?リーズナブルですね。

入会までの流れ

・入会希望→支部へ研修申し込み→支部で研修受講(30時間)、考査(70点合格)→合否→支部へ入会申し込みの申請→本部で入会審査、会員証の発行
といった流れのようです。ちなみに東京都内のコスモス会員情報が掲載されているのは港区、杉並区、町田市、小金井市の4つです(2023年6月時点)

入会した後は

入会した後にも一定事業年度ごとに指定する研修を受ける必要があり、受託している成年後見業務について3か月に1度報告書を提出する必要があります。
・研修(一定事業年度ごと)
・報告業務(受託している成年後見業務について3か月ごとの報告業務)

研修はスキルアップや最新動向、報告業務は適切に業務を行っているか、悪さをしていないかの監督ですね。後見人が着服したといった事件もあったようなので仕方ないですね。

成年後見支援センターヒルフェ

東京都行政書士会が設立した「ヒルフェ」があります。ヒルフェはドイツ語で支援を意味するそうです。東京都行政書士会が社会貢献の一環として、平成24年6月に設立したそうです(前身は、平成17年、東京都行政書士会に設置した成年後見センター)。

入会するために

研修 30時間(センター基礎研修、社団基礎研修 12,000円)
・入会金 10,000円、年会費 24,000円
・名簿登録料 1万円

コスモス成年後見サポートセンターとほぼ同じ料金ですね。

入会までの流れ

・入会希望→東京会研修センター基礎研修(6月、7月、8月)→社団入会→社団基礎研修(9月~12月)→考査測定(1月下旬)→面接(2月中旬)→名簿登録、といった流れのようです。

入会した後は

受任状況報告を提出するようですが、ホームページではその報告頻度は分かりませんでした。なお、東京都行政書士会の会員総数は261名、名簿登録者数は204名なので、コスモス成年後見サポートセンターの東京エリアの相談窓口が5件でしたので、人数は圧倒的にヒルフェの方が多いですね。

コスモス成年後見サポートセンターとヒルフェの違い

日本行政書士会連合会が設立コスモス成年後見サポートセンターは全国対象、人数が多い東京都行政書士会が設立したヒルフェは対等な立場のような印象です。対立まではしていませんが、切磋琢磨している関係という感じでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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